抱かれてもいい(妃川 蛍)/雄飛・アイノベルズ


広告ディレクターの高瀬は、なんとしても負けられないプレゼンに挑む為に、写 真家のリュウ・シガという男を捜していた。ようやく見つけた志賀は、高瀬の依頼をけんもほろろに断り、なおも食い下がると「やらせてくれたら受けてやる」と、傲岸不遜な発言をする。(J)

じゃあな

 何だか魂のない作品だった。ストーリーもありがちだし、キャラクターもありがち。その上細部が何だか変。広告ディレクターにとってそんなに政略結婚というのは必要なものだろうか。政治家とか医者ならまだ生きてくる設定だと思うが、広告ディレクターのバックボーンってそんなに重要か?  親とか嫁さんよりも、自分でせっせと夜遊びしてゴルフでも行って作った人脈の方が有効なんじゃ…? 高瀬のキャラクターも一貫性がなくて「二重人格なんじゃ…」とすら思わせる。全編を通 して「どっかで見た感じ」。 まあおおざっぱには体裁が整っている様にも見えるが…最近雄飛ってこういうの多いなあ。




その指だけが知っている(神奈木 智)/徳間書店・キャラ文庫


学園のスーパースター・架月裕壱と同じ指輪を持っていた事から、一躍学校の有名人になってしまった渉。指輪の取り違えがきっかけで言葉を交わす様になったが、世間の人気とは裏腹に架月は毒舌で意地悪。渉には容赦なくビシビシと物を言う。何故かそんな彼が気になって仕方のない渉なのだが…。(J)

じゃあな

 苦手な学園物なのでピンと来ないところは多い。成績優秀スポーツ万能で、モデルに何度もスカウトされた事のある学園のスーパースター…という設定にはいささか食傷気味。しかし幸い、主人公カップル以外にホモは出てこないので、作品の安値化はその点で免れている(どうでもいいホモが出てくれば出てくるほど、値段が下がる様な気がする)。渉にちゃんと友達がいるのはいい感じ。あとは小田切ほたるの絵を久々に見たが、可愛いよな、特に女の子…と思った。それぐらいしか感想はない。なんか男がペアの指輪にそれほど固執するのが、乙女心のない私にはよくわからなかった。




白と黒のペルソナ(生野 稜)/心交社・ショコラノベルス


ニューヨーク市警の腕利き刑事、マッコイとケインは公私にわたってのベストパートナー。頭脳明晰、毒舌で切れ者だがどこか不安定なケインを、心優しき巨漢のマッコイがいつも支えている。マッコイに愛され、心の安寧を取り戻しかけたケインの前に、死んだ弟にそっくりの容貌をした薄倖の少年・マルコが現れる。チャイニーズマフィアの抗争で揺れるニューヨークで、マルコを恵まれぬ 境遇から救い出そうと躍起になるケインだが…。(J)

じゃあな

 スタスキーとハッチ。タカとユージ。トミーとマツ。二人組の刑事と聞いたら誰を連想する? と尋ねたところ、かえってきた返事の上位 三組がこれである。ジョン&パンチと言った人が意外と多かったが、あれは刑事ではなくて白バイ隊員なので間違いです。
 さてボーイズラブでも人気の「二人組の刑事」という設定だが、生かし切れていないコンビも多々見られる。本作はなんちゃってポリスではなく、それなりに頑張っているのが好印象。前作があると知らないで手にとったのだが、登場人物の人為、特にケインの屈折した心を読者に紹介するのにかなりの行数が使われており、前作を知らなくても不自由なく読める反面 、前半は説明ばっかりだなという気もする。
 クライマックスのどんでん返しなどはなかなか楽しく手に汗握って読んだが、ベッドシーンの「うおっ」「おおうっ」という声の本物具合に、かなりの読者がさざ波の様に引いていって、ラストまでついてきてくれないかも知れない。

★★



裸の少年(ひんでんブルグ)/松文館・ダイアモンドコミックス


家庭教師の先生は、生徒の卓巳の誘惑に乗って共に朝を迎えてしまう。 (J)

