ハンター型恋愛入門講座(紺野けい子)/桜桃書房・GUST COMICS


勇司は無理矢理家庭教師になった森田のセクハラスキンシップに 日々身の危険を感じ、警戒していたのだが巧妙な手口に 引っかかってしまい勇司は森田の事を独占したくなる。 (O)

俺様

じゃあなちゃんが負けつづけているVariシリーズ。俺も何度か負けたが、 あらあらこれ意外とヒット?つーか、普通に思えるのがおかしいのか? 森田と勇司の話よりもその後にある「恋愛小説家」がいいっ!ちょうど 森田は勇司にちょっかいをかける前後なのだろうが、どうして沢村に いかないんだ森田。沢村なら淫行にもならないし、俺も世間も応援するぜっ! ところで私はどうしても森田が気に食わず、ノリちゃんや勇司が 「しょうがないなー」と思いながら森田を甘やかしているのが納得いかんっ! 話は全体的にもなかなか良かったのではないだろうか? ただ、絵柄が最初の頃は定まっていなかったのか、森田を拒絶する勇司の顔にはちょっとびびった。しかし、中2のくせに男を手玉に取るようになるとは ボーイズラブって人の成長早いのね。

★★
じゃあな

 あらホント、これはvariとは思えない。今すぐ花音に引き抜いて貰いなさい。そして私も文部省も森田×勇司よりも森田×沢村を推奨するので、森田は今すぐ心を入れ替えて、沢村の為に謀略の限りを尽くすべきだと思います。って言うか、一〜二話は、小説家志望の沢村が森田を主役に書いてみちゃったボーイズラブの世界って事でどうかな?(沢村よ、エロ小説の次はホモ小説か…)
 女の子が巧いのに、どこでも都合良く使われすぎているのが気になるけど、作者は成長が期待される注目株。早くアンソロジーの泥沼を抜けておいで。

★★


大人の憂鬱(姫野百合)/心交社・ショコラノベルズ


有能な営業マン・久城とSE・綴喜は密かに社内恋愛中。 クールな綴喜は久城を部屋にも入れてくれず、一緒に 暮らす提案にも拒絶の返事。そんな中、久城に見合い話が 持ち上がり、綴喜は身を引く事を考える。(F)

フェネギー

佐々成美が描く表紙の物憂げな二人のリーマンにつられて買った本。 攻の見合い、受の浮気疑惑と、実にありがちな設定と展開なのだが、 脇を固めてそれなりに読ませてしまうのは見事。おだやかで大人な石崎と明るいソープ嬢みかんちゃんが実にいい味を出していて、 堂々巡りな内容の割に退屈せずに読めた。石崎の前で思わず流す綴喜の涙にも説得力があっていい。ちょっと展開がまだるっこしいのでもう少し全体的にテンポを良くしてエッチシーンをもう1回くらい入れるってのはどうかな? それと久城、マンションの廊下での話し声は響きます。あなたの声は他の部屋に筒抜け。もう明日から綴喜はマンション内の有名人。 私が隣の部屋の住人だったらこっそり覗き見、そしてすぐ二桁の友達にメールしちゃうね。気を付けようね。

★★★
じゃあな
 相変わらず後輩カップルは嫌な感じだ。本人達は至極真面目に、真摯につきあっている様なのだが私には駄目なのだ。ああ勝手に愛し合って永久に二人だけで暮らすがいい。愛の王国に二人だけの夢のお城を建てるがいいさ。今回ゲストの石崎氏は大人でなかなか素敵である。「俺より包容力があって」と嫉妬する久城に「そうだよな、石崎の方がいいじゃん」と思わず綴喜に斡旋してしまった程だ。みかんちゃん再登場も嬉しい限り。みかんちゃんいいよねえ。いいなあ、みかんちゃん…と、うっとりしていたら同僚の名前もいっぱい考えてしまった。チェリーちゃんとかももちゃんとかあんずちゃんなんて可愛いと思わない?
 で、肝心の主役カップルの方であるが、こうしたストーリーにはありがちな悩みを、うまく味付けして、うまく乗り越えたのではないでしょうか。「泣いちゃえ」の綴喜は可愛くていいなあと思ったんだけど、その後のホモカップル大集合の休日は如何なものかと…。だからトンチキなら何人いてもいいんだけど、普通そうな話ではホモは一作一組まで(そのかわり当て馬は無制限)なんだってば〜。
★★★
茶右
 定番ストーリーでしたが、どの展開も丁寧に上手く描かれていて読みやすいと思います。 大きく心に響いたわけではなかったのですが、久城と綴喜の心情も無理なくすんなり受け入れられて好感触。 綴喜が悩んでいる様もはらはらしてしまうし、久城がちょっと強引に出るのも応援したくなります。 対して今回は後輩カップルがダメで。 何にもできない単なる可愛い子ちゃんな感じの槇も、大川が久城と綴喜にはっぱをかける様もなんだか嫌で、この子達はダメだ…と。 最後は、それまでの諸々の問題を吹き飛ばすようなすがすがしいラストで、後味さわやかだなぁと思いましたが、 その前の2組ノロケ合戦みたいのはいささかショック…。 綴喜には自分のラブっぷりを人様に軽々しく見せない人でいて欲しかったかなぁ、とちっちゃく残念。
★★


