LUCKY☆STAR(こおはらしおみ)/オークラ出版・アイスコミックス


大学生の稲垣は、道ばたで酔っぱらいのサラリーマンを拾う。奇妙に明るいその男・芦沢にバイトを紹介され、無愛想ゆえに前のバイトをクビになったばっかりだった稲垣は、彼と同じ会社で働く事になる。明るすぎる芦沢が、ふとみせる翳りに稲垣は段々惹かれていくのだが…。(J)

じゃあな

 表題作他、五編を収録した短編集。どれも短い話で雰囲気だけで、さして感想を描く程でもないのだが、二作続きものとして収録されている「PASTEL」と「Metallic」は、双子の兄弟がどっちも上のお兄ちゃんを好きになってどっちも諦めてしまうというシリーズ(そう描くとしょーもないな)で、お兄ちゃんリーマンでモテモテでタイプだった。 しかもお兄ちゃんには素敵なエリートリーマンの先輩が!下の弟などはその先輩にお兄ちゃんを託して身を引いてしまう親切さ。ありがとう弟!さあ行こう先輩!モテモテでリーマン!ワンダフル!…と、思ったのに、お兄ちゃんメインの話だけ没になって未発表とは、そりゃないぜゴッド。またもリングの上には俺一人だった…。

★★
俺様
話しはいいんだけどなー。なぜか心の竪琴は鳴らないんだよなー。 ほのぼのとした雰囲気が俺を阻むのか?よくあるボーイズラブよりも キャラクター達の心情の表現が多いので、読んでいて安心なのだが どうも私には物足りなさがある。双子の兄弟の話しは、長兄の話が ないのがとても寂しい。その話がないと、あのいかにも 「とんびがあぶらげ」的に突然現れた先輩に意味がありません。 ところで私は「東都の野蛮人」が一番気に入ったのだが、 なぜだろう…。
★☆



誘惑するアダム(松崎司)/芳文社・花音コミックス


副業で霊能者として科学技術庁の依頼を受ける一成。相棒で恋人の正宗は、肉体のない霊魂だけの存在で、今は死んだ男の体を借りて生活している。二人に持ち込まれた厄介な依頼は、遺伝子レベルから製作された人工生命体の「魂」を霊視する事だった。(J)

じゃあな

 表題作中編他、短編四編収録。設定は面白いんだけど、短い。このネタならコミックス一冊使って、世界観を確立させて描ききって欲しかった。他の収録作品にしても同じ。キャラはいいんだけど、期待させておいてサクサク終わってしまう。長編描こうぜ松崎司。ホモ漫画にしてはキャラや設定が凝っているから期待が持てるのだが、普通の漫画にしてはストーリーがあっさり流れてしまって物足りない。しかしホモ漫画にしてはラブ度が低い。どっちつかずの彼の、明日はどっちだ。

★★☆
俺様
話が短すぎるのー。話的にはいくらでも膨らませる事が 出来ると思うんだけどな。ところで袴田と弟はいったい いくつ年が離れているのだろう。そんな事ばかり気になって しまった。そりゃ弟がいきなり男とやってたら兄としては 危険な仕事させるぐらいしか、八つ当たりできないわな。 どうも出来の良い同人誌という感じを拭い切れない。 せっかく良い設定なのだからキャラクターの生かして欲しかった。 ホモとストーリーの間で揺れているって感じかな。 しかし、松崎司を同人の時から考えると17年ぐらい知ってるわけか…。 初めての出会いは高校生。男性だと知って「男もホモ描くんだー」と 感心したものだった。
★★



かくも長き痛み(石田育絵)/冬水社・ラキッシュコミックス


アクシデントから偶然再会した高校時代の親友同士、佐伯と池沢。刑事になった佐伯は再会を喜ぶが、池沢はどこかよそよそしい。学生時代の様な彼の笑顔をもう一度見たいと願う佐伯だったが、街では放火事件が連続して起こり捜査に奔走させられる。一方精神の均衡を欠いた佐伯は、葛藤のうちにも池沢の事を想ってやまないのだが…。(J)

