わがままキッチン(門地かおり)/ビブロス・BBC


子供の頃、大好きだった隣のお兄さん「若菜さん」。ぜったいお嫁さんにするって決めてた彼と、入学した高校でついに再会した隆。先生になっていた若菜さんは相変わらずキレイ。女の子みたいに可愛いちびっこ隆は、大奮闘で若菜さんにアタック!(J)


じゃあな

 あらすじに書いたのは、巻頭に載っている「一途なの」シリーズ。かわいい受とカッコイイ攻が相思相愛で…おい、話が進まねえよ。でも絵がきらきらしく可愛らしいので、若菜のキメキメポーズか、隆のロリロリビームにやられてる間に読み終わる。
 表題作はゲイのサラリーマンが、天真爛漫な取引先のイラストレイターに片想いして…というシリーズ。あれ、これ、書き下ろしが単行本タイトルなんだ。珍しいな。門地かおりにしてはこのコミックス、痛くなくていいですね。
尚人(ストレート)があまりにもあっけらかんとした大人ガキ大将なので、けなげな熊木(ゲイ)が気の毒ではあるけど。二人の下心の葛藤が明るみに出る二話目以降は作者の本領発揮で面白い。熊木よ、そんなに綺麗な顔で、優しい微笑みで、くだらない事を考えないでくれ。

★★★☆
俺様
あまりに受々している受だと心はなぜか萎えていくのだった。むしろ兄、兄にいけ若菜!!若菜がどんなに格好つけても隆のキャル〜ンとした雰囲気と若さゆえの勢いに全て流れていく。
なので表題作に逃げを見出したのだが、尚人のストレートだったゆえに何はばかる事なく口にされる言葉の数々に受けてしまう。だが、それ以上に受けてしまったのが熊木の妄想の数々と本心だった。どんなに強い臀筋でも千切れる事はないと思うんですけどね…。
久しぶりの単行本だが、何よりも作者の家族マンガが一番の楽しみだった…。ないと寂しい。
★★★


秘書の領分(青海信濃)/ビブロス・BBC


大企業の秘書室長を務める有能な篠原優は、敬愛する社長への思いを隠して、幼なじみの大史と体だけの関係を続けている。割り切っていた筈なのに、大史から別れを切り出された時に、優は意外なくらい動揺して…(J)


じゃあな

 第一話以降、社長はどこへ行ったのだろう…。最近ストーリーに力が入っていた青海信濃だが、拍子抜けというか原点回帰というか、H豊富なだけのアンソロっぽい作品集。だが初出が99年から2002年と古めなので、作者を責めるわけにもいかないだろう。お蔵出しという感じで、ファンならとりあえずチェックか。特に青海信濃に興味のない人は、ガタイのいいキャラのHが読みたい時に定価割れしてる売場で探すといいと思う。そのくらい。
 実は最近ホモのある書店に行けないので、bk1でこの本を購入しようとしたところ、発売日に「ただいまお取り扱いできません」というエラーが出たので「ムハッ! 売り切れ? 発禁?」と無駄に興奮したのだが、別に大した理由はなかったらしい。この内容なら「ただいまお取り扱い出来ませんが、手に入らなくてもどうという事はありません」というエラーにして欲しかった。

★★☆


Hybrid Child(中村春菊)/ビブロス・BBC


持ち主の愛情を反映して成長する人形=ハイブリッド・チャイルド。名門・和泉家の小太郎がゴミ捨て場から拾ってきた「葉月」もそんな人形だった。いつまでたっても稚気の抜けない小太郎は、口やかましいお目付役に成長した葉月にお小言をくらう毎日。そんなある日、葉月が突然倒れて動かなくなってしまって…。(J)


じゃあな

 「ハイブリッド・チャイルド」という名称が横文字の割に、戊辰戦争あたりの話らしい。こんな凄い化学力があったら、負けてねーよ幕府軍、と、思わないでもない。シリーズを描いているうちに、作者の中でテーマや設定がどんどん成長(横滑り)していったけど、
設定や世界観のブレを画面上の統一感でねじ伏せたと言う感じ。時代物が得意な作家だけに、もっとちゃんとした時代物か、もっとハッキリ異世界ジャパンなのか、位置づけをしっかりして欲しかった。
 第一話が現代でも、ファンタジーでも通用する雰囲気だけに、三話で突然官軍とか出てくるからびっくりする。時の流れは日本を変え、人を変えた。最後まで読むと、黒田お前よく人形を量産して販売したな?! と彼の心の変遷に驚かされる。「試作機」と「初期型」は別物なのかも知れないが…でも葉月は月島に似てるぞ…? やっぱりこの話、第一話とそれ以降とで設定が激変してるんじゃないのか…。
 あ、キャラとしては壱様とゆずが好きです。