じゃあな

 本編始まって2Pで本を閉じてしまいました。したがってこの家庭教師の先生の名前はわかりません。その後二人がどうなったのかも知りません。最後まで読むに耐えなかった漫画は数あれど、2Pというのは記録的。これは私の長きに渡る漫画(読むだけ)人生の中で、最も速く駆け抜けたスプリンターと言えるでしょう。これ、描いているのは女性なんですかね。男性向けエロロリ漫画タッチで、ブツもバーンと描いてみましたという感じ。気持ち悪いし可愛くないし、キャラクターも単なるエロの為にのみ存在するエロモンスター。マンションの建物はヤッターマンのヤッターワンに似ています。
 そんなわけで、あと私にわかる事は、作者の誕生日が「毛利伸の前日」だという事だけです。このプロフィールだけでも本を閉じるに十分なインパクトがあると言えるでしょう。
 わざわざお友達が北海道は釧路から送ってくれたこの本ですが、2Pしかめくられないまま、また釧路に戻ります。チャトランより長く険しく無駄 な旅をしたこの本に幸あれ。星はつけられないので、右欄は毛利伸にちなんでこの様にしておきます。

俺様
怖いもの見たさで読むと言ったのは私なのだが、確かにじゃあなちゃんにも 「あなたダメだと思うよ」と言われたのだが、読む事は読んだぜ全部なっ! はは〜んっ!俺はダメって言われればそれだけ「読んだるっ!」って なってしまうんだが、今回ばかりはそういうアホ反骨精神を大後悔…。
何ですかこれ?エロロリそのまんまホモにしただけってのはどうでしょう…。 編集ももう少し何とか言ってあげた方が良いのでは…。男性機能的にも 謎な事はもちろんの事、どうにも謎な生物ばかり出てくる上に、絵的な 表現もエロロリ手法なためか見辛いし、そりゃ人としてどうよ?って事が 多すぎです。何よりもキャラクターの年齢がまるっきりわかりません。 小学生も中学生も高校生も大人も、みんな一緒やんけーっ!! これを全部読んだ俺を誉めてくれよ…。
茶右
 人にはそれぞれの嗜好があることと思います。他人の嗜好はそれはそれであり、自分の好き嫌いの基準でどうこうというのは 申し訳ないのですが…。私ダメですー。
 コマの暗転でドキドキしたり、「アレ」とか「ダメ」とかでもっとドキドキしたり、慎みを持った営みに心踊る方は、避けて通 るのが無難かと思います。
 いやもう、「アレじゃわからーん!ハッキリ言わないとイカーン!」とか、 「受はイヤがらずに進んで身体を開けーい!」とか、「語尾はハートマークで可愛らしさをアピールじゃー!」と いう方は挑戦してみては如何でしょうか。 評価は順序良く、「伸」の文字を進呈させて頂きます。
フェネギー
自分で買った本を読んだ直後にゴミ箱に捨てたことはあったが、人の本なのに捨てたくなったのは初めてだ。
無星



イロコイ(新田祐克)/芳文社・花音コミックス


再び自然に寄り添う様になった鷹秋と岩城。しかし鷹秋がいつか母親の店を手伝う為に郷里に帰るビジョンがあると知り、岩城の心中は穏やかではない。一方「Rusty Nail」の六本木店を任された新川は剣崎と口喧嘩の絶えぬ毎日。新川の、鷹秋への真剣な想いを知った剣崎は、ハッキリさせてやれと鷹秋に詰め寄るのだが…。(J)

じゃあな

 よーし笑うぞーと気合いを入れて手に取ったが、今回は皆さん真剣に切なくイロコイに悩んでいらして、笑うどころではなかった。仕方がないから背景に一生懸命「セクハラクリニック」(この前爆発したビル)の看板がないかどうかを探した。それが私の本作の楽しみ方だった。
 と、いうのは嘘で、いや前巻ではあまりのパワーに圧倒されて、笑ってばかりいたが、まあ一作目はともかく「ラスト・ワルツ」「ナイトキャップ」そして「イロコイ」と、緻密に築き上げられた人間関係がここで転機を迎えていて、結構(と言ったら失礼だが)ちゃんと、よく考えられている話なんだなあと感心した。もう一つのシリーズがあまりにも凄いから、ついそちらで目が眩んでしまうが、新田祐克はトンチキ以外もちゃんと描けるのだなあ。しかし私がもうどっぷり肩まで新田ワールドに浸かっているから平気なだけで、初心者は「こんなに濃い人達がこんなに濃い恋を」とイロコイどころかコイコイ状態になって引いてしまっているかも知れないがな。
 剣崎と新川は色々とボロボロになりつつ頑張っていたが、岩城さん(ロン毛)はいつまでも子供で困ったものだ。しかし一番困ったものなのは、この深刻なラブ・スクエアから、気が付いたら石井は、私の石井は(いつからあんたの)あっさり外されてしまっており、すっかり傍観者枠へ。がーん。剣崎が私のタイプではないので、剣崎と石井で同級生ラブはイヤだなあと常々思っていたのだが、つまはじきも寂しいものよ…。石井がシュナップスのオカママネージャーと話している場面 を見たときは「まさか新田先生、彼にはコレって事ですか?!」と激しく取り乱してしまった…。そんな…マネージャーあなた、受攻どっちなの…まずそれを聞いてから考えたいと思うのよ…。
 本巻のヒロイン、ベストドレッサー賞は共に剣崎に進呈。部屋のドレッサー上に置かれたD&Gの香水が泣かせます。新田先生、本当にいい仕事してますね。

