その瞳にうつるもの(葉芝真己)/冬水社・いちばん好きコミックス


新任で代理教員の池内は、偶然から何度か二年生の宗嘉に助けられる。無愛想だが親切にしてくれる宗嘉なのに、クラスの仲間からは一目おかれて怖がられているのは、暴力事件を起こして相手に重傷を負わせたからだという。進路希望調査書に「オランウータンになりたい」と一言書いてきた風変わりな彼に、池内は興味を覚えるが…。(J)

じゃあな

 新人の育たない冬水社のアトラス・葉芝真己。彼女が手を放したら天は落ちる。「BINGO!」の連載が好調なのはいいが、短編にも味のある作家だけに、ちょっと他のものも読みたいな〜と思っていたら、待ってましたのこの一冊。H度は低め(というより皆無)だが、先生のサワヤカで繊細な美貌と言い、宗嘉の男前な肩幅と言い、ビジュアルだけでも十分楽しめる。心に傷を持つ宗嘉は、逆鱗に触れられると自分でもコントロール出来ない怒りが噴出して暴力事件を起こしてしまうらしいが、そのキレっぷりたるやカルシウムやDHAでどうにか出来るレベルはとっくに超えており、エヴァンゲリオン初号機もかくや。まさに「暴走! 手がつけられません!」「こうなったら誰もEVAを止める事は出来ないわ…」状態。それにいちいち、優しさと教師としての愛情と、孤独を知る仲間としての同情をもって止めに入る先生は、ご苦労様だが男前である。先ほどH度は皆無と書いたが、クライマックスで先生が大ピンチに陥った時に、たった1Pの間にジャケットが脱げてるんすよ!! ジャケットが! 大注目! カメラさん、そこで宗嘉なんか映してる場合じゃない、ここのジャケット!ジャケットどこ行ったの、何で脱いでるの、って言うか誰が脱がせたの、ジャケットだけなの? キャー!!…失礼。私が暴走してどうする。そんな行間も楽しめる作品。「初号機、完全に沈黙!」かどうかは…本編をご覧下さい。

★★★★
フェネギー
そうか、これはホモなのか!ニアホモだと思っていたけど そりゃそうだよな、こりゃ近いうちにホモになるしかない二人だもんな。 でも先生にはあまりホモの自覚がなさそうなので、そのうち 知り合った女性を部屋に連れてきて「宗嘉に家庭の味を食べさせて やりたい」とか言って料理なんか作ってもらって、「やっぱり女性がいるって いいなぁ、家庭って感じだよな。な、宗嘉もお姉さんができたみたいで 嬉しいだろ?」とかうっかり言ってしまい、キレた宗嘉に殴られそうな気がする。 先生は殴られて初めて「俺は宗嘉の気持ちも考えずになんてことを! 俺が一番大切なのは宗嘉なのに!ごめん宗嘉!」と自分の気持ちに 気づいて晴れて立派なホモ道に突き進んで行くって寸法だ。(フェネギーさん、 勝手に続きを考えてしまうくらいこの話が気に入った模様です。) 今回、攻が受を殴った時点で、やるじゃねぇか葉芝真己!と心の中で エールを送った。何かがふっきれたのか葉芝真己、クライマックスの先生の ボロボロさはどうよ葉芝真己、先生ちょっと爪はがされてない?葉芝真己、 ここまで受にひどいことする人だったの葉芝真己。 でもこんなにバイオレンスいっぱいでも作品全体に流れる優しさと 淡白なまでの画面の綺麗さで痛さを感じさせないのは少女漫画家 葉芝真己の良いところだ。これからもせつなく優しく幸せな短編を 描き続けていってほしいと思います。
★★★★
俺様
ホモか?俺の心はうたなかった。オランウータンになりたいなら、 なれば? なれるもんならな。人のトラウマなんてね、そう簡単に押しとどめる事が出来るもんじゃないのよ…。あるきっかけでブチっと 切れる人間なんざ世の中ザラにいんだから、いちいち相手してる場合じゃないでしょ。そういう点で池内は教師失格ですね。って ボーイズラブに出て来る教師で生徒全員に公平な人っていないか…。 そうね、宗嘉が現地でオランウータンに囲まれてるところで 終わったなら良かったかもねぇ。