★★★
俺様
中村春菊はこのような世界観を描かせたらやはり上手い。しかし、この世界の科学力があったら、今の日本はどう変わっていたのか物凄く見ものである。三部の展開がいきなり幕末なのでビックリしてしまう。本人もあとがきで「こんな設定だったのか」と書いているので、読んでる
私達が戸惑うのもしょうがないのか?
誰もが自分の心に不器用に生きていた時代、機械も不器用に生きていくのだろうか…。自分で作っておきながら試作機が言葉を覚えたら驚く黒田ってどうなのよ…。それにしてもどの作品も最後のページが泣けてくるのだった。ほろりとしつつも、壱様とゆずは下克上になりますようにと願わずにはいられない。っていうかなれ!!(命令)
★★★☆


わたしの隠れ家へどうぞ(石原理)/ビブロス・BBC


銀座の片隅に佇む一軒のバー。オーナーの城ノ木は今日も今日とて、トイレの窓から逃走をはかる。毎日逃げ出すオーナーに、有能なバーテンの御園はついに尾行をつけることに…。オーナー不在の店にやって来る男達の、それぞれのドラマを描いたオムニバス。そしてオーナーの逃走の理由とは…?(J)


じゃあな

 これ、感想書いてなかったんだな。いや、チラリズムこそエロスの花道。昨今の刺激的な作品に慣れてしまった若い読者には物足りないかも知れないが、えっ、この後二人はどうなっちゃうの? えっ、ここで終わりなの? あっ、じゃあ自家発電に切り替えまーす! みたいな。どうにかならないものは自分の頭の中でどうにかしてみせる、と、いろんな分泌物が脳内にふつふつ湧き上がってむしろ萌える、「寸止め」の作品集。
 本番シーンを読み飛ばしているかもしれない、ページがくっついてるかも知れないから、あと二回読み返してみよう。もう十回読み返してるけど…この焦れったさがたまりませんね。いい男がいて、いい男がいる。本当はそれ以上のものはいらん。告白もキスもエロもいらん。あとは自分でまかなう。それこそ真の腐女子道というものだと。いえ、でも、オーナーと御園さんの愛と官能の番外編があるなら、私、炎天下の有明120分待ちの行列にももちろん耐えますけど。
 表題作もいいし、作者お気に入りという「ワールド・マーケット」などは青年誌にも売り込めそうな作風。あえてメリハリのハッキリしない展開でラストもさらりと幕を下ろしているのが渋い。また、「あうん」のラストには石原理の円熟を感じた。十年前だったらたぶん、この話は違う結末になっていたかも。読み終わって「ああ、丸くなったな」と思った。「其は怜々の雪に舞い」のシリーズも収録されていてまさにお宝作品続々。でも、これがここに収録されてるって事は「其は怜々〜」の二巻はないって事ですかとちょっぴりブルー。
 「あふれそうなプール」の番外編…は、まあ、ファンサービスって事で。作中一番甘ちゃんに見えた木津は、相変わらず大人になっておらず、外見などは昔の方がゴツかったくらいで、早晩攻守交代もあり得ない話ではないとすら思った。すみません、いつまでも木津に冷たくて。

★★★★☆


スーパーダブル(星野リリィ)/幻冬舎・幻冬舎コミックス


ラブとダイヤは、悪の組織「ダンデライオン」から街を守る正義のアンドロイド「スーパーダブル」として活躍中。ある日、エネルギー切れで倒れてしまった二人を助けた青年・次郎は、まだ少年少女の姿をした彼らに同情し、何くれとなく世話を焼く。ダイヤはそんな彼の優しさに惹かれていくのだが…(J)