★★★★
フェネギー

ダメだダメだダメだー!これが鷹秋だってぇ?!アタシの惚れた男はこんなふやけたでれでれ男じゃないわ!岩城さんとラブラブ純愛モードで甘えてみたり頬を染めてみ たり過去の思い出にすがってみたりするなんて鷹秋じゃなーい!P8もP19もP49もP51もP55も鷹秋純情そうで虫唾が走る!クールでモテモテクイーンで気にいればとりあえずやってみる色香と男気振りまき倒しのガッツでイケイケ鷹秋はどこに行ったの? アタシの鷹秋を返してーっ!でもP90とP96とP129の鷹秋がめちゃかっこいいから許すぞ。やっぱりステキよ鷹秋!鋭い眼差しにズッキンドッキンじゃ。しかし私のツボ鷹秋はすべて新川に関わる時の鷹秋だ。岩城さんがらみだと痒い痒い、痒くてたまら ん。私の心のオアシス、ツボ鷹秋のためにも新川には頑張ってもらいたい。あきらめるな新川!少なくともあと10回押し倒してからあきらめろ!くそう、このまま新川と剣崎がくっついちまったらどうしてくれよう。 (しかしこのマンガすごいタチキリの量・・・。ノンブルなさすぎてページ数数えるのがめちゃ大変だった・・・。)そういえば鷹秋のセックスフレンド漆原はどうなったのだろう?彼ともちゃんと別 れたのか?鷹秋。

★★
俺様
私は実はこのシリーズはどうでもいいのかもしれません。 春抱きシリーズほどの愛着を感じないのはなぜでしょう。 それは「こいつチョーバカ」っていうバカが登場しないからでしょうか? えっ、俺様、実はバカ専?違うっ!香藤のキャラが濃いだけだよ…。 はっ、濃いキャラ専?だって江利子ママに一番注目しているから? みんなのイロコイがとても濃くて、100%ポンジュースという 感じなのですが、新川と剣崎とても気になります。っていうか、 どっちがどっちなの?うう〜ん本物の方達はどっちも拘らない と聞きますが、この二人はまさにそんな感じです。石井はいつの 間にか濃いキャラ競争から脱落し、何気に普通に生きようとしている のですが、なんのなんのここはようこそ新田ワールド。何かしら 爆弾を抱えていて欲しいと思うのはなぜでしょう。中にはまともな キャラだっているかもしれないのに…。しかしみんなホストやってるくせに本気の恋愛はとてもお子ちゃまなのねと思うのは私だけでしょうか…。 ところで我が聖地五反田にもホストクラブがあったのですが、 思った通 りあっという間に潰れたようです。やはりホストは新宿 歌舞伎町なのでしょうか…。歌舞伎町…火事にはお気をつけ下さい。 (時事を織り込んでみました)
★★★☆
茶右
 さあて、いよいよ始まった新展開、と楽しみにしていた本作。 個人的にヘトヘトになっている時期に発売でしたので、いっちょ元気を分けてもらうぞー といそいそ読ませて頂きました。
  結果。ちょっと出番の多い脇役かと思っていた剣崎が、一気にメインに食い込んできていた(それも妙に常識人に格上げされてる!)のと、姫度がアップしていた事に少々驚きま した。ほほ〜、こうなったのですか。そして、鷹秋が岩城さんに落ち着いてしまった、 と取って良いのか、鷹秋を巡るラブバトルが迫力不足だったかなぁ、と。 それを望んでいた方にはもの足りない感があるかもしれません。私自身、このシリーズは、「誰と誰のカップリングが良いな」と明確に希望を持っていないので、鷹秋を巡るスッタ モンダの挙句、誰が選ばれるのかなぁ〜というのを楽しみにしているので、鷹秋が新川に 対して微妙に揺れていて、また新川と剣崎の動向がグラグラと来ているので、今後の展開 も楽しみに待つことにします。
 ところで、私、新川の足の裏のドアップに、無意識に指でこしょこしょ…とくすぐって しまいました…。新川はそんなことされてもそれこそ痛くも痒くもないだろうに、 何やってんだ私…と自分の間抜けさ加減に脱力してしまいました。思わずそんなことをしてしまう、そんな迫力の構図も新田先生のマンガの魅力なのかもしれません。
★★



