はつこいの死霊(草間さかえ)/東京漫画社・MARBLE COMICS


母親の浮気に嫌気がさしていた智はアパートの隣人裕一と仲良くなる。裕一に初恋の祟りについて教えられる智。ある日突然裕一にキスをされた智は裕一の事を考えて勃起してしまう。だが、彼が母親の浮気相手だと知った智はそれを父親に話すのだった。(O)


俺様

すいません東京漫画社って何ですか?とそういう疑問から入ってしまう…。表紙とタイトルを見て絶対カラスが喋ると思った人手をあげて。はーい!!ちょいと気まぐれで手を、いや口を出してしまったがために、うっかり他人の人生を左右してしまった裕一。とはいえ智が同性愛に走ったのはきっかけは裕一だったにせよ、自分で選んだ道だと思うのだが、まあ人は自分自身の受け入れがたい現実を人のせいにして生きたがるものだしね〜。だからって責任擦り付けていいって話でもないと思うんだけどな…。
裕一にも素質があってうまく意思の疎通が出来て話が丸くおさまったからいいようなものの、一つ間違えば犯罪だらけですな…。毎回動物柄の洋服が出てくるのだが、それはもしや「ダンディハウス」って感じのところで買ってる?と思わずにはいられなかった…。

★★★☆
じゃあな
 俺様、これカラスじゃないよ。オウムだよ。…とそれはさておき。一冊まるまるひとつの話だと思わなかったので、第一話を読んでいる間中「この子供の話はいつ終わるのだろう、はやく表紙のリーマンにたどりつきたいのだが」と足踏みをしていた。そうか、この子供がステキな攻になるのか…。
 一冊まるまる使って描いてくれてるので読み応えがある。いいなあ草間さかえ。どんどんいこう。本人達のラブストーリー部分は、よくまとまっているものの大して意外な話ではない(「初恋の死霊」っていう設定そのものは面白いけど)のだが、珍しいのは再会後の二人の立場か。どうしてボーイズラブを描くにあたって攻の職業はこれ、受の職業はこれ、二人の再会はこういう場面…というのを思いついたのだろう。地に足がついている上に、意外なシチュエーションで、面白いことは面白いが。
 ボーイズラブのサラリーマンと言えば、ネクタイを絞めていて書類を読んでいて時々会議と出張がある…そして部長と社長しかいない(課長とか主任はあんまりいない)。そんな企業戦士を見慣れてしまった身には新鮮だった。
★★★★


花もあらしも!(桜川園子)/海王社・GUSH COMICS


高校生ながら居合いの達人である鋼は大会を前にひどく緊張していた。幼い頃からの憧れの人であった、今は亡き三島建設前社長の落とし胤が大会を見に来るというのだ。遺児である龍馬に亡父の想いを伝えたいと願う鋼の前に、奇妙な男が現れて…。(J)


じゃあな

 「鋼が龍馬様をお守りします」という帯のせいで、私の中に「鋼は三島家に仕える忍者」という間違った情報が刷り込まれてしまい「この子は忍者なのに更に護衛がついているのか」「この子は忍者なのに簡単に背後をとられるのか」「この子は忍者なのにランドセルのフタがあいているのか」とずっと不思議だった。ただの剣術の達人だったんですか。それでもランドセルのフタは気になるけれど。
 鋼は可愛すぎるほど可愛い。しかし何をやってもキラキラうるうるニコニコ赤面なので、可愛い反面「こんなに可愛い男子高校生がおるかーっ」とキレそうにもなる。髪型と制服がそれを増長させている。時折見せる意志の強さと、剣を持ったときのクールな美形ぶりが何とか中和剤か…中和しきれてない気もするけど。
 続きは兄の話という事だが、兄はいいロン毛なのに私の桜川園子レーダーによればきっと攻だ。相手は榊原しか見あたらないがそうなのだろうか。榊原もちょっとロン毛だからいいかしら…。でもちょっとロン毛より、もっとロン毛の方が、それはいいロン毛なのだけれど…。

