花火降る海へ(北川とも)/二見書房・シャレード文庫


上司との折り合いが悪く、仕事に挫折して故郷の港町に戻ってきてしまった克己。幼なじみの隆信は彼の事を心配して、何かにつけかまってくれるのだが、六年間隆信への恋心を殺し続けてきた克己はその優しさに複雑な心境だ。塞ぎがちな克己を励まそうとしてか、仲間内での宴席が設けられ、その席で克己は酔っぱらった友人の一人にキスされてしまう。以来、隆信の克己への態度に変化が見えはじめて…?(J)

じゃあな

 シャレード文庫は続き物が多すぎて、どうも手を出しにくい。なので、一冊で完結している本作に挑戦してみたのだが、これは短くてストーリーもスタンダードにまとまっていて読みやすかった。お互い両思いなのが目に見えてわかっているのに、てんでに辛抱しあっているカップルというのは妙に見ていて楽しい。一種の覗き根性なのかも知れない。まあ先が読めると言ったらそれまでだが。克己の「口が悪くて手が早い」普通 の男の子な感覚が最後まで続くので、勢いが落ちないのは良かったかなと。
 多分、隆信が電話をしてきた時に「水間と言いますが伊勢谷くんはいますか」とでも言ったのだろうと納得したのだが、有賀先生が隆信のフルネームをすらっと言ったので、この人はひょっとして同郷の人なのだろうかとか、前から克己の事を調べていたのだろうかとか、色々勘ぐってしまった。
 全国で私一人だと思うが、本作を読む前に佐伯かよのの「星恋華」を読み返していたので、何故か頭の中で有賀先生のビジュアルが島社長になっていた。そう思うと、何もかもがやけにすてきだ、有賀先生。是非皆さん本作を読む前には「星恋華」を読破し、脳内有賀先生をお楽しみ下さい。

★★☆



ラブミースルーザナイト(紺野けい子)/大洋図書・CRAFT COMICS


律とひろは中学の時からの親友で、それは社会人になっても 変わらなかった。だか律はずっとひろに恋をしていた。 律の気持ちに気付かないフリを続け、上京するたびに 律の部屋に泊まるひろだが…。 (O)

俺様

社会人なのかいっ!ひろを見てそう叫んでいた。しかし今の若い リーマンはこんな感じなのかもな…。山田ユギ同様、紺野けい子の 女の子に入れ込み気味の俺様だが、今回は名前だけなんかーいっ! 畜生、恭子きっとお前は可愛い子だ。ステキな彼氏見つけてくれ〜。
そんで律とひろなのだが、気持ちは伝わってるんだろうけど、 告白してない相手で、しかもそいつが寝てるからって横でおかずに してるのは、お母ちゃんどうかなって思うよ律…。お前はゲイって 認めてしまっているからいいかもしれないけど、ひろはまだ自分の 気持ちすら把握出来てない子供なんだからさ…。とはいえ肉欲的に 見られている事がわかってからのひろの開き直りは早かった。 元から嫌いじゃないからかもしれないけどね。でもひろの上で シャツを脱ぐ律は格好よく、ちょっとときめく自分がいた…。 その前に名古屋に現れた時の格好で爆笑かましていたのに…。あの帽子はどうでしょう…。
ところで、律にひろの代わりにされていた貴文よ、 いくらムカつくからと言って、見知らぬ 相手をまっぱでお出迎えってどうなのか な…。 「サムライ」のフミちゃんはさっさとそんな男と別 れて、もっと心と器のどーんと でかい男をゲットしろっ!お母さんあんな男は許しませんよっ!!

