湯けむりびより恋めぐり(果桃なばこ)/ビブロス・BBC


先代の女将であった母の急逝により、前代未聞の「男将(おかみ)」として、老舗旅館「倉乃井」を継いだ航。幼なじみのミナトはライバルホテルの社長で、何かと言えばつっかかって来て憎まれ口ばかり。ところが、東京から航のことが大スキ! な王子が押しかけ従業員として乗り込んで来ると、突然とんでもない事を告白して…。(J)


じゃあな

 航とミナトはもっとジリジリデキていった方が良かったのではあるまいか。二人の恋愛沙汰が物語にぜんぜん起伏を与えない上に、倉乃井にも大した事件は起こらないので、何だか読んでいて退屈だ。画面ではみんなドタバタしてるんだけど、実際にはどこで面白がっていいのかよくわからない。番頭(?)の滝川だけが唯一の牽引力だった。航とミナトに個性があんまりない分、彼で救われていたかな。
 滝川は果桃なばこお得意のオールバック丁寧語キャラ(オプション・メガネ)なのだが、私のジャッジによると受である。おっ、斬新だネ! 後々、王子×滝川になるならそれも盛り込んでしまって欲しかった。主役カップルの話は一冊引っ張れるほどのネタじゃない…。
 そして「男将」という呼び方は、作者だってシャレのつもりなんだろうが、昔、同人誌でよく見かけた「強姦」の「女」がムリヤリ手書きで「男」三つになっている様なアホ寒さがあって、最後まで薄気味悪かった。

★★


天然+極楽魔法使い(ユキムラ)/ビブロス・BBC


財閥の御曹司で、ヤンエグ街道まっしぐらの正貴はしかし、人に言えない悩みを抱えていた。そんな彼の前に突然現れた男は、なんと魔法使い? 正貴を魔力の触媒に使うかわりに、どんな願いも叶えてやると、メガネ魔女っ子青年・亜礼(アレイ)は言うのだが…。(J)


じゃあな

 亜礼にはあんまり倫理・貞操観念がない(男でも女でもいつでもどこでも、まるっきりどうでもいいらしい)ので、それならもっとエッチでも良かったと思います! と、二人がタイプなだけにそんな事を思って臍をかんだ。って、ホゾってヘソだよね。噛めねーよマジで。昔の人は何を考えていたのか。いやそんな事はどうでもいい。
 同じ作者の魔法ものでも、切なかった「エウクロス物語」のウィンチさん達とは全然違って、明るく軽くお気楽な魔女っ子ワールド。苦悩しているのは正貴一人だけ。もっと二人の話を集中して読みたかったんだけど、あとからあとから人が出て来て引っ掻きまわしていくのでじれったい。読んでいて「あーもう、魔林もういい! お前は星矢とサンクチュアリで修行してろ!」(それは魔鈴さん)と思った。アヌピス先生(犬型)は好きだけど。

★★★☆


僕は君の鳥になりたい(ホームラン・拳)/海王社・GUSH COMIC


少女のような外見に反して、冷めた落ち着きを持つ高校生の炯。両親の離婚で寂しい幼年期を過ごした為か、彼の心には埋められない孤独があった。好きでもないのに求められると応じてしまうのもそのせいか…。影を持つ恫に対して、天真爛漫な姉の萌は、医大生の彼氏が出来て浮かれモード。ところがある時デートをすっぽかしてしまいそうになって、事情を説明にと出向いた炯は姉の新しい恋人・藤井に初めての感情をおぼえる。(J)