マテリアル・ドライブ(島あさひ)/コアマガジン・ドラコミックス


美少年連続殺人事件の犯人を追う、刑事の介刀。彼の恋人で、かつては躯を売っていた過去を持つ瑤は、犯人の事を何か知っている様なのだが話したがらない。山田刑事は瑤から話を聞き出そうとするのだが…。 (J)


じゃあな

 あの刑事、苗字が山田なのに名前がジョーイかよ…。まあいいんだけど。島あさひ、これでついに三作以上レビューが載ってしまいました。私はかねてから、三作以上とりあげた作家は、例え星が少なくとも一作で放り投げないだけの可能性があり、また感想を書く気になるだけのインパクトがあるのだから、評価されて然るべきだと思ってきたのだが、島あさひの場合一体何なんでしょう。自分でもわかりません。さて本書は、variコミックスから引きずっている刑事×美少年あり、謎の超能力一族(まったくの謎。どんな力を持っていて、何で力を持っているのかも全部謎。明かされる日はきっと来ない)の美少年と、何故かその力が通用しない(それじゃ超少女明日香だよ…)青年とか、相変わらずてんこもりでしたが、読んでいると急に会社のレポートのことが気になったり、部屋の掃除かしたくなったりするのでした。スキー場で出会った美青年に一目惚れする作品のタイトルは「月も太陽もきみをフォロー!」(このタイトルロゴも一見の価値ありだ…)って、おい!誰か作者をフォローしてやってくれ!! 巻末の書き下ろしを見て、犬だけは少し巧いと思いました。

俺様
私が五反田のブック・オフで山田ユギを見つけたので じゃあなちゃんが「よし、お礼に俺が男気見せてやる。好きなの 選んでくれ、もれなく読んで感想をミシュランにアップするよ」 と言ってくれたので、何にしようかな?と思っていたらこれから 目が離れなくなってしまい、申し訳ないと思いつつも「これ」と 渡したのですが、すまん…。俺が悪かった…。そんな事しか書けません。絵の古臭さも味かな?と思ったのですが、 あまりにあまりな話続出です。とりあえずもちっと書き文字 勉強して下さい。
無星


パッションフルーツの香り付き(緋色れーいち)/ムービック・ダリアコミックス


ヤクザの組長の息子でありながら、子供が大好きで保父に憧れる秋親は、ひょんな事から、男手一つで幼稚園児のみずきを育てているホストのかおると知り合い恋に落ちる。死んでしまったみずきの父親はかおるはかつての恋人。彼を忘れられないかおるに、秋親は…。(J)


じゃあな

 私は、何にでもありとあらゆるスパイスを放りこんで結局同じ味に仕上げているインド人の様な、緋色れーいちのさじ加減の失敗具合が大好きです。DOUBLE CALL」の千堂も大概に装飾過多キャラだけど、本作にもまあ、出るわ出るわ。子連れホモホスト。ヤクザの息子で保父志望。長髪美形保父。元ヤクザのホスト、と、無理な設定背負った人大集合。みずきのお父さんの死因もいいよ。スキーに行って遭難。なんで普通に交通事故とかで死ねないわけ? そこで遭難! このスパイスの大盛り具合が、緋色れーいちの太っ腹さを感じさせる。バイクで保父を轢きかければ保父となり、ヤクザにぶつかればヤクザとなる(正しくは事故ったところをヤクザに助けられたらしいが)どんな人生の紆余曲折も、緋色れーいちの魔法のスプーンでちょちょいのちょいだ。ねえ、泊まっていけと言われて、パジャマがないと答えたら、いきなり自分の着てるパジャマの上だけ貸してくれるカレってどう思う? そんなゴーインなアプローチも、魔法のスプーンがあれば、ほーら素敵な恋のエピソード!
 まあまともな感想としては、みずきが関西弁なのが可愛いです。て言うかかおる以外全員関西弁なのね。どうも私は方言ホモに弱いね。ちなみに作者と私は誕生日が一緒。そしてこのコミックスは作者の誕生日に発行されたらしいので、何となくめでたいから星半分おまけ。

