プラトニックアニマル(寿たらこ)/オークラ出版・i’sコミックス


母の再婚で兄と同い年の弟の出来た真里は始めて会った時から 兄の繁の事を思いつづけていた。繁がNYに行く時に告白するが 「大切な弟」だと言われる。繁を諦めきれない真里を弟の清隆は 慰めを理由に行為を強制させる。そんな時繁が三年ぶりに帰国する事になった。 (O)

俺様

今回も色んな種類の話しがてんこ盛り。ロリからアダルトまで 幅広い作風には頭が下がる。ただ受・攻ともにキャラが似通って いるように思える。表題作は真里自身が繁への想いに囚われている のかと思いきや、清隆の方が拘っていたりする。やってる事は酷いのに 心は純情というよくありがちな攻だったりするのだが、どうも俺は 繁のような親切面をして押し付けがましい奴が嫌いなので 清隆がんばれと思わず応援してしまった。タツローの友情に 感謝しろよ清隆。しかしその後の二人の話しもあるのだが 絵が全く違っているので、同じキャラだとはとうてい思えないのは どうかな?「セブン→イレブン」はエッチなど何もないが、うんうん と頷く自分がいた。

★★★
じゃあな

 七色のペン先を持つ女、寿たらこの短編集。頼む、オークラ出版。発表年月日を明記してくれ。知りたくてたまらない。意外と線が細い方が昔の作品だったりするんだろうな、きっと。
 表題作でタツローだった人が、次の話ではカツローになっていたが、タコのカツローとは別のタツローがいるのかも知れないから気にしないでおこう。
 それより、ショタとかネコミミとか、そういうものとは無縁の世界に生きてきたつもりの私だったが、最後のうさぎはちょっと可愛かった。耳がぴるぴるするのが…。俺もショタの魔性に掴まったのだろうか。そんな事ないだろうな、に五万リラ。

★★★



疵−スキャンダル−(かわいゆみこ)/BE−BOY NOVELS・BIBLOS


大蔵省のエリート官僚桐原と、同期でライバルの司馬。 二人は順調に省内のトップを目指しているように見える。 桐原に挫折が訪れた時、意外にも司馬に救いを求める。(O)

俺様

大蔵省キャリアOKです。受が目がねOKです。受攻ともに31歳、 ライバルOKです。表紙を見てときめいた本は久しぶりです。 そして粗筋で「行ける、行けるかも。よーし、定価で買っちゃうぞーっ!」 と、意気込んで買っているのですが、実は私的格言 「ホモは一日まってから」を実行しています。一日待っても 誰も感想アップしなかったので、よーし買いましょうと購入。 そして、話しのあまりな事にどびっくりです。すごいっす。 桐原は婿養子なうえに子供が出来なくて検査したら無精子症と知らされ ショックを受けていたところに、性欲的で政治的にも力を持つ義父から 子供が作れないなら、せめて政治家の夜伽でもしてこいと言われ (そういう表現はありません)たうえに、上司にまで先生の機嫌を損ねないように と釘をさされてしまいます。呼び出された料亭に行かないわけにはいかんわな。 そして信じていた妻は不貞のうえ妊娠はするは、自分は不能になってしまうはで、 壊れてもしかたありませんね。それまでをライバルで蹴落とす相手としか 思っていなかった司馬は何とも間の悪い事に、桐原が壊れた時に立ち会って しまったうえに、面倒まで見る羽目になってしまったわけですね。 桐原の魅力として声というのがありますが、司馬ですら一瞬トキメク声を 持って「舐めてやる…、舐めてやるから…。頼む…、もう一度…。」なんて 言われたらたまらんでしょうが、その時しか桐原の声の魅力が 発揮出来ないってのはねぇ。その後の司馬と桐原の関係もいいのですが、 とにかく、ジジイとのシーンがもっと少なかったらなー。(挿し絵も)

