サラリーマン湯けむり三人旅(佐藤ラカン)/ワニブックス・キララノベルズ


二枚目だが真面目で無骨な加藤は、同僚の風間に熱烈な片思い中。親友の竹内の誘いで、風間と三人、温泉旅行に出かける事に。思いが募る一方の加藤だが、宿泊先の旅館では殺人事件がおきて…。(J)

じゃあな

 適当に気が利いているので、読みやすい事は読みやすい。土曜ワイド劇場のパロディという事だが、あれも確かに見終わった後に「あーあ、暇なもんだから全部見ちゃったよ。ま、面白くないわけでもなかったかな」という気分になるが、まさにその感じ。そんなところまで模倣してみたのだろうか。だとしたら凄い計算高さだが。全体的にB級とC級の狭間を漂っているので、挿し絵が私のタイプだったらそれなりに掴まれたかも知れない。喜乃ちゃんの描き方などは書評的に言うと「新人ながらもキラリと光るものがあり」後の作者の成長を期待させる。
 風間にメロメロなあまり「元気だった?」と聞かれて「おととい鼻をかんだ」と、まで申告してしまう加藤のキャラクターは良かったのだが、彼の女性不信についてのエピソードが何となく未消化。風間はさして特筆すべきところもない。そして竹内。竹内なあ。竹内、お前はなぜ存在するんだ?と、デカルト的質問を投げかけてしまいたくなるキャラクターだった。当て馬なのか?ただのいい人なのか?風間狙いなのか加藤狙いなのか?何も考えていないのか?…と、前半部分はどんな読者も、竹内のトリックスターぶりに翻弄されるであろう。

★☆


カタルシス・スペル-解放の呪文-(久能千明)/桜桃書房・エクリプスロマンス


快楽主義で淫蕩な月人でありながら禁欲的な文官のカイと、傭兵上がりの武官の三四郎は、マザーコンピューターによって最適の相性とコンビネーションを持つ「バディ」として選ばれた。義父への想いに縛られて自分自身を憎んでいるカイに対して、三四郎は危なっかしさを覚える。そんな二人を乗せた宇宙船が反乱分子に占拠されてしまい…。(J)

じゃあな

 第一作目の「青の軌跡」を読んだ時はあまりピンと来なかったのだが、本作は面 白かった。一作目は上下巻で、妙にじれったいわりにはオチが「えーっ、そうきましたか」という展開だったからかも知れない。こういう、まともそうな作品では、ホモは一作一組にしてくれると有り難いのだが…と、言ってたら今回のゲストキャラもステキにホモだった。カイと三四郎を乗せた宇宙船「ジュール・ベルヌ」をスペースジャックした連邦軍の反乱分子グイド・リー中佐とサーシャ・ゴットルプ少佐。出すのか。どうしてもホモが出したいのか。ようし、受けてたとうではないか(誰と戦ってるのじゃあなさん)宇宙の彼方から、何組でもやって来るがいい。
 自分自身を疎んでいるわりには、天より高いプライドを持つ戦う受・カイは、なかなかイイ感じである。今書いてて矛盾している様な気もしたが…自尊心と自己愛って比例するものなんじゃ…いや、ともかく色気抜群の超絶美形で、一度カイがその気になれば、誰でもムラムラというのが凄い。こんな人ばっかりで溢れている月というのは、一体どんなお色気都市なのだろう。永井豪の漫画みたいなんだろうか(だいぶ違うそれは)終盤の二人の関係も、火花飛び散っていて良い。後書きで作者が「詰め込みすぎじゃない?一冊では無理な内容だったんじゃない?」と心配していたが、私はこのくらいの短期決戦で終わらせてくれた方が有り難い。



残酷遊戯(こいでみえこ)/ビブロス BE×BOY COMICS


高校に教育実習に来た蘇芳果は、金持ちの御曹司の原島大地に 「俺のものになれ」と言われ、言う通りにしないと恋人(女) に危害を加えると脅されて囲われ者になる。男のプライドと「夜」 さえ我慢すれば申し分のない生活を送る果だったが、そのことを 親友の吾郎に知られてしまう。(F)