エスケープ(鳥人ヒロミ)/ビブロス SBBC


1957年、手錠でつながれたまま護送車から逃走したフランとジョン。裕福な家庭に生まれ、家族へのコンプレックスから強盗未遂に走ったフランは、壮絶な生い立ちのジョンに警戒するやら驚かされるやら。森の中、州境へ進む二人は果たして逃げ切れるのか。(J)

じゃあな
 相変わらず設定といいキャラクターというてんこもりな短編集。巻頭の「6月のピアス」は説明不足で「あ? え? は?」と設定を理解するのに非常に手間取った。作中の空気は良かったのだが結局わかった様なわからん様な。「…よ、良くなかったの?」と問いかけてみるが答える人はいない。
 表題作はカップリングの受攻と言い、良かったのだが、その続編「スゥイング・ホテル」が何の為にあるのか疑問。逆転されてしまったのも不満なのだが、この人をここで出してきてどうなるっちゅーの? 三話目へのツナギなのかも知れないが、それにしても中途半端である。ところで雑学によると、男性というのは生物学上、性行為の後は眠気に襲われるものらしい。だから凍えるのを避ける為に男二人でセックスすると、余計大変な事になるのではなかろうか。そんな疑問がふと。
 
★★☆


SILENCE TO LIGHT(藤たまき)/青磁ビブロス BBC


留学中の美大生・カヤは、パリの街角で突然話しかけてきたハルと出会う。同居人の気持ちが理解出来ないというハルは、腹いせに彼の絵を売り飛ばそうという。偶然の出会いから変わっていくハルとカヤ、そしてハルの後見人・レオンの関係は…?(J)

じゃあな
 今まで、童話的で雰囲気の綺麗な短編集を絶賛してきたが、こちらはちゃんとボーイズラブとして秀作。揺れる三人の心情がたまりません。レオンに肩入れしたくなったりカヤに肩入れしたくなったり、私の心は揺れる風見鶏(今、やじろべえと書こうとしたが、パリなので風見鶏。うーんパリジャン)そのくせ、どっちに転んでも不満が残りそうなところを、このラストで締めるとは。見事、見事じゃ。ホモ大岡名裁きである。そういうのが苦手な人には余計逆効果だろうが、私は線が細くてネームが多くてゴチャゴチャしている漫画が好きなので、読み応えも十分。一冊たっぷり使った(最後に掌編二本入ってるけど)この完成度はお買い得。  
★★★☆
俺様
感動的な話なんだが、俺の持った感想はレオンってバカ? うんバカ、チョー大バカしかなかった。三つ巴でしかも肉体関係なしなのが余計に関係を複雑にしている。いっそハルは どっちかとちゃんと寝ておいた方が良かったんじゃないかな。 愛にも色々と種類があるって事ですな。
★☆
フェネギー
美少年とパトロン、そしてパトロンから美少年を奪おうとする真面目な少年。思えば 「風と木の詩」から脈々と伝えられてきた王道の設定だが、大きな違いは登場人物が みないい人で暖かい気持ちが盛りだくさんって所だろうか。「風木」がこの半分でも 優しさのある話だったら私も好きになっただろうに…と、思わず過去を振り返ってし まった。パトロンのはずのレオンでさえ、切なくなるほどの善人だ。だってレオンっ たらハルのこと大好きでハルもレオンに愛してるって言ってるのに手を出さないんだ ぜ?そんなことがこのボーイズラブ界でまだあるんだなぁ。また手を出せない理由も 実に人間らしく切ない。カヤも純粋で一生懸命で応援しがいのある良い少年だ。現代 の日本青少年がみなカヤのようなら日本の将来も明るく安心なんじゃがね。カヤが日本に帰る時にはこの3人の関係がどうなっているのか、実に気になる。続編を描くな ら数年後の3人をお願いします。
★★★☆


ニッポニアニッポン (吹山りこ) /スコラ・ルチルシリーズ  1〜2巻


世界の人種の混血が進む中、純血日本人の桜は天然記念物として競売にかけられてしまうが、大手貿易商・リーフ家の三男で日本マニアのグレアム に助けられ日本に戻る。グレアムと桜は結婚し、グレアムの付き人だったスイもグレアムの兄ヒューバートと一緒になり、それぞれ幸せに暮らし始めたはずが…。 (C)