★★★★
じゃあな
 タイトルを見た時に「紺野先生やさしいなあ」と思ったのは、私はどうしても"through"のスペルを覚えられないバカな子供だったからです。英語のテストでも、何度これで失敗した事か。だからカタカナにしてくれたのは、きっとバカなボーイズラブ読者(私)が間違えない様になのね、と思っていたら、表題作正式表記は「Love Me Thru The Night」とな?! thruって何?! 私throughのスペルが覚えられないばかりか、意味まで勘違いしていた?! と、激しく動揺したのだが「thru=through、米でときに用いられる形;正式の文書には用いない」なんだって。若者系のスペルね。為になりましたね。はい、やれやれ。
 いらん前置きが長くなったが、本作は手堅くまとまっていて面白かったです。ひろとりっちゃんの視点とモノローグの入れ替わりが巧み。「おしゃれなんだろうけどどうも近寄りがたい人」というのはいるが、りっちゃんの私服はまさにそれだった。いや、普段のスウェットはいいんだが、名古屋に行ったときの服…。何か重大な話をしなくちゃいけない予感がありながらその服。りっちゃん、それが勝負服?! ひろの「りっちゃんはどんな人混みの中でもすぐ分かるな」という台詞は、決して愛し合ってるからじゃない、私だってわかるよと思った。
 いつもいつも受難と試練の降りかかる紺野作品女性キャラたち。フミちゃん、忘れちまえそんな男。「サムライ」の主人公は日本男子的にはしょーもないヤツだったが、モチーフの使い方は興味深かった。
★★★★
フェネギー
いやいや、キミ達、あの帽子はめちゃおしゃれ!何を隠そう天下の少年ジャンプの 「ハンター×ハンター」で我らがクラピカが変装に使った帽子なのだ。それ以来私はあのデザインを「クラピー帽子」と呼んでいたのだが、今その帽子が街で流行してる じゃん。もしかしてクラピカってファッションリーダー? それとも単に律のあの格好は変装?
それはさておき本作、お互い片思いで言えそうで言えない、気持ちがわかりそうでわからない焦れ焦れ感がいい感じで描けていると思う。10年内緒で思い続けておきなが らバレるとなると早いのね。人生そんなものかもね。これから二人は遠距離恋愛で 行ったり来たりなのでしょうか。律がフリーターなだけに新幹線代が心配です。あ、 フリーターなら律がひろの所に嫁に行けばいいのか。大丈夫よ律、名古屋でもクラ ピー帽子は流行っているに違いないよ。
★★★☆



白昼堂々(長野まゆみ)/集英社


華道の後継ぎである凛一は、身代わりテストの代償に従妹のフリをして彼氏にキスを されてしまう。以来、その氷川に惹かれる自分を持て余し…。 (Ai)

愛恵

わあ。暫くみない内に長野まゆみが堂々とホモを題材にしてる。かなりびっくり。作者は雰囲気がホモっぽいのを書くところが良かったのに。チッ。これも図書館で借り た内の1冊。
主人公の凛一は、自分でも自覚のあるホモで、次期家元でしょっ中ブッ倒れてばかりいる見た目も儚げな美少女風。のわりに結構気が強くてオイラ好み。叔父の千尋と結構怪しい感じで、血縁でやめろよ、と毒づく。兄弟なら良かったのにね(おいこら)。対する氷川は、ストレートなくせに凛一に惹かれて、そんな自分と葛藤してるのかと思いきや、結構大胆な行動にも出る掴めない人。度量 が広いのか単に馬鹿なの か…。
何度、氷川なんかやめて省子ちゃんにしろー! と叫んだことか。氷川の元彼女で、 ただの当て馬的存在な凛一の従妹なんだけど、実にいい、いいよ、省子ちゃん。正に好みの気の強さ。凛一にキスしたりとか、結構強引で、あのまま押し倒して欲しかった。ほんとに。省子×凛一カップリング希望。

★★☆



碧空(長野まゆみ)/集英社


凛一は遠く京都の大学に進学した氷川に思いを寄せたままでいた。けれど会えないこ とに焦燥感が募る。そんな折、外部入学の先輩に写真のモデルを頼まれる。(Ai)

愛恵

前作で叔父の千尋と怪しかったけど、単に仲いいだけだと思ってのに。…え! 違うのか?? 凛一の初めての相手って千尋?! ドッキリドキドキの2作目。
相変わらず煮え切らない態度の氷川。凛一も好きで女の子も好きか。それじゃあ問屋 は卸さないだろう。おお、いよいよ最後までいくかっ…て時も邪魔が入ったしね。前 作以上に氷川にいいとこなし。相手役変更希望第一候補の省子ちゃんは、なんせ出番無さすぎ。でもそんな短い合間でも凛一の唇を奪ってしまうのは流石。ちゅうか、凛 一にスキがありすぎ? 先輩にもチューされっぱなしだったしね。先輩でも良かった けど、あんなに凛一に迫りまくっておいて、俺は男には興味はないって。そりゃねー だろーよー。案外、先輩が外国に戻った理由は凛一に惹かれすぎない為だったりして。
とにもかくにもホモばっかりの物語。70年代の設定なんだけど、あたしが生まれた頃って巷にはホモが溢れ返ってたんだろうか。かなり不安。そんな中でノーマルの唯一の希望だった暁生の台詞。「俺も高校までは…」って。 んぎゃー! ブルータス、お前もか!!