じゃあな

 見るたびにズッコけるP.N.の作家だ。ホームラン・拳て。オビに「話題の作家、ホームラン・拳が描く正統派ラブストーリー」とあるが、「話題」も「正統派」もホームラン・拳のインパクトの前には大した力を発揮しない。どうしてもアストロ球団とか侍ジャイアンツ的なビジュアルが頭に浮かぶなあ…。
 だが実際に読んでみると、愛らしすぎるほどに愛らしい絵と、健気すぎるほどに健気な炯の性格があいまって、切なく面白い。
  普通だったら「それしか着付けの仕方がわからないから」と高校生男子に女物の浴衣を着せるのは継母のイジメかと思うところだが、炯のビジュアルならそれも許してしまおう。
 萌ちゃんはかわいいけど何だかNANA的なリアクションが目につくね。時代の波はこんなところまでやって来ているのか。叔父さんのスタンスが深すぎず浅すぎず好印象。
 ところで、どんな人なら「ホームラン・拳」という名前に相応しいだろうと思い、堀井甚五郎・九州男児の二傑がとっさに浮かんだが、トレードを申し出ようにもどちらも人に譲るわけにはいかないド迫力ののP.N.をすでに有していた。みんな自分がわかっていらっしゃる。

★★★☆


愛の花銀の恋(島あさひ)/コアマガジン drapコミックス


知る人ぞ知るシルバーアクセサリーデザイナーのグンは、仕事場に近い場所に仮眠用の部屋を借りることに。大家は一階で花屋を営む美里クン。女の子みたいに可愛らしいけれど、めちゃくちゃ気が強い彼に、グンは興味を持つのだが…。(J)


じゃあな

 つけているだけで重傷を負えそうなGUNのシルバーアクセサリーの数々も凄いが、作中に出てくる花がまた凄いね。わざわざ調べたのだが、世界最大のバラはサンショウバラで花径5〜7cmだそうである。作中には人の顔ほどもあるバラが続々と登場してすごい。あと、美里に執着している取り立て屋もすごい。変装しているグンを「あの夜の奴だろ、同じブレスもしてたしな!」と見抜いたのはいいが、どう見てもグンはその前後でブレスをつけていない。わざわざ腕まくりをしてまで、つけていない姿を見せているのに、どうして彼には見えないブレスがわかったのだろう。なんかそういう超能力の持ち主か。
 大企業のパーティーの筈なのに、一人の美少年に凄い人だかりが出来るほどホモがいるのも凄いが、一番の見せ場はやっぱりグンと剣持さんのX攻撃パンチかな。 ゴッ、ドッ、ガシッと擬音を書かれても、何がどうなっているのかちっともわからない。剣持さんがどっちの人を殴っているのかもわからない。親指を上にして拳を握りこんでのフック、という珍しい殴り方なのか、逆側の人に肘鉄をくらわしているのか、どっちだ?
 ホビット源蔵も捨てがたいが、美里に「着物を着たことはあるかね?」と迫るリトルグレイ蒲生先生も輝いているなあ…。
 いろんな場面で使われている珍しいトーンを見ては「私ならこのトーン、どんな時に使うかな。記憶喪失の人の記憶が、戻りそうで戻らない時かな」(グンが美里にキスした場面)などと想像するのもまた楽しい。いつまでも読者を飽きさせない輝きを放ち続ける島あさひ。60コマに1コマくらい萌え絵が描ける様になってるのは大きな進歩だ。

俺様
ああ、相変わらずあさひは芸風(違います作風です)が変わらなくて安心するな〜。話の内容やキャラじゃなくて、紙に何を描いているかが気になる漫画家ってのはそうはいないと思います。私の会社の近くには有名なジュエリースクールがあるのですが、そこの生徒に表紙を見せて意見を求めたくなるような素敵なシルバーアクセサリーをありがとう。私だったら買わないけどね。
何がすごいってエッチしている時にもの凄くカッコつけて美里に寄ってくる奴がいたら100倍のジェラシーで胸を焦がすと言っている時のグンの首についているシルバーアクセサリーがポップコーンを繋げたモノにしか見えないって所でしょうか。あと、ホテルの照明がどこの放射能物質を浴びたくらげですか?ってモノだったり、いやもう相変わらず味のある物質がポンポン飛び出してくるうえに、荒木飛呂彦がキスシーンで書いたズキュゥゥゥンをも凌駕する勢いの数々の効果音…。そしてその全てが全く効果になっていないので、それはただの落書きなのでは?編集が書くのをやめさせるわけにはいかないのか?と思ったのですが、ネームの段階では効果はおろか絵も入っとらんわな…。
と、いう事であさひの芸風を止めるものは何もない事を証明してしまったわけですが、それでも私はボーイズ界の村上ショージこと島あさひが大好きです。次回作「恋人達が降る窓」もタイトルだけでも期待大です。なんせ恋人達が降ってくるんだもんな…。


