ワタシの一冊!〜天河編〜 -このページは天河未来責任編集でお送りいたします-


幸せはこんなカタチでやってくる  レバダン・希望の花 千と八の無限大


幸せはこんなカタチでやってくる(葉芝真己)/冬水社リバイバルコミックス全三巻
 
「俺本間さんのことが好きなんです」2歳年下の大型新人、堤くんに告白された本間さん。 
強引な態度に振り回されて戸惑いつつもいつしか自分の気持ちに気づき、二人は恋人同士に… 
本間さんの同期でエリートの志賀や、超ブラコン弟雅治くんに邪魔されつつも、結局最後は幸せいっぱいの二人  なのでした。(A)
 この作品と出会わなかったら、ここまでホモにハマることもなかったかもしれない。そー思ってしまうくらい、思い入れのある作品です。
とにかく本間さん(受)が可愛い!はかなげな美人なのに照れ屋で意地っぱりで、しょっちゅう悩んでいるけど泣きそうで泣かない。いやータイプです。堤(攻)がうらやましい〜〜!!
ストーリーはですね、ほとんど「本間さんが悩む→誤解が解ける→ベタ甘ラブシーン(はあと)」の繰り返しなんだけれど…ベタ甘といっても人前で平気でイチャこいてるバカップルを見たときのような鬱陶しさは皆無!  なんか、「いや〜もう甘々なんだから〜〜〜でも幸せ(はあと)」と、本を閉じてじたばたしたくなっちゃうような幸福感に浸れます(バカか私…でもマジでそのくらい好きなのよ)。Hシーンもヤラしいというよりはロマンチックでイイです。でも、何といってもキスシーンの美しさ! 唇はもちろん、まぶたや頬へのキスが、とっても繊細で素敵です。
…そう、このマンガの魅力は「繊細な美しさ」ではないでしょーか!? それがたまらなくオトメ心を揺さ振ります。

ところで私、この作品をドラマ化して、本間さん役を内海光司に演って欲しい!!…とゆーのが夢でした。
彼が年を重ねるたび、だんだんと儚くなっていった夢ですが…1999年6月、彼は舞台「渡る世間は鬼ばかり」の本間先生役で、不死鳥のように美しく蘇った姿を披露してくれました。色白! 可愛い!! 20代前半の役でも全然大丈夫なほど可愛くなってたうえに、以前にはなかったそこはかとない色気もスーツ姿に漂っている。これならラブストーリーもオッケー! 同じ名字の役を演じたのも何かの縁だ!!
ぜひこの素晴らしいラブストーリーをドラマ化して「センシティブ・ホモラブストーリー」ムーブメントを起こしてくださいどこかのプロデューサーさん! あ、何なら配役全部私が考えますから。本間さん役はぜひとも内海光司を!! 今ならイケます!!!

★★★★★

レバダン・希望の花(戸川視友)/ 冬水社いち好きコミックス全8巻
 
若き工学博士・神無佐保は、招かれたオーストラリアの大学へ向かう飛行機の中から謎の失踪をする。彼が漂着したのは聖者の張った結界に守られた幻の王国・レバダンだった。復活した聖者・レバダンだと誤解される佐保。そして佐保は、暴君・父王ヘンリーに代わり平和な治世を築こうとしている現国王・エドワードと出会うが、裏では新体制に反発する国教会がエドワードを亡き者にしようと画策していた…(A)
 あまりのキヨラカさに最初びっくりしました。全8巻の長編なのに、最後までHなし。キスシーンすら2巻でエドワード王が佐保に無理矢理キスして以来ナシ!! (あ、前世編は別としてね)それは、暴君だった父・ヘンリーを我が手で討ちに行くときに、"父の手にまみれた手で佐保を汚したくない、もう二度とこのようには触れない"と決意したからなのだが…結局致命傷を与えたのは自分じゃなかったわけだし、ヤりたい盛りの18歳なのにそれでいいのかエドワード!? 作者のこの話の前の連載では1回目からヤってて(しかも強姦)、ページ数もかなり割いていたので特にそー感じてしまったのでした。
みともさん…Hよりコスチュームを取ったのね。(「コスチュームとHの両方を取ってる某よしながふみみたいな人もいるのにね」じゃあな氏談)
…と、なんだかんだ言ってますが驚いただけで別にそれが不満なわけではないの。言葉にはしなくても(そう、好きだとか愛してるとかも、口には出さないんだよこの二人)深ーくお互い想いあっててラヴラヴだから、これはこれでいいなって思うの、私は。
話自体も面白かった! 王家、宗教、クーデター、革命、王位継承権をめぐる争い…と、果てしなく私のツボにハマりまくりです。ホモ好きじゃない人でも、ストーリーで楽しめる一作。
しかし! フェネさんも書いてた通り、「ちょっと待って? あの件はどうなったのよ??」ってのが多すぎ。エドワードが死ぬという予知夢がハズれるのは「全き神なる聖者」である佐保の加護があるからなんだろうけど、何かこう具体的なエピソードが欲しかったし、何よりも、レバダン僧院宗主・アーネスト様と反逆者ハロルドとの子供時代の出会いが、謎を多く残したまま終わったことがちょっと…。
アーネスト様、何で女姿だったんですか? 秘密って何なんですか?? アーネスト様はお気に入りキャラだったので、いつ真実が明かされるのかと楽しみにしてたら、そのまま話が終わってしまった…。よって星ひとつマイナス。
くそう、思い出したらまた気になってきた〜〜。
★★★★