★★



彼等(長野まゆみ)/集英社


凛一と氷川シリーズ第3弾。京都にいる氷川に思うように会えない凛一。そんな折、 かねてから苦手にしていた千尋の腹違いの兄弟千迅が現れて…。(Ai)

愛恵

新キャラの千迅。どうせ凛一にメロメロだろうさ、ケッ。と以前の私なら毒づくとこ ろだが、何故だかそうよそうよ、やっぱ凛一はモテモテじゃなくっちゃ、とすっかり 凛一ワンフーに成り下がってしまっていた。いやん。
相変わらずの省子ちゃんの出番の無さにキレそうだが、女の子の扱いがひどい作者にしてはまだましな方なんだからと自分をセーブ。
結構グロイ話とかも書く作家なので、全作品を読もうとは全く思わないけれど、この シリーズは好き。お茶やお花の世界を描いてるせいか、読んでいる間静謐な空気が辺 りを包んで背筋がピンとのびる様な気がする。いや猫背なんだけど。
ああでもそんなんどうでもええねん。話の筋だってどうでもええ。凛一と氷川はやっ たんか?! なあ?! どうなんや?! それだけが知りたい。
あんな数行じゃ分からんのじゃーっと気が狂わんばかりです、はい。

★★☆



若葉のころ(長野まゆみ)/集英社


凛一と氷川シリーズ完結編。大学生になった凛一は氷川が住む京都の大学に進学す る。しかし大学が違うせいか会う機会はほとんどない。帰国した有沢との仲を誤解さ れたり氷川の彼女に目の敵にされたりと、ついに凛一は氷川に別れを切り出す。 (Ai)

愛恵

最近長患いなので本屋に行けず図書館だけが頼みの綱。よって又しても長野まゆみ。 前作で胃がキリキリするほど気になった二人のエッチ。実はまだやってなかったって ことが冒頭で判明し、本を投げ出しそうになった。ほんましばくで。
省子ちゃんなんか出番無いどころか電話だけの出演で、ほんま殺すで。
凛一は氷川を好きなんだけど、男色体質のせいか(どんな体質だ)いい男に迫られる とその気になってしまう奴だし、氷川は氷川で男は凛一だけだけど彼女とは肉体関係 アリ風で、こいつら一体どうなってるんじゃと気を揉みっぱなしのシリーズだった。 ほんとにもう終りなの? かなり残念。世界観、好きだったのになあ。
季節の花々や木々の自然の描写が見事で、想像力が貧困な私でもありありと思い浮か べることが出来て、美しい気持ちに浸れた。氷川が凛一に見せたがっていた枝垂桜なんか、ほんとため息つくくらい綺麗なんだろうなあとうっとり至極。あ〜心が洗われ る。
なんて。そんな事より。あの最後のとこ。やっと二人はやったの?! ねえ、そうな の?! ちゃんと最後までやったの?!
そればっかりが気になっておばちゃん禿げそうです。

★★★



イノセント・スカイ(こたにみや)/二見書房・シャレード文庫


森田は将来を嘱望されたサッカー選手だったが、怪我の為部を辞めてから荒んでしま う。そんな森田を励まそうと有坂は毎日彼をサッカー部へと誘うが、ある日、無理矢理乱暴されて…。 (Ai)

