o_04.gif (4912 バイト)フェネギーの一冊!

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富士見二丁目交響楽団シリーズ 氷の魔物の物語

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富士見二丁目交響楽団シリーズ(秋月こお)/ 角川ルビー文庫
まじめでお人好しだけがとりえのバイオリン弾き守村悠季(音楽教師。ただし臨時採用)が、天才指揮者桐ノ院圭と出会い、強姦されーの、許しちゃいーの、和姦されーの、両思いになりーのしながら、音楽家として成長していく物語(F)
 
大好きです。マンガと違って小説は、気に入っていてもなかなか読み返す気にならないのが常の私ですが、これは違いました。
新刊買うと1巻から読み返す。人に貸すと帰ってきた時読み返す。暇で退屈な時はまた1巻から読み返す。このシリーズを読み始めた当初は、今まで縁のなかったクラッシックCDコーナーで訳も分からずうろうろし、物語に出てきた曲を買いまくっていました。そこまでハマった自分に驚きです。ブラボーです。

物語としては、音楽家二人の(と言うよりバイオリニストの悠季の)成長物語として成り立っていて、ありきたりなホモ恋愛物で終わらないあたりに読み応えを感じます。今まで私に縁のなかったクラシック音楽界のことを知ることが出来たのも、なんだか得した気分で楽しいです。おまけに適度にエッチシーンが入り、しかも結構ハード。(ここが重要(笑))やはりHシーンは重要よ!それがなきゃ
何が楽しくてホモ小説なんか読むもんかい。(いや、Hなしでも充分面白くてやめられないホモもあるが・・・・)
受の悠季は常に誠実でやわらかい雰囲気。それでいて頑固で、気が弱いくせにプライドが高くて、でもって正当で誠実な事を自然にまっすぐな気持ちで言える(このあたりがスゴイ。私には思い付きもしないよ、素敵だよ悠季)。怒りでキレれば、バイオリニストのくせに拳固で相手をゲシゲシ殴る、ばか野郎な男らしさもあります。でもって、時々後ろからどつきたくなるくらいかわいくいじらしい時があります。あと時々後ろから蹴りいれたくなるくらいイライラさせてくれる時がある。(笑)
攻の桐ノ院は「こんなやついるわけないだろ!」な変人のくせに妙にリアリティのあるキャラクター。悠季には「自分が持っていない人間的魅力への憧れが愛になった」という感じの愛情を惜しみなく注いでいます。まるで鉄人ロボットが「この人といれば自分は人間になれる」と思い込んでいるよう。クサイセリフやクサイシチュエーションで読者を笑わせてくれる上(笑っちゃならないんだが・・・)そのクサさがとっても似合う。なんてったって攻の常套設定「金持ち」だし!ちっとやそっとじゃ揺れ動かない豪胆さがあるんですね。さすがだ、金持ち。そんな登場人物たちの魅力がこの小説の人気のヒミツとも言えるでしょう。
この二人、いつまでこんなに甘々なのかしら?もしかして一生かしら?

しかし、この作品、第1話はこんなに長いシリーズにする予定がなかったのがバレバレな作り。すごい無理矢理な話の進め方。ただ舞台を交響楽団にして強姦モノにしたかっただけなんだろうな。だいたい最初っから悠季を好きならフルートの美人をお茶に誘わずに悠季を誘えよ、桐ノ院。指揮者がコンマスとお茶したって何も不思議じゃないだろうに。でもって一人の女の「あの人もホモなんじゃないの」の一言だけで悠季がホモだと思いこめるアンタって何?しかも恋人がいるんだろうと思っていながら強姦できるアンタって何?相手がホモなら強姦じゃなくて和姦になるって思ってるアンタって何?第一話がこんな無茶な話なため、2話以降の桐ノ院が1話での自分の行動を正統化するために説明調のセリフを度々口にするあたり、作者の苦労が忍ばれます。それにしても秋月こおさん、時々とっても気になるんですけど、桐ノ院は尊敬語と謙譲語をごっちゃにしてませんか?「おる」ってのは謙譲語なので「おられますか」とは使わないのでは?うちの会社のおじさんがお客さんに電話して「○○さんおられますか?」と言う度に「ち・が・う〜ぅ!」と叫びたくなる私は、フジミを読んでいても胸をかきむしられる心持ちがいたします。
つい、好きな作品には完璧であって欲しくなるフェネギーでした。(なんか全然誉めてないな。でも好きなのよ。本当よ)