★★★☆
俺様
また、何でもオプションつければいいってもんじゃないだろう。 どうして普通の設定の人間がいないのか不思議です。 ホモホスト、ヤクザの息子で保父志望、長髪美形保父、 元ヤクザのホストと、ああ、突っ込みがじゃあなちゃんと一緒じゃないか って事はまさに設定が突っ込みどころってわけですな。 ホント、無茶な設定多すぎです。この4人だけで4本連載出来る じゃないですかっ!もうお腹一杯です。ご馳走様でしたって感じです。 ところで私は保父の資格にはあまり詳しくないのですが、幼稚園の 先生は幼稚園で実習を受けなくてはいけないのですが、ロン毛や ヤクザの息子も実習を受けたのでしょうか?そういう細かい所を サラリと流してくれる緋色れーいち、ちょっと好きです。
★★
フェネギー
相変わらず力技で迫ってくるマンガだ。 緋色れーいち色の波がザッブーン!って感じ。 波の色はレインボーピンクかな。巻き込まれたら身も心も キラキラピンク。華やかで楽しいんですけどね、 どうしても気になることがあるんです。それは受の身体。 あの・・・胸あるように見えるんですけど・・・ただデブなだけ? ホントに?私にはペチャパイの女の身体に見えるんです。 胸があるならちゃんと筋肉にして!胸がないならちゃんと ぺったんこにして!その生半可な胸は何? しかもパジャマの上だけ貸してもらって、女性もやらないような斜め座りで強烈脚線美!受に男の色気ではなく女の色気を感じてしまう 俺って、もう駄目かも。
★★☆


カラフルフラワー〜パッションフルーツの香り付き2(緋色れーいち)/ムービック・ダリアコミックス


秋親とかおるとみずき。将吾と若菜とすばる。6人は一軒家を借りて同居生活をはじめる。秋親と一緒に暮らすことになり、かおるは秋親への思いが高まりすぎ、客の男に触られるのが苦痛になってくる。だが生活のためにホストの仕事は続けなくてはならなくて…。(O)


じゃあな

 私は「探偵物語」の感想の中で「こんなにホモと組長がいるわけがない」「たった四人のうち三人が組長で二人がホモなんて」と訝しんでいたが、本作はもっとスゴイ。ホストと保父しかいなくてみんなホモだ。何だそれ。どんな特殊な街に行ったらそんな事に。しかもこの世界は基本がホモであるらしく、男相手のホストクラブだとパートナーが嫉妬するからって、女性専門のホストクラブに行くって。仕事についた残り香を消したいから毎晩SEXって。そもそも商売を変えたら? と思わないでもないのだが…。男二人なら真面目にやりさえすれば、どんな業種についてもさして暮らし向きに不自由はないと思うんだが…。
 秋親とかおる編があまりにも凄いサイエンスファンタスティックワールドでマーズアタックくらったのでもう頭がチカチカしてわけがわからず、面白いんだか面白くないんだか判断出来ない。ただもうひたすら「遠い…」。緋色先生が遠い…。待って、追いつけない先生…。唯一分かり合えそうな将吾と若菜編がなくって尚更遠い。マドンナロン毛受好きの私には、子持ちで保父でロン毛で受という若菜はかなりタイプなので、それさえあれば自らの萌えでカタパルト発進して、何とか追いつけそうな気がしたのだが…。駄目です、地軸のずれ具合が通常の三倍です。

俺様
 ああ、緋色先生久しぶりっ!相変わらずステキな設定ステキな展開で飛ばしています。緋色テイスト出まくりでたまりません。ところで、私はこのタイトルをずっと「カリフラワー」だと思ってました。パッションフルーツの次はカリフラワーか…と妙に納得していた自分がおかしいです。
幸せすぎて怖いかおると秋親。いや、思い込みすぎて変になっているのはかおるだけ…。男相手のホストクラブで働いておいて、客に触られるのが嫌ってなら、仕事かわれよっ!!本採用になった保父さん(今は保育士か)はそんなに金貰えないもんなんかっ!!と、言うよりも大人四人が普通に働けば、一軒家に住んで子供二人養って生活する事ぐらいできると思うのですよ。そして夜の仕事もホストだけじゃないと思うのですが…。どっちのカップルもお互いの事しか見なさすぎで、もっと世間の常識ってもんに目を向けて下さい。
そして男の子にイヴとつける黒澤家…。もうその段階でその子の将来は決まったようなもんです。そして生まれつきイヴちゃんはああだったと言いますが、まだ自我の芽生えがない赤ん坊にそんな事表現できるかボケっ!と思ってしまうのはいけない事でしょうか…。
書き下ろしも相変わらず力が入っている先生ですが、ホモ夫婦が三組もいる保育園。私なら子供のために保育園をかわります…。
★★