★★★☆


花もいばらも!(桜川園子)/海王社・GUSH COMICS


龍馬に「好きだ」と告白されても、まるで信じる気のない鋼。大会社の跡取りである龍馬は、もっと相応しい人と結婚するだろうとハナから相手にしていない。そんな鋼を、龍馬の昔なじみだという男・村柾は強引に連れだして…。(J)


じゃあな

 読み始めてふと「まだやってなかったのかよ、龍馬」と乙女の恥じらいを忘れた台詞を口にしてしまったが。アラ、意外と理性的だったんですね、社長。
 鋼が私のロリ心を刺激する方向で可愛いので、二割り増し面白い様な気がする。どうしちゃったの桜川園子…と思ったけど、よくよく反芻してみると内容はいつもと変わらず、意味のない勘違いとすれ違いか…。「あいつ大会社の社長になったからって、チンピラ時代に仲良かった俺と遊んでくれなくなっちゃったんだぜ」などと恨み言をぶつけられたとて、優しい鋼でさえ「まあそうでしょうね」と答える事だろう。「あいつ俺が誘拐したら、逃げ出すのに暴れて怪我させやがったんだぜ」「まあそうでしょうね」……。
  いやむしろ、襲いかかったら日本刀振り回して応戦してくる鋼に「龍馬は暴力をふるうんだぜ」と告げ口したところで、何だというのだろう…。
 次巻こそいよいよ兄の話。じ、じらしやがって。榊原は攻への準備なのか髪を切っていた。よしよし。兄受フラグも立った。よしよし。あとは相手が誰なのか…。村柾はアホだからやめて欲しいな…。 

★★★


荊の檻(桜川園子)/海王社・GUSH COMICS


建設会社の若き重役・九条剣。当主としての道を嘱望されながらも、故障で剣の道を断念した彼は、今も杖を手放せない状態。ある時パーティーで助けてくれた男・葛城に弱みを握られ、体を自由に弄ばれる「契約」に応じてしまう。プライドの高い剣は屈辱に震えるのだが…。(J)


じゃあな

 兄はいいロン毛で、少年時代からなんの必然性もなく素敵なロン毛で、とても輝いていた。ただ、葛城が調子のいいプチ鬼畜で、お前純情なのかヘンタイなのかハッキリしろと言いたくなる。後日談の「嘘と密約」なんて、兄! もっと激怒しろ! 法廷に出たらお前勝つぞ?! と思った。これなら「あいつ社長になったら冷たくなっちゃったんだぜー」とアホな理由で鋼を誘拐した村柾が「あんたのこと好きになっちゃったから監禁しちゃったんだぜー」と兄を攫ってくれた方が良かったかも…。
 鋼はちょっとからかっただけでも真剣を振り回して襲いかかってくるので危険だが、兄は厳しい口調の割に温和で従順なので、結構すんなり話がついたかも知れないな。中浦社長も苛めたのが兄で良かったことだ。鋼なら今頃、親子揃って首と胴体が泣き別れていそうである。それにしても中浦家の家政婦さん、大変でしたね。まさに「家政婦は見た!」。
 葛城の事ばかり言えず、私も鬼畜な発言だが、足の不自由な(しかも車椅子じゃなくて杖)受って色っぽいですね。「あまり外にいると足を冷やしますよ」とか、いいシチュエーションじゃなくって? ねえ奥さん! と中浦家の家政婦さんに同意を求めたくなった。 

★★★


荊の檻−箱庭の中の自由−(桜川園子)/海王社・GUSH COMICSS


理不尽な契約から始まった葛城との関係を、切り捨てられないまま今日まで続けてきた剣。葛城への気持ちを何と名付けることも出来ず、もてあます日々だったが、ついに葛城の父親に二人の関係がばれてしまう。罵られ、貶まれて激しく動揺した剣は…。(J)