フェネギー

誤解のないように言っておきますが、私はこいでみえこが結構好きです。 好きだからこそ腹が立つことってあるでしょう?発売から1年以上たった のでファンはもう読んだという前提で言わせてもらいましょう、 これから読もうかと思っている人は読んではいけません。本屋の棚を見て 悩んでいるあなた!その黄色い背表紙の四文字熟語に手をのばしては いけません!何が腹立つってあーた、大地が果に本気になり、果も大地を 放っておけない気になりはじめ、親友の吾郎が本気で当て馬として 立ち上がって「おお!面白くなってきたじゃないか!」ってところで 終わってるって事ですわよ。中途半端なの!中途半端!打ち切りになったのか? 打ち切りなら打ち切りでちゃんと最後の回でまとめなさい。それがプロって もんだろうが。こんな終わり方させといて「いつか続きが描きたいな」なんて 言っている奴はプロじゃねぇっ!同人誌じゃないんだぞ。こんなもん恥ずかしげ もなく出版するなビブロス!反省しろ、反省!作者が死んだわけでもないのに こんなふうにハンパな作品を、私は「栗本薫『魔剣』の呪い」と呼ぶことに 決定した。こういう腹立たしさは『魔剣』以来だから。 同時収録の「君だけだ君だけだ」もハンパ野郎で、作者はこっちの方を 気にしているようだが、違うよ君。「残酷遊戯」を何とかしたまえ。 理由は「残酷遊戯」の方が面白いから。続きさえキッチリ描けば許して やろうじゃないか。

読んでは
イケナイ
俺様
読んではいけないとフェネさんが力説していたのでどれどれと 思いながら読んだのだが、読んだ時間を返してくれ。 思わず「続く?続くの?」と本に質問。でも返事はない。 まー、とにかく何もかもが中途半端。人間関係どれか 一つぐらいクリアにしてよっ!そんなわけで話も気に入らなければ キャラも気に入らない。同時収録に期待をかければそちらも 肩すかし。これでプロとは片腹痛いぞっ!
読む時間が
勿体無い
じゃあな

 フェネさんの粗筋を読んで、ずっと受の名前が何て読むのか知りたかったので、それがわかっただけで満足です。「果(はたす)」だって。鮭の腹身みたいな名前の人め(それはハラス)端的に言えば、面白くないけどこんなもんもアリでしょう。沖麻実也の「なんにもおきないトラウマワールド」に比べれば、色々事件が起きて、わかりやすく登場人物の心が動くだけ、こちらの方がマシでは。以前、芳崎せいむでも同じ事を言ったが、こいでみえこも私から見ると、キャラクターの表情から感情が読みとりにくい作家である。



西洋骨董洋菓子店(よしながふみ)/新書館・ウイングスコミックス


橘は突然会社を辞めケーキを開くと宣言。過保護な親により最高の ケーキ職人と環境を整えられるが、そのケーキ職人は高校生の時に 自分に告白してきた小野だった。腕はいいのだが小野は魔性のゲイで、 いつも勤め先で同性問題を起こし、一つの店に長くいる事は出来なかった。 (O)

俺様

ああ、よしながふみの描く食い物はどうしてこんなにも美味そうなのだ? どうして五反田にはアンティークがないの?(あるわきゃねーよ) 第1話は今後出て来るキャラを登場させている。普通ならまとまりなく終わる所、 絶妙のバランスで人物紹介がされている。 その後オムニバスで各自の話と続くのだが、伏線のバランスが絶妙である。 魔性のゲイの話は連載で読み損ねていたのだが小野は受攻どっちもOKなので 驚いた。しかし、「僕は魔性のゲイなんです」と告白した小野には橘でなくても大笑い。 あれに色気を感じない俺はホモじゃねーと確信、って俺女だよ。(笑) 神田くんの小野のケーキに対する感動の表現に「ドンガラピッシャーン!!」はバカ受け。 俺も「おケーキさまさま」と呼ばれる小野のケーキを食ってみたい。そしていつか 橘は小野とデキると信じている。いや、信じていいんですよね?よしなが先生っ!!