攻め気なあなた(水無月さらら)/ビブロス・BE-BOY NOVELS


入社3年目の花形譲は異動先で出会った綺麗な先輩・星野友和 にひと目ぼれ。社員旅行中に告白し晴れて両思いになった 二人だが、花形はうっかり気絶していた間に「受」と信じていた 星野にヤられてしまう。(F)


フェネギー

こんなに面白いと言うかおかしいと言うか笑えるホモは初めてだ。 シュールで変わった物好きな星野の性格もツボだが、 「だって僕が年上だし」と自分が攻役であることに何の疑問も 抱かずに天然ボケのままのほほんと突っ走る姿がまた楽しい。 掘られてもつい耐えてしまい「逆だー!」と叫べずにいる花形もイイヤツすぎて涙を誘う。しかし私の個人的欲望としては、 是非星野の受シーンを見たいんじゃが。好みなんだよー、星野タイプの受!中盤は「いいかげん花形にやらせてやろうよ、可哀相じゃんよー、 花形が」と作者に語りかけていた私だが、最後は「こらーっ!花形! なぜそこで押し倒さない!いけ!やっちまえ!何仏心出してんだ! 貴様それでも男かー!」と花形を叱り飛ばしていた。 花形がこれ以上受くさくなるのには絶えられないので、次作はなんとしてもリバースを希望。今回はどっちが受かな?ドキドキ、 っていうシリーズもなかなかよろしいじゃありませんか?>作者さま。

★★★★
じゃあな
 あーホントだ。星野が受ならすっごいタイプ。とは言え、星野がタイプだけに、読んでるこっちも花形と一緒になって「やらせろ!頼む!やらせてくれ!」と七転八倒出来て楽しいと言えば楽しい。佐々成美の挿し絵で、ビジネスシーンの花形のルックスがバリ攻なのも笑える。続編では何とかリバにならないものかなあ。クスリがダメなら催眠術でどうだ?!エリカちゃんならそのくらいの技を披露してくれそうなものだが…。花形の幼なじみで元セックスフレンドのエリカちゃん。ボーイズラブ界のアドバイザーギャルは男前、の法則に違わず、作中最もデンジャラスで漢らしい。頼むよエリカちゃん、「僕が先輩で年上だから攻で当たり前」と納得している星野に、私の愛蔵する「先輩リーマンは受が常識」書籍の数々を届けてくれ。そして花形にマッスルプロテインとまむしドリンクを。
★★★
天河未来
コメディでいちいち怒るのも大人げないとは思うが、星野の傍若無人ぶりには 我慢できなかった。勤務中、しかも自分の席で上司や同僚に「一晩に7、8発」 (いえ、こんな直接的な表現じゃなかったとは思うんですけど)とか言うか普通 ? 「仕事できる」っていうのは花形の幻想でしょ、単に営業先の女に媚売りまくっ て成績を伸ばしてるだけなのでは。今はそれでやっていけても、ライバル社の営 業に若くて可愛い新人男子が入ったら終わりだろうな。いやその前にエレベータ ーや会議室でサカってるところを役員に見つかって左遷かもね。 何よりイタいのは、相手が準備OKの状態じゃないのに無理矢理突っ込んで怪我させたり、疲れてるのにもかまわずヤりまくって翌日寝込ませたりしといて、 その事に一向に気づかないというその無神経さ。女性誌で「こんな男は最低!」 というアンケートを取ったら間違いなく上位に入るタイプだろう。自分の何が問 題なのか考えようともせず、何でも自分の都合の良いように解釈するこいつの思考回路は一体どうなっているんだろうか。花形は星野の事を天然天然と言ってるが私にはいわゆる「電波系」にしか見えないんだけど? 花形、いつまでもずるずると流されてないで、続編では犯っておしまいなさー い!(でも私はもう読まない)
無星
茶右
 私の攻定義としては花形が正解です。そう、ビジュアル的理由でも内面 的理由でも、花形くん正解。 読みながら、本作は一般的として(ちがう方もいるでしょうが)こっちが攻でこっちが受というのが、 あらら逆…?というのを楽しむべき作品なのかな?と思ったのですが、…私の心は燃えぬ 。 攻×攻ということで、どんなカッコ良い男達がすったもんだしてくれるのかしら〜と思ってたのに、どっちも 可愛い感じだったことで、どうも私は燃えんかったらしいです。万歩くらい譲って、星野に攻め要素はあると しても(極めて弱い要素ですけど)、花形に受け要素がかけらも感じられなかったのが敗因でしょうか。
 星野の「ユズルったらナッマイキ」とは攻が使う台詞じゃないでしょう。受が使ったらタイプなのに。 星野がこう言う度に私は萎えてしまって…。なので、私も続編では花形の雪辱線が成功することを祈ります。 花形、あなたが覚え始めたその快感をぜひ星野に教えてあげてください。


