藤本恵介の華麗な日常(東谷 珪)/二見書房・シャレードブックス


私立滝沢高校を卒業し、東京で暮らし始めた恵介と直輝。「抱かれたい男」ホモミシュランにも名前の挙がる人気俳優となった恵介だが、直輝を思う心は変わらない。順風満帆の人生を生きるかに見えたが、直輝と同棲しているマンションに突然テレビカメラの取材が…?!(J)

じゃあな

 「私立滝沢高校生徒会」という同社刊のノベルズとリンクした話らしいので、そちらを読んでいない私には微妙にあれこれわからない。まあ本作だけでも読めない事はないのだが、何となく原作を読んだことのない同人誌を読んだ様な感じ。あんまりこれといった事件が起こらずに、トントンと話が始まって終わってしまうところがまた同人誌っぽい。と、ここまで書いてから初出一覧を見たら、ごめんホントに同人誌だった。
 書き下ろしの「crossroad」は雰囲気があって良かった。「私立滝沢〜」を読んでいない読者のとんちんかんな感想としては、「crossroad」がまずあって、そこから彼らの高校生活を回想していく形式のコミックスだったらカッコ良かったのになあと思う。そうするとそこで終わっちゃうんだけどね。まあそれも人生さ。恵介と直輝二人のキャラクターは魅力的。今の作者の筆でその後の彼らも見てみたい。

★★



水温む(山田ユギ)/芳文社・花音COMICS


優介が好きになったのは、隣家に引っ越してきた年上で 子持ちの高見宏和だった。雷とともに運命の出会いを感じる 優介だが高見は義兄との関係に悩み逃げ出していた。 (O)

俺様

ああ、山田ユギのオヤジは何て色気があるんだ。優介じゃなくても宏和のオヤジ色気むんむんにはクラクラした。真顕もそりゃ堕ちて 当然。結がとにかく可愛い。こんな可愛い子に宏和がついてくるならわしだって宏和を嫁に貰うぞっ!(意気込みが違う方向に向いてしまった…) 弱さから優介の前から姿を消してしまった宏和だが、頃合いも良く育った結に加えますます色気を増して戻って来た事だろう。梨香子の優介への 想いはとても可愛くて、ぜひともホモの事など振り切って頂いて、 信一とお腹の子と幸せになって欲しい。それにしても亜久里のママを口説く優介の懐の広さって言うかバカさに底力を感じた。そしてやっと 直樹が幸せになる話がやってきた。辛い事を乗り越えた先にバカバカ しい幸せが待っているのが良い。そしてどの作品もそうだが、母親が最強キャラなのも良い。山田ユギにはこれからも素敵なオヤジ受を描いていって欲しい。

★★★★
フェネギー
私の会社にはおやじがたくさんいる。「俺は常務に誘われてこの会社入ったんだから 常務が引退したら俺は辞めるよ」と言うT副部長や、「今まで働いてきて惚れた上司 が3人いたんだ。上司に惚れるとね、仕事とか関係なくこの人のためなら何でもしよ うって気になるんだよね」と熱く語るK部長に囲まれて生活している私は「おやじっ てあり?美しくないけどおやじってあり?」といつも心に問い掛けてきた。そしてこ の表題作を読み終えた時、「おやじってありだーっ!」と天に向かって叫びたくなっ た。山田ユギのすごいところはおやじがちゃんとその年齢の顔や姿勢をしていて、し かもちゃんと受の雰囲気を顔にも身体にも仕草にも漂わせているところだ。山田ユギ の爪の垢を煎じて飲ませればうちのT副部長やK部長も美しく変身してくれるんじゃ なかろうか。同時収録の「ワイルドマンブルース」は、謎だった直樹の彼がついに御 登場で胸のつかえが取れてすっきりさわやかな読後感だった。バカな攻っていいね、 うん。
★★★★
茶右
 収録された作品達を作者は「珍味」と言い切って、読者の反応を気にしてらっしゃいましたが、オヤジ受ラブな方はぜひどうぞ。 私も美味しく頂きました。表題作は子持ちのくたびれ中年ですが、いやいや高見さんの憂い顔は大変美しゅうございました。 惚れっぽいけど決してちゃらんぽらんな気持ちではない、誠実な愛情を向ける優介もエライ。さらっと読むとそうでもないかもしれませんが、 じっくり読むと高見さんの心の疵はじわじわとイタイですが、ラストは雨上がりを思わせるようなスカっとするハッピーエンドで締め括って くれて、清々しい余韻が心地良かったです。  同時収録されているのは、待ってましたの直樹と鮎ちゃん。いつも明るく振る舞ってるけど、ずっとひとりで傷ついていた直樹が見つけた 「鮎ちゃん」は、おバカではあるけれども、きっと直樹をずっと支えてくれる人なんだろうなぁと思うと、こちらもほっとする気分で読み終え ました。
★★★



