FLOWERING(魔木子/鎌田幸美)/ビブロス・SBBC


邪信教によって復活したいにしえの闇月神。世界征服を企む教団の襲撃によって祖国を滅ぼされた神官のシリウスは,あえてその身を汚して剣士ナディーンらとともに亡国の王子を探す旅に出る。(J)

じゃあな

 帯状疱疹のお見舞いにとわざわざ送って頂いた。確かにヘルペスも裸足で逃げ出すが、なにか違う病気にかかりそうである。落書きたちが織りなす壮大なファンタジー・ロマン(もちろん尻切れトンボ)。書き込まなくてもいいような歪んだアラベスク柄を執拗に書き込んでいるその時間に「このキャラクターの着ている服は機能的にどうなんだろう」となぜ考えてみなかったのだろう。ナディーンよ、お前はいつか自分の膝当てが胸に刺さって死ぬ だろう。
 純潔を守らなくちゃいけない筈のシリウスは、伝説の力を手に入れる為に、「牛の怪物が300日犯し続けた女が死の間際に産み落とした醜悪な怪物」とやらに犯されるのだが、そもそもその魔物のママンがちょっとタフネスすぎやしないだろうか。でも、そんなママンのタフガイさを受け継いだのか、見事沢山の霊の力をその体に宿すことに成功したシリウス君。これでもう、ガリガリ君だなんて言わせないぜ! どんな敵でもホラ! 沢山の死霊を操ってこの通 り! ボクを怒らせると肛門から悪霊が飛び出すゾ! ってなんだそら?!
 素でツッコめる箇所続出。出てくる人はホモばかり。悪の教団は「聖薔薇卍教団」と、男塾名物にもならないようなスゴイ名前。間違っても入りたくない。ブルブル。
 ラストは壮大にしけった花火をぶちあげて終わっているのだが、決して敵方のモノローグではない筈なのに「行け 選ばれし者どもよ」などと「ども」呼ばわりされては世界を救う気もなくなろうというものである。

俺様
私はどうにも導入部分で立ち止まってしまう。しかし、物語が始まってもいないので どうしても最初から読みなおしてしまい、本を開くたびに何度も闇月と御子のシーン を 繰り返してしまうという地獄を味わいました…。話を読み進んだ時一瞬喜んだのは 自分自身でも勘違いだという事はわかっていました…。魔木子&鎌田幸美、 凄い物同士が掛け合うと大抵はあまり凄いことにはならないのですが、これは違いま す。 凄過ぎですっ!ああもう突っ込みどころ満載過ぎて疲れてしまいますっ! いったいシリウスは何度「いやぁっ!」と叫べば気がすむのじゃ〜っ!読んでるこっ ちは いい加減慣れちまうさ。叫ぶんだったら助け呼べよ…。死幻宮の二人は死とは 退屈なものと言っていたが、あんた達かなり楽しそうですよ…。世界は壮大に 広がっているのですが、どうにも話が進んでいないので中途半端なままで 待て続刊という事なのか?2巻3巻もすごかったが、結局伝説の神々が 蘇ったのは一人だけ。あ、闇月も蘇っているか…。あとの神々を探す旅に 出た所で終わっているのか続いているのか、どっちにしても3巻かかってやっと一人 なのだから終わるまでには一体どこまで続くのか…。再会した時にノーチェはもう神 様と 融合している気がするのだが、えっ?ちょっと待ってデュオは何もならないの?あれ ? ところで尻から悪霊吹き出すシリウスと花樹神は融合してくれると思いますか? 私は復活すらしてくれないと思います。



おとこのこカタログ(高橋ゆう)/心交社・チョコレートコミックス


圭太は親友の真が恵先輩とキスをしている所を偶然見てしまう。 男同士だと責める圭太に真はそれでも好きなんだと泣き出す。 親友の知らない姿を見てしまった圭太は恵に八つ当たりをしてしまう。 (O)


俺様

前に読んで結構気に入った人なので表紙を見てカップリングは丸分かりながらも買ってみた。思った通 りに進むんだけど、やはりギャグ度が好きで読んでしまう。当然主人公カップルよりも佐伯と恵のカップルに目が行ってしまうのだが、佐伯が頭髪ヤバイ家計なんで金髪を黒に戻させて下さいと言った時、妙にツボにハマって大笑いしてしまった…。しかし、初体験について受は攻に、攻は受に教えを乞うてどないする気なのだ?短編の猛子ちゃんの「私を抱いて!」に応えられなかったマリちゃんだが、それは誰にも応えられないからそんなに悩まなくてもいいよ…。
しかし、受攻ともに結構いい男(性格的にも)揃いなので、何だか勿体無いよな〜と素直に思ってしまった。