★★★
じゃあな

 この本には、タイトルからして言いたいことがあります。「疵<スキャンダル>〜冷たい指〜」です。一体何が伝えたいのか全くわかりません。疵なんですかスキャンダルなんですかそれとも指ですか。読む前に「未読ホモ書棚」に積んである時から毎日そう話しかけていました。サボテンならさぞ私の愛情を受けて大きく育った事でしょう。
 で、本作ですが、こりゃあトンチキだ毒物だー、と思いながらも、意外と読後に納得しているのは、この二人がラブラブではないからです。なるほどストレスの多いこういう方々は、この様な私生活を抱えているものなのかも知れません(違います)桐原の奥さん可愛いんで、何とか立ち直って、それはそれ、これはこれとして頑張って頂きたいものです、彼には
。そして司馬の処世術スバラシイですね。さすがエリート大蔵官僚。ホテルに行っても旅館に行っても完璧な立ち回りです。ホモたるもの、隠すと決めたらここまでやらなくちゃいけません。あっちこっちでバレバレな、なっちょらんホモ達はもっと彼を見習うべきです。接待とかいちいちバレちゃってお困りの政治家諸氏も、是非。
 もっとも冒頭から不能で無精子症でお困りの桐原を評して、司馬の「たいしたタマだぜ」という台詞に「うまい!」と膝を叩いてしまった私の様な下賤な者には感想など書く資格がないかも知れないが…。

★★



サークルゲーム(こおはらしおみ)/オークラ出版・アイスコミックス 1〜2巻


新米熱血サラリーマンの松江は、有能な上司の千歳に叱咤される毎日。いつか見返してやると敵愾心を燃やしながらも、ふとした拍子に見せる千歳の包容力に心動かされる。一方、松江の同僚ウィルと、大学時代からの親友千葉は、そんな松江を熱い思いで見つめるのだが…。(J)

じゃあな

 ストーリーとしては典型的なサラリーマンホモなんだけど、絵がそれなりだし受がモテモテなので私は可です。こおはらしおみの描くキャラクターの骨格って、少女漫画のそれと違って明らかに男性の体なのが魅力と言えよう。どう見てもホモ。いや、実際ホモ漫画なんだけど、ホモホモしさが溢れていて、逆に新鮮。雨の中二人立っているだけで「おお〜ホモだなあ〜」とホモさ満喫である。
 ウィルの喋り方が可愛い。千葉は一癖あるところが、先に一巻の書き下ろしで伏線はられているので納得できる。となると、本命攻の千歳にもう少し奮闘して頂きたいところだ。で、これ1998年発行なんだけど、三巻はどうなっているのだろうか。おいおい、ここで終わって貰っちゃ困るんだよこっちは。二巻の後書きの次回予告が悲しい…。本編にはさして関係ないのだが、フジト乳業の工場長、あまりにも味わい深い顔をしている。これを描ける作家は希有だぞ。この工場長に免じて、オークラ出版さん続刊を発行してくれ。

★★★
俺様
典型的なリーマンホモ。一瞬いけるかと思ったけど私の心は打たなかった。 さーて、どうしようと思ったところに千葉登場。つくづく眼鏡くんが好きなんだと自分の嗜好を感じた。しかし、千葉は攻か…攻…う〜ん…。と悩んでいたが 千歳に比べたら全然攻として成り立つではないか。がんばれ千葉っ!と言いたい のだが、松江がダメな俺にしてみりゃまだ千歳×千葉の方がましってもんだ…。 ウィルの空回り具合は絶妙かもしれない。しかし、君は日本に何しにきてるねん と思うのだった。めずらしくちゃんとしたリーマンとしての仕事を描いているので 好感度はあるんだけどね。とりあえず完結してからもう一度評価だ。



春告虫(花本安嗣)/二見書房・シャレードブックス


東京で会社員として働く四ノ宮の家に押し掛けてきたのは、郷里で弟の様に可愛がっていた保見。ゲイを自認する保見は、新宿で働く為に上京してきた。ハンサムな四ノ宮の同僚・深町に興味を持ったらしい保見に、四ノ宮は不安を覚えるのだが…。(J)