じゃあな
 すげーな、最高10P背景がなかったよ(エイジ面接のシーン)しかしそれさえも今風でおしゃれだと感じさせてしまう、得な作家だよしながふみ。散りばめた伏線の中から、キャラクターの人生を拾い上げて、瞬間クローズアップして見せてはまた流れに戻っていく。まだまだ途中で途切れているストーリーが幾つかあるので、次巻にも期待。小野の最初の男ってさあ…あと橘の実家もさあ…お父さんにはまだまだ素敵な笑顔を見せて欲しいんだけど、もう出てこないのかしら。スマイルフォーミーパパ。ところで、小野は、自分からカミングアウトせずとも、何故か周囲にゲイだと知られるのか自然と男が群がってくるという事であるが、私には理由はないが、胴の長い男性を見ると必ずゲイだと思いこむ習癖がある。小野の胴は長い。見破ったり、魔性のゲイ。
フェネギー
面白いんだか面白くないんだかよくわからないで読み進めた 本作だったが、気がつくと3回も読み返していて時計を 見たら午前3時だった。・・・明日会社なんですけど、 よしながふみセンセー、どうしてくれるの?ってなわけで、 ホモっていってもホモは小野だけで橘はただの女好きの酒飲み だしエイジはただの甘いもの好きだし、ホモミシュランに 推薦するほどホモではないんですが、なんだかいいのよね、 このホモぶりが。3人のどうやってもホモカップルには なりそうもない不思議なバランスがなんとも良い。 作者としては喫茶アンティークに訪れる人々の人間模様を 描いていくつもりなんだろうけどそれだけじゃ駄目駄目よ。 小野が橘にもう少し本気になって報われぬ想いに七転八倒 してくれるとなおさら読者としては楽しいね。いっそのこと、 キスシリーズのちーちゃんのように「このケーキを食べて くれれば僕の気持ちがわかるはずだ!」とか言って小野が 煩悩ムラムラなケーキを作り続けてしまうってのはどうだろ? で、甘いもの嫌いな橘ではなく、店の客がみな顔も知らない 小野の魔性の虜になって中毒のようにケーキを買いに来る ようになり店の売り上げは10倍に・・・ってのはどお? よしながせんせー。 なんてことを言いつつ、3人のバランスは崩してほしく なかったりするので、2巻以降どういう展開になるかが とても楽しみです。


西洋骨董洋菓子店(よしながふみ)/新書館・ウイングスコミックス 2巻 


黒塗りのベンツで乗り付けてきたサングラスの男。橘を「若」と呼ぶ、お目付役の千影の登場に『アンティーク』は大騒ぎ。財閥の御曹司だという橘の素性に驚くエイジ、そしてサングラスを外した千影の素顔に、小野が「魔性のゲイ」に変身?!(J)

じゃあな

 中身はどうあれ、ヴィジュアルは素晴らしいアンティークのスタッフ達は、カッコイイモデルの写 真集でも見ている様な楽しさがある。面白いしカッコイイし。笑いあり、時にピリッとしたスパイスありで読み応え十分。今巻は私も雨の中小野を追って駆け出しそうだったよ。…いや、止めに行きたかったんだけどね。「小野ーっ、それはダメだ小野ーっ!」「小野ーっ、人としてー!」と絶叫の嵐。げに恐ろしきは魔性のゲイ。
 クリスマスイブ大忙し編も、みんな頑張って商売繁盛で良かったね。みんな仲良し、馴れ合ってGO! っても時にはいいだろうが、私はこういう、別 に好きあって一緒にいるわけじゃない寄せ集め集団が、目的の為に一致団結して使命を成し遂げる話っていうのが大好き。ルパン一家や仕事人に通 じるものがある。そしてカッコイイ男達というのは、そういうシチュエーションが似合うものである。