だって愛じゃない!?(海老原由里)/マガジン・マガジン ジュネコミックスピアスシリーズ


親友のために、闇金の菅沼から借金をしてしまった啓介。ところが気づけば親友はトンズラ。残されたのは100万円の借金と、日に日にかさむ法外な利子。「稼げる体に仕込んでやる」と菅沼にラブホテルに連れ込まれて…。(J)


じゃあな

 ボーイズラブ界のヴェータ・エフレモアなのか、海老原由里。石原理からどうして依田沙江美なんだろう…。途中までいい感じに育っていたのに、何がしたいんだかさっぱりわからなくなった。話も単調だし、啓介がタイプじゃないし、で(依田沙江美が描くから耐えられるんであって、劣化コピーではますます我慢ならん)「だって〜」シリーズはさっさと読み飛ばした。
 併録の読み切りに期待をかけたものの、幼稚園の先生が、園児の父親に恋をして…という設定はまだしも、母親を事故で亡くしたばかりと知らず「お父さん事故に遭って遅くなってるんじゃない?」という無神経な一言で園児を泣かせてしまった先生が、「なんでそんな大切なことを教えてくれなかったんです」と父親を押し倒す展開がよくわからない。もう少し反省しろよ…。実際にはそういう場合もあるかも知れないが、漫画の中では(しかも細かい心の動きを書く余裕のないこんな短編では)保育士には子供を優先に考えてもらいたいものだ。
 そこらへんですっかり面倒くさくなってしまって、結局半分も読まなかった。腹も立たない、アラも探さないというのはよくよく吸引力がないのかも知れない。



天然のオトコ(南天 佑)/マガジン・マガジン ジュネコミックスピアスシリーズ


保育園からの腐れ縁・コアクマ宮野とメガネっこ北条はいつも同じ相手に恋してしまう。二人の今度のターゲットは生物部の新堂センパイ。たくましいあのカラダを抱きたい・抱かれたい! しかし北条にはラグビー部の主将がしつこくつきまとってきていて…。(J)


じゃあな

 マガマガらしく、エッチ、エッチの猛ラッシュなわけだが、受がちゃんと男の子に見える分読みごたえはある。脱ぐとAカップだが…いや、ヒイロー(れーいち)キャブには負けるが。
 ハードなエッチもいいけれど、ところどころ、キャラもキラリといいところ見せるし、切ないシチュエーションなんか巧そうなので、もっとちゃんとしたストーリーが読みたい作家である。「仔羊ちゃんボンボン」タイトル凄いけど、もっとじっくり描いて欲しかったかも。二転三転しても面白そうなのに、この人たち。
 最後に書き下ろしで、表題作とか、その後が一番描きやすそうな「約束」あたりの後日談を期待したのだが、作者のフリートークで終わってしまったのは残念。それにしても唇の描き方にはいつまでも慣れない。「嘘つき。」のママなんてマジすごい。これが南天クオリティか。

★★★


恋人たちが降る窓(島 あさひ)/芳文社・花音コミックス


親友のニチカとともにウリで遊んでいたアキラだが、真摯に自分を愛してくれる将と出会ってからは穏やかで落ち着いた生活を送っていた。しかしそんな最愛の将をなくし、再びトラブルに巻き込まれたアキラは、将とうり二つの刑事・恭吾と出会う。(J)


じゃあな

 最近、島あさひの新刊が出たときぐらいしか張り切って更新しないので、ホモミシュランからただの「あさひミシュラン」になりつつあるが、気にしない気にしない。
 さて、タイトルだけでも三回吹き出せる「恋人たちが降る窓」。降るんだ。しかも複数形で。思わずタワーリングインフェルノみたいなのを想像してしまうが、実際の「恋人たちの窓」はもっとロマンチックな天窓でありました。でも、肝心の時に、