じゃあな

短編集で最初の二作だけ続き物。これがあんまり面白くなかった為に「なんかイマドキのテイストって感じだね、ふむふむ」と読み流したのだが、続く二作がややシリアスの感もあってなかなか味わい深く、間の取り方の巧い作家だなと感心。そして表題作で驚天動地。な、何じゃこりゃあ。作品が、というよりコミックスの構成が起承転結って感じ。十分オチました。見事です。アレってホントにそういう名前なのかしら。うわあそうするとこの本全体が急にイヤンな感じ。書き下ろしもイヤンで良かったです。作者、面白かったけどあんたとは友達になりたくない。表題作の力だけで星四つ。

★★★★
俺様
表題作はなかなか面白かった。最初の2作がいまいちだったが、 進むにつれ話しが面白くなって行ったので期待が膨らんでいく。 本人は知らぬ間にモテモテ(ホモにだけど)になって水面下で 争いがあるってパターンは好きだが、自分のモノにするために ライバルにとんでもないもん飲ませるのはどうかな? それだけで保見の評価落ちました。一冊の流れがいいので 読み終わってから投げ付ける事はないだろう。別な意味で 投げ付ける事はあってもな。
★★☆



ロクフェル(三田菱子)/角川ルビー文庫・小説JUNE


広田顕に突然高階静との養子縁組の話が持ち上がる。 それは顕の父を陥れた高階の策略にすぎなかった。 半ば脅されるように養子になる顕。そして当然のように 高階は顕を陵辱する。ところが高階の腹には顔があり、 それは自分を「ロクフェル」と名乗るのだった。(O)

俺様

男気見せてやるとばかりにまんだらけで上下巻で200円で購入。 本誌連載の時はあまり感じなかったのだが、読んでいて文体の タルさに途中で挫折しそうになった。結局の所ロクフェルの謎は謎のままに終わっている。昔も訳わかんなかったけど、今も 充分訳わかりません。顕は今でいう所のフェロモン振りまき高校生と いった所だろうか。それにしても登場人物の誰もが歪んだ愛情を 持ち、それを相手に押し付けている。結局の所、ロクフェルの顔が受攻どっちの腹か背中にあるのか?それだけが知りたかっただけでした。


快感インビテーション(櫻井しゅしゅしゅ)/ジュネコミックス・ピアスシリーズ


義兄の家に下宿している孝一だが、クラスメートの内野が彼と援助交際をしているものだから、夜毎聞こえる声に悩まされて気が気ではない。夢にまで聞こえる彼の声に、ついに妄想が止まらなくなった孝一だが…。(J)

じゃあな

 しょーもなさそうなので、風呂で読んでいた(正しいぞ!私!)のだが、「くっだらねーっ!!」という絶叫が幾度となく浴室に反響し、夜の五反田に流れていった(失敗だぞ!私!)
 何ちゅーのかな。男女の愛憎に疲れた少女達が夢を求めて辿り着いた楽園がボーイズラブの世界だった筈なのに、こんなに夢のないホモ漫画が出てきていいのかね。描写は露骨だが色気は皆無。あるのは勢いと爆裂する下品ギャグの嵐。最後の最後まで笑い転げた。途中からシリアス漫画になった事も気付かずに笑っていた。あっはっは。笑う風呂。不気味な我が家。しかしこれをボーイズラブと定義するのは無理だと思う。この作者とか花本安嗣とか岩清水うきゃとか、ホモ漫画業界にも新しい風が吹いておるなあ。ホモ第三世代。ミステリで言えば新本格派ってやつか。新本格派ホモ。よくわからないニューウエーブだ。大槻ケンヂあたりに読ませて感想を聞いてみたい。とりあえず自殺マニアの町田君が好き。