じゃあな

 なんとも冬水社らしい作風だな。大筋は既に読めているのに、あっちでじれじれ、こっちでじれじれ。むしろ別のオチがありはしないかと期待してしまった。主人公二人ともいじらしく優しく、好きな人にはたまらなく好きな作品か。ワタクシですか?サスペンス仕立てにするなら、もう一つ仕掛けがあっても良かったかなあ。プライム・タイム」で挿し絵を描いたから思いついたのかも知れないが、本編を芹生はるかが小説化したら、さぞかし壮大に大騒ぎをしてくれてハードなサスペンスになったかも。逆に何かと大騒ぎしすぎる芹生はるかの小説を、石田育絵の落ち着いた作風で漫画化したら面白いだろうね。

★★
俺様
冬水社の初期ちゅうか、吉祥寺倶楽部立ち上げ前ぐらいの頃の作品風?(誰に聞いてんだよ俺)とにかくわしには合わんっ! 斬新なオチでもと思えば中途半端な少女漫画的なオチ。 これからすごい展開になるのかな?と主人公の二面性的な所が 出てきた時に期待したのだが、そんな事には全く触れず、あっさり 終わってしまう。何だよつまんねーな。もっと盛り上がり見せてくれよ。 ホモ度もストーリー度も私的に中途半端だった。
フェネギー
以前からちょっと気になっていた石田育絵だったが、空振り、 がっかり。ミステリー仕立てっぽくしたかったのかな?でも 何も伏線がないね、この話。導入部分がいきなり過去錯綜で、 次のシーンで「それから2週間溯る」って言われてもいつから 溯るのかよくわかりません。導入へただなぁと思った瞬間にもう心の中で駄目マーク。読み進めてもダラダラとした展開で 一向に面白くならずに説得力のないまま終わってしまった。 受も攻ももっとシャキシャキ動かんかい! 最初に「強姦されたのね」とわかってしまっているのに、 それにポイントを持って来て盛り上げようとしてもねぇ。 「納屋の火事」を導入部分に華々しく描いておきながら結局 あまり活かされていないのも残念無念。「手の傷」の効用も いまひとつ。受の池沢の心神喪失ぶりも登校拒否の中学生ですか? って感じの繊細さっていうか軟弱さで、大人の恋愛には程遠い。 設定はいいんだけどなぁ、設定だけは。この作品は本1冊使って 描くより40ページぐらいの短編にまとめた方が面白くなった のでは?



きみのとなりで眠らせて(南原兼)/花丸文庫・白泉社


大石力と吉良巧介は恋人同士。だけど先祖代々続く 家同士の確執のせいでロミオとジュリエット状態。 加えて力の従兄弟の浅野拓巳に見張られていて 唯一会える学校でもなかなか会う事が出来ない。 力はそんな状態にガマンできなくて家出を決行する。(O)

俺様

じゃあなちゃんにも怒られたし、体にも悪いし、しばらくチキンレースをする つもりはなかった。しかし、昨日ステーション寄ったら「あら南原の新刊ね、 また笑わせてくれるかな〜」と呑気に本をひっくり返しあらすじを読んだ。 い、いかん、シグナル点滅っ!そして私の頭の中にはチキチキマシン 猛レースのテーマが流れ始めた。しょうがない、レース開始。マシンに 乗り込む事にした。とりあえずあらすじだけでかなり笑ったので それだけでいいかーと思ってたけど、あらすじで全ての内容が語られていたとは驚き だ。 99%エッチしてるかエロエロしてるかラブラブしてます。(俺も何書いてるのか 自分がわからない)そしてこれが続刊でさらに続くと知った時、 目の前が真っ暗になりました。前作読まなくても話はまったくもってわかりやすく。 続きを読まなくてもわかるでしょう。何よりも驚いたのは後ろにあった発行物の紹介 で 「パパとKISS〜」に続きが出ていたという事でしょう。役に立たないあて馬が 役に立ちそうな事が書いてありました。まんだらけでの出会いを待ってみます。

無星



CALL ME あぶない放課後(花郎藤子)/白泉社・花丸ノベルズ


自由な校風の男子校・樟陰学院を舞台に、熱血教師の芳岡いずみとその生徒達が織りなす青春活劇。クールな生徒会長・水見とラグビー部のエース・深代の関係は、そして顔に傷を持つ危険な魅力の生徒、久賀京介と、いずみは…?シリーズ一作目。(J)

