恋愛の条件(金田えびな)/雄飛・アイノベルズ


予備校教師の浅倉は、生徒の篠原と関係を持っていた。従順だった篠原の様子がおかしいのは浮気をしているから? 学生でありながら、IT企業の社長でもある底の知れぬ男・加藤に唆されて、加藤と恋人のふりをする事で、裏切った恋人への復讐を企てるが…。(J)


じゃあな

 最近、以前にも増して誘い受愛好家、いやんいやん受よりもやる気まんまん受に燃えている私は、浅倉がタチで登場したけど、加藤には受…ってところにメラッと来た。メラッと。あらすじで書くと加藤はトンデモキャラ(学生で社長?)の様だが、作品の中ではそれなりにまとまって見せている。ただ、彼の考えた復讐はただの犯罪なので、そんな計画にふたつ返事で乗った浅倉の社会人としての良識を疑う(生徒食ってる時点で今更か…)。
 強引な年下攻の加藤と、自分勝手で不器用で悪い意味で子供な浅倉の組み合わせは好物だったので、全体的に楽しく読んだが、浅倉のトラウマはあえて書かなかったのか放り出されていたのかどっちだ。読者には何となくわかるが、あれでは加藤から見ると浅倉はただのしょーもない大人。まあ実際かなりどうしようもない人だったから間違いではないのか。あのダメさなら加藤ならずとも、早晩篠原にも下克上された事だろう。

★★


デパ地下美味しい恋事情!?(新奈あいか)/イースト・プレス AZ NOVELS


前任者の尻ぬぐいを抱えたまま、老舗デパートの食品売場催事担当に抜擢された檜垣。日本蕎麦の実演販売の為にやって来た、無口でクールな美青年・津守の前でいいところを見せようとあがくが全て空回り。そんな時、デパートには脅迫状が…?(J)


じゃあな

 表紙をパッと見た瞬間、デパートマンと出店を渋る老舗和菓子屋の若旦那の物語だと思い、うきうきと胸に抱いて帰宅したが、蕎麦職人だった。いや、蕎麦職人がいけないというわけではないのだが、もう私の心の中ではデパートマンと若旦那がかなり愛してあっていた。そんな二人を泣く泣く引き裂いて、蕎麦職人に気持ちを切り替える。一作目の中盤までは凄く面白かった。
 私の大好きな(まじめに!)働くホモ。しかもラブストーリーだけでなく、何か事件が起きるところもワクワク倍増。サブキャラの葵さんは可愛いし、ちょこっと出の今関・大友もいい感じ。凄くいい! 久々のヒット?! と思ったのだが、いざ終盤になったらトントン拍子に進みすぎて、ついでに津守の人格まで豹変。えっ、あっけなーい…。ガックリしながらも二作目・安曇野編に挑戦。やはり事件が起こりそうな元上司の登場に「よしよし、今度こそ」と思ったら、今度も肩すかしで、結局よくある「ホモの温泉旅行」になってしまった。もっともっと思わせぶりに、キャラクターと読者の距離をとって欲しかった。和菓子屋の若旦那にしてくれなくていいから、あと一さじ味付けを変えて欲しかった。惜しい。

★☆


愛しくて乱暴な(ほり恵利織)/芳文社・花音コミックス


ミステリ作家の大河内は、趣味と実益を兼ねた温泉が舞台の「湯けむりシリーズ」で大人気。取材も兼ねて行った温泉で出会った美少年に心惹かれるが、彼は失恋したばかりで…。(J)


じゃあな

アンソロジーに一作収録されているだけなら邪魔にもなるまいが、一冊にまとまると、読んでも読んでもヒネリのないあっと言う間に終わってしまう様な短編ばかりなので飽きが来る。しかも登場人物はどれも同じ、リカちゃん人形の様な顔の美少年と美青年ばかりだ。
 無論タイトルとオビの「鬼畜」という言葉に惹かれて購入したが(YES! 俺YES!) 表題作の攻は鬼畜と言うよりただの人間失格な人だった。えっ…ボーイズラブで言う鬼畜って、ねちねちしつこく攻める絶倫攻ちょっとS風味要監禁…の事じゃなかったの…。
 金髪の王子様と世話焼きのお側役の話が一番好きだった。王子様の髪がもう少し長かったら星の数は違っていたかも知れない。ああどこかにロン毛の王子様(受)はいないかしら。大河内先生の湯けむりシリーズが、「湯けむり旅情殺人事件」とか余計な一文がつかず、ホントに「湯けむり8」「湯けむり9」なのには笑った