★★
俺様
「これ感想書かなきゃ駄目なの?」俺が弱音を吐いた初めての 本かもしれない。何をどう書けっちゅーんじゃっ! とにかく毒物と言われていたのでそれなりの心の準備ってもんを 持っていたが、今まで読んでいたのは毒物ではないかもしれない。 あの数々の毒物をそこまで言わしめる一冊。キャラクターのあまりの 際立ちさに筋がなくてもマンガって読めるんだと思った。 笑いと悲鳴に満ちたすごい作品。

JAZZ(前田栄)/新書館・ディアプラス文庫


虚無感を抱えた内科医・成沢は、当直の折りに喘息の発作を起こした高校生・瀬川を診察する。以来、瀬川は何かと成沢にまとわりついてくる様になった。彼が大学に合格した祝いにとレストランで夕食をとった二人だったが、酒を過ごしたのか意識を失った成沢は、気が付くと全裸でベッドに寝かされていて…。(J)

じゃあな

 はい、粗筋で全てを表現し終えました。これを読んだ皆さんが「こんな話かな〜」と思ったもの、全てそのまんまです。勿論酒だけで意識が飛んだわけではなく、ベッドに寝かされてそのまま済むわけがなく、関係を持ったら逃げられるわけがなく、しかし攻も鬼畜なだけではなく…と、セオリー通りに進むわけですね。患者×医者版「エデンを遠く離れて」。
 本編の70%くらいひたすらやり続けているのだが、病院勤めだったという作者のリアリティが描写に力を与えており、済んでのところでイロモノと一線を画している。ま、ギリギリセーフってところだが。問題はこの話に続刊があるという事で、このままこの二人が主役だった場合、こんなに膨らみのない話でどうやって引っ張る気なんだろうと、それが非常に興味深い。またひたすらやり続けるのだろうか。がんばれー、なるさわー。そう、前作「ブラッド・エクスタシー」にチラ登場した成沢先生が主役なので、逆に瀧野がゲストで出てこないかと期待したのだが叶わなかったな。む?成沢、瀬川、瀧野、水島か。作者は「ホモは水のつく名前」と決めているのだろうか。ストレートな成沢の親友は「斉藤」だしな。よーし、今度水っぽい名前の奴が出てきたら、そいつはホモだ、当て馬だ。
  しかしどうして瀬川のお友達のあの女の子は、あんなに協力的な上に、気休めの言葉をいっぱい知っているのだろう。まるで「歩く気休めさん」である。彼女さえいなければ瀬川もあそこまで増長しなかったのではあるまいか。

★★


網膜の記憶(麻生玲子)/オークラ出版・アイスノベルズ


「死者の網膜に灼きついた最期の映像」を読みとる事の出来る能力を持つ葵。刑事である兄に協力する葵だが、恋人である田島にはその特殊な能力を知られたくないと思っていた。一方、街ではサバイバルナイフで人を襲う切り裂き魔が現れて…。(J)

じゃあな

 つくづく化けない作家だ、麻生玲子。いつも「何も起こらない話」を巧く味付けして書いているが、今回もこんな異色な設定を使いながらドラマ性はお茶の間レベルである。とは言え展開に無理はないし、小さい分うまくまとまっているのだが、今回は受攻ともにステレオタイプすぎてその点ではあんまり面白くなかったかな。葵はひたすら優しくて一本気で健気だし、田島はひたすら懐広くて男前で葵にベタ惚れである。もうちょっとこう、ヒネリはないもんかねヒネリは。うーむ、悪くないのにどうして気に入らないのだ私よ(と、自分に問いかけてみる)わかった。葵が美少年(後、成長して美青年)だったからだ。麻生玲子は美形を書いちゃダメだ。もっとフツーに顔がいい程度の、オッサン書いてくれオッサン。30過ぎで頼むよひとつ。
 全編を通して一番印象に残ったのは、葵と母親の関係かも知れない。水面下で決裂し、水面下で和解している。家族の傷とは表沙汰にならずに生まれ、癒える時もまた然り。妙にリアルだな。

★★

ジェラールとジャック(よしながふみ)/ビブロス・SBBC


中世フランス。借金のカタに男娼として売られた貴族の少年ジャックは、奇妙な縁で「初めての客」だったジェラールの屋敷で働くことに。成り上がりの平民、銀髪で隻眼の男ジェラールは飄々としてとらえどころがないが、その過去には悲劇的な物語が…。(J)