100カラットバンビーノ(南野ましろ)/新書館・ディアプラスコミックス


手塩にかけて世話をしてきた巴を、鈴木にかっ攫われて退屈を持てあます杜萌。手がかかって可愛いものがかまいたい!! 欲求を募らせる杜萌の前に「一生俺の世話をさせてやる」と超俺様小学生・猛が現れて…。(J)

じゃあな

 南野ましろ上級者向け。南野界一、人類の常識から遠いところにいるバカップル鈴木×巴がハバを利かせている為に、本作からチャレンジすると「はあ? なに、この人たち、日本語喋ってるの? はああ?」と混乱をきたすかも知れない。私はもう南野検定二級を取得しているから大丈夫さっ。猛と杜萌の愛の告白(?)にはこめかみがズキズキ痛くはなったがな…。
 やってる事むちゃくちゃなのだが「死ね! もうお前らみんな死んでしまえ!」と叫びだしたくならないのは、私が二級取得者だから…ではなく、杜萌の顔が地味だからかも知れない。杜萌は杜萌で十分かわいいらしいのだが、ハイパーお姫様キャラの巴がいるので、ピカピカの美少年には見えない。ゆえに、南野作品で酵素が足りずキレた時の「可愛ければ何してもいいと思ってんじゃねーぞ、ああん?!」(中指ビシイ)を出さずに済む。杜萌はただの変な人だからだ。そして猛。結構、ここんとこ攻が同じ様な顔できたなー、と思っていたのだが、成長した猛はフレッシュな感じでよろしい。ハンサムすぎず男っぽくて、首の太さなんていい感じ。
 相変わらず余白ページのらくがき四コマはとても可愛い。南野ましろはファンシーグッズ用キャラクターのデザイナーとしても食べていけるかも知れない。

★★
俺様
風邪で絶不調の時に読むものではない。突っ込む声も ガラガラさ…。登場当初は普通の人だった鈴木もすっかり マシロリアンマジックの中、巴バカに染まってしまった。 猛と杜萌の俺様ゴーイングマイウェイとりあえず俺が良ければ OKコンビも常識からズレてはいるが、鈴木×巴程ではない。 ところで巴の代わりにモデルのバイトをしている杜萌だが、 いったい何のモデルなのだろう?それほどに見た感じは普通 っ子。 そして猛も子供モデルの割りには怪我など平気のへーでしているが、 普通そういうのはマネージャーが発狂するのではないだろうか? 二人ともスタジオのパシリバイトと言っても過言ではない程モデルオーラがなかっ た…。 小学生なのに男を自分の伴侶に選ぶ猛はなかなかいい成長を 見せてくれたのだが、ましろワールドはある一定年齢に達すると 成長しないらしく、巴はともかく他二名の変わらなさが怖かった。 余白のページのコジカとイヌが可愛く、熱もあった身としては 違う意味での可愛いワールドに浮かれていた。ところでこんな 俺様は南野検定3級にいつ受かれるのだろう…。
★★



オトナの恋愛(虎丸)/光彩書房・光彩コミックス


妻を亡くし、男手ひとつで娘を育てる一威が、娘の転入先の幼稚園で再会したのは大学時代の親友・猛。ピアニストへの夢を断念して、保父になって働いていた猛は、かねてより思いを寄せていた一威との再会に大奮起。そして一威もまた…。(J)

じゃあな

 何しろ裏表紙でガンガンあおってくれます。全ての収録作品がオトナの男同士、リーマンフェチにはたまらない、別 名「背広本」とまで言われては、買わないわけにはいかないでしょう。 光彩 らしい勢いのあるエッチと力の抜けたギャグで、下品ながらも面 白かった。もっとも、リーマンの魅力を満喫出来たかと言うと、確かにみんな会社員(理系教師もいたが)なんだが、表題作の一威以外、すでに出来上がってる状況から話が始まるのだな。アンソロジー掲載作品の都合上、ベッドシーンまで時間をかけられない為なのだろうが、いやいやリーマンの魅力は堕ちるところにアリ。今度は良識溢れるリーマンが強引な攻に迫られて堕ちるまでをお願いします…と言いたいところだが、光彩 にいる限りのんびりそんな連載をする場所はないのかも知れない。全編書き下ろしでどないだ。

