見知らぬ恋人(あとうせりな)/松文社・別冊エースファイブコミックス


振られた朝田の元に分かれたはずの潤が帰ってきた。 しかし、潤は記憶を無くしており、全く別人になっていた。 戸惑いながら二人はもう一度初めからやり直しはじめる。 (O)

俺様
表題作を読んだとき、なかなかいいんではないか?と思ったのだが 読んでくうちに「おいおい、その終わり方いいのかよ…」と思った。 そして、他の作品もみんな「おい、そりゃまずいだろう…」と 突っ込み倒し…。痛い話が多い中、呪いの白兎は力が抜けた。 とりあえず恋人がうさぎになったら驚こうよ渉。しかも三白眼のかわいくないうさぎ…。 ショタなうえに獣姦は…あかんやろ。呪いを解く方法にはちょっと笑ったけどね。
   
じゃあな
 読んだ時は「ああ、でも、このコミックスは印象が薄くてぼんやりした感じだけど、この作家は悪くないじゃない。ほかのコミックスはきっと面白いのもあるだろうから、探してみよう」と思った覚えはあるのだが、いざ感想を書こうとしたら、表題作以外どんな話でどんな設定だったのか、シチュエーションひとつ満足に思い出せない。印象が薄いったって物には限度があるだろう。こりゃ問題あるわ…。で、今もう一度読んだ。すごく新鮮でした。まるで初めて読む様だ。「呪いの白兎」は、元の恋人の方がずっと私のタイプだ。これは何度読んでもそう思う。


こいきな男ら(御木宏美)/心交社・ショコラノベルス


若手クリエイターの四人で経営する「デ・ジョン・ビサー」。デコレーターの進は、共同経営者の一人で、大学時代からの友人の悟に叶わぬ思いを抱いていた。悟は、やはりメンバーの一人の瑞紀ともう長いことつきあってきている。諦めようとする進を、京平は見守り続けているのだが…。(J)

じゃあな
 私が御木宏美でいつも感じる不満・「仕事に関する枝葉が多すぎる」「エッチがまったく楽しくなさそう」を、今回も丁寧に踏襲してくれた。ホントに楽しくなさそうだ。やっぱり男同士はやめた方がいいんだな、としみじみ思ってしまう。瑞紀は「あーいう初心な奴は身体慣らせば一発で落ちるぜ」と京平を焚きつけていたが、いざ進がえらい目に遭ったら「もともとそういう機能がないところにつっこむんだから、腹殴られたのと大差ない」と平然と。アンタ言ってる事が違うじゃないのよーっ。
 悟に「キミ、自分に都合良すぎ」、京平に「長く辛抱していた割には、リミッター外れるの早すぎ」と、言いたい事は色々とあるが、進が直球ながらもいい子だったので、読んでいてそれなりに面白かった。「自分色の恋」ってちょっと寒いけど、1995年発行だから何とか目を瞑ろう。このシリーズは、ショボなタイトルの割に長く続いているらしいので、これがずーっと先まで行けば双方共に楽しいエッチがちゃんと来るのか、その事が知りたくて先が読んでみたい。悟と瑞紀もあんなに楽しくないのに長々とつきあってるのか? それともあの二人はちゃんと楽しいのか? 京平と進が夜の性生活を一致させられる日は来るのか? 人間関係はどうでもいいから、ともかくこの世界に楽しい夜を過ごしているゲイの皆さんがいるのかいないのかだけを教えてくれ。

   
★★


こいきな男ら2(御木宏美)/心交社・ショコラノベルス


パトロンのデザイナー・京子から阪神大震災復興プロジェクトの一環としての、大きなイベントディスプレイを紹介された「デ・ジョン・ビサー」。進のデザインを中心に企画は順調に進められていくが、クライアントの女性スタッフ・梓は京平の昔の恋人だと聞かされて進の心中は穏やかではなく…。(J)

じゃあな
 第二巻。阪神大震災については生々しすぎて、誰が何を書いても何らかの不満や反発があるだろう。あの災害で何らかの被害を受けた人には、地雷かも知れない作品。ボーイズラブとしては…もの凄く好きなつもりもないのに、つい読んでしまうシリーズというのはある。「君が好きなのさ」なんかもそうだが、本シリーズもそういう感じ。どのキャラがめちゃくちゃ好きという事もないのだが(カップリングで言えば、瑞紀&リーナが一番好きなのだが…)読むと結構楽しくてウハウハしてしまう。これもひとつの愛のカタチか。
 愛と言えば、相変わらず京平と進の夜の性生活の不一致。遅々として好転せず。英会話と同じだ! いきなり巧くなるなんて事はない! だから「もう大丈夫」と言われてそのまま信じる奴があるか京平! そういう奴が私みたいに「ある日いきなり英語がペラペラになるかも〜」なんて言いながら「家出のドリッピー」を注文しただけで満足してしまうのだ。何事も地道な努力の積み重ねが大切である。
 進の葛藤がかなりリフレインで、梓の事情とか京平との関係なんかは、入れ替わり立ち替わり人がご注進に来ては、毎回同じ事にショックを受けて鬱々としている。ホントは「秘密の事情」の筈なのに、ほとんど全員が知ってるところが凄い。あと書き下ろしがちょろっと入って一冊にまとまるくらいのページ数に抑えたら、もっと読みやすくて面 白かったと思う。
★★☆


