教えてアゲル(かぐやま一穂)/(株)マガジン・マガジン ジュネコミックスピアスシリーズ


有能な新人・山口は、教育係の佐藤の指導なんか必要としないくらい営業成績抜群。先輩の面 目にかけて何とか優位に立とうとする佐藤は、山口が酒に弱いと知って社員旅行で逆襲を企てるのだが…。(J)

じゃあな

 「彼氏にこれを読んでいることを知られたくない本」ナンバーワンか。エッチシーンがハードだという意味では、明治カナ子も凄かろうが、あちらはキャラクターが美少年で可愛らしい。それにひきかえかぐやま一穂は、何てったってこの肉体ビ(ビを何だか漢字変換する気力が沸かなかった)。マッチョがドーンのブツがバーンで、逃げも隠れも出来ないという気がする。特に収録作品「愛欲」などは、1コマ目から、「…すんません」と謝りたくなってしまった。こんな私でごめんなさい。生きていてスミマセン。私が犯罪を犯したら、犯人の異常心理の要因のひとつとして必ずワイドショーに取り上げられるだろう。「被告が読んでいた本はコチラです!」ばーん! ああかぐやま先生ごめんなさい。
 「秘密」の三上さんは、お兄ちゃんが無理心中に失敗した人妻の、旦那の方かとずっと疑っていたが違ったなあ。




リバース(かぐやま一穂)/ビブロス・BBC


目覚めると知らない男と裸でベッドに寝ていた。衝撃的な朝を迎えた響だが、実は彼はこの三年間というもの、記憶をなくしていて自分の名前もわからなかったという。三年間同棲していた外科医の上総の事など、まるっきり思い出せない響だが、再びなし崩しに体の関係を持ってしまう。(J)

じゃあな

 いやー男がでかいでかい。顔も体も尻もでかい。部分的にもでかい。ちょっと気を抜くとすぐに1ページが3コマとか4コマになっちゃうのもむべなるかな。畳一畳分くらいの原稿用紙に執筆しないとおさまらないんじゃないかと思うくらいでかいわ。
 その巨大な男同士が重量級時間無制限デスマッチをどすんばたんと繰り広げているんだから、そりゃあエッチシーンが大迫力ドルビーサラウンドなのも仕方がない。しかしあまりのキョーレツさに思わず本を遠くに持ってしまうよ。老眼の人みたい。どのキャラも、いつ男塾に入塾しても立派にやっていけそうな体格の持ち主ばかりであった。
 本コミックス収録作品に関して言えば、初出がビブのものは結構良かった。マガジン・マガジン(一度でええんじゃ)初出のものは、エッチシーンがハードでいささかげんなりさせられたが。そういうシーンがないまま終わった二人雨宮くんの話が私は一番好きだったかな。かぐやま一穂はむしろストーリーの方に力を入れるともっと読み応えが出ていいと思う。長いものにも挑戦して欲しい。スパッとしたストーリーの切り捨て方なんかは結構非凡なんだからもったいない…って、そんな作風どこかで見たなと思ったらそうだ門地かおりだ。ぎゃー、やってる事似てても絵が違うとここまでイメージが変わるのかー。

★☆



ふ・ら・ち・なニューフェース(水月真兎)/リーフ出版・リーフノベルズ


美貌を武器に男を食い散らかしてきた巽は、新人の水島櫂に食指を動かす。純情な大男のカイがどぎまぎする様がおかしくて、からかっているだけだった筈なのに、気が付くとカイの事ばかり考えていて…。(J)

じゃあな

 文章が簡潔で読みやすいから、ちーたかちーたか読み終わるのだが、内容はと聞かれるとエッチしていた以外は特に何事も起こらなかったような…。男好きの巽氏は、積極的な迫り受なのはいいのだが、いざ本番スタートになると「いやんやめて」状態になるので「あれは演技よ」と計算マコちゃんの横山めぐみみたいな気分になる(古いか)。
 彼なりに小さい脳味噌であれこれ考えているらしいのだが、どんなに悩んでいても一回やればスッキリサッパリ忘れてしまうので「男って…」と思った。ふらちなのは新人ではなく、会社の新人を食い物にした挙げ句、勤務中あっちでもこっちでもやらかそうとする課長と人事部長の方でした。
 それにしても既刊の著者紹介に「ネット作家」と書かれていたが、私のジャッジでいくとネットも同人誌も同じ様なものなので、それってプロデビューしてるのに「同人誌作家」と言われてる様なもんじゃないの? 