じゃあな

 よしながふみしか描く者のいないホモ中世。相変わらず素敵なフリルの衿である。この衿をここまでカッコ良く描けるのはよしながふみだけだ。「かぎばあさんホモ」とか「ホモ版ギャラリーフェイク」とか、様々な比喩を使ってきた私だが、この作品に関しては「ホモ版バジル氏の優雅な生活」と言いたい(いやバジル氏もちょっとその気があるが…)
 いっそホモ要素を除いてしまった方が、広く万人に受け容れられて評価が上がるであろう残念なシリーズ。ジェラールの過去の物語は雑誌掲載時に立ち読みをしていたのだが、最後のページの柱で「悲しみを乗り越えたジェラール、しかし今彼の隣にはジャックが…」などと無理矢理読者の気を引き立てていたが、コミックスでは書き下ろしで持ち上げている。いや、そんなに悲しくもないんだけど…お気遣いいたみいる。

★★★★
俺様
やはりフリルを嫌味なく描く事が出来るのはよしながふみだけだろう。 話しの筋がしっかりしていて、流れが定まっているのでホモ的要素を 無理に入れる必要はないのではないかとすら思う。 だがそのホモ的要素がなければジャックがどうしてジェラールの 側にいるのかが際立たないし、うーん、難しい所だ。 一通りHもこなしているのに性欲を背徳としか感じないジャックは とても純真なのだが、バカかこいつとも思える。どうせ色々勉強するなら そういう事も勉強すればいいのに。いやそれよりもジェラールの蔵書にはそんな 本がないて事か?あら、そっちの方にちょっと驚き。 ジェラールの過去を見て、ジャック早くジェラールの背を越すのよ、そして ジェラールをやっちまえっ!と私は心密かにけしかけていたりする。
★★★
フェネギー
ジェラールがどうしてそんなに奥さんのナタリーを愛していたのかさっぱりわからないが、もしかして 「貴族の女」に憧れがあったのだろうか?ジャックに 対する態度からしても、貴族の気位 の高さにグッっときて 反抗的な態度にうっとりするタイプなのかもしれない。 ちょっと精神的マゾ? 始めはジャックが少年だったので「な〜んだ、子供か」と がっかりしたが、大人になったジャックはいいぞ! この綺麗で純情でまじめな青年をもっと調教してくれジェラール! ジェラール自身、本当は愛情深いのにそれを注ぐべき相手がなく孤独感を募らせているという感じなので、是非ここは2巻に期待。 二人の親密度がアップして、一線越えちゃうかも、かも、かも、な展開を希望する。よしながふみの描くこの時代の人々って、 なんかちゃんと生きてていいな。
★★★
愛恵
まず驚いたのは画面 の白さ。今時書き込みとトーン処理の少ない漫画も珍しい。絵柄も大昔のプリンセスの作家を髣髴させる。一瞬失敗したかも、と思ったがとんでもない。設定自体はよくある話だけど味付けが全然違うね。身売りした元貴族とそれを買った金持ちと来たら、なしくずしに「どうせ僕は金で買われただけなんだ」「いや違う。おれは本気でお前を愛してしまったんだ」的、ラブラブモードに突入しそうなものの、いーやまだまだ。ジャックは健気に仕事で役に立とうと慣れない仕事に手はボロボロ。ジェラールは他のお稚児さんと楽しみながらも、ジャックの世間知らずな無垢さに心惹かれてゆく。2巻ではどうなってんのか知らないが(売り切れで手に入りません)1巻ではエッチは1回のみ。ジャックが少しずつ目覚めてきてるのが、もうたまらんって感じですぜ、旦那。へっへっへ。ショタ好みの私としては、青年になったジャックよりも少年時代の話を描いていて欲しかった。ジャックは美形とゆー設定だが、なんの、ジェラールの若い頃の方がもっと美しいさ。この時のお話は胸に痛かった。恋焦がれてやまない人と結婚できたものの、彼女は自分だけの物にならない。それを承知の上の結婚なので、3Pだって我慢する(それはどうかと思うけど)。そんなにも愛した人を殺したいと思うのはどうゆう気持ちなんだろう。反動ゆえに余りある憎しみか、それでも愛しいと思う自分への苛立ちか。凄く痛かったので巻末の少年時代のジャックのお話に心救われた。2巻貸してくれ、じゃあなちゃん!
★★★★