★★
じゃあな
 表紙とタイトルはイケてないボーイズラブゲームみたいだが、中身は結構面 白かった。おばちゃん的には、夏服にベスト着てるようなチャラい高校生はダメざんす、しかもホモでキャッキャしてるなんてもう軟弱でどうしようもないざんす、と直感で思ってしまうのだが、一番外見が女性的な恵ですら、やけにあっけらかんとしており、ユリ男子校というよりは立派なホモ学園であった。
 同時収録の探偵物も、小さく拡げた風呂敷の中に整然と物語が収まっていて破綻がない。しかも読んでて結構「どうなるんだろ」とドキドキした。絵が微妙に古くさい(近作でだいぶ挽回してきたが)のが難だが、この人けっこう面 白い。不満としては「チョコレートコミックス」なんて名前なのに、エッチは少ない(つーかナイ)んですね…レーベル名で期待持たせないで下さいよ心交社サン。逆にサワヤカな名前で淫靡なゲンキノベルズとかエースファイブコミックスとかもあるけどな…。
★★★



現在治療中3(桜木知沙子)/新書館・ディアプラス文庫


思いは告げたものの、伝わっているのかどうかははなはだアヤシイ。ましてや、報われるかどうかもはなはだアヤシイ…おっとりとした美貌の情緒異星人・葉田に恋する邦彦はやきもきさせられてばかり。おまけに葉田の「はじめての男」が現れ「ずっと葉田が好きだった」と告白して…?  (J)


じゃあな

 すみません、タイプだったので三巻から読みました。ごめんなさい。大体、明るくて純粋な、ツノのないまんまるな性格の主人公と、その彼をあたたかく見守る優しくてやっぱりまんまるな性格の攻、というカップルがいたとすると、私は彼等より素直になれずにシアワセからちょっと遠回りしている、とんがったサンカクの脇役カップルの方に惹かれてしまう傾向が…。イメージ的に本作も、久我と公紀が○、葉田と邦彦が△、という感じ。もっとアウトローで「面 」のない、バツ(×)カップルでもイケるかも知れんな、私は。つくづく悪食?
 しかし、ましろ系宇宙人の葉田は、かわいいのだが、邦彦と気持ちが通 じ合わずにずれていってしまうあたりで…病気になって欲しかった。情緒が特殊なばっかりに、気持ちをうまく伝えられない受が、思い悩んで知恵熱を出す(大体、雨に濡れて風邪をこじらすとか、気がついたらずっと食事を摂っていなかったとか、胃潰瘍とか)というパターンが大好きなのだが、本作では邦彦の方が先にグロッキーになりそうで「お前じゃない!」と叱咤激励愛の鞭。あとり硅子の挿絵とあいまって、愛ちゃんと理子ちゃん、女の子達もカワイイめな一冊でした。もっとも、理子ちゃん今後どうすんだという気がしないでもないが…。

★★



コンクリート・ガーデン(寿たらこ)BBC・ビブロス


高校を卒業したばかりの清春の仕事は「天使」の「友達」になる事だった。 しかしその天使は人を食らう天使。彼を生かしておく目的を知った清春は倒れてしまう。 (O)


俺様

さーて、困ったぞ。どっちの作品も何度読んでも難しい事がまるっきり理解出来ないぞっ!っと…。でも、私はこういう寿たらこが好きである。禁忌に触れ作り出してはいけないモノを作り出してしまった清春のじーちゃんだが、科学者とはそういうものなのかもしれないな。簡単な言葉でまとめると、人類って一組のつがいが生き残れば安泰って事なのね。そして女の情念は時空をも貫き通すのですね…。以前「私にやりたい事が出来るだけの頭脳があったら悪の科学者になりたい」と言ったら友達に 「普通に科学者じゃダメなの?」と問い返され 「私がやろうとしている事は学会や世間では絶対に認められず、成功したとしても マッドサイエンチストとして名をはせるだけなので、だったら最初から悪の科学者に なりたいのよ」と答えたのですが、女のトキオさんは男のために悪の科学者になったわけですね。その時の私の目的はとても小さな事だったのですが、トキオさんも小さな目的のためにエライ事しでかしてます。好きな男にもう一度会いたいがためだけに人類敵に回しても平気なんですね。頭の良い人ってのは自分の目的のために 手段を選ばないって事なんでしょうが、平均よりもかなり劣る知能しか持たない私には理解しかねる部分が…。ところで、ジウと彩の関係はとても気になります。人類の有り方について考えさせられたのですが、それをホモに言われてもな…と思ってしまいました。