攻め気なあなた(水無月さらら)/ビブロス・BE-BOY NOVELS 2巻


美生堂の新商品のCMに白羽の矢が立った人気モデルのトキオは、花形のセミプロモデル時代の同期で、彼にベタ惚れだった男。昔のよしみで引っ張り出して来いと同僚に迫られるが花形は気が進まない。しかし芸能人大好き、しかも恋人が元モデルなのが自慢でしょうがない星野はすこぶる乗り気で…。(J)


じゃあな

 導入部は「おっ、うまいな」と思って期待したのだが、何となく途中から男性向けのエロギャグマンガでも読んでいる様な気分になった。一巻は、ボーイズラブ作品のセオリーをあえて無視してひっくりかえす事によって、こなれた読者をニヤリとさせた作品で、いわばボーイズラブのパロディみたいなものだった。一作もホモを読んだことのない人が読んでも大して面 白くはなかっただろう。二巻はそんな部分が更に増長していた。ヤる・ヤられる、回数、強壮剤、パワー、テクニック…と、周囲をまきこんでひたすらそれだけをすったもんだしていたが、何だか夢がないわねえ…。「ホモは秘してこそ花」に続いて本日のじゃあな的格言。「寝室の事は寝室の内で」。
 なんだ。愛か。愛が足りないのか。星野が鈍感で無神経なところが、彼の魅力ではあるのだが、今回は可愛いところがあんまりなくて、ひたすら無神経だった。もうちょっとラブで切ない思いをしてくれないと花形があんまり気の毒である。花形と星野それぞれの催淫剤は突拍子もなくて面 白かったが、ここでも星野はずるかったなあ…。そこに愛はあるのかい。
 前巻以上にパワーアップした「ボーイズラブをおちょくる為のボーイズラブ」なので、ありきたりなのは飽きたわ、もう死ぬ ほど読んだわ、という人にオススメか。してみると私もまだまだ修行が足りない。花形敢闘記念に★半分おまけ。

★☆
フェネギー
1巻目に星四つもつけておいて言うのもなんだが、2巻目は面 白さ半減。インパクト なさすぎ。おっしゃー、今度こそリバ!行け行けリバ!がんばれリバ!と思っていた 私だったが、夢にまでみた最高の盛り上がりのはずのリバが…リバが…あっさりすっ きり自然に流れ肩透かしだった。具だくさんこってりの豚汁を所望したのに薄味すま し汁を飲まされてしまったような気分だ。花形も攻に必要不可欠な「俺はいくぜ!」 の気迫が足りない。攻×攻の物語だったはずが、いつのまにか百合になってしまったようだ。男は一度やられちゃうとダメになっちゃうものなのか?そうなのか?花形にはいつも心に攻気分を持っていてほしい


小さなガラスの空(山田ユギ)/芳文社・花音コミックス


女性めいた容姿とクールな態度から、高校で苛められている直樹。何とも思っていないクラスメートに何をされても、何とも思わないが、矢田の事だけは少し別に感じている。表題作ほか、その後の「キビしいのである」の整と児島の関係を描いた作品を含む短編集。 (J)


じゃあな

 著者のこれまでの完成度の高いコミックス達に比べると、ちょっと寄せ集めの感がある本作。表題作以外はコメディ色が強いが、ぎゃー、何故あの「キビしいのである」の切なくも美しい世界がこんな事にー。さよなら、整。あなたの事は忘れることにする。そのかわりと言ってはなんだが、表題作は重い。書き下ろしもイタイ。そうそう、私山田ユギって全部こういう感じだと思っていたのよ。イタイなりに何か光るものもありそうなのだが、本作だけではちっともわからんので、また買い残しているコミックスを買いに行かなければならないのだった。
 で、これまでのコミックスに比べると評価が落ちて然るべき本巻なのだが、焼けぼっくいに火がついている中年サラリーマンを描いた「おあとがよろしいようで」があまりにもタイプなので(これはじゃあなの心のホモ漫画アカデミー賞短編部門にノミネート中)その為だけに星四つ。ストリッパーの楽屋より凄い耕介の部屋のカーテンはいかがなものかとは思うが。