俺様
読んでいてどの話もあっという間に終わってしまうな〜と思っていたらアンソロジーの作品を集めていたのね。絵の可愛らしさもあるのだろうけど、ビブロスのアンソロジー集めた本よりもインパクトが薄い気がするのは出版社の気質なのかもね。
私も帯の鬼畜という言葉に、この絵からどんな凄い人物がっ!と期待したのだけれども…。どの攻も受も何だかふわふわほええんとしている感じが…。ところで大河内先生は自分の作品のヒントになるような事ばかりに目と気を奪われたうえに陸くんに手玉に取られているのだが、彼は窃盗と器物破損を堂々と行ったうえにストーカー容疑もあるのですが…。いいのか?!


ベッド・タイム(高井戸あけみ)/芳文社・花音コミックス


あの日のキスから、引き返せなくなってしまった犬山と三木。進路の分かれ道も迫り、ギリギリの関係に三木は苛立ちを隠せない。そして事件の後、犬山が部屋を出ていった…?(J)


じゃあな

 誰だ高井戸あけみが面白くないとか言ったのは(すみません本シリーズ一作目を読んだときの私…)。めちゃくちゃ面白いじゃねえか! 犬山も三木も二人まとめて凄いタイプ! クールで美人でフェロモンな三木は勿論だが、自分が刺されても腹に刺さったナイフの柄の形を見て面白がりそうな犬山も実に魅力的。あと今巻は、松本が結構、高値安定株のいい男ぶりで活躍してたかな。「あの人ならどうするかな?」と言った松本は、もう立派にBFCの一員であろう。つーか次期頭領だな。
 事件の中心にありながら、衆人注目の食堂に並んで座り、お互いの顔も見ないでエッジィな会話をする二人にはしびれた。へらへらしている犬山と、相変わらずクールな三木の対比がこれまたたまらん。そのくせ二人とも内心では物凄い葛藤が渦巻いているのだろう。あー、いい! いいよ! みんな読め! こんなに面白いのにこのオビはないだろう花音! (「美少年の秘密兵器は脚線美の編みタイツ!?」って…)。淡泊な画面とキャラクターの表情の下に渦巻く情熱がたまらんな。見えないものほどイマジネーションをかきたてられるものはない。さながら脱衣麻雀のごとし。ああ、舎監も良かったですね。まともなペンタッチで描かれてた事ほとんどなかったけど。

★★★★★
俺様
ついに犬山と三木は一線を越えてしまったのだが、その事が意外にも三木を弱くしてしまった。今までの三木なら痴漢にあっても撃退してただろうに。そして自分が犬山を想ってしまう事を認めたくないのかフラフラしている。いかん、いかんよ三木くんっ!と思っていたら犬山は犬山で三木の事を考えすぎてフラフラしている。あんた達どうしてそうジレジレさせてくれるのっ!おばちゃん読んでて楽しいじゃないっ!そんなわけで単行本の帯のコピーにうんうん頷いてしまう私なのでした。でもちゃんと網タイツ見せてよっ!口絵の三木くん着せ替えは色んな意味で楽しくなりそうです。でもパンツも着せ替え出来ないとねっ!って外国のヌード着せ替えかよ…。
★★★☆


わりとよくある男子校的恋愛事情2(冨士山ひょうた)/ムービック・ダリアコミックス


全校生徒の九割がホモだと噂される錦成学園の出身でありながら、三年間貞操を守り抜いた兄に、平次との関係を知られてしまった七瀬。自分が受だから兄の不快感を煽るのではと、持ち前の天然で思いこんだ七瀬は…。(J)


じゃあな

 続刊が出るまでに間があるとろくな事にはならない。ともかく私の中では「二メートルのホモが出てくる話」として認識されていたシリーズ。なんだよ、相川の話は巻末のおまけだけかよ。しかし身長差40センチのライバル登場。どうする古谷。それでも受なのか相川。何とも気になる二人である。が、所詮おまけ漫画のみの登場だったか…。
 ページ数を食っているカワイコちゃん二人の話も、まあそれなりだったけどここでは割愛。わりと好きだったアンドロイド物の続編が載っていて、しかもまた中途半端にせつなく、よくあるタイプになりがちな話なのに、踏み込まない事であえてクオリティを保っているところがお手柄だった。なんだかおまけにばかり気を取られたけど、一冊まとめて読み応えがあったと言えよう。しかし、錦成時代、七瀬兄の事狙ってた人も多かったんだろうね。ご愁傷様でした。