愛恵

挿絵がよしながさんのせいもあるけど、あの、これは、部活をサッカーに替えただけ の某バスケ漫画のパロディですか? うーん。メガネくん具合といい、怪我をしてグ レたってのといい。こうあからさまだと、せっかくの商業小説でもカップリングが違 う人は読まないんじゃなかろうか。私は花×藤なので気にしないが。
森田は有坂を好きで、怪我をしたことより、有坂の笑顔が誰にでも向けられることが 辛くて不良化しちゃうんだけど。これでもかってくらい、有坂をヤって、それでも不 幸せなままでしまいには有坂を憎むようになる。有坂も本来なら憎むべき森田にいつ しか惹かれてってゆーよくあるパターンなのはいいとして。中盤までお互い相手の気 持ちを誤解したまま延々と平行線だったのが。終盤、森田が有坂に好きだったから、 なんて告白しちゃって、なんだ僕たち相思相愛だったんだ、と森田は部にも戻り大団 円。…こら待て。そんなアッサリ言うくらいなら、最初からさっさと言えや。怒るで しかし。中身が無いのを無理矢理引き伸ばして内容がこんなに薄くなりました、って 感じ。エッチシーンが多かったから許すけど。

★☆



文鳥様と私(今 市子)/あおば出版・あおばコミックス 2巻


著者と飼鳥の文鳥一家の愛憎の日々。絶世の美貌を誇る福ピーとその嫁はなちんの一粒種(卵)・ナイゾウの嫁にと迎えた美少女白文鳥・スモモが実は女の子ではなくて美少年だった事から、文鳥一家の乱れた関係がはじまった。(J)

じゃあな

 ホモです。本番ありです。立派にホモミシュランにノミネート。文鳥だけど。今市子は他にも面 白い漫画をいっぱい、ボーイズラブレーベルからも出しているのに、本作だけがホモミシュランに入っているってのはどうなんだろう。しかもニアホモではなく本ホモミシュランに…。でもモノホンだからいいのか…。
 擬人化される事もなく、最初から最後までもちろん文鳥。だから燃えるかどうかは読み手のイマジネーションによるが(いや私はもちろん駄 目でしたよ)、ともかくホモであることだけは確かだ。ホモの息子を持ってしまった母親(著者)が、理解をもって祝福しようとしては、やっぱり耐えきれずにじたばたしている姿が、BL読者としては非常に勉強になるなあ。実体験だからなあ。やっぱり世の中、男の嫁さんを快く受け入れられる太っ腹おかんだけじゃないんだな、と現実世界の厳しさを知る。文鳥だけど。
 ちなみに最近私はペット実録漫画に凝っており、各種ペット物アンソロジーにもあれこれ手を出したが、くたばりぞこなった懐かしい漫画家や、他のフィールドでは決してアンソロデビューさえも出来なかったであろう読むに耐えない新人たちが跳梁跋扈する中、今市子の文鳥、篠原鳥堂のリス、内田・初田姉妹の犬とうさぎは、出色の出来である。オススメ。

★★★★



ぴかぴかBrand−newday(依田沙江美)/徳間書店・キャラコミックス


高校生の旭(あさひ)は生まれてはじめてのアルバイト・ファミレスのウェイターとして毎日奮闘中。先輩店員の安井は口は悪いが有能で、旭はちょっと憧れを抱いている。じたばたするハムスターみたいな旭のことを、安井も可愛くて仕方がない様子で…。(J)

じゃあな

 ちまちまと小ネタが続き、こまこまと読み進むのが楽しい。犬猫のようなダイナミックな面 白さはないが、依田沙江美の漫画こそハムスター的な味わいがあると言える。お好きな方にはたまらない。逆に、人によっては「なんだネズミか」で終わってしまうが。
 私の好みとしては、折角ファミレスの現場の空気が面白く描けているのだから、もっと「本気で仕事をする事による達成感」 みたいな話も読みたかった。色恋ネタで引っ張るには、主役カップルが早く出来上がりすぎて、当て馬によろめくには旭に色気がなさすぎたな…。いいとこなしでキレっぱなしの工藤ちゃんに、名誉挽回のチャンスが欲しかったところ。同時収録の家庭教師×ヤンキー高校生の短編は可愛かった。作者のシリーズ物は好きだが、短編では印象に残るものがあまりなかったんだけど、これは良かった。