イロコイ(新田祐克)/芳文社・花音コミックス 2巻


岩城と同棲していると宣言した事で、新川に最後通牒を叩きつけたつもりの鷹秋だが、激昂する新川には火に油でしかない。一方、金沢で暮らす鷹秋の母の許を訪れた江利子ママは、彼女の病状を知り、鷹秋に本当の事を話すと決意する。(J)

じゃあな
 この漫画は普通に100%面白く、普通じゃない意味でも100%面白い。一冊で200%。もうただ事ではない面白さだ。まともな方から言えば主人公超モテモテ! 新川は剣崎に思いを寄せられつつも、ガッツとパワーで鷹秋に猛攻! 一方、コミックス62P分もタメにタメて、さらに背中で登場するという大物ぶりを見せつけた岩城さん。ゴミ出しひとつ出来ないダメホストながらもいきなりいじらしさで絡め手攻撃! 二人の男の間で翻弄される鷹秋。金沢に咲く大輪の薔薇。こんな男が町中歩いてればそりゃ利家とまつもびっくりだろう。金沢百万石など小指で操れそうな歌舞伎町の帝王。やべえ。マジでカッコイイ。先生、もしかしてエロ描かなきゃもしかしてめちゃくちゃ面白い漫画描けるんじゃないんですか?!
 歌舞伎町にこだわるから胡散臭くてワカラナイというガール達は、これを甲子園だと思ってみると良かろう。同じチームでは並び立てないと転校した新川君。家庭の事情で野球を続けられないかも知れない鷹秋くん。才能ある鷹秋くんに惚れつつも嫉妬する岩城コーチ。でも俺たちの夢は甲子園! ほらどうだ。ところ変われば品かわる。なんだかとても爽やかな気分になってくるではないか、コッテコテの画面のことはしばし忘れて。
 いや、忘れられない。普通じゃなく面白いこの画面。並大抵じゃないトーンワーク。貼って貼って貼りまくれ。10〜11話の新川のパンツなんて、CGかと思ったぜ。
 脇を固めるキャラクターも素晴らしい。名バイプレイヤー、シュナップスのマネージャー氏と、新田軍団一の漢ぶりを見せる江利子ママに続き、本格的始動のとし子ママ。江利子ママととし子ママの会話は、どんな男達の激突よりも壮絶で龍虎対決を見る思いでした。あの場面だけ見たら「悪女聖書」も迫力のあまり裸足で逃げ出しそうです。そしてこれからの活躍がかなり要注目の赤丸新人、新川が呑んでた店のマスターも忘れてはいけませんね。シュナップスのマネージャーの親戚かと思ったら、自分から予防線張りやがって、少ない出番ながらもピリリと小粒の効いた彼でした。
 こんな200%の娯楽大作に、さらに私だけのスペシャルふろくが。ついに表紙からも転がり落ちた男、石井! 石井の為にあと50%足しておこう。もはや盆暮れ時の帰省新幹線乗車率なみのポイントだ。くそ、こんなにかわいい石井にどうして鷹秋は転がり落ちて来ないのか。くそー、石井ー、私ならお前を指名だー。ピンクのドンペリ入れてくれー。あっ、リボ払いでね。私は金スマのホストコーナーを見るたびに「これを鷹秋がやったら…ぷっ」と思って笑っているのだが、石井はどれも抜群に似合いそうで困る。ドンペリダンスを踊る石井。ドンペリコールで歌う石井。ぜひハモホスで愛田部長と対決して欲しい逸材である。ちくしょう、鷹秋とは男の趣味が合わねえ。
 巻末の「そして鷹秋が選ぶ男はただ一人…」に「そうだよなあ、どきどき」と胸高鳴らせてから「石井がいねー?!」 と更にショック。そして鷹秋の放送禁止ギリギリのネクタイでショック倍増。あと七回読み返しても、七回違った感動が巻き起こりそう。無人島に持っていくならこの一冊かも知れないな。
★★★★☆
俺様
なんつーか、クリスマスイブにホモ買ってクリスマスイブにホモ感想(買った本ではありませんが)書いてるって寂しいのだが、この本はそんな寂しさグッバイ。イエーイって感じです。
画面が白くおしゃれな感じな本が増えてきている昨今。渾身の背景&トーンワークには頭を垂れるのと同時に画面がまぶしくて目が開け辛いのだった。とはいえ内容的には何も覚えていない事が判明。覚えているのは迫力の江利子ママだけだから…。
今回も凄かったですね。江利子ママVSとし子ママ。もう二人の迫力のシーンは龍虎対決と言っても過言ではないですね。ボーイズ史上迫力中年女のドアップ対決でページを締めれるのは新田先生だけでしょう。ビブロスならこのページ削って下さいって言われちゃうよな…。
んで、肝心なお話なのだが、男達は誰も彼もが空回り。空ぶかししてないのはシュナップスのマネージャーと看板が読めないバーのマスターだけか?私は気になっているのだが、あのバーのマスターと山田ユギが夢が叶う12月内で描いたバーのマスターは同一人物がモデルなのではないかと…。ちょっとだけ思ったんだけど、どっ、どうかな…?
鷹秋はようやく自分の気持ちと二人のアンポンタンの気持ちに向かい合う事になるのだが、どうこう悩む以前に、さっさと金沢に逃出してもいいような気がしてきた。しかし、どこへ逃げてもシツコイアンポンタン達は追いかけてくるだろう。来たとしてもとし子ママにバケツに入った水ひっかけられて追い返されるだろうがな。
とりあえず次巻への予告ではあと一人分スペースが空いているが私はあえてそこに江利子ママの大アップを希望するのだった。
★★☆
フェネギー
鷹秋・・・やっぱり愛してるわ!あら〜イロコイ続き出たのねーとりあえず買っとくかーってな具合に惰性で買って読んだけど、久しぶりに会った鷹秋はやっぱりいい男だった。今回はちょっと逃げを打つクィーン様だけど、そんな弱いあなたも素適。そして石井をなんとなく誘惑してしまう天然誘い受な所も最高だ。新川のキレっぷりも大変よろしい。やはり私は新川に鷹秋争奪戦の勝利者になってもらいたい。がんばれ新川!
このシリーズは、最近疲れ気味の心と体に活力を与えてくれるいい作品だ。鷹秋、君は私のMr.ユンケル。2003年もよろしくね。しかし江利子ママは大変ページ数を使った割にはあまり意味のないご登場であったことよ。とし子ママを脅すだけ脅して、結局何もせずに終わった江利子ママ。読者に権力を誇示するためのご登場だったのだろうか。
★★★☆