 ((( |窓 


こうやって動くんです。
 さすが島あさひ! AAで漫画がそのまま表現出来るなんて凄い! もうこのコマを見ただけで、「面白かったー!!」と単行本置きそうになった。第一話だけで元が取れてしまうとは、つくづく恐るべしである、島あさひ。
 島あさひ作品では、キャラクターが動くとなったらちょっと動いただけでももの凄い効果線が追いかけてくるし、驚くとなったらヘレン・ケラーが雷に打たれたぐらいびっくりする。将さんの死を聞かされた恭吾があまりにも驚くから二人には何か関係があるのかとずっと思っていたが、最後まで読むとまったく関係がなかった事がわかって、こっちに雷が落ちてきた。結局なんだったんだよ、将さんは。
 ダブルヒロインの片方、アキラは作者お得意のギャーギャーうるさいタイプだが、ニチカは作画とともに新境地を目指したロリの足りないちゃんタイプ。人間としてそれはどうか、って勢いで欲しがるニチカもニチカだが、人の直腸内に二時間指をつっこんだまま熟睡しようとする御上さんも相当おかしい。まったく高校生に見えない海原生徒会長が普通に見えてくるのだから、いよいよもって島あさひは恐ろしいのであった。

俺様
ホモを読んではいるものの、感想を書くまでに至らないまま結構時間がたってしまった。かなり感想書いてない本が山積み…。でも、あさひは書かずにはいられない。
タイトルだけでものすごく楽しみにしていた。どんな窓から恋人たちが降ってくるのか、星が降ってくるのとはわけが違うんだぜ!カップルで窓から降ってくんだぜ!それって一歩間違えなくても心中なんだけど、あさひにゃそんな事関係ねーぜ!どんな話なんだろうとワクワクしていたらあれ?タイトル作品が見当たりませんよ。確かこういう本ってミシュラン始めた初期の頃にゴロゴロしてたっけ…。まあいい、とにかく窓だ!と思っていたら窓一回出てきただけかよっ!!
しかも何だあの動きっ!!誰かあさひからマジックを取り上げて下さい!!
口絵を見て一瞬「あさひがロリ?」ともの凄く違和感を感じたのですが、立体感を必死に出そうとしているぶどうとにんじんのクッションに比べて全く立体感の見えない枕と、変な形にしわと沈みと影のあるシーツと妙な所だけにこだわったポテチの袋(開封後の袋のギザギザにご注目下さい)に目を奪われてしまいました。すげぇよキャラよりもまず背景が気になる作家って他にはいません。相変わらず楽しみ方が一味違います。
そうそう、マジック同様変な効果トーンも誰か取り上げて下さい。あまりに使われすぎていて、画面に何が書いてあるのかわっからないったらありゃしない。およそ高校生に見えない海老原会長もあさひワールドでは普通の事。いや、むしろそうでなくてはあさひじゃないって感じです。毎回突っ込みどころ満載すぎてもう何を書いたらいいのかわからなくなってしまいます。
漫画に対してこういう表現を使うのはおかしいのはわかっていても、私は「あさひ節」に夢中です。


愛にふれさせてくれ(夜光花)/竹書房・ラヴァーズ文庫


爆発事故が原因で、両目の視力を失った裕也だが、幸いにも渡米して角膜移植を受けることで回復した。恋人で、不良刑事の竜治もホッと胸をなで下ろしたものの、その場に居合わせながら彼を守ることが出来なかった自責の念が消えない。そんなある日、竜治の中の凶暴さに惹かれたヤクザの若頭・笹来が裕也もろともちょっかいをかけてきて…。(J)