★★★★
俺様
どれもこれも凄いぞ。こりゃいいっ!と思う作品ばかりなのだが 難点は…、シリーズは一冊にまとめて下さい。人様の本なので、 読んだけど手元になくって、この人達の話はうーんと…ってなって 困りますぅ。じゃあなちゃんが落語の話を押していたのでどれどれと 読むが…ニヤリ。おっさんなのに可愛い恋愛してる所がいいねー。 唐突なれどどの話も受攻のどちからかが恋愛の段階を踏もうと していて、切なさが伝わってくる。惜しむらくはやはり同じ作品は 一冊の本にしろ、という事だろう。ボーイズラブはそこに欠点が あるかもしれない。
★★★
茶右
 イイですね、山田ユギ。私の初山田ユギだったんですが、やっぱりサラリーマン2人は良かったです。可愛いですね2人共。うーん、もう1段階 欲しかったですけどね。…ありゃ、2話目は同人誌ですか。では期待の3話目もそうなのかしら?どうしましょう。 タバコを吸ったら鼻から煙、とか、膨れっ面にはひよこ唇とかがちょっと気に入りました。短編集でどれも良く、他の話も読みたいと思わされまし た。 表題作で小さく2コマ出てたチカが描き下ろしで再登場。大人チカ、かっこいいなぁ。最近自分に感じている、私って眼鏡の男が好きなんじゃぁ? という気持ちにとどめをさしてくれました。眼鏡すきー。
★★★


太陽の下で笑え。(山田 靫)/芳文社・花音コミックス


今は女のヒモで何とか食いつないでいる壮平はボクサーくずれ。かつて対戦相手に怪我をさせて以来、リングを離れている。高校時代の同級生で悪友の近沢と直樹は今は事務所を構えていっぱしに独立している。二人との距離に焦りを感じる壮平、一方でそんな彼を十年も思い続けてきたチカは…。(J)


じゃあな

 カーット!カメラさんどこ映してんの!壮平とチカなんてどうでもいいでしょ、直樹はどうなってんの直樹は!! 「小さなガラスの空」を読んで、慌てて探した本作。直樹のシアワセはどこ、鮎ちゃんって誰、タイヘンタイヘン…と走り回って、やっと見つけたというのに、直樹は全くのオブザーバー。爽やかな壮平の青春はわかったから、私に直樹の幸せを追求させてくれ。画面の隅に直樹を探すのが必死で、本編があんまり頭に入ってきませんでした。作者にしては割と平凡なストーリーだった様に思うんだけど、それもよく見てないからかも知れません。ともかく、直樹に愛を。

★★★
俺様
くそぅ、チカよ。貴様はそんなにイイ男なのになぜにホモなのだ? あ、ホモだからイイ男なのか…。壮平とっとと気持ちに気付けよ。 キーっ!とイライラするものの、気付かないからこそ、いいんだろうな。 気付いた時に友達としてダメになるか、そうじゃないか…。 チカはとっくに選んでるから後は壮平が選ぶだけだもんなぁ。 ところで壮平と同じジムにいる高校生は壮平ラブにはならんのかな? 直樹が壮平煽るためにチカに手を出した時、壮平は勢いで高校生としちゃうんじゃないかと、おばちゃんは気が気でなかったっすよ…。 山田ユギがいいのは、最後は大団円になる所だろう。読んでいて うんうん良かったねと思わせてくれるのがとても良い。
★★★☆


青年14歳(山田ユギ)/ソニーマガジンズ・ルチルコレクション


中学生の伊東は、親友の町田に避けられはじめる。最近、彼女が出来たばかりの町田だが、そんな事で二人の友情がどうにかなるとは思えなかったのに…。戸惑う伊東に町田は「じゃあやらして」と爆弾発言を。(J)