じゃあな

 GUSHで「お兄ちゃん」と言えば、傍若無人の暴力魔人・宗一にーちゃんの方が人気知名度ともに上なのだろうが、私は日陰の花の様なこの剣お兄ちゃんが大好きだ。剣お兄ちゃん、クーデレなのは見かけだけ。何をやっても、誰と比べても、不運で不幸。
 まず、相方が変態。物凄く自分が悪いのをわかっているのに、反省もせず「俺なしでいられるんですか、このいやらしい体が」理論に持ち込んでなあなあにする葛城はもはやただの変態だと思う。
 そして弟が最強。お兄ちゃんはいつも容易く軟禁されて強姦未遂で屈辱プレイなのに、弟は、チンピラ相手に日本刀振り回して応戦するバクダンぶり。お兄ちゃんは代議士一人に恐れおののいてあっぷあっぷなのに、弟はその代議士すら一目置く「御前様」系の老人をやすやすとたらしこんでいる。お兄ちゃん、まさに箱庭の中の自由。っていうか井の中の蛙。
 読みながら「ああ…今回もお兄ちゃんは不幸だった…」と、心から満足していい笑顔になっていたら、最後にまさかの超展開。もう、大爆笑ですよ。「やったー! まだまだ不幸キター!!」と我知らずガッツポーズですよ。
 もし道ばたで暴漢に襲われたら? 宗一にーちゃん=素手で殴り倒す。鋼=日本刀でまっぷたつにする。剣お兄ちゃん=精一杯善戦し、武人の誇りを見せるも、足下のバッタに気を取られた隙に後ろから殴られて昏倒。拘束されて恥辱プレイ。
 どんなにあがいても人生が裏街道の剣お兄ちゃん。すごい不幸なのに、自分ではさして気づいていないところがまた笑いと涙を誘う。笑うと言えば、葛城のフライング居合い凄かったな。凄すぎて、何が起こってるのか全然わかんなかったよ。。 

★★★


ここにキスして(ヤマダサクラコ)/芳文社・花音COMIS


直樹は犬を飼っている。自分を好きだと言った一年生の一志だ。言う事はきくし、時々すねるけど従順で体の相性も良かったりする。だけど、男前の一志が本当に自分で満足しているのか直樹は不安で仕方なかった。(O)


俺様

年下の従順なワンコというのは良いですね。従順だけど犬だからいつ噛み付くかわかんないところもまた良しという感じです。堂々と好きなのは先輩だと言ってのける一志はカッコいいのですが、その後の事を全く考えていない所とか、直樹に対してガツガツしている所は高校生らしいですね。一志より年上で少しは世の中をわかっているつもりの直樹が「自分も好き」という気持ちをなかなか認めたくない所もプライドと自分の間でジレンマっているのも良いです。はじめは表題作だけで一冊なのかと思っていたら作品集ですが、できれば表題作でシリーズで話を読んでみたいです。直樹の初めての男は誰なのかとか気になるもんね。
ところで、ふと思ったのですが、ホモマンガ内スポーツは作者が同人誌をやっていた場合、その時のジャンルが反映されているような気がします。おばちゃん達の世代はサッカー多かったですが、今はバスケが多いような気がします。次はテニスか?。

★★★
じゃあな
 あんまり花音らしくない作風かなと思ったら、初出はあちこちバラバラ。作者の苦労がしのばれた。ボーイズラブとしてはそこそこ文句なくまとまっているんだけど、瞳に力がないせいか、何となくみんな稀薄な印象を受ける。本気じゃないんじゃ…みたいな。古い作品だそうだが「Love Me Do」くらい表情に動きがあった方が、キャラに入れ込めて良かったかなと。
 「えっ、この人が受だったんですか?」と新鮮な驚きを与えてくれるオヤジ受属性ありの作家なので、今後に期待。
★★★


是−ZE−(志水ゆき)/新書館・ディアプラスコミックス


祖母をなくした雷蔵は住み込みの家政婦として働く事になった。しかし、その家にはワケアリの美形ばかりが住んでいた。そしてその住人の半分は見た目は人間なのに実は人間ではなかった。(O)