★★
俺様
光彩らしい力ワザな本だった。美濃部の髪型に過去の 一時代を感じるのは私だけだろうか?猛は心が広いのか狭いのかわからん。猛が「俺んとこで三人暮らし」と言って お話が終わってしまうが、その三人暮らしになってから 正美の目を盗んでどう二人が関係を持つのかが気になる。 ついでに言うと美濃部とアッシーの話もあるのかな?と 期待していたりした…。リーマンというか出てくる人間 全員が働いているのだが、だから背広本って言われてもね…。



うしろから強く抱いて(虎丸)/光彩書房・光彩 コミックス


ロックバンド「らり熊」のボーカリストのアキラはドラマーのコージに夢中。アキラを子供扱いしてなかなか本気で相手にしてくれないコージに焦れたアキラは必死でコージを挑発するのだが…。(J)

じゃあな

 「オトナの恋愛」を読んだ時に「ああ、この人、次描くものは結構面 白くなるだろうな」と思ったのだが、そういう具合なので「オトナの恋愛」の前の作品になる本コミックスは「ああ、この人、次の次に描くものは結構面 白そうだな」という感想である。多分初単行本を読むと「次の次の次に描くものは」になるんだろう。最新作に比べるとギャグのキレも悪く、コマ割りも最終ページでいきなりどん詰まりになったりする(これは今もか)。
  思いこんだら一直線・火の玉受のアキラは、まあ一生懸命なところが好感度。コージはルックスは結構好きなのだが(目の細いキャラ好き)あれこれと「秘密」「謎」が出てくるわりにはどれもスッキリ解決せず、何だかよくわからない人だった。あのビデオはコージではなく兄が出演してる作品かなと勘ぐったりもしたのだが…。
 「らり熊」というのは変なバンド名だなあと思っていたのだが、由来に気づいたときは爆笑した。名前と言えば、コージとアキラという名前に内心「むふん」と思っていたのだが、まあこれはよくある名前だ。しかしコージの兄がユウイチなのには驚いたのです。

俺様
ホモって明言している男にモーションをかけるアキラは なかなかに根性があるのぉ。キャラクターの名前にちょっと 燃えたのは私のカルマなのでほっといてくれ。 結局あのAVはコージではなく兄のユウイチで良いのだろうか? あと、アキラを襲った奴は結局誰なのだ?秘密や謎は色々 出てくるがどれも解決されてない。「らり熊」の名前の由来が わかった時プハーと噴出していた。うん、熊。いいね熊。



お子様の分際で!(桜川園子)/桜桃書房・GUSTコミックス


少年モデルのいまりは、カメラマン高須賀栄達の義理の息子で恋人。なかなか一人前に認めてくれない栄達に焦れるいまりだが、街ではモデルを専門に襲う暴漢が横行しており…。(J)

じゃあな

 爆笑してしまったのだが「日本最大のアパレルメーカー・レオナール」という会社が作中に登場する。レオナールという実在のブランドが存在する事を作者は知っているのだろうか。中高年向きの高級シルクプリントのブラウスで有名な会社なんだが、日本最大とまで言われては、レオナールさんもさぞやお喜びだろう。跡取り争いまでしていたとは、いやいやすっかり存じませんでした。
 桜川園子は相変わらず「こー来たらこー来るだろ」的な、先がミエミエな話でガンガン来てくれるわけだが、私の持って生まれた病として、こういう古くさい絵と目より眉毛の方が太い攻大好きなんで、つい読んでしまうんだな…。先に収録されている中編は連載開始前に描かれた読切だそうで、こちらの方が作中時間としては後になるので、コミックスを通 して読むと「は? あれ? えっ?」とあちこちちょっとずつフシギ。どこかにフォローが欲しかったところ。