じゃあな

 ふっ、この私に中学生初体験初恋物語を読ませるとは…やるな、山田ユギ。切なくてイタイか、阿呆すぎて話にならないかで苦手にしている低年齢モノだが、湿気のない純情なバカぶりで楽しく読めた。伊東と町田で、どっちが女役をするかについてずっとモメており、私は心の中で「今まで!今までカップリングでは意見の分かれた事のなかった私達じゃない! 信じてるわ山田ユギ!!」と、大至急作者に電報を送っていたのだが、無事に届いた様だ。良かった。
 表題作ほか、猫がかわいい「猫になりたい」、リーマン純情恋物語(きゃー)「駆け出す男」、ボーイズラブ界最長老受を目指す中年
作家・鳩山先生の登場する「花とおじさん」など、読み応え十分。鳩山先生関係は、あっちこっちでバラバラに読んでいるが、いつか年表でも作って頂きたい。

★★★★
俺様
中坊のくせにドキドキさせられるじゃねーか。痛いも切なくもなく 全うにエッチに興味のある中学生。それが普通です。ただちょっと 興味ある性別が違うだけじゃん。そんな事気にしなくても全然大丈夫! (いや、普通は大丈夫じゃねーよ…)どっちが女役かでモメるのも、 また良し。すぐになし崩しにエッチしちゃダメよ。サルになるからね。 こうも自分的に外れのない作家ってのも珍しい。収録されている 作品どれもに「うんうん」と頷く俺がいる。そしてどのカップルも いー恋愛してます。山田ユギがすごいなと思うのは、 今の所カップリングにダメ出しがないという事。 何この人俺と心一緒?つーか、俺初めて世間のニーズと一致? そんな夢を見させてくれる山田ユギ。これからも俺を裏切らないでくれ。
★★★☆


冷蔵庫の中はからっぽ(山田ユギ)/ソニーマガジンズ・ルチルコレクション


漫画家志望の清水は厳格な父親に勘当され、一人暮らしをしている後輩の梅谷の部屋に転がり込む。ご飯にマヨネーズをかけて食べるような貧乏生活だが、梅谷は快く清水を同居させてくれる。梅谷の優しさに甘えてはいけないと、先輩として焦る清水なのだが…。(J)


じゃあな

 表題作はかわいい。早くやろうよ。貧乏だからパワーが足りないのなら、私がレバニラ一年分を進呈しよう。泣き虫の幼なじみの面倒を甲斐甲斐しく見る短編連作は、受がタイプじゃなかったので珍しくパス。攻氏の逆ギレは凄いなと思ったけど、私、生活の基準から何から、全部攻に準拠しちゃう受ってダメなんすね。そして最後の「妻になってよ。」リーマンなのに何故か心の竪琴がなかなか鳴らなくて、おかしいなチューニング失敗中? とか思ったら整×児島、またオノレらか〜。だから君達ダメだって言ってるでしょうが!整は西本とか直樹とか、色々いいのがいるでしょうが!あんた直球すぎ! いい? そこに座りなさい、男一匹、攻として生まれたからには、年上のリーマンを押し倒すとか、心の傷を隠しながら明るく振る舞うゲイボーイとか、そういう人に迫っていかないとダメ! そこらへんの可愛い美少年を嫁にする様じゃまだまだ、水は低きに流れるものよ、無理めの男を狙ってこそ攻の花道。ほらほら、楽ばっかりしてるから、登場時はキムタクも真っ青のフェロモン美青年だった整なのに、すっかりくたびれたオジサンになっちゃって。やっぱりシノギを削ってこそ男は磨かれゆくものよ。整には次に会うまでに、十歳は年上のエリートリーマン(しかもノーマル)を堕としておくように課題を出しておきます、って私何か児島に恨みでもあるんかいな…。

★★★
俺様
中表紙の猫のオンパレードに心踊る。(アレルギーあるけど猫好きです) ガテン系の後輩と文化系でしかも世間知らずの先輩。お金はないけど 愛のパワーは溢れていて楽しい。どこまでいっても貧乏な彼等には アパートの隣に住むおばちゃんが(いつの間に)いつでもパワフリャアな差し入れしてあげるわっ!だから貧乏のまま慎ましくいつまでも二人で 暮らすのよ。幼馴染の話はなんか昔のJUNEっぽかったのと、どうも 受が気に入らないのでダメだった。いっそ受攻逆ならOKだったかな。 整は、高校生の時が一番カッコウ良かったな…。児島も整なんか止めて取引先の専務とか、近所の高校生の方が今の整よりも幸せにしてくれる んじゃないかな?そうか、高校生の整と今の児島なら全然問題ないじゃん。
★★★
茶右
表題作は可愛かったです。スっとぼけてるけど、包容力と甲斐性のある後輩がカッコイイ。先輩もくるくる表情が変わって可愛いです。 先輩の方にはまだその気は薄いようだけど、後輩くんはしっかり狙い始めてるので、行っちゃえ行っちゃえ!!と思います。 貧乏でも愛があれば幸せ…のように、今後は愛を育んで下さい。 幼馴染の話は、高校時はどちらかというと眼鏡美人だった攻も大人になったら眼鏡の男前になって、あらまあ、と思ったのですが、 表題作の余韻に浸ったまま読んだらあまり印象に残りませんでした。整と児島は、やっぱり整の男前度が下がっているのがなんとも残念。 高校生の時の方が見目も格好良かったのにな。児島相手ではもう一度あのイイ男に戻るのは難しいところか…。 でも浮気しまくってイイ男に戻っていく整は児島の手には負えないかもしれないしなあ…。でも整にはやっぱり男前に戻って欲しいです。ごめんね、児島くん。
★★★