俺様

私は元々脇キャラ大好きなのだが、本当に脇だけでおなかイッパイっていうか、主役は彰伊と亜沙利でしょ?そうでしょ?そうよね?そうだって言って!!願望はさておき、相変わらず主人公カップルには興味が沸かない。まあ脇に美味しいキャラが盛りだくさんなのが作者の良い所なのかも…。
登場人物の半分は紙でできた「カミサマ」。最初に「お前カミサマだろ」という台詞を読んだ時「あんだって?あたしゃカミサマだよ!」とコントの志村けんが浮かんできてしまった…。そしたらずっと志村けんが頭の中に…。ところで、100%パルプのカミサマ達だが、湿気ではだるくなるのに、別な液体はOKって事には突っ込んではいけないのかね?とりあえず私としてはオブジイヤーおんなのこ部門に三刀櫻花に一票入れる事に決めた。ああ、おんなのこさっ!!

★★★
じゃあな
 あら、ディアプラスってここまでやってもいいんだ…と思ったら帯によると単行本化にあたってHシーン増量したらしい。どこを目指しているのかよくわからんな新書館。
 主人とそれに使役するもの、という設定がとことん好きな私は「おっ?」と目を輝かせたのだが、使役する側があまり主人を大事にしていないのが残念無念。近衞は大事にしているが…ああいう育児お父さん型じゃなくてもっとこう「はいマスター」系の…。三刀の分家とかにいないんですかそういう! 君は光僕は影みたいなカミサマが! そういう意味では紅緒ちゃんが一番いいと思います。櫻花様のキャラもあいまって、一番の注目カップルですね。想像するに、彰伊と琴葉の場合カミサマ側が主人を選んでるけど、紅緒ちゃんは櫻花様仕様の新品カミサマなのかも。
 だからあさりちゃん(どうしてもこう表記したくなる)も力一時代には「わかりましたご主人様」だったのかも知れない。ちっ、残念だ。そして一番タイプなあさりちゃんが家を出て行ってしまったのも無念だ。なぜ志水ゆきはいつもいつも…。LOVEMODEで心臓病いずみが一番好きだった時の悪夢が胸に蘇ります。
★★★☆


是−ZE−(志水ゆき)/新書館・ディアプラスコミックス  2巻


「俺に下さい」と紺に一目惚れして宣言してしまった雷蔵。紺と心を通わせたい雷蔵は手っ取り早く体から入ろうとする紺を拒否してしまう。そんな時、紺が元々の言霊様の母親に連れ去られてしまうのだった。(O)


俺様

なんだか話がたるいな〜と思っていたら、雷蔵と紺ばっかり出ていた。あ〜、なんか納得。作者はいつも色と味の濃い脇役を配置してくれるのでそっちに眼くらましをくらってしまうのだが、主人公達はいつも地味だよな。
心を通わせたというより、やっちゃえば情が移るかもともの襲い受の紺にヘタレ攻な雷蔵。せっかくのビックマグナムも使わせてもらえないどころか、ちょっと役立たず?櫻花は紙の体に関してとんでもない事を発言しているが、あなたは別に慣らして広げる必要はなかったと思うのは私だけですか?書き下ろしでぺっこりんだったお腹もイッパイになりました。
2巻で終わりかと思っていたら、3巻の予告ページに頭の中で「パンパカパーン」ととても古いタイプのファンファーレが鳴りました。早く次を出してくださいよ新書館!!

★★★
じゃあな
 底辺に「男と男のデートクラブ」というどうしようもない設定があった為に、どんなにその上にシリアスを積み重ねてもグラグラしていた「LOVEMODE」より、基礎工事が「最初からファンタジーなんで姉歯です」と割り切っている分、漫画としてすんなり楽しめると思うのだが、前作より今ひとつブレイクしないのは惜しいところだ。あれか。ビブロスはジャニーズ事務所で、いるだけでファン二割り増しってことか。
 「志水ゆきと緋色れーいちの主役カップルは捨て駒」(ミシュラン基準)の例に漏れず、私としてはあさりちゃんや櫻花様のカップルの方がオイシイが、紺と雷蔵もこれはこれでいい感じ。雷蔵の真っ直ぐな明るさが、食わせもの揃いの作品の雰囲気を救ってくれている。
 志水ゆきはその線の頼りなさで若干損をしている。このくらいのおかしさは他の作家でもあるのに、線が細い分よけい崩れて見える…という悲しい十字架を背負っているのだが、今回、吟香様の着物が非常にきちんと描けていて「絵も頑張ってるんじゃん、志水ゆき!」と思った。
★★★