★★
俺様
今回であの無愛想なおっさんが出て来た伏線がやっと理解出来た。 つーか、本誌で読んだ時は「ほう、そういう事か」と本屋で立読み中に 感心していた。新キャラ千影も思わせぶりなキャラクターなのに 何ともお間抜けさんだが、魔性のゲイ小野が狙いたくなってもしょうがない かもしれない。魔性のゲイのスイッチオンはかなり笑ったというか、 雨の中で千影を誘うシーンではまるで映画のワンシーンのようなのだが、 どうしてもじゃあなちゃんが前回書いていた「小野は胴長」という言葉が 浮かんできてしまい大笑い。だって本当に胴長なんだもの。 そしてヤッちゃんが受な事にビックリ。小野は千影を犯したいと言って いるが、そりゃ初心者相手に受けるのは辛いだろうが、ぜひとも千影には 立派な攻に…いや、立派なギャルソンになって頂きたい。 ところで子供の頃に大岡越前ごっこなんてするだろうか?それにしても 大坂志郎さんの死はしのばれる。(すいません源さん好きだったもので) 今回はそれぞれのトラウマがはっきりさせられた。色々と悩みを 抱えながら四人とも逞しく生きている。しかしケーキ屋なのにどうにもこうにも体育会系な店。そして店員は美形揃い。 そりゃ騙されて沢山買ってしまってもしょうがないでしょう。 俺だってアンティークの焼き菓子の詰め合わせなら5千円分欲しいです。 神田くんの「ちょーサンキュ」は激プリティだった。なのにあんなに デンジャラス小僧だったとは。そして橘はようやくアンティークを 作った理由を語った。さて続きはどう展開されるのかとても楽しみ。 そしてあのおっさんはあの後でもアンティークに来てくれるのだろうか…。
茶右
 橘が格好良くって、小野が格好良くって、千影が格好良くって、橘が可愛くって、小野が可愛くって、千影が可愛くって、私の頭の中で矢印が あっちに向いてはこっちに戻ってきて、行ったり来たりでマイッタです。誰と誰でもいいようで、誰と誰でも違くて、もうぐるぐるぐるぐる。 ゲイなのは小野だけなのに、この散りばめられたホモテイストはどうだろう。楽しくって仕方が無い。私の中ではこの輪の中に入っていないエイジもすんごい可愛いし〜。雨の中の小野を除けば(ユーちゃん、あれはカッコ良くないよ…)、立ってるだけでも水飲んでるだけでもホント 目の保養になるなぁ、作者の男達は。
 軽快な言葉遊びや笑いが沢山ある中、登場人物が言ってることや表情に人間の内面 をさらっと描き出して、どきっとするような生々しさがあるので、わはははは〜と読むだけでない重厚さがあって、読み応え十分。洋菓子店の4人以外の人々も脇役がいないんじゃないかと思うくらい 全員が個性豊かに描かれていて、文句なしに面白かったです。
★★


西洋骨董洋菓子店(よしながふみ)/新書館・ウイングスコミックス 3巻 


小野の前に真っ赤な薔薇の花束をもった外国人が登場した。 彼は小野の製菓の師匠で、小野を自分の店に引き抜くために 現れたと言う。しかももう一度小野に愛を請うためにとも言う。 小野の引き抜き話に焦る橘達だが、小野はプラダ欲しさに心が揺れる。(O)

俺様

色んな意味での問題作が収録されている1冊なのだが、 いくら売り時だからってどうしてそこまで連載食いつぶしますか…。 ところで誤解されがちだが、この作品はホモ(ゲイ)が出てくる だけの普通のマンガである。(みんなわかってるけどさ)やはり キャラクター的に魔性のゲイはインパクト強しという事なのだろう。 1・2巻にも増して出てくるケーキはどれも美味しそうで、食べてもいないのにジタバタ踊りたくなってしまう。だからそれが表現しきれないドラマにはちとがっかりさせられる…。さりげなく重要な事が さらりと描かれているのだが、それでも大人達のトラウマ等が 生々しく伝えられてくる。それをエイジの超直球が緩和してくれる。 しかし、小野の師匠ジャンの登場には「ああ、彼はフランス人だ」と 納得させられる説得力があった。その行動自体にもな…。いやいや 日本人にはあれだけ回りくどい形容詞は使えないし、ヒゲジョリジョリも…。 エイジの美味いもののためなら体を張る根性は元ヤンならではなのだろうか…。 小野の人生は全てにおいて間が悪いとしか言いようがないかもしれない。 しかし、ここに来てやっと自分が何をしたいのか理解出来き、何のために パティシエになったのか納得出来たのかもしれない。しかし、人でなしな事には違いないがな…。(だいたいプラダに心揺れていたし…) 純情だった頃はどこへ行ったんだよ小野。ちーの以外な一面 も見れたのだが、 橘だけはまだ迷いの中なのだな…。ところででこちゃん本人がいらないと 言っていてもブラはつけさせなさい桜子さん。

★★
じゃあな
 ちいエプロン通販って何じゃいな…。メディア商業ベースに乗っても、変わる事のない作風とクオリティで、今巻も読み応えがあった本作。ハルカ&タミーのお二人も素敵でしたね(おむぎさんも)。そして相変わらずスタッフ四人は、いい男でいいヤツらである。特にちいは天使だな。頭に羽が生えている…いやそうではなくて。
 どうも私は意外と橘に夢を持っていたらしく、彼の気の毒な半生にちょっとイメージ壊れたりもしたのだが、まああの生い立ちがあったからこそ、現在の、妙に気の回る小手先の器用な彼がいるという事だろう。でこちゃんのブラジャーを代官山のキッドブルーに買いに走る彼の姿が目に見えるようだ(グンゼで済まさないところがもちろん橘だ)。ところで橘の人生って、どこかでジャイアンとすれ違ったりしていそうですな。
 前巻で和解が成立したおかげか、今巻橘がすらっと「俺達の高校って」と言ったのがなんか嬉しかった。二人の間の傷と確執がうまい具合に笑い話になって、スタッフ全員ようやく一致団結という感じ。なんだかんだ言ってみんな結局仲いいよな。そのチームワークは、組んずほぐれつの愛憎ホモなんかよりよっぽど魅力的である。
 小野の金銭感覚がかなり自分に似ている事に、ちょっと我が身の魔性(ないない)を感じつつ…次巻はエイジの活躍を期待する。
★★