イロコイ(新田祐克)/芳文社・花音コミックス 3巻


東京に戻り、岩城と対峙する鷹秋。自分の本当の気持ちを告げる鷹秋に、岩城もまた真っ向からぶつかりあう。覚悟を決めた鷹秋が向かった先は…。新川、剣崎の思いが少しずつ近づいていく中で、男達の関係は急展開を迎える。「イロコイ」編ついに完結!(J)

じゃあな
 もうボーイズラブっていうより新宿歌舞伎町劇画バトル。どこもかしこも、「そもさん!」「説破!」の口先バトル。さすが口先で渡り歩くカリスマホスト達。口達者な事と駆け引きが巧い事と言ったらハンパじゃない。こんなに理路整然とした修羅場見たことねえ。大迫力の口ケンカ王選手権に、最後の最後まで息を凝らして読んだ。いや新田先生凄いっすよ! よくここまで研ぎましたよ! これモーニングに掲載できますよ!
 岩城さんVS鷹秋は、やっぱり岩城さんって大人だな…と思ったが、鷹秋VS新川は、大人ってきたねえ〜!! と思った。岩城さんには涙を見せても、新川には薄く微笑んでキメ続ける鷹秋。カリスマホストが本気になったら、武器は沢山あるのデスネ。グリーンベレーも裸足で逃げ出す熟練コマンドーの集中砲火に、そりゃ新川じゃなくても降参するわ。剣崎がガンタンクなら鷹秋はガンダムGP03デンドロビウム。火器の量がそれくらい違います。
 「イロコイ」編完結とは言え、四人の関係は全然終わっていない。想っていた方と想われていた方の関係が終わっても、想っていた方は勿論、想われていた方も相手を切れない、というのは現実にはアリだろうが漫画ではあまり見かけない(特にボーイズラブでは)展開で、今後も気になるところ。それにしてもカノジョが出来た途端プレゼントを買いに行ってしまう新川って、カリスマホストのくせに微笑ましい奴…。
 いや、最初はトーンが凄い画面が凄いとそんな事ばっかり言っていたのに、今回は読み返すまで新川の家のワゴンの凄い柄も気にならなかったよ。とし子ママの素敵な待ち受け画面は勿論見逃さなかったけど。
 しかし剣崎の大健闘アンド急成長にひきかえ、石井は…石井は…私の石井は…っ! 彼の何がいけなかったの?! 最初は堂々ライバルとして登場したのよ?! 番外編で主役まで張ったのよ?! あの時代遅れの髪型がホストとしてNGだったっていう事?! 素敵じゃない、宇都宮隆みたいで! ←NG
 もうわかった、石井お前今すぐ岩城さんにモーレツ惚れろ。鷹秋なんて競争率が激しいところに飛び込んだからあっさり弾かれたんだ。シュナップスのマネージャーまでいなくなってしまった以上、君が参加出来る試合はそこしかない。多分…「誰だお前?」って言われると思うけど…な…(号泣。あなたの昔の社員です…)。
★★★★★
俺様
今回私の注目は新川。剣崎を利用して受として生きてみてもいいんじゃない?と心を決めようとした瞬間に登場する鷹秋。そして剣崎と鷹秋の間で揺れ動くバカ。思ったんだが、鷹秋攻でいいんじゃないの?いいじゃんそれでっていうか、そうかっ!私が今までこのシリーズ乗り気じゃなかったの受攻逆だったからだっ!って今頃気づきますか?