是−ZE−(志水ゆき)/新書館・ディアプラスコミックス  3〜4巻


「この家だけは残してくれ」死んだ主人・成間の遺言に縛られたままの紙様・氷見は、和記の気まぐれで、成間の息子・玄間に譲渡される。自分と母親を捨てた父親を深く恨んでいた玄間はその反動でか氷見をも手荒く陵辱するが、玄間の本心は…。(J)


じゃあな

 あーびっくりした。ずっと「積ん読」になっていた本作。二巻以降読まないうちにあっと言う間に五巻を数え、やれ月日が経つのは早いものよとようやく手にしたら…三巻読み終わってとんでもないところで終わってるのに、四巻が見あたらないのね。なんて殺生な?! これって「レイニー止め」?! (「マリアさまが見てる」を人に貸す時に、主人公がとんでもない逆境に陥っている「レイニー・ブルー」までで一度区切る意地悪のことを「レイニー止め」という)積ん読の山を掘り返したら何とか発見出来ましたよ。ホッと一息。
 で、三、四巻は暴君攻の玄間と、貞淑でオロオロな紙様・氷見のストーリー。なかなかタイプな二人なので楽しく読んだ。「実は彼はこれだけ君のことを愛していたのだよ!」という愛の自己犠牲がドーンと出されて、ウオーッとなる展開はとても好きなのだが、本章はその「実はこんなにあなたの事を」というカードの出し合いが、威勢が良くて良かったなと。
 裏表紙のあらすじに「メインキャラクターを一新し」などと書いてあるので、「ついに影の薄い雷蔵と紺は捨てられたか!」と思ったけれど、最後にストーリーが二人に絡んで終わるところはさすが。
 氷見の記憶が失われた時点で「群青の高空…?」とアウクソー再生ネタが来るかと思ったら、むしろ氷見はバーシャだったんですね。まあこういう設定だとこういうネタはかぶりますね。そういう事にしておきましょう。

★★★★


プリンスチャーミング(高井戸あけみ)/芳文社・花音COMICS


朝比奈は教師ながら素行不良で注意を受けていた。そんな朝比奈に生徒の湯浅は女とラブホテルにいる朝比奈の写真を見せる。写真だけでなく撮られたビデオも取り替えそうと湯浅と連れ立ってラブホテルに向かうのだが、そこで湯浅はビデオを最後まで見た事を朝比奈に告げる。(O)


俺様

うおっ、関係が入り乱れそうでちょっと楽しいな〜。現状カップルが定番でくっついてもいいのだが、そうするには惜しいかもしれないぐらい永井と加賀見は良いキャラですな。ってこれで永井と加賀見がくっついたらどうしよう…どっちも攻だしな…。あれ?そう考えると湯浅と朝比奈は受同士って事なのか?と、いうか湯浅は受の方が似合うような気がする。そうか、だからいまいち上手くいかないのかっ!!あ〜なんかちょっと心に晴れ間が見えました。どうせ私の希望通りに物事がすすむわきゃないので、あまり過度の期待はかけずにいよう…。でも加賀見と永井はそれぞれに幸せになって欲しいのだった。!

★★★
じゃあな
 顔は大体同じなのに、四人それぞれに個性があって、高井戸あけみ頑張りました。三木寮長の毒舌に、年齢の重みが加わって、朝比奈先生もかなりの切れ味。タイプです。
 ねらい所がハッキリしている湯浅と永井はともかく、加賀見の動向が気になるところ。そう言えば律ちゃんといい三木寮長といい、一点総モテモテ受が得意な高井戸あけみにしては珍しい混線模様だ…。ダメ、ダメよみんなで朝比奈先生に惚れて、毎回強姦未遂がないと。
 ガツガツした男子高校生(しかもみんなゲイ)なのに、乾いた感じのモノローグがいい。イタい問題のさらりとしたかわし方が巧い。笑う話でも泣く話でもなく、空気を読ませる漫画だと思う。
 それにしても男童貞の永井にずっと騙されてきた赤毛ちゃんが哀れだ。あんな、100年間ゲイでしたみたいな佇まいしてるくせに詐欺だよな…。
★★★★