じゃあな

 今、星野リリィしか描けない様な漫画。アンドロイドとか、人造人間とか出てくる漫画を見るとつい、その世界の科学力のバランスとか考えてしまうのだが、星野リリィの場合は問答無用だ。「かわいーからいーじゃん」の一言で、ハイそうですねと引き下がるしかない。ダンデライオンとスーパーダブルの関係とか、この世界におけるアンドロイドの位置づけとか、アンドロイドがナチュラルに次郎(人間)の頭に銃口をつきつけてる(殺そうとしている)とか、あ、もういいね、可愛いからいいよね、と華麗にスルー。小倉優子ファンの男子というのはこういう心境なのかも知れない。
 さてラブとダイヤ。ダイヤは健気で可愛らしく、ラブはワガママでこれまた愛らしい。裏表紙のチビキャラ二人が可愛いなあ…。おまけの制服スタイルも可愛いなあ…。石森デザインを彷彿とさせる、変身後の二人のかぶりものも大好きだ。カラーリングも可愛いので、どんどんカラーページを増やして欲しい。単行本高くなってもいいから、ぜひ四色で。
 でも何より一番気になるのは「一体の少年型にご執心」になっているというアンドロイド制作者でしょうか。シルエットで見る限り、噂の少年型アンドロイドはいいロン毛です。星野リリィキャラでこのサイズならば、きっと健気で愛らしいナイスロリキャラに相違ありません。ダイヤも充分可愛いですがやはりロン毛受の魅力には勝てません。制作者は男? 男ですよねロンモチ? はやく二巻出して下さい。ルチルは季刊なんですか。なまっちょろい。書き下ろし180Pでいきましょう。

★★★★
俺様
裏表紙を見た瞬間、私の頭の中にはファンファーレが鳴り響いていた。ラブもダイヤしんぼうたまらんぐらい可愛い〜。ジロウが二人から離れたくないっていうか、逃亡生活させたくないって考えるのが超絶わかる。こんなにホモ野郎と分かり合ったことはないぞっ!おばちゃんなら、おばちゃんならもっと可愛いお洋服も小物も何でも買ってあげるわよ〜!!
と、それはさておき、ホモだったのはグッド・ハートとナイトだけだったが、私はそれよりももう一人いるたった一体の少年体に夢中なアンドロイド製作者が気になってしょうがない。次にはその話が入ると思って良いのだろうか?
それにしてもダンデライオン様は謎な人物だ。洋服のセンスからいっても不思議満載なのだが、みすみす技術を盗まれるのがわかっているのにナイトをグッド・ハートの元にやるのがわからん…。大事な箱入り息子ではないのか?
ところでジロウは普通にリーマンをしているのだが、なんだかアンドロイド製作者達は別次元にいるような気がします。
★★★☆


天使のじかん(南野ましろ)/芳文社・花音コミックス


フシギな砂漠に、引っ越して来た二人と四匹。都会を捨ててやって来た彼らに、先住の猫も人もキョーミシンシン。右太郎・左太郎は必要以上に大騒ぎだし、ほたるは最年少の湖雪が気に入った様子。そしてフシギな森の更なるフシギ。木の幹に出来た扉のヒミツは?(J)


じゃあな

 君は刻の涙を見たか…?! ああ、ほたる。おお、ほたる。私があれほど愛したほたるが再び甦ると聞いて、心の支えにして生きてきたのに、インフルエンザで高熱を出したときも、盲腸の痛みに苛まれたときも、それだけを命の灯火にして頑張ってきたのに、再会したほたるが…大きくなってしまっているなんて…!! オーマイガッ! 大きくなってもロン毛受の魅力には変わりはないわ、ほたるがほたるでさえあればいいのよと思っていた筈なのに、ああやっぱりほたるの魅力はあの、ころころちまちまとてとてにあったのデショウカ?! 湖雪のキョーアクな可愛さと比べると、何だかほたるが霞んで見えるじゃありまセンカ!!
 なぜだ…なぜ宝はそんなに大きくなっていないのに、ほたるはこんなに変化してしまったのだ…。しかも子供の頃はスモックの様で愛らしかったシャツも、今の姿で見ると開襟具合にちょっとだけ攻っぽさを感じる…。タキの欲望を満たすためだけに、私の煩悩が奪われていいものだろうか。否! 立てよ国民!! もう一度愛らしいころころちまちまのほたるを!! …というわけで、商業誌未発表作品のお蔵出しお願いします花音様。これこの通り。額を地にこすりつけてお願い申しあげます。
 ただでさえキャラ多かったのに、6人も一気に引っ越してしまったものだから、巻頭の砂漠地図で蘇芳・陸・潮・雷・はなちゃんはいないものとされている。新キャラなのに早くも子供達に無視されかけている猫神様は、はなちゃんに通じるものを感じるな。もっと影が薄くなってしまったのはタキ。雷以上のエロ要員と化し、宝が木のウロに落ちた時、空が助けに行ったが、以前はこういう時誰が行ったんだっけ…と思ったらタキだった。もう誰も彼に助けを求める者はいないのだろう。タキ、安らかに眠れ。
 まあどれもこれもましろ節全開のキャラたちだが、藍羽、巴クラスの核爆弾はいない様だ。猫よりもファンタジーよりもおかしいあの人たちってなんですか。この世界では珍しいのは成。生活力と理性と常識がある。わあ、すごい。たぶんこの砂漠で一番賢い。次が拓也(猫の次なんですか)。