★★★
じゃあな
 さすが七色のペン先を持つ女(寿たらこ作品は毎回この書き出しのような気がする…)。絵柄も百面相だが作風も変幻自在である。この前書店でコミックスが5〜6冊並べて平積みにされていたが、どう見ても全部違う作者のコミックスの様だった。
 今回はまとも・シリアスモードの寿たらこ。私は両性ものがあまり好きではないので表題作はピンと来なかったが、「クロック・ダウン」は面白かった。しかしあれだけの平行世界の中で、基本になっていた世界のカップリングがホモというのはどうなんだろうと言ったら友人に「寿たらこの基本世界がホモだからだよ」と言われた。ええと、そうなんでしょうか、先生。
★★★



シティ・ガーディアン(桜川園子)/ムービック・ダリアコミックス


高校生の穂波の前に突然舞い降りた怪盗・鴉。追っ手の目を誤魔化すためにいきなり唇を奪われた穂波だが、怪盗の落としたエメラルドを手に、喫茶店のマスター・久我創司に身をやつした鴉のもとを訪れる。(J)


じゃあな

 タイトルだけで十分終わっている。今、日本のコミック界(特にオタク寄りフィールド)で、最も使ってはいけない単語が「ガーディアン」ではないだろうか。色々考えたが、もうこれ以上のNGワードは思いつかない。まあ次点として「ディスティニー」かな。そしてそんな危険爆薬を搭載しちまったにも関わらず、そもそも彼らは何も守ってはいない。それとも実は主役は穂波兄だったのだろうか。
 いつの頃からか漫画界の宝石商は怪盗に狙われる為だけに存在し、怪盗もまた、家族にまつわる何らかの財宝を手に入れる為に義賊的窃盗を働く事が、セオリーと言うよりもはや法律となりつつある。それにしても創司の場合は、失ってから現在までの期間があまりにも短いのだから、何も怪盗なんかにならずとも地道にコツコツ探せば見つかったと思うし、その方が作業効率も絶対良かったと思う。手当たり次第エメラルド盗んでまわる方がよっぽど大変だよ…。
 キャラクターとしては、結と達彦に至っては存在意義もあまり見つけられなかったが、いいんだ。達彦の眉毛さえあれば俺は生きていける。大好きだその眉毛。古くさい少女漫画絵でボンバーな眉毛さえあれば私はいつでも定価購入。どういうフェティシズムなのか自分でもよくわからない。
 エッチシーンは別に長くも激しくもないんだけど、桜川園子にしちゃえらく頑張ってるな、ハナマルー(フラビー風)と思いました。

★☆
俺様
ガーディアンとくればわけのわからない力で何かを守る人ってのがオタク界の常識ですが、彼等はいったい何を守っているのでしょう。(ただのタイトルだってば)創司は穂波を奪いに行く時にバッチグーに顔を穂波兄に晒しているのになぜにバイト先のマスターだってわからないのか…。それがマンガ界の警察だから仕方ないと言われてしまえばそれまでだけどさ。それよりも結はいったいどうやってヘリの免許を手に入れたのか…。そして自家用ヘリはいったいどこに隠していたのか。そしてどうやれば近づくまで気付かれずに静かにヘリを飛ばせるのでしょう…。
達彦と結の関係は定番か〜と思っていたらあまりに直球にデキていたので拍子抜けしました。創司の店の客は穂波が男だとわかっていて女装した姿に大騒ぎしていましたが、あの店は新宿二丁目にあるのでしょうか…。



ヌードな視線(東野 裕)/ビブロス・SBBC


ショーモデルではトップの座にある売れっ子の律也に、ヌード写真集の仕事が飛び込んできた。カメラマン・西鷹の不遜さに反発する律也だが、彼の写真の腕と、強引な魅力にいつしか引き込まれて…。(J)


じゃあな

 ああんつまらない。モノローグで全てを解説してくれるのが東野裕の最大の魅力だったのに(フェティシズムは人それぞれ)。今回はそれがない代わりに、そのせいなのか律也のキャラクターに一貫性がない。ワガママモデル→ショーモデルに誇りを持っている→今まで俺の自由にならなかった奴なんていないのに! →好きっ! …わからない…。
 とは言え、ボーイズラブとしては、いいんじゃないすか。絵も綺麗だし、ストーリーも派手でわかりやすいし、なんかもう風邪ひくのが心配になるくらい律也は全編脱ぎっぱなしだし。しかし今まで気がつかなかったけど、この作者は新田先生のアシスタントか何か? 構図とか設定とか。何より乳首の描き方が…。日本に新田先生しかいないと思っていた麦わら帽子型の乳首。ストローハットバストトップ(イングリッシュ)。まあ弟子筋なら、ホスト物を描く時は師匠を見習って、もう物凄いようなトーンをドとカンドカン衣装に使って欲しかったけど。

★★

 




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