茶右
 ハンサムで優しい彼とその彼が大好きな桜のほのぼの結婚生活で、ノリはほとんど少女マンガ。まぁ嫌いじゃないのですが。  タイトルと冒頭から、純血日本人で天然記念物の桜を巡って事件が起こる話なのかと思ったのに、それに絡んだ大きな問題はあんまり起きなく て、3兄弟とも恋人が男なために、リーフ家の後継ぎがいなくなる、ということに皆が心を痛めている。そんな横で、お互いが愛し合っていたら赤 ちゃんだって産めるもん!!と言い張っている桜に、う〜ん…と思いながらもそうだ頑張れ!と思ってしまう。君がグレアムの子を産めば、ヒュー バートとスイもうまくいくのだ。グレアムも桜の事はいろいろ考えているようだが、起きている問題には結構楽観的で、結局三男カップルが一番何も考えていない様子。末っ子って感じでまたほのぼの。 結婚後はすっかり桜が女の子の様になってしまうが、最初の桜くらい言葉遣いとか男の子っぽい方が良かったなぁ。段々女の子になっていくのが残念…。ヒューバートとスイの今後が気になるので、続きも読みたい。  
★★
フェネギー
冒頭を読んで、吹山りこのいつもの少女マンガにファンタジー 冒険活劇が加わった壮大なほのぼのハッピーラブが読めるのかと 期待した私が愚かだったのか…。せっかくの設定が生かしきれて いないのが大変に惜しい。他の日本人はいつ出てくるのか、研究されちゃったり剥製にされちゃってる日本人のことは助けなくて いいのか、桜は日本人の村に帰らないのか、グレアムはもう少し 高い志をもって桜を引き取ったんじゃなかったのか。作者の意図は よくわからんが読んでいてそれなりに楽しいのでまあ良しとしよう。 でも読み終わってしばらくすると印象が薄くなってどんな話だったのか 思い出すのが困難になってしまうのは私の頭がほのぼのに向いて いないのか、ただ単にインパクトに欠ける作品なのか(たぶん後者)。 受がことごとく女のように見えてしまうのは私が吹山りこの男性観に ついていけないだけなのか、ただ単に吹山りこがおかま好きなのか (たぶん前者)。続きがとっても読みたいのだが、どうしても定価で 買う気がしない作品だ。まんだらけにて待つ。
★★☆


氷のビューティ(水無月さらら)/ビブロス・ビーボーイノベルズ


一度は思いが通じ合った筈なのに、君島の留学中に心がすれ違ってしまった工藤と君島。三年間も手紙の返事をくれなかった事に腹を立てて工藤を無視してきた君島だったが、気持ちは抑えきれず、もう一度やり直したいと寮長の須永に工藤と同室にしてくれる様、細工を頼む。(J)

じゃあな
 すみません、これ、コメディだと思って読んだんすよ。なにせ「攻め気なあなた」の印象が強かったもんだから、素直になれないクールな受が、ホントにホントに素直になれなくてすれ違いまくる話かと。だってタイトルコメディっぽいじゃん、くそっ…。で、コメディじゃない場合の男子校美少年受暗い過去アリ生徒みんなホモストーリーってのは、私にはかなりダメな設定なので、間違えて人のトイレ開けちゃったみたいな気持ちです。「ごめんなさーい、気にせず続けてー」みたいな。
 帰国した君島が捨て鉢になってとっかえひっかえ男と遊んだ…というくだりにも、よくまあとっかえひっかえホモがいるなあと、やけに冷静になってしまうのだが、凄いのは二人の同級生で、美少年の児島。中学生の頃、学園祭で君島が白雪姫に選ばれた(とめてー。どんどんダメな設定になっていくー)のに激怒して「ぼくの方が可愛いのに!」って、そう言われましてもね。君島への嫉妬心からやがて、工藤に本気になってしまい、二人の間に妨害の限りを尽くす。なんかもう、そういう、イライザみたいな小さい悪やめようよ。こんな彼らも、学校を卒業したら立派な大人として社会に貢献してくれるのでしょうか。心配です。


キスはオトナになってから!(狩生あすか)/徳間書店・キャラコミックス


事故で両親を亡くし、叔父と、幼い双子の甥姪と暮らす高校生の有里。女の子なのに髪を切られすぎてしまい、泣く姪をもてあまして駆け込んだ美容院で、所謂カリスマ美容師の加室と出会った。「魔法の手」を持つ加室に有里は惹かれていく。(J)