うき世語り(河村恵利)/竹書房・BAMBOO COMICS


龍口の城主・元常が連れ帰った怪我人の少年・清三郎は、剣をとらせたら敵う者のいないほどの手練れだった。側近くに仕えさせた元常だったが、清三郎には秘密があって…。(J)

じゃあな
 うーむ。面白くないわけではないのだが、最後は何でもかんでも死んで「なんとかかんとか、何々にて死す、享年××歳…」で終わってしまうので、日本大往生記かと思った。あまりにもパターンなので三作目くらいから読むのが馬鹿馬鹿しくなってしまった。どうせ死ぬんだろー、って感じで感情移入も出来ず斜め読み…。山三の事情を描いたら、伴作の方は放っておいても良かったんじゃないのか。これがなみいるパワーホモと並んで麗人に掲載されていたかと思うと、野に咲く一輪の花の風情ではあるが。
   
俺様
これ本当に麗人に載ってたの?そう思わずにはいられない。 他の作品の毒々しい強さに比べると何だか爽やかかも、と ちょっと錯覚を覚えるが、どれもこれも人死んでるやんかっ! どの話もパターンが一緒なので読み終わってから話が混同してしまう。一つぐらい能天気な話があっても良かったんじゃ なかろうか。後にある現代ものも古臭さは時代物と同じ臭いが した。


傷口-KIZU-(篠原鳥童)/徳間書店・キャラコミックス


香港・奢門では「新飛虎」と「榮義」が勢力争いの真っ最中。人望厚い若手幹部の飛(フェイ)が目障りな榮義サイドは、アメリカ帰りの策士を迎え入れて飛を始末し、利権を得ようとする。美形の参謀・美(メイ)は何故か飛に奇妙な執着を見せるのだが…。(J)

じゃあな
 二カ国語漫画。名前が覚えにくいだけに、せめて台詞は普通に喋って欲しい気もするのだが…。ともあれ、別に、普通の漫画描いても十分面白い作家なので、とりたててツッコむところもない。渋谷のコミックステーションで原画展をやっていたが、やっぱり綺麗だった。どこで何描いてもいつもニアな篠原鳥童だから、キャラコミックスでも、あんまりホモにはならないだろうが、それなりに読ませてくれるだろう。美の舎弟の阿唯(アワイ)は、とてもとても可愛いので何とか幸福になってもらいたいのだが、どうも幸薄そう…。阿唯には誰かの面影があると思ったら、黄子満(南京路に花吹雪)配下の胡正平だ。読むたびに私を号泣させてくれる彼の姿がオーバーラップする。ああ、もう二度とあんな悲しい思いをしたくない。くそっ、阿唯にだけは幸福になって貰いたいぜ! …事ほどさように、リアルな香港事情を感じさせる、チャイ語混じりの漫画を読んでも、読者は香港と南京の区別すらろくについてはいないのだった。
   
★★☆


傷口-KIZU-(篠原鳥童)/徳間書店・キャラコミックス 2巻


その生い立ちの複雑さから、父親に殺されかけ、最愛の兄に助けてもらえなかった事に執着する美と、今度こそ弟を救うために命をかけようとする飛。銃撃戦の中、二人の兄弟はめぐりあえるのか…。(J)

じゃあな
 立野真琴の時も思ったが、ニアの巧い作家はべつだんボーイズラブレーベルに来ずとも、一般 誌でホモの匂いが漂う漫画を描いていてくれた方がいいんじゃなかろうか。読者を絶望させるポイントと希望を持たせるポイント、傷み系キャラと癒し系キャラがたくみに配置されていて、マニュアル通 りなお行儀のいい展開。見せ場もチラホラと用意されていて、別に何が不満というわけでもないのだが…読み終わった後「ハアそうですか」という気分になるのは否めない。なんか燃えないねえ。
 読んでいる間「これ読み終わったらアタシ、中国語喋れるようになってるかも知れない」という変な期待を持ってしまった。作品に入り込めれば泣かせどころ豊富な感動バイオレンスアクションかも知れないが、私はなんでかダメだった。
★☆


そばにおいで(松浦 桂)/松文館・別冊エースファイブコミックス


子持ちでやもめの克己が、教授に頼まれて預かる事になった金髪碧眼の留学生・ケリー。ずっと前から克己の事を想っていたというケリーは、亡き妻を忘れられない彼を一途に口説くのだが…。(J)