じゃあな

 最近脳味噌溶けそうなくらい阿呆な小説ばかり読んでいたので、何だかまともさに心が洗われました。学校全部がホモなのにこんなに良識的に感じられるんなんてファンタスティック。
  カップリングはパーフェクトで単純バカのラグビー部×クールな生徒会長、そして不良生徒×教師ときたか。ワンダフル。特に熱血教師の芳岡いずみ先生。全てにおいて私のポイントを刺激してくれる。もっと細身ならなお言う事はないが、熱血。真面目。正義感。仕事一途。しかし暗い過去あり。皮肉屋。意地っ張り。純情。甲斐性アリ。美形。腕っぷし強し。ワンダフール!今すぐドラマ化だ!
 登場人物も魅力的で、どこか男臭いのがいい。本刊では端役だが(続刊でも端役かも知れないが)不良の矢吹くんなんて、にやりと笑って「違いない」ですからね。ガキでも少年でもなく「男」な高校生達で将来に期待が持てる。久賀なんて今でもメガ高校生級なのにこれが成長したらどれだけスバラシイ攻になる事か。久賀はダブってるから、彼が25になった頃にはいずみは31、2か…いいなあ。じゅる。しかし「アイドルだけど純愛中!」の「セクシー・ビューティー」を笑っていたら、こっちは「アイス・ビューティ」と「サニー・ビューティー」がいた…ビューティビューティ〜♪

★★★★
俺様
皆が俺は水見に行くと思っていたらしいが、ブブー!!外れです。 俺はいずみちゃんに行きました。と、言ってもまだこれしか読んでないので どうなるかわかんないけどね。ただやはりどうしても男が男にLOVEな事を 周囲も認めていたり、勝手にカップルを作ってしまったりするのは 頂けないのですがこの話は「イケるよイケるOKだよ」と許容範囲の内側のようで す。 深代×水見も、久賀×いずみも設定はどちらもOKです。受の性格は かなりツボを突かれました。また受側がクールなのが良いではありませんか。 ところで、どうして頭脳明晰な受は自分が言葉を発しないのに相手に気持ちが伝わっていると思っているのか、これは ボーイズラブ界の永遠の謎なような気がします。 久賀といずみちゃんのこれからが楽しみです。
★★




NAUGHTY BOYS あぶない放課後2(花郎藤子)/白泉社・花丸ノベルズ


まだ学校になじめないでいる東野の世話係を頼まれた生徒会長の水見。学院はミスター樟陰とそのパートナー選びに話題沸騰中。予算審議委員会でも一悶着あるし、両親を亡くした水見自身に養子縁組の話も持ち上がっている。挙げ句、「恋人」の深代は諦める事を知らずまとわりついてくるしで、多忙極まりない。(J)

じゃあな

 今巻は水見メイン。曲者揃いの学園の様子が生き生きと描かれている。のはいいが、久賀ー。久賀はー。水見も好きなのだが、深代×水見と、久賀×いずみをカップリング総合得点で考えると、どうしても久賀×いずみに軍配があがってしまう。やっぱり男は猪突猛進だけじゃダメよね。久賀くらいのフォークもショートも投げられないと。出番が少ない事が不満な久賀×いずみカップルであるが、脇役なだけにいぶし銀の様な魅力が出ていてそこがまた好みというパラドックスが。久賀ー。久賀ー。すてきー。そうなのよ私最近攻に惚れる事が多くて。昔は受が全ての基準だったのに。ひょっとして21世紀は攻の時代かしら。久賀ー。ラブー。松崎司の挿し絵もすてきー。きゃー。ちょっと車の中でいずみは寝ていたの、どうなの。そこんとこ気になるのよ、そこでラブ度が違ってくるのよ。行間を読むわよ私は。
 相変わらず作中の会話がウィットに富んでいて良い。つれない水見を口説くのに「お前名義の生命保険に入る」とまで言った深代に座布団一枚。もっとも水見の魔球の様なトークセンスは時にくどく、東野と二人で喋らせておくと段々ギムナジウムみたいになってきてコワイのだが。そして前巻の感想のところで名前を挙げたら、妙に矢吹君が気になるこの頃です。