新川は受!鷹秋は攻!私の中ではもうそう決まりました。だってその方がしっくりくるし…。そしいて剣崎の健闘に拍手っていうか、だんだん「剣崎…可哀相な子…」と柱の影から哀れみの瞳で見てしまいます…。
ところで、鷹秋がした事をまんま女に置き換えてみたらとてもムカツク事も判明しました。マネージャーが経営するペンションは客層がおかしくなるような気がするのですが、マネージャーになぜ鷹秋が店の権利を買って金を払うのかよくわかりませんでした。マネージャー、オーナーじゃないよね?あれ?シュナップスのオーナーって誰だっけ?
★★★



野獣modeで愛して(加納 邑)/オークラ出版・アイスノベルズ


遊ぶ相手には不自由した覚えのない、美少年を自認する高校生の亨。気に入らない女の子ばかりが相手の合コンが終わってくさくさしていた帰り道に出会ったのは冴えない化学教師の川島。どうやら自分に気があるらしい彼をからかってやろうと誘いをかけた亨だが、メガネを外した川島の強引さとテクにすっかり骨抜きにされてしまい…?(J)

じゃあな

 大好きな加納作品であるが、今回はパワープレイはあるものの、トンチキではない。いや、これでも十分変なのかも知れないが、日頃の加納先生のはじけっぷりからすると「先生今回はシリアスなヒューマンドラマに挑戦したんですね」とすら言いたくなる。これまでの加納列伝からするとかなり異色。キツネもタヌキもコウモリも忍者も出てきません。駄 目じゃん、先生。つーかキツネとタヌキと忍者って、先生の作品はまんが日本むかしばなしですか。
 亨の意地悪さとワガママさはうまく描けている。川島のキャラクターには整合性がないのだが、元々メガネをしていると気弱、メガネを外すと鬼畜、コンタクトにするとカフェオレ…というキャラクターで、それが明確な意志を持って「変わろう」とするから、整合性などある筈がないのかも知れない…。とりあえず口絵がすげえ。口絵がすごい以上、裏表紙もすげえ。これを書店で「カバーかけてください」と言う奴は男の中の男だ。行け、勇者よ。

★★
俺様
うう〜むちょっと期待外れだったかもしれない。普通 の設定だと 満足しなくなってきているのかもしれませんね。口絵のパンチは かなりきたのですが、やはりキツネとかタヌキとかコウモリとかには かないませんでしたね…。亨のわがままな考え方はいい感じで 書けていたと思うのですが、川島のキャラが設定の割りにはインパクト なしなのが残念です。加納先生はやはりキツネとかタヌキとか…。人類外の方が味があるとでも言いましょうか…。川島が亨のために 変わろうとするのはわかるのですが、何だか方向性が間違ってました。 それよりも亨が変わって行く様の方がわかりやすかったですね。
★☆



陰陽師 芦屋道満 天の巻(剛しいら)/光風社・クリスタル文庫


時は平安。魑魅魍魎が跋扈する世の中。加持祈祷に呪詛にと陰陽師が大活躍。今をときめく桜庭の中将が、左大臣家の橘少将に恋をしてしまったからさあ大変。家臣の友則が芦屋道満に恋の仲立ちを依頼するところから物語りは始まる。(Ai)