ジェラールとジャック(よしながふみ)/ビブロス・SBBC  2巻


迎えに連れられジャックは母親に会いに行く事になる。 戻らないと思っていたジェラールは新しい下男を探そうと 思うのだが、ジャックは戻って来てそのまま働かせて欲しいと言う。 母親の再婚相手を見て、自分の出生を知ったジャックは 悲しみをジェラールにぶつける。 (O)

俺様

私はどうもこの作品を「ジャックとジェラール」と言ってしまう。 それはきっと、ジャックに攻であって欲しいからなのだろう。 だってジェラールは受の方が絶対良いってっ! フランス革命が起こり、世の中大変な中ジェラールの 執筆活動は続くのですが、私はベルサイユのバラで フランス革命を勉強した身なので、良く考えたらオスカルが死んで マリーアントワネットがギロチンにかけられた後のフランスの世事 という物にとてもうとい事が今回判明しました。ジャコバン・クラブって何? (バカ丸出しです)肉親の愛に飢えているジャックとジェラールは お互いを愛する事で何かを埋めようとしてるのかもしれません。 それまでの色々な出来事(一言で片づけられるようなもんじゃないけど)の全てを、 自分自身を許したジェラールはようやく本当にジャックを愛せるのでしょう。 それにしても全員に「気持ち悪い」といわれたジェラールの女装ですが、 確かにちょっと気持ち悪いっす…。

★★
じゃあな
 「ねえ、オスカル様って本当はいないんでしょ? そしたら誰がフランス革命を終わらせたの?」と訊かれて「誰かがやったんじゃない…誰か…別 の外人が」と答えた私には、もちろんマリー・アントワネット処刑後のフランスなんて存在していませんでした。しかしそれはそれとして、良かったですね。最後まで気持ち良く人間を描いてくれました。やってる事はめちゃくちゃ生々しいのだが、透明感ある画面 でスッキリと読ませてくれた。読み終わった後に「よし!」と膝をたたける作品は、最近の漫画には珍しく、ましてホモにおいてをや。ジェラール、いい男だぜ。いい男には受がよく似合う。ジャックが逞しく成長してくれる事を私はフォーエバー望み続けるよ
★★★★


やろうぜ!(石原理)/CIEL・あすかコミックス


ただ遊ぶだけで何の目的もないまま過ごしていた不破は バイクに全てをかける草梛と出会う。 嘘を吐いてまで草梛の側にいる事を選んだ不和は 自分の中で何かが変っていくのを感じる。 ただ遊ぶだけで何の目的もないまま過ごしていた不破は バイクに全てをかける草梛と出会う。 嘘を吐いてまで草梛の側にいる事を選んだ不和は 自分の中で何かが変っていくのを感じる。 (O)

俺様

しまったスペシャル番外編に心揺れる俺がいる。 江國の秘書標篤郎に俺の心の竪琴はエレキギターを かき鳴らすごとくなり響く。それはさておき(おくんかい) 主人公2人である。草梛のレースにかける情熱に動かされた 不破は少しチャランポランさを引きずりながらも、物事を ちゃんと考えるようになる。草梛がレースを目指す原因である 甲賀の登場で焦ったりしているが、草梛の両親からレースの参加 承諾を取る時の「蒼を俺にください」には父親ならずともびっくりした。 極端を行く高校生二人がひかれあって行く様に、青春という言葉を かなり感じる。草梛の兄紅の存在がかなり気になりながらも、 一番気になったのはスクラップ屋のオヤジである。なぜいつも あんなバイトを紹介するのだろう。