俺様
展開が読めすぎるのはどうにかならんのかね。そしてななちゃんの 話はないのかね?ななちゃんを攻めてくれる年下のステキなモデルの 登場を心待ちにしていたのだが…。「あんたの選んだ服が着たいんだ」 とかそんなアンポンタンなセリフ吐いてくれる超売れっ子モデル募集中。 脇のななちゃんにしか感想を持てないのは、どうしてだろう。それは 私の中では主役キャラ達がどうでもいいからだろう。話は思った通 りに 進んでくれるので予想外の展開とか全くなく、これがセオリーですと 判子を押したくなった。いまりは18歳、もうすぐ少年から青年になり まーすという年には全然見えません…。



きみの手はぼくのもの(果桃なばこ)/ビブロス・BE−BOYCOMICS


保健医杉崎は、生徒の倉橋となぜか心中しようとした事に なってしまった。「兄が結婚するから死のうと思った」と言う倉橋を救いたいと思った杉崎は倉橋のされるままになる。 (O)

俺様

「幕末青春花吹雪」と「アフター5は〜」が強烈だっただけで、 果桃なばこはあまりインパクトのある話を描いているわけじゃ ないんじゃ?と思うのだが、みんなはどうだろうか?そりゃ いきなり人が空から降ってきたあげくに、骨折もせずかすり傷 だけで生きている人達ってのもある意味強烈だけどさ…。 キャラが強烈なだけで、お話的にはよくあるボーイズラブだった。 ただ、学校中が男同士の心中に好意的でドラマチックだと思っているのはどうしてだろう。普通 そんなのイジメの対象じゃ ないのか?キラキラキセキのような青春青臭さまっさかりという 話は嫌いではない。むしろ好きかもしんないという事に気付いた。 何よりも折り返しの人ん家の犬の写 真に心ときめいたりする。

★☆
じゃあな
 みんな一瞬でモラルを捨てられて…いいですね、開放的で。たった一ページで突然遠くへ行ってしまい、スピーディーな展開には野島伸司ドラマもびっくりです。ページの境目は彼岸と此岸の境界線なのかも知れません。表題作が最もその傾向が顕著だったが、あのさあ倉橋、それでお兄さんの事はもういいわけ…? アンタの人生(つーか命)ってどういう比重になってんの…?
 最後の「ソプラノフラワーズ」は七つ辻という導入が面白いなと思って、その道が「俺の人生の分岐点だった」みたいなオチになるのかと思ったら、イントロ部分の事はただの枕でしかなかったらしい。勿体ない。しかしそんな理由で人間は声楽家への道を断念させられてしまうのか…やっぱ果 桃ワールドはすげえよな。すげえからフルーツアイランドと名付けよう。



走れ! 王子様(やまかみ梨由)/ビブロス・BBC


孤児で、かっぱらいをしながら日々をしのいでいるラクの許にやってきた剣士・デューンは、ラクこそがシェルパ王朝の王子だと告げる。王政が乱れ、多くの国民が苦しんでいるというカウサ国を救う為に、ラクはデューンをボディガードに王都を目指すのだが、そんな彼の命を狙う刺客が…。(J)

じゃあな

 いつもいつも「辛気くさい」「貧乏くさい」とミシュランで心ない評価を得ているやまかみ梨由。コスプレ物でこりゃどうだ、と勢い込んで買ってみたが、中身は淡泊ないつものやまかみワールドであった。地味〜…。ちなみに王子様がいるしデューンは長剣を振り回しているが、時代設定は現代であるらしい。とても電気が通 っている様には見えない国々ではあったが。
 私は主従物の従×主というのは好きなので(それは丁寧語の攻が好きな事にも所以している)キャラクターは結構タイプで、ストーリーもトントン読めて楽しかったのだが、一冊丸々ひとつの作品(と、おまけの書き下ろしその後のストーリー)に費やしているにも関わらず、40P読み切り作品一本を読んだ様な後口の軽さであった。普通 のボーイズラブがビールならこれはホモ発泡酒。端麗って感じ。やるこたしっかりやってるにも関わらず、の、この薄さは不思議ですらある。

★★
俺様
その前に読んでいた王子様が出てくる本の世界観がいけないのか、 やっぱりやまかみ梨由は辛気臭いのだった。賑わっているはずの街ですら辛気臭い…。そしていくら貧乏だと言っても王宮にいる人間があんなに貧乏臭くていいのだろうか?コスプレものなのに華やかさが全くない。 そしてキャラもインパクトが少なく、一番インパクトがあったのは殺し屋だった。 しかし、仕事の時にあの格好をする殺し屋は、目立ち過ぎてあまり殺し屋に向いていないのではないかと思う。派手であれば良いとは言わないが、 せめてもう少し画面を賑わせてみてはいかがだろうか。結局デューンは何者だったのか…。だいたいあの刀はどのような材質なんだ? 統一性のない文明のおかげで、世界観が上手く掴めないのは私だけではないはずである。