冷蔵庫の中はからっぽ(山田ユギ)/ソニーマガジンズ・ルチルコレクション  2巻


「漫画家になりたい」清水はそう言って勘当される。 後輩の梅谷のアパートに転がり込む清水だが、 梅谷はバイトで自活しておりとにかく貧乏だった。 貧乏なりに楽しく暮らしている二人だが、そこに 梅谷の妹佐保子が乗り込んで来る。ブラコンの 佐保子が加わり、さらに貧乏が加速していく三人だった。(O)


俺様

佐保〜カワイイ〜イイ女〜。そんなわけで梅谷の妹佐保ちゃんが 加わった途端に話が加速した。それまでと連載の間が長かったせいも あるが、急いで生きているキャラが多い分その方が慌ただしくなくて 良かったかもしれない。清水が一気にボーイズラブ空間に挟まったのは、 バイト先の影響だが、これがいわゆるボーイズラブ系と表現された受は 私の一番イヤなタイプだった…。清水は感情に知識がおいついていなかった だけで、今やステキな(無敵な)女達のおかげで知識もバッチグーになってしまっ た。 伏せ字で叫んでいた所がとても知りたかった。梅谷はあまり感情の表現がなく、 また表情にも出ないのだが、一旦行動に走ると止められないのはやはり 若さだからだろうか?そして受攻ともに盛り上がりいざという時に邪魔が 入るのも山田ユギならではで、盛り上がっただけ冷静になると恥ずかしく なっている様はとても可愛いし、話的にもナイス引きだったりする。 今回もおばちゃんキャラは強烈だった。梅谷母は冷静な分怖さが増すのだが、怒らせたら一番怖いのは清水母かもしれない。 なかなかエッチに行かず、作者自身もやったら終わると言っているが、 エッチがなくても充分面 白いので、やらずに終わっても私はたぶんちょっとしか文句は言わない…かもしれない…。私も作者と一緒で妹×先輩だったりする。 欲を言えば佐保が幸せを掴む話も読みたかったが、彼女はきっと自力で 幸せを掴むだろう。そしてその相手は前田では役不足なんだろうなぁ…。 佐保、ガッツ!

★★★
じゃあな
 別段オタクではない私の同僚が、ミシュランを読んで「あたしもホモ読んでみたーい。なんか貸してー」というので、あれこれ貸したところ、彼女が好んで「あれ続きないの?」「あの人新刊出ないの?」と、自主的に聞く様になったのが山田ユギ・石原理・葉芝真己である。作品にもよるだろうが、まあ近作であれば、この三人は外海でも十分以上に通 用する。日本ホモ業界の顔と言ってもいいだろう。ホモオリンピック(ホモリンピック)があったら是非、日本代表として出場して頂きたい。
 で、そんなホモリンピックのメダルに期待がかかる作者の人気シリーズ第二巻。ありがちなエピソードが多かったのだが、そこは独特のパワーとキャラクターの魅力で読ませてくれました。出色なのは佐保ちゃん。いいですなあ可愛いですなあ。性格も行動も可愛いけど、ともかくルックスがかわいい。今年のミシュラン女の子大賞(今年もやるんか)に早くもノミネートだ。
 そして梅谷母(この人もノミネートか…?)。最強の勇者が群れ集う山田ユギのおかんスタジアムの中でも、かなりの猛者登場。おかんオリンピック(おかリンピック)でも入賞が期待出来るホープおかんである(ちなみに私が一番好きなおかんはカバ新母)。
 二巻は佐保ちゃんと先輩でストーリーを回した感があるので、梅谷の魅力が出にくかったのが残念なところ。終始ぬ ーぼーとして読めない人だったが、実際そういう人だったのかも知れぬ。
★★★☆




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