じゃあな
 長野県教育委員会指定ホモ(嘘)。出張で行った先で、かなり大きな書店に入ったつもりだったのに売場に全くと言っていいほどその筋の本がなく、さすが教育県…と舌を巻いたが、その中から見つけだした一冊。こうなったら長野県と勝負だ、どんなホモでも買ってやる! と思い掴んだのだが、敵もさるもの。こ、この絵で来たか…。表紙でかなり意気消沈したものの、男気を見せて購入してみた。感想としては…見所はある。のんびりしたストーリーだがこっぴどい破綻もないし、作風には好感が持てる。絵はそのうち巧くなるだろうから、あとはコマ割で見せ場が派手になってくれば結構モノになるかも知れない。何だか大上段に構えて言ってみたが、そういう感じである。今は、私の感覚で言えば、こっちが重要な台詞じゃないのかな、と思う様なところが書き文字になっていたり、派手にモノローグで大コマとればもっと盛り上がるのに、と思うところも几帳面に1ページ5、6コマをキープしていたりするので、惜しいところ。まあ私としては、有里の叔父さんが加室に惚れるとか、チーフがガンガン迫ってくるとか、そういうトンチキパワーホモの方がタイプではあるのだが、長野県教育委員会がそんなものよりもこの作品を少女達に読ませたいと願う(注、願っていません)その心意気は買おう。但し同時収録作の「弱気なティラノ」すみません、この受だけは勘弁して下さい。
俺様
有里が加室を好きになるのがちょっと唐突だったような気がする。 俺としては双子の父が有里とできていると勘違いしていたので なんとも大胆な設定じゃのーと思っていた。加室のいる店のチーフも ガンガン加室に攻めて行ってくれると思っていたので、意外にも ほのぼの路線でまとまってます。子供が出てくるので殺伐するわけには いかないんだろうな。全然なびかない加室が高校生の有里になびいてしまい、 二人のラブラブをみせつけられたチーフがハサミで有里を傷つけるという 黄金パターンにいつなるかと期待していたのは、俺だけ? やはり長野県教育委員会指定ホモ(嘘)といったところか。 しかし、弱気なテイラノの大貫は受といかいう以前に、日本人なのでしょうか? 私が親ならまず坊主です。
茶右
 定番シーンが数あり、いろんなホモを数こなしても、最後はこんな些細なシチュエーションが嬉しいもんだなぁ…と思いました。 風邪で寝込んだ受が、自分の手を掴んだまま放さなくって困る攻とか、攻に捕まれた手を振り解けなくて、相手の力強さにうろたえる受とか。 まぁ、絵の上手さ下手さはおいといて、丁寧に描いてあったのではないでしょうか。 双子ちゃんはやけにキャピキャピ子供だったけど、可愛かったので星付けましょう。 「弱気なティラノ」は、私あの髪型自体がダメなのでスミマセン…。


マサツグ君の生理的事情(石原理)/太田出版


大学内でも札付きの双子マッドサイエンティストによって、人狼に変身するクスリを飲まされてしまったマサツグ。一方友人のトモヒロは、羊になるクスリを飲んでしまっていた。トモヒロに猛烈な食欲を感じてしまうマサツグは、早く元の体に戻ろうと焦るのだが…。(J)

じゃあな
 みんな!俺がまた「悪くないんだけど、今の絵で描いてくれたらねー」と言い出すと思っているだろう!私はこの前、泉の仙女様に、石原理の絵変換アイスコープを貰ったのだ!これを装着すると、どんな古い石原理の絵も、今の絵に頭の中で変換して見せてくれるという20世紀最大の魔法アイテムさ!そんなわけで本作もバッチリ、マサツグの変身シーンなんて、流血のトモヒロが色っぽくてもう大変なんだぜ! …って具合にはいかないんだけどさ。ちぇっ。仙女さま、スコープ下さい…。ストーリーは嫌いじゃないのだが(トモヒロのキャラクターは好き)他の作品を何も読まないでいきなりこれだけを読んで「石原理って面白い」とはなかなか思えないかも知れない。現在の作者から考えると、異端とも言える作品か。ちなみに買う前は物凄く買いにくい表紙だと思った覚えがあるが、買っちまうと何て事はない一冊である。
 同時収録のサイバー物の方が私にはタイプ。この頃の作品としては非常によくまとまっていて、とっつきにくいテーマに思われがちだが十分理解出来る。淡々として自分の内情を殆ど出して来ない桑洲とキリンに対する作者の視点は、一歩引いていて映画的である。ホモともニアとも呼べぬ骨太で淡泊な男らしさが、かえってセクシーと言えよう。  
★★★