★★★
俺様 
2巻を待ってたわ〜。相川、相川〜!何よ古谷!勇気のないっ!さっさとやっちゃいなさいよ。相川あんたよりたった3.5cmでかいだけじゃんっ!190越えてる段階でもう人としてもどうでもいい大きさになってるんだから、多少の大小関係ないよっ!それに相川可愛いじゃんっ!行け古谷っ!と、思っていたら超絶ミニマム年下攻まで登場。本当に古谷頑張れっ!そして錦成卒業したのにノーマルな七瀬兄晃一。なぜあなたはノーマルでいられたのでしょう。きっと黒髪のステキなワイルド系同級生(上下級生でも可)のアプローチにも全く気づかなかったんだろうな…。七瀬と平の恋愛ステップアップはなかなか楽しかった。しかし、七瀬のステップアップの方向が全く間違っている所もナイス。平が受ってのもなかなか良いのではないかの〜。西篠×平とか?校医の話も続いていたのだが思惑は思った通り外れたまんま…。いいの私のオアシスは相川だから…。ところで大河内にもいい攻彼氏作ってやって下さい。
★★★


恋愛のスキル(西村しゅうこ)/コアマガジン・drapコミックス


藤宮にとって結城は上司兼ライバル。そんな結城から新入社員秀太の面倒をみるように頼まれる。秀太のひたむきな姿に好感を持つ藤宮だが、結城と秀太の情事を見てしまい戸惑いを隠せない。(O)


俺様

なんで俺と作者はメインカップリング的に相容れないのだろう。でも脇のカップリングではシェイクハンドを求めてしまう…。藤宮は秀太とどうなりたかったのだろうか。結城の事が気になるから秀太が気になったけど、本当は結城LOVEだったりしたらそっちを応援してやったんだけどな…。秀太も結城が好きなら好きとはっきりしてやれよ。おかげで私は変な期待を結城に持ってしまったではないかっ!結城×藤宮推奨派(いつの間に?)としてはぜひとも結城のデスクで藤宮と頑張って頂きたかった。なので途中から吉田くんが藤宮を気にかけている姿に「お前でもヨシ!」と思ったのだが、まんまとそうなってくれてお母さんは嬉しい。ところで吉田くん藤宮と事におよんだのはちゃんと自分の部屋なんだろうね?私は思わず「おい、取引先の人ん家ではじめちゃったのかい?!」と思ってしまったから…。

★★


君知るや(石原理)/新書館・ディアプラスコミックス


八重樫剣と花森勝臣は剣道のライバルなのだが、お互いを認め合い、更なる剣の高みを目指している。お互いに惹かれ合うのだが、剣はその想いに押された時、自分の剣先が鈍るのを怖れる。(O)


俺様

待っていたよリー・石原。(違います)単行本自体が久しぶりですね。完結した話も久しぶり?そうそう、ご結婚おめでとうございます。
それはさておき、絵の変遷にびっくりドーン!鞘坊の変わりようにはビックリです。何がどうすればいかにも出番はちょっとです脇役的な顔からああも美しくなるのか。花森兄弟は揃いも揃ってやっかいな八重樫兄弟に惚れてしまうのだが、兄達に比べて弟達はまだ恋もはじまっていない。張り詰めていながら潔い兄達の恋よりも、不器用で回り道をかなりしそうな弟達の恋ももっとみたかったかもしれない。ぜひとも鞘坊には、全く関係無いのに正臣と仲の良い小嶋ちゃんに嫉妬して欲しいかな〜。品川高の大将師岡も監督もただ通り過ぎただけなキャラだが、なかなかの逸材と見たのだが、もう二度と会うことはないのか…。
他の作品に使ってもいいんじゃないかな〜なんて思う。ところで八重樫と聞くと私は元ヤクルトの八重樫選手しか頭に浮かばず、剣が八重樫と呼ばれると左門豊作のような姿が浮かんでしまうのだった。表紙の剣のインナーであるセーターの作りがよくわからない…。先生色塗る場所間違ってないですか?。

★★★☆



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