今後の希望。留学先で桐ノ院の昔の恋人たちに会った悠季が悶々とするのは当然ですが、ついでに悠季は誰かに横恋慕された上、
強姦されてください。もちろん相手は悠季に本気です(ここがポイント)。思わず読者が同情しちゃうくらい、真剣で健気でかわいいヤツな強姦野郎を希望。さあ、どうする?悠季?でもって昔の自分と同じ気持ちで同じ事をした強姦野郎に対してどうする、桐ノ院?蹴り殺すわけにはいかんよね。

★★★★★

 

 

 

氷の魔物の物語(杉浦志保)/ 冬水社・1〜11
洞窟の奥の氷の中に封印されながら、近づく人間を食らっていた美しく冷酷な魔物ブラッドは、死ぬために洞窟に入ってきた心優しい(天然ボケとも言う)少年イシュカと出会う。二人の出会いがきっかけで封印を解かれたブラッドは、イシュカと共に旅に出る。(F)
 
表紙の絵がきれいで好みだったので買ってみたこのシリーズ。絵がきれいなだけで面白くないホモマンガ(ホモには限らないけど)って世の中多いのでこれも実は期待してなかったのに、読んでみたらしっかりはまってしまった。1・2巻は別に何ということもなく「かわいい話だね」ですんでしまう程度なのだけれど、3巻以降から俄然面白くなってくる。3巻の「レイク・シエルバイス・エル」が好みだったのがはまったのが原因かな。でも巻末の書き下ろし数頁はいらないね。作者としてはちょっと不幸だった湖の魔物に幸せなオチをつけたかったのだろうけど、作品としてはあれで出来上がっているのだから余計なフォローはいらなかったと思う。つい「この女、そういう意味で好きだったんなら生きてるうちに来てやれよ。」と悪態をつきたくなってしまうので。
あと時々つっこみたくなるのは、イシュカのあまりの
カマトトぶり。「魔物は色を好み」って言われて「色を好むって何?」とか、情事の後を装って純情な追っ手を逃れた時も「あの人たちはどうしてあわてて帰って行ったんだろう」とか、おまえ16才にもなってそんなことも知らんのかっ!16にもなればム○イもボッ○もするだろが!いくらおばあさんと二人暮らしで純粋培養ったって程度ってものがあるだろう!と思わずタコ殴りしたくなるような事を言うところ。今のところブラッドとイシュカの関係はキスどまり。でもイシュカは意味がよくわかっていないらしい(殴ったろか、こいつ)。連載終わるまでキスどまりなんじゃないだろうか。報われないねぇ、ブラッド。
はっ!いかんいかん、つい重箱の隅をつついて文句ばかり言ってしまった。
いいところを言おう。二人がね、心からお互いのことを思いあって自分より相手を大切にしているところがいいっすよ。
清潔感あふれるラブラブさが読んでるこっちが照れるほどかわいい。イシュカにメロメロなブラッドがおポンチなくらい健気。随所にちりばめられたほのぼのの中にドカンドカンとシリアスが入って、私のツボを刺激する。その中でも「いいぜブラッド!」と思ったのは5巻か6巻で叫びまくって大泣きしたあげく自分を岩の中に閉じこめてしまうブラッド。悲愴さがあってこそ、ラブラブモードがいきるってもんですな。
あと眼鏡とったイシュカがいいね〜、惚れちゃうね〜。ブラッドの友人の黒髪のヴィルトも私好みでポイント高し。美形揃いで読んでいて楽しいマンガですわね。
そうだ、9巻ででてきてあっという間に殺された井戸の魔物があまりに可哀相だったのでその文句を書こうと思っていたんだった。でもなんか、その後の物語が急展開してくるものだから、いまさら2ページ足らずのことを言ってもしょうがないって気になってしまった。どうも私はミーハーなノリで気に入った話には難癖つけたくなる性分らしい。でもほら、星5つよ。文句言いつつ好きなのよ。

★★★★★

 

 

 

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