千と八の無限大(井川かずこ)/同人誌
〜入手方法〜 
(1)冬水社ファンサイト LOVE&PEACEさんが通販の案内を載せてくれてます。トップページの下のほうから入ってね。
(2)イベントで、蜜柑堂さんのスペースに置いていることもあります。(ない場合もある)


千之介は、両親がほとんど帰らない広い家で一人きりで暮らす、子供らしさを忘れた11歳の少年。
ある日正体不明の獣が獲物を喰らう所を目撃してしまうが、それに気づいた獣は人間の姿へと変わり、なんで見たんだ、見たんなら殺さなきゃならない掟…だけど人間を殺したくないと、泣いた。
その獣・八の、自分にはない素直な感情に惹かれた千之介は、八に自分を殺すのをやめ、獣のことを口外しないよう見張ることを提案。こうして八と千の奇妙な同居生活が始まった。(A)
好きです。激ラヴです。もう、何度読んでもイイ!! 思わずカタギの友達の誕生日に、「ちょっとホモだけど、すごくいい話だから読んでみて!!」とプレゼントしてしまったくらい(笑) ちなみにその友達も、「久しぶりに感動した」って言ってくれました。えへ。
もう私はこの作者の書く小説を読むと、「○○なところがイイ」だとか「××がツボ」だとか、そんなコトをすっ飛ばして、「ああ、やっぱ好きだな〜〜」と感慨に浸ってしまいうまく言葉が出てこないのだが、それじゃ感想文にならないので、ちょっと冷静に考えてみます。

両親がめったに帰ってこない広い家と、心の通わないクラスメイトに囲まれた進学校とを往復する毎日を送っているうちに、子供らしさをわすれてしまった千之介。そんな千が、純粋で豊かな感情を持つ八と出会ったことによって、少しずつ心を開いていく…というストーリー。
そして八は、実は人間ではなく化物。本当の姿は四つ足の、鋭い牙と爪を持つ獣なのだが、人間の姿に化身し人間と共存して生活している。長い寿命を持ってはいるが、同種族間では子孫繁栄が望めないため種としての終焉を迎えようとしている彼らの種族は、人間との間に子孫を残し、いずれは人間に帰化することを願っている。しかし、もともとは八たちと同族だが人間に帰化することを拒み、人間や八たちの種族を喰らうことによって生き長らえようとする"牙者"という妖怪もいて、八は命懸けでその牙者たちと戦わなければいけない宿命なのだ。

―――こう書いてみると、なんだかファンタジーっぽい設定なのだが、あまりそれを意識することがない。気づいたらもう、引き込まれているからだ。この物語の世界に。
井川さんの書く小説はみなそうなのだけど、読んでいてどこかせつない。悲しい話だとか、弱々しいというわけではない。それどころか、しぶとくて強い。なやんだり傷ついたりしながら、それでもせいいっぱい生きている人たち。そんな、ひとの想いがせつなくあたたかく、ココロに響く。

「それはいいけど、どこがホモなの?!」と思ったあなたもご心配なく。
言葉のアヤとイキオイで、千が十七歳になれば「大人ではないけど、いちおう子どもでもない」と八に認めてもらえることになっている。で、それを千は「十七になったら、八を抱いてもいいんだ」という意味に(勝手に)解釈している。千の成長に期待大! がんばれ千、 立派な攻に成長してぜひヤってくれ!! …ちなみに八は成長のスピードが人間と違うため、今も五年後も外見二十歳前後デス。

★★★★★

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