★★★☆
フェネギー
ちょっとちょっと!いい男がゾロゾロ出てくるわよ!カップリングは自由自在よ!不破は格好良さの中に可愛さが、草梛は可愛さの中に格好良さが見え隠れ。 不破の世渡り上手と草梛の不器用な一途さがいい感じで物語に暖かさを感じさせ る。石原理のストーリーやセリフのセンスってやっぱりいいなぁ。そしてエリー ト江國(たぶん30代前半)、草梛のライバルのめっちゃかっこいい甲賀、草梛 の美形の兄ちゃん紅さん、みんなみんなグーよグー!甲賀×紅かしら、江國×紅 もいいわね、いやいや不破×紅だってありえなくないわ!この中で一番私好みの 受は紅兄ちゃんだわね、などと思い巡らしながら巻末の番外編を読みはじめた私 は4ページ目を開いたとたん、思わず「きゃーっ!ステキ〜っ!」と叫んでい た。江國の秘書!江國の秘書!江國の秘書が一番好み〜っ!!!もうイチオシは 江國×秘書に決定!これは不動よ。誰が何と言ってもこの二人のカップリングは 崩さなくってよ!上司である江國にズケズケと物を言うクールビューティ。眼鏡・背広・大人と三拍子揃ってマイハートゲット!
★★★★★
じゃあな

 「やろうよ」って言うのって、勇気いるんだよ。何でこんな世の中になっちまったかなあ。仕事でも遊びでも、率先して張り切る奴って「何であいつってあんなに金八?」とか言われたり、自分でも「俺って金八?」って思いながら、でもやりたいよ、みんなで一生懸命やったらきっと面白いよって思って、思い切って「やろうぜ」って言い出しては、「忙しいから」って断られたりするんだよ。斜めに構えてた方がカッコイイからさ。熱くなってる奴ってバカなわけよ。それでも真っ直ぐに「俺はお前と走りたいんだから」と言う草梛には惚れる。そして「やろうぜ!」ってタイトルをつけた石原理にはもっと惚れる。更に、江國財団の御曹司、江國幸太郎。君には本気だ。確かに作中どれもこれもいい男揃い。ガメラのおっちゃんすらかなりタイプで、じゃあなの乙女心は揺れる風車。だが、やはり俺のハートは江國にズームイン。秘書とセットで更に倍。やっぱり石原理はスーツに限るね。この肩幅ったら。きゃっ。カップリングもよりどりみどりで、ニューキャラが出てくる度に相関図を入れ替えるのに忙しいったらありゃしない。イチオシは勿論エクニーズだが、対抗馬としては甲賀×紅。なあ石原理、やろうぜ、甲賀×紅!

★★★★

やろうぜ!(石原理)/CIEL・あすかコミックス 2巻


不破が誓約書を持ち帰り、レースに参加出来る事になった蒼。蒼の走りを見て自分も 走りたくなる不破。紅の強力を得てどんどんレースにのめり込んで行く二人。甲賀に誘われる蒼だが甲賀が自分に紅を重ねている事を知ってしまう。 (O)

俺様

おひさ〜。久しぶりの感想ですね。色々人生の岐路に立つ事があってホモ読んでる場合じゃないんだけど、ホモで癒されている自分がちょっと悲しかったりする。そんなわけで気づけば紅に夢中になっていた。いやいや標も忘れちゃいないけどねっ!紅は いつの間に主要キャラにのし上がったのか。甲賀のプロポーズを受けたのはなんか納得いかないのよ〜。紅はガメラのおっちゃんとだと思ったのに〜。(また果 てないド リーマーさんがここにいるよ…)不破は一気に成長を見せてくれた。蒼が高いとこにいすぎるからかもしれないけど、紅に目もくれず蒼一筋なのは良い事だ。でも俺は ちょっと紅になびいて欲しかったかもねん。でもそうすると画面 白いか…。江國はスポーツIQだけではなく、本当にIQが低いのではと勘ぐってしまう…。標は何で江 國の秘書なんかで満足しているのだろうか…。その気になればお前がナンバーワンに なれるのでは…。っていうか、標もしや江國には攻?(精神的には完全に攻)それは ちょっと俺様の趣味じゃないので、却下です。おまけまんがの髭を剃る標に一番ときめいたのは私だけではないと確信しているのですが、みなさんはどう思いましたか? ところで鬼押出社長。セスナでビルの真横を通るのは危険なので止めましょう。アメ リカなら撃ち落されても文句は言えませんよ。