西洋骨董洋菓子店(よしながふみ)/新書館・ウイングスコミックス 4巻 


誘拐された時の事を思い出させず断片だけを夢に見てうなされる橘。いきなりフランス語を習いに行かされ自分の存在価値に不安を覚えるエイジ。それぞれが不安を抱える中、小野は自分の進む道を見つけ、千影はあいかわらず何もかわらない。連続して起きる少年の誘拐事件。そして警察がアンティークを訪れる。(O)

俺様

ついに終わってしまった西洋骨董洋菓子店。もうこれであの紙面から甘い匂いがかぐわってくるぐらい美味そうなケーキを見ることはないのだな。
エイジの涙にかなりノックアウト。すっげぇ可愛いチョー可愛い。エイジは本当に子供なのだね。今まで殴り勝てば自分の存在が認められる世界にいて、自分の位置を見出してきたけど、今いる世界は評価がとても曖昧でしかも目の前にいる小野は天才でと不安材料ばかりで、そのイライラを正義なんだけど(どうみてもかつあげしているようにしか思えなかった)他人にぶつけてしまう。自分の意思が通じずジタバタ暴れる赤ん坊のようで、色々汚い事も知ってるけど純粋なんだねと思う。顔を洗って厨房に下りてきたエイジは本当に可愛かった。橘はエイジを甘やかすなと言うけれど、自分が一番甘やかしている事に気づいていない。オヤジと呼ばれるのもきっと嫌じゃないんだろうな。そしてついに橘が待ち望んでいた瞬間が訪れた。橘は何のためにアンティークを作ったのか…。真意はわからないが、きっと2度と自分と同じ思いをする子供を出したくないのだろう。
犯人に対する強い態度も、そのあらわれだと思う。エイジ(一時的)と千影が巣立ちをしてしまいまた小野と二人に戻るアンティーク。だが日常は何一つ変わらず時間は流れていくのだった。橘は今日もケーキを巧みな話術で売りつけているのだった。ところでよしなが先生、
参考文献よりもケーキの参考店を教えて下さいよっ!いや、マジでっ!

じゃあな
  すがすがしく気持ちのいい物語だった。完結巻である以上、この物語の感想はここで終わり、このページにずっと保存される。すると、これから未来永劫、真下に来るのが「凌辱教室」になる。それが惜しまれるほどに(なら順序変えろよ)爽やかなエンドマークを見せてくれた。
 橘圭一郎というキャラクターが、何でも出来て美形で金持ちの御曹司でありながら、意外に純情で不器用で単純でお人好しだったりもする。心に深い傷を持ちながら本当は優しくて、橘はもしかしたら、ずっと許したくてあがいていたのかも知れないとすら思う。小野への思いなんて本当に「男の子」で可愛かった。私が椎名桔平だったら新書館に土下座して「ノーギャラでいいからこの橘を演らせてくれ」と頼むがな。
 ドラマの小野が、エイジを影から見守る星明子めいたおかあさんキャラクターであったのに対して、漫画の小野は厳しくも優しくエイジを育てるお父さんキャラクターである。またエイジが本当に育てる甲斐のあるいい子だ。こんなにいい子で将来性バッチリ。ああこういう子に老後の面倒をみてもらいたい…と思うにつけ、しまった! 先を越された! くそっ、あのボクシングジムの会長、さすがいい先見の明してやがるぜ! さすが老いたとは言え目つきは虎だぜ…悔しいぜ…。
 PALMシリーズ、アーシアンと、エポックメイキング的な作品を輩出してきたウィングス。イメージ的に「オタク好みの花とゆめ」みたいな印象があったのだが、よく考えると(少なくともここ十年では)少女漫画界における功績は白泉社より大きいかも知れない。
 私は魅力的な男達がなれ合いでなく一緒にいる、損得があるから一緒に組んでいるがチームワークはバッチリ、というシチュエーションが大好きだ。アンティークもまた、ベストスタッフが揃って粋な活躍をみせてくれる事と思う。美味しいケーキは画面の中で食べられなくても、食欲を萌えに変換させて堪え忍ぼうではないか。私は橘の腰だけでご飯三杯食べられる。エイジの笑顔でもう一杯だ。こんな俺に甘味など不要。漢らしいぜ、自分…。