あしたは上天気(やまかみ梨由)/徳間書店・キャラコミックス


一人暮らしをはじめた大学生の育生。引っ越しの挨拶に隣人を訪れると、顔はいいのにチンピラめいた凶暴な男が住んでいた。これからの生活に不安を覚える育生だが、次に会った時その男は意外とフツーで…その次に会った時はオカマで…? 多重人格の隣人、東野の正体は?(J)

じゃあな
 やまかみ梨由で辛気くさくない話を初めて読んだので面白かった。繊細なペンタッチとあいまったデリケートな心理描写が売りな作者だけに、そのせいでどうも陰気な話が多かったが、これはコメディタッチですらすらと読める。やまかみ梨由はコメディを描かせると、ギャグの抜き具合が妙に葉芝真己に似ているなあ。
 東野の多重人格(?)のおかげでストーリーには勢いがついてテンポもよろしいが、育生が東野に惹かれていく過程がちょっと唐突。周囲に可愛い女の子がいっぱいいるだけに「育生、お前、半年後絶対後悔するぞ」と妙に短い期間を提示して彼を脅してしまった。明日は上天気でも、その翌朝までの責任は持たんぞ。 まりんちゃんと東野は兄妹ってオチかと思ったら、違いましたね。画面も全体的に綺麗だし、ああ楽しく読めたわね…と思いながらふと目が放せなくなった163ページの育生の足。いや、こういう小さいことツッコむのやめようと思ってるんですが…。ちょっと気になりますね。どうぞ皆さんその一コマの為にもぜひ読んでみて下さい。
★★☆
俺様
やまかみ梨由の話は読む前から辛気臭いと決めつけていた。 確かにこの話は明るいし、キャラクターの性格もわかりやすい のだが、どうも線が頼りないからなのか、画面処理がそう させるのか、明るく感じない…。つーか端々にやまかみ辛気臭テイストが滲み出て来るからか?東野の自分の書くキャラクターに なりきる多重人格的な部分の切り替えがいつもよりも読みやすくしてくれているのだが、どうして育生はそんな人を面倒見が元からいいからとはいえ、好きになるのだろう。お前の回りを見回してみろっ!カワイイ子がイッパイいるのに…。 しかし、まりんよ。いくらウワサになってもいいからって、 男のマンションの前でアイドルが立ち話はしないだろう…。
フェネギー
やまかみ梨由は絵が好みなのに話がいまひとつだったのだが、やっと面白いと思える作品に出会えたね。千の仮面を持つ青年、北島マヤも真っ青なコスプレーヤー攻。い いなー楽しそうで。しかも「だって仕事だも〜ん」と言えるもんなぁ(そうか?)。 私もそういう服装で仕事をしてみたいよ(クビになります)。でもさぁ、エッチを途中でやめてトイレに抜きに行っちゃう攻ってどう?ちょっとお別れしたくなっちゃわない?このたび作者はコメディの方が面白いことが判明してしまったので、シリアスファンタジーホモ「太陽のロマンス」もいっそコメディにしちゃったらどうかと思うのだがいかがなものだろうか。
★★☆


ムーン・ガーデン(火崎 勇)/徳間書店 キャラ文庫


若手の建築プロデューサー・北条がこの道に進んだのは、流線を多用した美しい「空間」を創り出す建築家・忍足拓馬の設計に憧れたから。初の大仕事でファッション・ビルのコーディネートを任された北条は、思い切って忍足に設計を依頼する事に…。(J)

じゃあな
 ハワイのビーチでホモを読もうシリーズ第一弾。ハワイ島の皆さんコンニチハ。日本から沢山のホモを持ち込んでごめんなさい。と、いう事で火崎勇。元々堅実な作風だけに破綻がなく、私の好きな「一生懸命働くホモ」で良かった。「好きな事をして金を稼ぐか、好きな事をする為に何でもいいから金を稼ぐか」という北条の持論は、極論ながらも思わず考えさせられる。そして好きな事をして稼いでいるのだからと夢中になっている北条には好感が持てるし、恋愛が絡むと仕事を汚す様だと思う真面目さも評価したい(だったら職場でそういう事をするなと、俺様が怒るのが目に見える様だが…)あえて言うならば、主要登場人物が北条・忍足・吉田(北条親友)とクライアントの石井若社長…の四人しかおらず、作ってるものでかいのに世界が小さく思えるところが残念か。ここでキャラの立った女の子の一人も出てくれば物語も華やぐのだが。
★★★




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