★★★★
俺様
水見と東野の会話は何だか胡散臭い芝居のようだった。 謎かけが多いのは良いのだが、下手したら独り芝居になるので もう少し心の中だけで押さえておくとかした方がいいのでは…。 ところでとても気になるのは矢吹くん。ヤンキーなのに 正義の味方なのか?それとも大逆転が何かあるのか? どうしても私は久賀×いずみ寄りなので、久賀が活躍するのが 嬉しいらしい。久賀よ、いっその事水見とやってみないか?そんな事すら考えてしまう。深代もいいのだが、どうも人間的度量の大きさで 久賀に軍配が上がってしまうのだった。色々と個性的なキャラクターが 沢山出てきたのだが、収集はつくのだろうか?続刊読んでみないと いまいち判断できないなぁ。とりあえず久賀を「お兄さん」になって 欲しいと言った少年の動向が気になる。
★★


WITHOUT YOU あぶない放課後3(花郎藤子)/白泉社・花丸ノベルズ


硬派を自認するラグビー部の天地は、従兄弟の千尋が女装癖を持っていてしかも自分に恋していると知って衝撃を受ける。しかも千尋は、女装した時の写真をネタに暴力団に恐喝されているという。千尋を助ける為に、天地は暴力団とつながりがあると噂の久賀に協力を求めるのだが…。(J)

じゃあな

 今巻も素敵な久賀。私が天地なら久賀に惚れているな(たとえ私が天地でも受だ)いずみちゃんと一緒に登場しないのが不満だが、久賀の居場所をいちいち知っているいずみちゃんと、いずみちゃんの睡眠時間の為だけに大立ち回りをやらかしてくれる久賀に、インビジブル・エロティシズムを感じる。俺の心のメカニズムもどうなっているのだろう。
 私は四巻を先に読んでしまっていたので、東野と深代の会話はいちいち、直球!剛速球!ストラーイク!で興味深かった。あそこまでいくと深代って凄いんだ、やっぱ水見が選ぶだけの(選んだのか?)事はある男だなと妙に感心できる。あちこちカップリングが出来上がっていく中で、未だリングに上がっていない面々の行く末が気になるところ。一体ヤスシンが参戦する日は来るのか。鮫島とK2は都合良く余っているが、どうにかなるのか? 一巻以来忘れられている市井か?それとも久賀につきまとっている勇気ある少年か? なんかもう、キャラに夢中になるのが忙しくてストーリーまで手が回らない私であるが、千尋の女装癖は天地に恋した反動で、天地が好きだから女性に憧れる様になったのかと思ったら、本当にただの女装癖の人だったのは意外だった。ラストのわたるちゃんの千尋への接し方が自然でいいね。ところで水見が読んでいる「三東京伝〜」は「山東京伝〜」の誤植でしょう。白泉社さんご注意の上早く文庫化して下さい。

★★★


WILD FLOWER あぶない放課後4(花郎藤子)/白泉社・花丸文庫


一度だけライブハウスで歌わされたことがきっかけで、バンドのボーカルにスカウトされた東野。断るつもりで呼び出しに応じたが、ギタリストの鮎川の不遜な態度に、思わず意地を張って引き受けてしまう。不自由な足や家族との壊れた関係も忘れさせてくれる音楽活動に、東野は夢中になっていく。(J)

じゃあな

 ああっ、どうして私は美少年が駄目なの。それも心優しい美少年が駄目という、どうしようもない人間なの。東野は健気ないい子なんだが、それはわかったからどこか遠いところでひっそり幸せになってくれればそれでいいのに(めちゃくちゃ心狭い発言)久賀が出て来ないのよー久賀がー。いずみも水見も出番が少ないのよー。うがー。
 東野のトラウマは残酷なまでに巧く描かれている。鮎川も、これまでのマッチョ陣とはちゃんと違うタイプに描かれていて魅力がある。でも駄目なのねー、目黒先輩のくだりとかも私駄目な設定なのねー、それに久賀が出ないのねー(全てはそこに戻る)「バイクで送ってくれるよう京介の奴に頼んでやろうか」といういずみの台詞に「久賀が何でも言う事を聞くと思っているわねー、すてきー」と深読みをするだけが私の本作の愉しみであった…。東野よ、花と言わず雑草になるくらいの根性を持て。

★★★


天使はライフルをぶら下げて あぶない放課後番外編(花郎藤子)/白泉社・花丸文庫


演劇部のリチャードこと真行寺と、「地獄の天使」のあだ名を持つ椎名は親友同士。近頃素行のおぼつかない椎名をリチャードは心配する。二人の夏休みを描く人気シリーズ番外編。(J)