プリンスチャーミング(高井戸あけみ)/芳文社・花音COMICS 2巻


朝比奈と同棲生活を続けながらも、親友の永井が気がかりな湯浅。永井の行状は荒れっぱなしで、サッカー部レギュラーの座も危ない始末。一方で、真意を見せないながらも加賀見も朝比奈に接近中で…。(J)


じゃあな

 ますます混戦模様の第二巻。加賀見ではないが「なんだったら四人でもいーよ」と読者さえも呟きたくなる。いっそ永井と先生、という結末に着陸しないだろうかと夢まで見てしまう。湯浅にさえ執着していなければ永井シブくてカッコイイ。ゾロみたい。素敵。そう言えば彼に憧れていた赤毛ちゃん、せっかく永井がホモ解禁になったのに出番がなくなってしまったのは気の毒な限りだ。むしろ彼の方が「こんなつもりじゃなかったのに…永井くん不潔!」という恋に恋するホモだったのだろうか。なわけねーな。
 話は進んでいるような進んでいないような。なんか「加賀見待ち」みたいなところで終わっている気がする。カバー下にBFCのドラマCD収録レポ漫画あり。「肺とかに悪そうだ」には同感!

★★★☆


センセイの言う通り。(霧島珠樹)/海王社・GUSH COMICS


美形の高校教師・石室は「恋愛の達人」と言われて生徒達の恋愛相談の駆け込み寺的存在。的確なアドバイスや冷静な観察眼とはうらはらに、本人は初恋もまだの恋愛初心者。そんな石室に、体育教師の山田はいつも冷たい視線を向けて来るのだが…。(J)


じゃあな

 表紙と帯を見た時は、あまりの好みに「おお、心の友よ!」とたてかべ和也声で快哉をあげたのだが、石室がクールで色っぽい外見とはうらはらにフツーにいい人だったのと、てっきり若さに任せてハッスルハッスルで迫ってくる高校生男子だと思っていた山田が教師だったので私と霧島珠樹のシンクロ率はグッと下がった。もう少しで初号機が起動しなくなるくらい…。
 いや、でも、お得意の一途な攻の山田も可愛いし、恋愛に不慣れな石室が変に不器用に立ち回らず、真面目に恋愛に取り組んでいく姿も好感度高かった。前々からエッチ度の割に無駄にセクシーだった霧島キャラボディだが、エッチ度があがるにつれて、なんだか人類を超えたかたちに進化(なのか?)してしまったのは如何なものかと思ったけど。どれだけ太い背骨をしていれば、こんなに胸筋と胸筋の間が空くのだろう…。よく腹筋が仮面ライダーばり、と喩えられるが、霧島珠樹の場合、じっと見つめていると、裸体に仮面ライダーの顔が浮かび上がってくる。それもV3。ぜひコミックスをお持ちの方は、再度ご確認下さい。。

★★★


少年地獄(猫田リコ)/竹書房・BAMBOO COMICS


学園のアイドル、可憐な美少年の一二三は、実はワガママで絶倫でヘビースモーカー。幼なじみの奈良文に身体の関係を強要しながら、自分は健気な被害者面。そうとは知らぬ人々から、一二三を独占していると目の敵にされている奈良文は、この生き地獄からの脱出をはかるが…。(J)


じゃあな

 どんどん書きっぱなし感が強くなる猫田リコ。そういう作風だと、読者も作者も納得してしまったのだろう。それにしても「二人は罪に沈む途中」は、ホントに沈む途中で、こちらとしても「あー…ねえ…」と為す術もなく沈んでいく姿を見送るしかないが。
 あとがき漫画を読んで初めて、この人はこの万華鏡みたいな世界じゃない世界を描くとこうなるのかーと知った。意外と普通…いや地味…。本人達のポーズもあるだろうが、門地かおりと並んで「ボーイズラブ貧乏そうな家庭出身漫画家」な猫田リコ。たくさん売れるといいねと思う。