★★★
俺様
期待し過ぎていたのかもしれない。今回はあんまトキメキ指数が 高くなかったな〜。保井がいまいち好きになれなかったからかもしれない。だって、なし崩しに旭をたぶらかせてやっちゃうんだもんな〜。 落ち込んでる時にいいな〜って思ってる人に作為的に優しくされたら純朴高校生旭ならオチるよな…。旭がピンチだと勝手に思い込み史郎がバイト先に乗り込んできて、話はもっとドタバタすると思った のだが、何の事はない結局旭の心一つだもんな…。それよりもファミレス内のバイトの内情の方が面 白かった。高校生は領収証やその宛名の事を知らないもんなのか…。俺はそんな事ばっかり知ってた高校生だったからさ…。話的にはひよこの耳の方が好みでした。隼人のがんばって正しいヤンキーになろうとしている姿が愛らしかった。 そしてママのお小遣いが千円札だという所も愛らしい事よの。
★★★
フェネギー
依田沙江美はやさしく可愛い雰囲気の中にクールさがある。攻の性格がやさしいばかりでなかったり、女の子が自分本意でヒスを起こしたり。それは実生活にいくらでもころがっている事だったりするので、主人公があまり現実にいそうもない小動物系のめちゃ素直な子なだけに現実感を持たせるのに一役買っているのかもしれない。・・ ・なんてまじめに分析してみたが、なんだかんだ言って私はこのちょっと突き放したようで愛あふれちゃってる依田沙江美の攻×受が好きなのよね。表題作は話自体はたいして面 白くないのだが、ファミレスの内情を覗き見るようで楽しかった。私は「上様」って社会人になってから知ったなぁ。バイトはほとんどしなかったので社会の仕組みを知らなかったのだ。やはり若者はバイトをするべきだね。お父さんやお母さんの働く姿に共感できるようになるかもしれぬ 。同時収録の「ひよこの耳」は可愛かっ た。あんな特攻服着てるのにまだバイク持ってないんだね・・・可愛いね。話も面 白 かったのでこっちをシリーズで描いてみないかい?
★★☆



黒男(あとり硅子)/新書館・ディアプラスコミックス


律の前に現れた黒づくめの男。小さい頃に祖父から 聞いた話で、律は彼の事を死神だと思う。だがその 死神は幼馴染みの将実にも見えていた。自分の事を 諦めてしまっている律に将実は…。 (O)

俺様

いや〜ん律可愛い、律〜。律のキャラクターにちょっとメロりん。 この手のタイプに弱い俺様…。作者がディアプラスなのにぬるくて ごめんと言っているが、いいの〜あなたはそれが味なのよ〜。 絵の雰囲気がほのぼのしているのもあるのか、どの話も可愛い。 エッチはおろかキスシーンもないのホモを読むのは久しぶりっていうか、 最近では珍しい。でもそこが良いのだ〜。何ていうのか、正しいニアホモ ってこういう感じかも。そして昔、まだこのジャンルが確立される前。 「これとこれが怪しいのよ〜」とモエモエしていた日々が思い出された。 うむ、懐かしいあの日々を思い出すのに良い作品じゃ。

★★★☆
じゃあな
 どの話も可愛かった。短編が多いのだが、どれもうまくまとまっているから物足りなさがない。絵もキャラクターもかわいい。ああ誰も彼もタイプだ。中でもエナ様にドン(名前が一度しか出て来ないが、タイオーのおにーちゃん公のことだ)。更に倍。私の大好きな使用人×ご主人様ラブ。しかしエナ様はなんだってそんなに焦ってタイオーに領主の座を譲りたいのか。ホモだから? いやちがう。体が弱いとか、傍流の養子とか、なんかそんな設定があったに違いない。出てこなかったけど。
 作者は不思議がっていたが、黒男ともやもやん(ネタバレにつき…)のその後は、もちろん誰もが気になるに違いない。そこツッコまないとアカンでしょう。俺もやもやん受って事でヨロシク。
★★★★
フェネギー
かわいくやさしくほわほわしていて健気なプラトニックホモな少年たちの物語。う〜 む、心が洗われるようだ。私は幽霊屋敷の黒ずくめのうらぶれたおやじ(若いけど) ×単純少年の話とか領主様と教師のもうすぐエッチにたどり着けそうな話とかが好み だな。あとニアホモで人間付き合いの苦手な一人暮しの友達に毎日会いに行く元気少年の話も読んでいてちょっと幸せでござった。みんな小さな短編ばかりだが、一貫して流れる穏やかさが心地よい。ハードな物に辟易している諸姉とプラトニック専門の純真娘さんへオススメ。
★★★☆



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