★☆



オズの摩天楼(原作・染井吉乃/作画・高座 朗)/徳間書店・キャラコミックス


真理と洋一には「浮気調査から犬の散歩まで」の便利屋としての顔とは別 の、裏稼業も持っていた。弟の美幸からの依頼で、痴漢につきまとわれている男子高校生の悠を助けたまでは良かったが、なんとその悠に関する仕事が「裏」に依頼されてしまい…。(J)

じゃあな

 表紙は真理と洋一と美幸なので「きっとこの美青年同士がカップルではなく、この美少年がどっちかのカノジョか、そうでなかったらこの美少年を二人が争奪しあうカップリングなんだろうなー。ちえー」と思いつつも、あわよくば真理×洋一を期待しながら読み始めた。もちろん淡い夢ははかなく消えた。のっけからラブラブの洋一と美幸はさておくとして、せめて真理にステキな攻が…と思ったら美少年の悠が登場。とっさに「やだー、こんなふにゃふにゃ左右衛門が受なのー」と叫んでいたが、ふにゃふにゃ左右衛門ってなんだよ自分…(しかも最後の方では「このふにゃふにゃ左右衛門之丞め…」と、丞までついていた)。
 美少年二人のギャルぶり(完全に女の子扱いだった。ふにやふにゃ左右衛門どもめ)がなんだかなあ。どんでん返しの筋だては悪くないのだが、もうちょっと「裏の稼業」とやらが表と明確に分かれていると良かったかなと。そもそも便利屋が何でも屋だったからって、どこが違うの? と思わないでもない…。表がパン屋で裏が何でも屋とか、設定が白黒ハッキリしてくれた方が読者はついていきやすいです。

★☆



王様の庭(火崎勇)/ビブロス・ビーボーイノベルズ


隣同士の月岡家と天南家。どっちも男ばっかりの三兄弟。月岡家が攻めで天南家が受け。そんなお話。 (Ai)

愛恵

ごめん。自分でもどうかと思う粗筋で。いやでも他に書き様がないし。図書館もこんな本置いておくな! そして私も借りるなよな…。 どっちも両親をなくして、子供たちだけのお隣さん同士仲良しってのはまだいい。それがちょうど3兄弟ずつってのもいい。なんでそれぞれカップルになってるのかって が大問題なのだ。そんな揃いも揃ってすぐ近くで恋人見付けなくても…。とは言って も、長男カップルの話は収録されてないので、もしかしたら長男同士はデキてないかも知れない…なんてことあるわけないか。フウ。 ところどころ、おっいいね。とゆーキラリと光った文章書くのに物凄く読み辛かっ た。三人称の筈なのに急に一人称になったりして、二人居る場合、これはどっちを指 してるのかと分からなくなって混乱。あー、気持ち悪かった。続きがあるそうだけどもういいです。勘弁してください。



君さえいれば…(鹿乃しうこ)/竹書房・BAMBOO COMICS


上司・町田耕造の娘と結婚し、婿養子に入って町田姓を名乗る様になった謙二郎。妻の奈々子が病死した後も町田家に止まりつづけているのは、実は彼が元々愛していたのは義父の耕造だったから…。晴れて両思いになった義父と息子のイケナイ生活?(J)

じゃあな

 粗筋を書いていて思ったが、奈々子たとえ生きていても殺されそうだ…おそるべしおそるべし。ぶるぶる。息子が残業している時にミカン食べてテレビ見て笑ってただけで、あんなに怒られて強姦される町田父も哀れであった。蹂躙される町田親子の人生よ…。
 久しく竹書房を読まなかったせいか、慣れぬエッチシーンのハードさにグッと引いたが(ってアンタつい最近かぐやま一穂三連発読んだやんけ)、義父と息子という設定は結構好きな上に、リバありで、それなりに楽しかったです。
 来年室内犬を飼う予定の私は、同時収録の「正しい室内犬の飼い方」を、一瞬本気で母に読ませようかと思ったが、その前後を彼女が見てしまった時に心臓発作を起こすといけないので止めた。あの人も還暦過ぎてるし…。犬コミックス第二段が出るのを真面 目に待つとしよう。



黒ねこラブラブ注意報(加納 邑)/オークラ出版・アイスノベルズ


無気力な男子高校生の高広は、最近やけに黒猫を見かける。悪いことがある前兆なのではと何となく気になっていた彼は、コンビニでやたらに可愛い男の子と出会う。九呂と名乗る少年は、自分は本当は黒猫で、自分の側にいる人間には災いがふりかかると言う。不幸になるし、猫だし、オトコ。三重苦を知りつつも九呂が気になる高広なのだが…。(J)