愛恵

何時の間にか世の中は陰陽師が大ブームでビクツリ。結構私の中では晴明は悪役でしかも妖怪とゆーイメージなんだけど(昔そーゆーのを読んだせい)。本書は晴明ではなく道満が主人公。ってゆーか、主人公は友則なんじゃ? 鬼のような風貌の、と 形容される道満は鬼といっても夢の碑のような耽美な鬼ではなく、目は緑に輝く恐ろしげな大男。そんな男にいくら忠義者でも、依頼を受ける代わりにお前を抱かせろと言われて抱かれてはいかんだろー。しかもそれで惚れてはなおいかんだろー。パターン過ぎるだろー。とツッこんでみたものの、友則は素直で真っ直ぐな子なので幸せになればそれでよろしい。かえって道満が何でも出来てしまってつまんないなー。もうちょっとタイトルに陰陽師とか付くんだから「うおー!」「おりゃー!」みたいな、法力や通 力の丁々発止があると思ってたので残念。
十何年も物言わぬ生き人形だった橘少将の姉の燈子が、喋れるようになってからは参 内したり男勝りに活躍したりと、面白くなるかなーと思ったのに妙に浮いてるし。主 上とくっつきそうなもんだけど、この主上嫌!氷室先生の主上はカッコいいのに、こんなスケベ親父は嫌だよう。ただのお稚児さん的存在だった少将が意外と根性あったのは良かった。中将は馬鹿なところがいいので馬鹿のままでいてくれ。何より、年寄り犬のヌイとまだ子犬のブンが可愛いのよう。人間化して一層可愛い。ホモばっかり の中での心のオアシス。

★★☆



イエス・マスター(猫田リコ)/竹書房・BAMBOO COMICS


蓮田家の当主・類に叔父が与えた世話係は吉井という名の美しい青年。かゆいところに手が届き、何から何まで類が望む以上の事をこなす吉井を類はすっかり手放せなくなってしまう。類が吉井を抱いても、拒むことすらないのは二人が主従関係にあるからだと、類は苛立ちを覚えるのだが…。(J)

じゃあな

 猫田リコ、深井結己と麗人お抱え作家には他にはない魅力の実力派が隠れているのだが、なかなかコミックスが出ないのが玉 に瑕だ。と、いうわけで楽しみに待っていた猫田リコの新刊。タイトルからムラムラしていたのだが、こういう設定は大好きなのだな。好きなだけに、もっと類が悶々としてくれたらなあ、とか、もっと引っ張ってくれたらなあと思わないでもないのだが、どんな痛さもどんな素っ頓狂も、あっさり流して独特の世界観でまとめ上げてしまうのが作者の持ち味なのだから仕方がないか。
 過去なのか現代なのか、どこなのかもわからない不思議な世界と街並みの中で、何考えてんだか掴めないキャラクター達が右往左往。真面 目に受け止めたらあっさりかわされる、このつかみ所のなさが面 白いのかも。私は表題作の書き下ろしが大好きです。そして春架くんはもっと好きです。

★★★
俺様
雰囲気が良いっす〜。何だかこの人は現代よりも大正浪漫と いった感じの作品の方が良いですね。しかし当主なのに離れに住んでるってどういう事でしょう。私は一転して叔父さんが 類を攻てくるのかと思い期待していたのですが…。ダメね叔父様ってば、 類の持っているもの奪いたいなら類自身も奪わないとさっ!っていうか、 堂々と財産を着服しても類は「ふーん」で終わったんじゃないかな。 いちいち吉井を地下に閉じ込めて教育しなくても良かったんじゃ ないのかとちっぽけな疑問…。独特な雰囲気のある作家さんなので もっとそれにあった展開の話を希望なのですが、どうも麗人作家には 思えません。どのキャラも良い味出すぎです。樋口が入っているうさぎの きぐるみのヘバり具合がたまりませんでした。というよりも水玉 のうさぎって 子供は嫌がると思うんだが…。
★★★☆
愛恵
背表紙のタイトルを見ただけで欲しくなった1冊。絵を見て余計にムラムラと…。あ あ、旦那さえ傍にいなければ、と本屋で悔しがったが、じゃあなちゃんが貸してくれ たので俺の煮えたぎる欲情は処理されました。
作者は凄く独特の絵柄と世界観の持ち主で、虜になりそう。どの受けも色っぽくて良 かった! 攻めは高槻君が馬鹿でグー。モブとか背景とかかなり大雑把なんだけど。 絵の崩れが神経症のように気になる私が、全然気にならなかった。いいじゃんいい じゃん。ドーンとぐちゃっとテキトーに描いていいよ。そのかわりエッチはバーンと ド派手にやってね、って感じだ。ボーイズラブを読み始めた頃に比べて、すっかり堕 落してしまった自分に気付き、暫し愕然…。だけどやっぱり遊戯邸いらっしゃいませ の1作だけ最後までやってなさそうなので、それが気になって気になって仕方がない のは事実だわ。
★★★