じゃあな

 なんで番外編なんだろうね。学校が殆ど出てこないから?それとも久賀が出てこないからなの?久賀はどうしたの?久賀はどこへ行ったの?ああ涙で前が見えない…そう言えば今巻は深代も出てこなかった様な気がするが、そんな事はとてもどうでもいい。久賀。カムバック。
 さて今巻はリチャード(本文でもリチャードって書かれているあたりが…)と椎名のお話。受だったのか、リチャード。帯のコピーでは「真行寺と椎名、ふたりはワルでセクシー!!」と書かれていたが、リチャードはちっともワルではなかった。冒頭のいずみの授業ではないが「椎名&リチャード、性の不一致克服日記」でしたね。本作。ラストシーンなんて作者にしてはたまらなくほのぼので「ええのう、若いモンは」とおばちゃんも思わず微笑んでしまいましたね。まあ皆さん、シアワセになって下さいよ。

★★★



LOVE YOU ONLY(阿川好子)/ドラコミックス・(株)コアマガジン


一学年下の森下に突然告白された和弘。冷たく突き放すが、懲りずにつきまとってくる彼に、やがて絆されていく。(J)

じゃあな

 ストーリーは平凡の一言。どこかで読んだ様なデジャブーの連続に「私も最近疲れてるみたいだな」と思わず額に手をあててしまう。しかし絵は綺麗だし、カップリングも私の好きなしぶといハンサムな後輩(黒髪)×クールな秀才図書委員(白髪眼鏡)でポイント高し。何より、予定調和の様な、アカシックレコードを読むかの様なわかりやすーいストーリーも、一話だけなら噴飯ものだがこうして一冊にまとまってくれると二人の関係をじっくり読めた様な気がして些か評価は上がる。塵も積もれば山となる。アンソロジーに一話だけ収録されていたら「ふーん」で終わりだが、一冊にまとまれば、まあ少しは。「ほだされる」の漢字を本作で覚えたので、お礼に星半分おまけ。

★★



そして僕は途方に暮れる(月上ひなこ)/白泉社花丸文庫・花丸文庫


26歳の忍のところに突然転がり込んできた青年。実はそれは、忍が一年だけ結婚生活を過ごしたマリ子の連れ子で、忍によく懐いていた和晃だった。18歳に成長した彼は、今や超人気アイドルだという。アイドル業から逃れる為に「父」を慕ってきた和晃に、忍も同居を許してしまう。(J)

じゃあな

 私、兄弟ダメなんだけど親子好きなんすよ(あなたそれはもっと人として)。息子×父親。勿論義理の親子。オーケイ。ワンダフル。しかも息子はアイドルときたか。挿し絵はロン毛ときたか。よーし欽ちゃん行ってみよう買ってみようと勢いこんだが、少々空回り。うーむ。なんだ。もっとがむしゃらに迫る息子を想定していたのかな私は。あと、キャラに個性が無いのもいかがなものかな。全体的にもうワンパンチ欲しかった。設定が好きなだけに評価が厳しくなっているかな。
 
忍から見た家族の捉え方とか、忍のお父さん口調とかはなかなか好感度高く、それなりにサクサクっと読めたのだが、作者の筆が先を説明しすぎるのにちょっと興冷め。「この事が、後に誰々に大きな不幸をもたらすのだった」みたいな予言がいちいち入ってしまって、先が読めすぎる。和晃のスタンスはもう少しニュートラルにしておいた方が面白かったのでは。心に残ったのは当て馬・高梨先輩の去り際の台詞。それで全てを済ませようとするあなたって素敵。

★★
俺様
正直言うとこの人の話は殆ど同人誌で見かけたので、私から手を出す気は ありませんでした。この話は私が知ってる範囲の同人誌にはなかったので 読んだのですが、あいかわらず山場のないまま終わってしまいました。 設定は良いのですが、どーもどこかで読んだ事あるような内容なのが 引っかかります。(もしかして同人で読んでて忘れているだけか?) とりあえず、こんな甘ちょろ芸能界と会社組織はないよという事と、 キャラの魅力の引き出しにもう一工夫欲しいという所でしょうか? 設定などは心をくすぐるだけに、もっと読み応えがあればと思うのでした。
★☆




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