★★★★


天使のじかん(南野ましろ)/芳文社・花音コミックス 2巻


不思議な砂漠で猫たちと暮らす真桜とトラ。家族水いらず(?)の生活だったが、トラの実家からお世話係の黒服が送り込まれて来てしまった。トラに忠義を尽くそうとする名も無き彼だが、真桜は何だか邪魔に思えて仕方がない。トラを独占したい自分の気持ちに真桜は戸惑って…。(J)


じゃあな

 なんかもー「ついて来られるヤツだけついて来い」ってくらい、カテゴライズ不可能な投げっぱなしボーイズラブ。愛らしい絵柄とシュールな台詞。昔はそれでもリリカルの仮面をかぶっていた様な気がしたのだが、二巻になったら「ハートフル」とか「メルヘン」とか、そういう真綿が全部剥がされた気がする。
 前作からのキャラは右太郎と左太郎だけが大活躍で、私のほたるは残念ながら口絵の地図にしか登場しなかったが、よもや雲を見上げて男性性器を夢想するような汚れたほたるは見たくないので、これでいいのかも知れない。拓也はもっと純情なメガネっ子だった筈だが、どうしてこんな人になってしまったのだろう。年月は人を変える…。ほたる! ほたるはいつまでも、リリカルで愛らしいほたるでいてね!!
 しかし、キャラクターの精神年齢はちっとも上がらないが、外見年齢は急上昇中の南野ましろ。今までフツーに描くと18歳、って感じだったが、今はフツー描くと22歳ぐらいに見える。おかげで画面的には萌えるが、前巻まで天使のように愛らしかった湖雪の表情にまで、攻の様なドス黒さが滲み出てきたのはどう評価すべきだろう…。ほたる! ほたるはいつまでも愛らしいままでいてね!!

★★★☆


青年期安倍晴明異聞 黎明の花(九条友淀)/学研・ピチコミックス


おそるべき資質を持ちながら「獣の血を引く者」と蔑まれていた幼い晴明。その才能にねたましさを感じながらも、無邪気でひたむきな晴明を導き育てたのは兄弟子の保憲だった。成長した晴明は、自らの力を持って保憲を守ることを決意する。(J)


じゃあな

 パロディのアンソロジーと、ボーイズラブのテーマアンソロジーの中間に位置する「歴史アンソロジー」。しかし新撰組は人数も多いし、エピソードも豊富だからまだ何とか…かも知れないが、安倍晴明って。使える登場人物があまりにも少ないし、人となりにも夢枕獏のそれを二次利用しないのなら、固定イメージがない。果たして本当に晴明を好きな人が、自分の好きな晴明が受 だったり攻だったり、知らないオリキャラとデキていたり道満や保憲とデキていたりと千差万別でも、めいっぱい楽しめるものなのだろうか。
 私がキャラクターとして好きな歴史上の人物と言うと、織田信長とか柳生十兵衛だが、織田信長は固定イメージがあるし周囲のキャラも立ってるからある程度執筆者との間にコンセンサスがある。でも、柳生十兵衛が受だったり攻だったり知らない忍者とデキてたり殿様とデキてたりするアンソロジーは…疲れるからいやだな…。
 ターゲットは誰なのだろう、ピチコミックス。私はここのレーベルだと、立野真琴しか読んだことがなかったのだが、それは立野真琴が好きだから、たまたま読んだだけである。実はみんなそうなんじゃないのか。安倍晴明だからじゃなくて、書いている作家によって選んでるんじゃないのか。だったらわざわざ没個性の設定を使わせる意義ってなんだ…?
 ともあれ、作品の感想としては、あからさまなボーイズラブレーベルではないので、別にホモではありませんが男しか出て来ませんでした。で、絵が派手でキャラも悪くないのですが、ネタが晴明だけに「あー、こういう素材をこう味付けしてみたんだー…」という感じで、カツ丼頼んだらカツ丼の味がする筈だよなあ、と、意外性がなく、そんなに面白くもありませんでした。
 併録の新撰組は最後に沖田総司がさわやかな笑顔でむちゃくちゃな事を言っていてちょっと意外でした。いやかなり意外。波乱と意外性に満ちてるなオイ。あなどれねえな歴史アンソロ。