★★☆


君に囁く未来(直野儚羅)/ビブロス・BBC


恋人の和記先輩が、旅行先で飛行機事故に遭った?! 動揺する蓮治だが、先輩は何喰わぬ顔で戻ってくる。無事だったのは嬉しいものの、いつもより激しく求めてくる和記先輩とともに過ごすうちに、蓮治の身体に異変が…?(J)


じゃあな

 短編の「ゾンビになって帰ってきちゃったよ物語」(タイトルは忘れました)が今なお記憶に新しいので、今回も「ああ…」と思いながら読んでいたせいか、先輩の手紙は結構名文だったんだけど全く集中していなかったので泣くどころではなかった。もっと真面目に読んでいたら感動したのかも。
 櫻井君の豹変はもはやご愛敬にしても、第二話での蓮治の性格のとりとめなさとか(殴った後だけ強すぎる?)、完全に焦点をあてそこねた左手のリストバンドとか、全然伏線の無かった和記の左目とか、それぞれ同じ話の中でも無茶のある展開。まあ元からこういう作風だけど…「卵の日」なんて描いたくらいだから、直野儚羅はストーリー漫画に対する情熱はありそうなので、そろそろ物語に重点を置いた作品を出してきてもいいのではと期待してみたり。
 直野作品名物「どっちがどっち?!」お約束のドキドキ受攻バトルですが、蓮治と和記はOKだけど魔界のおっさんは逆が良かったです。課長は今にも逆転されそうで、どっちがどうとは言えません…。

★★☆


甘やかに恋の闇はいざなう(水月真兎)/リーフ出版・リーフノベルズ


刑事の矢吹の秘密の恋人は、18歳の少年ながら密教の高僧として崇められている天如。普段は会う事もままならない二人だが、参議院事務局からの依頼を受けた天如が山を下りてきた為に、束の間の同棲ライフ。矢吹の追っている頭部切断殺人事件と、天如の調査の内容はどうやら関係がある様で…。(J)


じゃあな

 以前に読了出来なかった作家なのでどうかと思ったのだが、表紙のロン毛受につられてしまった。なんだか、トンチキな作風の様な気がしていたし、ホモばっかり出てきて飽き飽きした覚えがあったのだが、蓋を開けて見ると意外とまともだ。文章は読点を四つから五つ(天如の描写になればなるほど多い)超えないと句点に辿り着かない為、相当読みにくいのだが、こんなアクロバティックな書き方なのにギリギリ破綻していないからいっそ凄い気もする。
  国会だ密教だとクランピー(造語)な設定を使っている割には話もまあまとまっていると言えよう。人一人殺すのに、全く別の人間を殺さなくちゃいけない上に対象の家に忍び込まないといけないほどリスキーな呪詛なら、暴漢を装って夜道で殴った方が早い様な気もするけど…。
 天如のキャラは、無邪気とか天然とかいうより、もはや野生動物に近い。本能のおもむくままに生きている。昼間のけろけろした横柄な態度と、夜の男性ならざる人体を持ったハッスルぶりは、ギャップが激しいというか別人というか。まあ「空海の再来」って言われる人は大抵おかしいから、とサイコダイバー世代としては納得しておく。突然ジェラシーの炎をたぎらせて天如に襲いかかって反省しておきながら、翌日くらいにまったく同じ事を繰り返した矢吹には納得しにいくものがあるが。いやそれより彼の場合、さしてひどいとも思えない自分の母親に対していきなり「ス○タ!」(ワタシ的には伏せ字だ…)と怒鳴りつけた事の方を非難したいけど。
 声高にけなしたいところもないんだけど、全体的にはあんまり面白くなかった。何でだ。要するに文章が読みにくいからか。そうだよな、タイトルからして意味わかんねーもんな。本編も推して知るべしという事か。

★☆


ホモミシュラン
ワタシの一冊!
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