じゃあな

 ロン毛受愛好会会長推薦図書だが受がロン毛ではなかった…。ショッキング!! だから冷めたというわけでもないのだが、作者は頭の中だけでお話を作っている人だな、という印象を受けた。いや、誰しも頭の中でストーリーを組み立てるのだろうが、頭の中にある知識だけで書いたというか。
 警察組織、暴力団、爆発物、音楽…と、掘り下げれば掘り下げられそうな設定ばかりなのだが、どれも「暴力団だから若頭です」とか「刑事だから捜査一課です」みたいにヒネリがなく、浅い。ボーイズラブの「大企業」に社長と部長と秘書と新人しかいないのにも似て記号的である。裕也の目にしても、アメリカで角膜移植したら見えるようになりました、イエーイ両目とも! って、そんな簡単なものなんだろうか…。
 大体、要所要所で人々のしている事がおかしい。裕也に封筒を託した冒頭のじいさんからして後から考えるとめちゃくちゃアバウトである。その割に、因縁ある人物に向けてのメッセージ動画をデジタル撮影してメモリに残すハイテクぶり。サイバーじいちゃんだなオイ。手紙と楽譜じゃいけなかったのか…?
 竜治の父も極悪人のように言われているが、政財界の大物が一発屋の作曲家からそれほどの経済的・政治的恩恵をこうむったとは思えない。なのに「彼の秘密を守るためならいくらでも出す」って、ただのクラスメート思いのいい人のような気がする。
外郭があやふやだと、肝心な部分も信憑性に欠ける。子供のごっこ遊びにつきあっているようで、どうものめりこめないのだった。頭の中だけで描ける部分はそれなりによく描けているが。エッチシーンとか(それだけか)。ラストシーンも雰囲気があって良い。竜治はひとしきりアホなので、これで溜飲が降りた。
 ところで、あらすじをザッと読むと、裕也が角膜移植後、後遺症に悩まされる…とあったので、昔の「カリュウド」という漫画(主人公が死刑囚の脳の一部を移植されたため、ふとした拍子に人格が交替して正義のため殺人を犯す仕置き人になる)を思い出し、勝手に「見えないはずのものが見えるんだ!」とか「あの老人の関係者の角膜が裕也に移植されたんだ!」とか、ストーリーを別方向に暴走させて期待してしまった。

★★


ノーカラー(夏目イサク)/新書館・ディアプラスコミックス


真面目で潔癖。現在、司法試験二次に挑戦中の秀才大学生・坂本は、かねてから騒音公害だと思っていた隣人の章吉がついに部屋に転がり込んできたので大迷惑。料理は美味いけれど、うるさいしかまってくるしうんざりだ。でも自分をしっかり持っている章吉に対して、憧れに似た気持ちもわいてきて…。(J)


じゃあな

 ディアプラスらしい、地に足ついた(微妙についてないところもあるけど)二人の心の動きを丁寧に、等身大で追いかけた青春ラブストーリー。絵の印象からいくと、もう少しパンチがあるかなーと思ったが、作風は比較的大人しかった。
 余裕のある時にしみじみ読むと「ああ、ハートフルなお話ね」という感じ。忙しい時にガツンと読むと「…で? それで?」と足をたしたししたくなる感じ。いずれにせよ余裕のある時向けの一冊。

★☆


ランブル・ラッシュ(神室晶・高緒拾)/マガジン・マガジン ジュネコミックスピアスシリーズ


若い男を狙う痴漢対策のために、新人鉄道員の秋山が囮として出動するはめに。飯島課長の活躍で痴漢は見事取り押さえられたが、サービス精神旺盛な課長はさらなる顧客サービスを?!(J)


じゃあな

 西炯子の推薦文「神室晶/高緒拾の漫画を読むと私などはいい大人なのに今すぐHがしたくなります」は、なかなか衝撃的だったが、私が枯れているのかはたまた「草野球を見ると仲間に入りたくなるが、大リーグを見ると応援したくなる」のと同じ理屈なのか、私の場合は読んでも「おつかれさまです」とねぎらいたくなるだけだった。
 全編ほぼやっておしまいという感じで、設定にもさしてヒネリはないが、男性の肉体が少女漫画とアニキのギリギリのバランスで描かれており、読んでいて楽しいことは楽しい。少なくともひょろんとしたメリハリのない体つきの、女の子だか男の子だかわかんない受がにょろにょろしているエッチよりは充実感がある。
 外見はキャラが立っているのに性格的には没個性、という登場人物が多い中、飯島課長だけはキャラが立っていた。飯島課長がセクハラしたり妄想したりするギャグ連作、マジコイバナもあるヨ! だともっと良かったなあ。

★★


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