じゃあな

 タイトルから、また加納先生の超級バクダンワールドが! と期待していたのだが、設定の割には意外とマトモ。いやこれをまともと思う私の神経が正常かどうかがまずアヤシイが…。個人的にはもっと大爆笑ギャグウェポンで来て欲しかったが、まあそれなりに楽しくもあったかな。高広が無気力な理由とか、彼の成長する姿とかが、すっとこどっこいな設定に負けずにきちんと描かれているのはさすが。九呂のライバル化け猫・ミケのタマの名前が「三毛(苗字)多摩(名前)」というのを読んで、なんだっけ、前もこういうキャラ出てきたよなーと考え「シッポが足りない?!」の「田抜太郎」だという事を思い出し、また今さらタヌキのタヌキタロウというベタなギャグに笑ってしまった自分が憎かった。ひょっとしてアタシ、すごく好きなんじゃないのかあの田抜太郎が…。
 猫神様の設定とかちょっと謎が多くて、ひょっとして続くのだろうか。だったら次はミケタマがカッ飛ばす爆笑ギャグ「三毛ねこラブラブ大作戦」にして欲しい。九呂の様なショタショタ美少年受は普段ならちょっと…なんだけど、どんなに無邪気で世間知らずでも所詮人間ではないので、何となく許せた。受はバカなら人間をやめてしまえ。占星術師・マドモワゼルじゃあなからの星のメッセージである。



今度こそ本気!(杜山まこ)/マガジン・マガジン ジュネ・コミックスピアスシリーズ


ゲイ専門のクラブで知り合い、ビジネスパートナーになった竹井と仁科。お互い好みのタイプじゃないからと、体の関係のないままつきあってきた二人だが、ある夜、魔がさして…。ところが、二人ともいつもは攻役だから、どっちが受けるか大問題。ジャンケンで勝利の女神に見放されたのはデザイナーの竹井だった。(J)

じゃあな

 私だって今度こそ本気だよ杜山まこ、と思いながら買った。あと一押しで面 白いもの描きそうなのに、いつもいつももういっちょな杜山まこ。今度こそ! と思ったら…ごめんなさい、ピアスシリーズでしたか…。作者の、慣れぬ ハードな性描写シーンにこっちが申し訳なくなってくる。あの、いいのよ? あんまり無理しないで、描けないものは描けないでも。つーかそのシルエット、まんまキノコだし…(ぼかそうよ…)。
 表紙のカップルはシリーズ二作と書き下ろしに登場。独占欲の強い仁科と、攻の気骨を忘れない竹井のコンビは結構好きかも。しかしほかの短編達は、大人しいイメージのある杜山キャラが、突然キノコ振り回して頑張り出すので(すみません、私最近下品ですね)「おいおい無理するなよ」と労りたくなります。



ミス・キャストシリーズ(伊郷ルウ)/講談社X文庫


ヘアヌード写真集専門の出版社に勤める立花和樹は、仕事を依頼したカメラマン真木村慎一にモデルとして指名されてしまう。新しい写 真集は男同士が微妙に絡み合うというものだった。 (F)

フェネギー

1巻目はそれなりに面白く読めた。ちょっと文章がもってまわったというか、セリフ と説明文を前後入れ替えて欲しいところがいっぱいで読み辛かったが。ト書きは先にしてくれないとセリフの表情は見えませんよダンナ。それに和樹、自分の会社の上司 の事を仕事相手に話すのに「小暮部長がどーしたこーした」と言ってはいけません。 「部長の小暮が」と言いなさい。自分の上司に敬称つけてどうするよ?本当に入社3 年か?それに真木村、「眠るには軽い運動がいいんだよ」って言っておきながらキス だけってどういうことーーーっ !?期待させるな馬鹿者!・・・とまあ、1巻目に不満に思ったのはこの程度で、受 も攻もそれなりにかわいくかっこよく、いい感じに読み終わったので、2巻を読ん だ。そしてなんだかとても疲れた。真木村・・・おまえは二日酔いになると誰と飲んでいたのかまで忘れるのか?飲み始めた時はしらふだろ?それは二日酔いではなく、 単なる記憶障害・・・。そして真木村・・・おまえはそんなに酒飲んでシャワーも浴びずに寝たはずなのに一晩たってもまだ爽やかな香りが体からするのか?そりゃオー ドトワレじゃなくて体臭だ。体臭が「エゴイスト」の男・・・。すごいよ。最後に真木村・・・和樹が泣いているからって、そして友達の家が近いからって人の家に恋人連れこむな!おまえらがホテルに行け!なんだかこんな人と友達していけるアン ディっていいやつなのかただのピエロなのか・・・。美形なだけに胸が痛む。そして 私はアンディは受希望。しかし3巻以降を読む気力が出るかどうかは未定・・・。

★★



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