王子の魔法は薔薇のキス(大槻はぢめ)/リーフ出版・リーフノベルズ


俺、エスター。クーベル王国の第二王子さ!親友のジークが 異世界に旅立って一年と少し。最愛のレオンとも同じだけ離れてるって事だ。 そろそろレオンに会いたいなと思っていたら兄上に「ノースファイアの 記念祭に行け」と命令された。えー、面倒臭ぇって思ってたらギルジィ からはレオンが行くっていうじゃないか。よおっし、俺もノースファイアに 行くぜっ!(リーフ風にしてみました) (O)

俺様

始めは寝る前に「ちょっとだけ」と読み始めたのだが、ダメだ 「カマン大槻ワールドっ!!」おいらはすっかり夢中さっ!(夜中に…) 今回珍しく「オッス、オラ悟空」方式ではない語り口だったのだが…。 ダメだ、大槻先生は「俺、エスター。クーベル王国の第二王子さっ!」 っていう始まりじゃなきゃ〜。全部一人で説明喋りしてくれなきゃーっ! それに読んでて思ったが、「俺は○○した」ってのを使わないのには 無理があるようで、場面ごとに黒子がいて台本を読んでいるような気になった。 そしてどんな異次元中探してもこんなに呑気な国はない「鼻火王国」が登場。 わざわざ文中に「ノースファイア(北の炎)」なんて入れてたのは俺のせいか? しょうがねーじゃん、何やら陰謀の香り漂う密書について、キレ者と言われる国王と 宰相が痴話喧嘩して、解決を先延ばしにするような国だぜ。そして嫉妬に狂った 魔法使いサガがレオンをさらって、それを誘き出すのにノエルを可愛がる作戦って…。 なあ、キレ者さん達よー、そんな作戦ってアリなんか?と思ったらまんまとサガは 引っ掛かってるしさー…。それよりもナギって大魔法使いで他とは比べ物にならない 力があるのに、なんでサガは城の牢屋に入れておけば安心って思ったの? 大魔法使いは牢屋も抜け出せないのか?物事の水準が曖昧すぎるのってどうなんだ? ダメだ楽しすぎて、エスターとレオンのラブラブなんかどうでもいいやー。 突っ込んでも突っ込んでも突っ込みがイッパイあって、結局あっという間に読破。 やっぱ勢いつけるには大槻先生に限るねっ!ところで後書きにあった「白雪王子」っ て何? 私の読んでない楽しいシリーズがあるの?そんなわけで情報求む。 ちなみに読み口が寂しかったので一人で勝手に「俺は○○した」方式に変換して 読んでたらまた違った味わいがありました。

★★☆
じゃあな
 なんでこんなに字がでかいのにこんなに間違いがあるんだろう。ノエルとマリアンがもめているのを見て「複雑そうですね」と「ノエル」が呟いてどうする。そりゃレオンの台詞だろう…大槻先生、過去を振り返らない男らしさよ…。
 出てくる人はみんな美形でホモでした。あっちもこっちも痴話喧嘩で話が全然進みません。まあ、進んだところで凄い話だったが…。書面 を解読させてそれに「この書面を解読した者が犯人です」って書かれているからって、本当に捕らえる奴がどこにいる(しかも国賓を)。それじゃ「てぶくろ」ってさかさに読んでみ? と訊いておいて、人を六回殴るのと同じくらい低レベルじゃないんでしょうか、銀の宰相様。「レオン王子様」「エスター王子様」と本人を目の前にして言うのもちょっと不思議。「殿下」ではないのだろうか。でも一番笑ったのは実は、紙職人の許を訪れたエスターとレオンが、王子が来るというので盛大な歓待を受けたというくだりの「豪勢な紅茶を用意してもらい」という一文。おいおい、もてなすのに紅茶だけかい。しかも豪勢な紅茶ってどんな紅茶だ。
 とりあえず、国王と第一王子がホモな鼻火王国とギルジィ(塩ジィ…)王国は滅びます。従って数十年後の世界情勢はクーベルかなり有利か。でもこういうホモバカップルって都合良く姉の息子とかが二人ともに懐いて養子に来てくれたりするんだけどね。



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