★★★☆
茶右
 1巻を読んで大ヒットとなり、私の中で密かにロングランヒットであった本作品。 ああ2巻様。心待ちにしておりました。
 もともと年下は眼中外な私なのですが、蒼は別。かなり本気で好きだ。かっこいい。 蒼と不破が共に歩もうとしている仲間に入れないのが悔しいくらい本気なのです。 いろんな可能性がある高校時代にやりたいことを見つけて頑張ってる蒼が、真っ直ぐで 一生懸命できらきらしてて羨ましいくらいにイイのです。高校生オブ・ジ・イヤーなら 私は間違いなく蒼を全力プッシュなのです。
 それなので、2巻で終わってしまったのが大変惜しまれました。 とはいえ、このまま続いてスポ根バイク漫画になって欲しいのでも、誰と誰のその後の ラブラブが見たいわけでもないのです。せっかく役者が揃ってお互いの本心やら過去の 関係やらがはっきりしたのですから、もうひとふくらませしていろいろな話が読みたか ったなぁというのが正直なところなのですね。不破が走ることに本気になってから、 蒼と不破、甲賀と紅、蒼と紅の絡みも面白くなりそうだったのに、どうもぱたぱたと終わってしまった感がぬ ぐえないのです。むむむ、残念。
 カップリングとしても、フツーに江國×標や甲賀×紅も楽しみだったのに〜。ホモ的 には不破×蒼にはそれほど執着はしていないのですが、LAP10の扉絵には完敗でした。 蒼が可愛すぎて…。だっこ…。
★★★★


ぬくもりの魔法(和泉桂)/心交社・ショコラノベルス


経済部助教授の秋吉が米国留学する同僚から押しつけられたゼミ生の氷坂。モデルの様な美形だが、性格が絶対零度の彼と、天然陽性の秋吉はウマが合わない事この上ない。 ある時秋吉は、たまたま見つけたホームページ管理者のユキという人物に興味を持ち、MAILを送る。MAILのやりとりをする度に気持ちが近づいていく二人であったが…?(J)

じゃあな

 別にネタバレと言う程でもなく、最初からわかっているのだが、秋吉のMAIL相手というのは氷坂である。クールビューティーな受と、天真爛漫な年上攻、二人とも美形、実生活でも何かと気になるが、MAILではもっと気になる相手がいて…という、ヒッジョーにわかりやすい、何の変哲もない話なんであるが、作者の筆力とキャラクターの魅力で何とか保たせている。とは言え、和泉桂の作品全てに言える事の様な気がするが、キャラクターと設定は魅力的なのに、その彼らに起こる事件が何ともちっぽけなのである。今回なんて、女子学生と二人きりでいるのを見ただけで逆上さ。どうしろっちゅーねん。男女七歳にして席を同じくせずか。何であなた達そんなに懐狭いの。キャラクターをじわじわとお披露目していく中盤くらいまで、実に楽しく読ませてくれるのだが「さあっ、このカッチョイイ人達が一体何をしてくれるのかしらっ?ワクワクっ」と思ったところでこのザマである。同じトラウマ受でも、前田栄のところはホントに「ああ〜これはつらいね〜うん」と納得させてくれるのだが、和泉桂のところは「おいおい、それだけかよ。そのくらいなら克服してもっと前向きに生きろよ」と言いたくなってしまう。人の心の傷の深さなど、他人に測れはしないのだろうが。

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