砂漠的熱愛事情(日輪早夜)/芳文社・花音COMICS


光太郎は大好きな姉が外人と結婚するのに大反対。 二人の結婚をぶち壊すためにわざわざ熱砂の国に 乗り込むが、二人の結婚の反対どころか、逆にアディに プロポーズされてしまう。(O)

俺様

同じ路線ながらこうじま奈月よりも読みやすいかもしれない。 たぶん等身が下がった時の絵が私好みだからだろう。 この人も脇に出てくる女の子が可愛くて好きだ。今回も光太郎の おねえちゃんにラブな俺。しかし、外国→砂漠→攻は王族。 これはもう決まりきった事なのか?たまには王族が受に回らないのか? アディが第三王子だからなのか、お国柄なのか男同士の結婚に 拘らないアバウトな国なのだが、そんな国はボーイズ界には たんとある…。男子校の演劇部で姫専門の遙先輩だが、 先輩は受攻どちらなのでしょうか?私は受って信じます。 だって姫なんでしょ?そうなんでしょ〜?伴奏者の山崎は ビジュアル的に私の好きな受タイプなのですが、攻なんですねぇ…。 昨今は目がねのクールビューティ攻が流行りなのでしょうか…。 年寄りには辛い世の中になって来たもんだ。ゴホゴホ…。

★★
じゃあな

 心に決めたキャラがみんな攻で腹が立つ。悠先輩には人類最後の希望を託したのに…ヤマト、沈没す。表題作は、光太郎の順応性の高さにびっくり。しきりと「アディは日本びいきだから自分を選んだのでは」という点ばかりを気にしているが、男同士である事のハードルについては考えないの? 砂漠で迷子になって、おそらく死を覚悟してか「こんな事なら昨日アディに抱かれてやってもよかった」と観念するのだが、いやどうせ死ぬ ならキレイなまま死のうよ。
 「伴奏者」はこの作者の作品の中では一番好きかも。単に登場人物の年齢と頭身があがったからかも知れないけど…。

★☆



お坊ちゃまにはわかるまい(高橋ゆう)/芳文社・花音COMICS


突然貧乏になってしまったお坊ちゃま純。 居候先の息子の光太郎と馬が合わないばかりか、 学校でも浮いていた。それが自分のせいである事に 気付かない純に光太郎がキレる。(O)

俺様

ああ、なんだか普通のボーイズラブマンガだなぁ。 読んでいて安心する展開です。最近とっぴな物を読み過ぎ なんだろか…。お坊ちゃまが貧乏になり世間を知り、 使用人の子とラブラブになるという展開は結構好きです。 あ、使用人の子じゃなくて使用人とラブラブになるのでも 構いませんが。光太郎の高校生としていい感じのがっつき方も、純のお坊ちゃんらしい反応もうんうんと頷いて読んでしまいました。

★★
じゃあな
 私にとって、スラムダンクのブームが遺したもっとも不必要な置き土産はこのテの唇の書き方である(攻の目つきも…)。これがたまらんという人もいるのだろうなあ。私は駄 目だ。純なんて、この劇画唇がなかったらもっと可愛いのにと残念に思ってしまうのだが、漫画自体は面 白かったです。セオリー通りではあるのだが、お坊ちゃま純が成長していく過程も、片方が片方に片思いしている状態でいきなり始まるドキドキの同居生活も、やっぱり好き好き。無理に背伸びしていない等身大の高校生二人は好感度高し。二人のクラスメイトのアフロ君もなんだか捨てがたいキャラだった。
 ギャグの原始的な力ワザ具合が私の心の琴線に触れる(C.J.Michalskiもそうだな)。私はどうも花音コミックスに弱いのだがそれは、一話一話に読み応えがあって、一冊にまとまって更にパワーアップ! という作品が多いからである。とりあえず一話適当に描いて「今回はキャラ見せ程度。実はシリーズなんです、これから面 白くなりますから」という姿勢を見せつつ、大して面白くもならないまま二作か三作で終わってしまうホモが多い中、花音の漫画は商品価値が高いと思う。例外もあるが。
★★☆




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