陵辱教室(坂本ミキ)/ヒカリコーポレーション・ブレスコミックス


世紀末、荒廃した東京。高校教師維は恋人の彬の言いなりに 体を貪られる。維を巡り欲望と愛情が交差していく。(O)

俺様

ブックオフ五反田オープン記念に購入。あらすじが書けません 助けてください。(泣)この作家も10年ぐらい前から同人誌で 知っているが、何ともねぇ…。なんてぇのかな、とにかく維は 男にやられるのが好きなのかなぁ?世紀末の東京でもちゃんと女は沢山いるのになぁ。だいたい彬と維の知り合ったきっかけも わかんないんだよなぁ。生徒にバイトしてる所見られたぐらいで 慌てる維もよくわからん。売りでもやってるならともかく、ただの バイトなのになぁ。まあその生徒も先生のために人刺すぐらいだしな。 とても疑問なのは世紀末の東京は腹を怪我した人間を自宅で市販薬で 直せるものなのだろうか?そして、怪我してるのに直ぐやっちまう人は 傷開いて死んじまえって思うのは私だけでしょうか…。続いているらしいの ですが、続きはどこにあるのでしょう…。同時収録の作品はモデルになった 人達がとても可哀相だと思いました。

じゃあな
 にっかつロマンポルノみたいな題名であるが、主人公が教師であるという点以外、本編とは何の関係もない。どっちかって言うと「陵辱アパート」ってカンジ。「世紀末、東京」と言って始まるが、それじゃ今だよ。そして今どきこんな不良のおねーちゃんいるかいな。ポニーテールでヘッドフォン聞いてチューインガム噛みながらゲームしてるんだけど。
 そして先生と、その悪い恋人であるところの彬とかいう人との、「お前のところの生徒売り飛ばしてもいいんだぜ」「やめろ、生徒には手を出すな」というやりとりがあるんだが、ホントだよ。売り飛ばす先も拉致する手段もあるなら、そこらへんにいるの片っ端から売り飛ばせばいいだろうが。何でわざわざアシがつきそうなルートを選ぶさ。
 本作者は、一度Zipsで見かけた事があって、何の前置きもなく秘密警察の捜査員が悪の組織(しかし一人きり)に拉致監禁されて陵辱されまくってそれだけで終わるという、強気にして無謀なパワープレイを見せてくれたのが非常に心に残っているのだが(あんまりにも堂々と、中途半端に始まって中途半端に終わるから、大人気シリーズの一部なのかと思っていたら、まさかそこだけだったとは…)もっと心に残っているのはそのひとりぼっちの悪が、前髪で片目が隠れた髪型をしているのだが、右を向いても左を向いても片目が隠れている点であった。どうなってんの、アンタの頭。花形満? そんなたまらない不思議さが…本コミックスでも十二分に味わえて、非常にいいすっとこどっこいぶりではあるのだが、この程度のレベルで「実はモデルは誰それで…」とわざわざ後書きで書いて下さっても、普通の読者はしらけるし、そのモデルのファンも決して喜ぶまいよ。まして当人においてをや。
フェネギー
続きあるんですか?これ。言っちゃ悪いけど描かなくていいですよ。 読後感は「なんだったんだ…いったい」の一言に尽きる。 いつ級長の美少年が先生を陵辱するのかと待っていたら美少年は ただ先生への思いこみで人殺しするだけの変なヤツだったし、 人間のクズな彬を好きだという先生の気持ちも理解不可能。 先生を輪姦している中の一人がなんとなく冒頭に教室にいた生徒に 似ている気がして、そうかこれをネタに今度は学校で陵辱するのね、 と思ったら全然そんなこともなく、まったくもって看板に偽りありな内容。 作者、どうしてこんなタイトルつけたの? 受と攻の区別がつきにくい不思議な絵柄だと思っていたら、なるほど 全部パロディですかい。あとがきで「実はモデルがいるんだー!」と 言ってモデル名を列挙するのはやめてください。それで喜ぶのは 同じ志の人だけです。ただのエロマンガとして読んでいた私は、 あとがきで気分が悪くなりました。作者にはプロをやめて一生 同人誌の世界で生きていってほしいと思います。
無星



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