★★☆


恋愛感受性症候群(風魔優紀)/心交社・ショコラコミックス


ジュエリーブランドの若き社長・久也は、美人秘書の結婚退職に落ち込む日々。新しい恋を期待したのに次の秘書は男。何とかクビにしたい久也は、新秘書・比留間をあの手この手で追い出そうとするのだが…(J)


じゃあな

 ペンネームが古くさいが、画面・内容はむしろ昨今ありがちな感じ。大体、受がバカなのでその分テンポは良く読みやすいが、良かった探しはそのくらい…? あと、絵が、やばさとセーフのギリギリのところを彷徨っていて、凄いの来るか来るかー? いや、何とか誤魔化してるかー? みたいな見極めは楽しい…かも知れない。そんな楽しさって。
 併録「幼馴染み」は、住み込み家政婦の息子としてその家の息子と一緒に育った青年が、再び
その家に戻ってきて…という設定だったので、私の大好きなお手伝いさん受カ! 家がピカピカになって感動カ! 「あ…この料理の味…」(攻モノローグ)カ! 洗濯物を干しながらうとうと…そこへそっと毛布カー!! と目を見開いたのだが、家事をする間もなくエッチをして終わった。悲しきこと山のごとしである…。
 表題作の社長などは、それまでに恋愛感情が殆どなかったのに、押し倒されて抵抗しながら、なぜか秘書をファーストネームで呼び出すのが不思議だった。それまで苗字で呼んでたのになあ。

★☆


電動ダーリン(高橋依摘)/ビブロス・BBC


一麻の父はロボット工学者。息子ほったらかしでロボットに夢中なので一麻はロボットが大嫌いだ。ロボットの故障で海外まですっ飛んで行ってしまった父が残していった世話係の三郎は、最新型だか何だか知らないが精巧な出来でやたらと偉そう! 反発してばかりの一麻だが…(J)


じゃあな

 表題作は、ありがちなネタと言えばそれまでだが、そっくりな話を読んだことがある。その時もさして面白いと思わなかったのだから、二度目に読んでも面白いわけがない。しかも、受がみんな女の子にしか見えない上に、みんなおバカで、まったくそそられない。そう言えば収録作すべてにおいて、男同士の恋愛がタブーであるという前提はなかった…。
 こういう作家は、出てくるなよ「初体験☆ひと夏のトキメキエッチ」ティーン向けアンソロジーから!! と、封じ込めたくなる。私が読みたいのはホモだ!! 胸のない女のコのドキドキアナル初体験記☆なんてマニアックなもの単行本まるまる一冊も、いるか!!
 二言三言会話しただけで勝手に沸点に達し、「そんな人のどこがいいわけ」と、ほぼ初対面に近い学校の先輩をガラス窓に突き飛ばして顔を潰そうとした後輩は、早く病院に収容した方が社会のためだが、作中では突き飛ばした瞬間から彼の存在が画面から消え失せ、その後二度と話題にされないので、もうこの学校そのものが巨大な病院の中なのかも知れない…と寂しい気持ちになった。みんないろんなところで一生懸命生きているんだよね…。

俺様
絵は可愛いのだが、話はこういうロボットものにはよくある感じ。今まで父親が作ったロボットが腹話術の人形のような顔をしているのに、三郎を見て同じ父親作品と思うことじたいがおかしいぞ一麻。
受が可愛い子ばかりなのだが、実の所攻もとても受臭く愛欲の日々では真っ向その疑問と対峙する事となってしまった。
けだものと私でハムスターと俺とどっちが大事なんだとキレる矢野だが「ハムスターに決まってんじゃん!」と即答する私がいた。少年の時に愛らしくても成長しても愛らしい男なぞそうはいない。でもハムスターはずっと愛らしいのじゃ。


ホモミシュラン
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