じゃあな
 こういう古くさいアニメ絵をつい手に取ってしまうというのは、私の持って生まれた病なのだろうな。一冊のコミックスに十篇も入っている事から容易に推察出来る通り、内容はナイ。ひたすらヤっておしまい。感想を書くレベルではない。人体は時々「おい、お前今、四頭身で身長が120センチくらいになってるぞ?」という状態になっており、洋服の衿はどんな素材でも全部ポロシャツになっている(そう見える)。どの作品にも言える事だが、特に表題作、私がトヨエツにセマられたってもう少し拒むよ…。
 質屋の化け猫は何だったんだろうと思わないでもないが、別にこのまま知らないまま終わっても私の人生に何ら悔いはない。尾てい骨はしっぽの名残の筈だが、彼は背骨からはえているなあ。だが猿と猫ではそもそもツクリが違うからいいのか…ましてや化け猫なんだしな…。
   
俺様
とにかく、何でケリーが克己ラブラブなのか、克己も流され ながらもケリーラブになるのかわからなかった。頭身が子供のようで絵的に苦手だなぁという最初っからマイナスの札を持って読んでみたが、マイナスにマイナスを足してもプラスにはならなかった…。 質屋のキャラクターはいいのだが、別にこういう話にしなくてもと 思った。化け猫はちょっと気になるが、ちょっとだし…。


Pink Shade(本郷ふに)/桜桃書房・GUST COMICS


智史は父親の担当編集である桃井に惹かれていた。 ある日兄の貴史に抱かれ、金を受取る桃井の姿を見て自分の思いを知るが、挑発に乗ってしまいなぜか監禁してしまう事になる。 (O)

俺様
自分であらすじ書いておいて言うのもなんだが、挑発に乗せられたからって 監禁しちゃうってどうだろう…。すごいのは父親だよ。貴史と桃井がやってた 事知ってて、智史には「お前まで夢中になるな」って、それって父親として間違ってるんじゃないのかな?つーか、あんた桃井とやった事あるだろ…。 何にせよキャラクターに対する話作りがありがちなパターンなので、 ストーリー的な斬新さはなく、むしろ古典的なのかもしれない。どうにも二人の髪型に納得がいかないのは俺だけだろうか?貴史と智史の話だった方が 楽しめたかもしれない。
   
じゃあな
 最近気づいたのだが、私が、読んでいる間に「…それはどうだろう」と呟くたびに、心の中で星が半分ずつ減っていく様な気がする。そういう意味ではこの作品などは、星がマイナスにまで達しているかも知れない。なんなんでしょうねえ。とりあえず受も攻もキャラクターデザインがよろしくない様な。そして智史のとーちゃん、アンタ売れっ子作家なんだろう? だったら担当換えてもらえよ。普通はそうするよ…。
 第四話で、桃井は絶対風邪をひいていて心労から熱を出してくれると信じていた。おあつらえ向きに雨まで降ってきたので「やった、高熱だ」とめちゃくちゃ期待した(口では強がりを言いながらも思い詰めるあまり病気になる受、という設定が好き。そして後悔しながら看病する攻というパターンになだれこんで欲しい)のに、意外と丈夫なので悔しかった。ちぇっ。とりあえず絵が綺麗だから星は一つ。


男子危うきに近寄らず(祇園あゆみ)/松文館・別冊エースファイブコミックス


フミヤはヨシユキに一目惚れ。ヨシユキはマサミに マサミは直行に、そして直行は元彼のフミヤに未練タラタラ。 それぞれの恋は一方通行だけど、フミヤはヨシユキを 絶対手に入れるために熱烈アタック。 (O)

俺様
何かおかしいな?と思ったら本のタイトルはマンがにあらず という事だ。どうもホモをおしゃれにしようとしているのだが、 画面が詰め込みすぎなのと、作者の趣味丸出しな世界についていけない。エッチに向かうためのステップっていうか、 やりたきゃやれよって感じかな?ところで裏表紙の謎の 動物は何ですか?俺様ちょっと目が悪くて、わかんないな…。
   
★★☆
じゃあな
 私はこれまで、コマ割りのこまこました漫画が好きだと言ってきた様な気がするが、例外もあるのだな。ちまちましたコマ割りの中に、フキダシがめったやたらに浮いていてかなり読むのがしんどい。若いモンが、淡々と喋っている雑然とした雰囲気が出したいのかも知れないが、その台詞のひとつひとつが頭悪すぎてわかりにくいので、だんだんイライラしてきた。金田一先生、美しい日本語はこうして廃れていくのでしょうか。「んもうヤバイよ俺!超ー恋しちゃってどーしよーってカンジで!!俺今すっげトキメキ中なワケ!!」って言われても、ごめんアタシ君とは同じ国の人じゃないみたいだ…。
 独特な台詞回しのせいでキャラクターの心情が読みとりづらく、個性もよくわからない。無論ストーリーもよくわからない。前後編作「コール・カロリ」は、お母さんそんなとんち使ってる暇があったら職でも探したらどうだったんですかと思った。




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