愛していると言ってくれ−晴天なりシリーズ−/藍川さとる 新書館・ウイングスコミックス

悠二と静太郎は幼馴染。7年ぶりに再開したのだが、他の事は覚えているのになぜか静太郎は悠二の事だけは忘れていた。昔から可愛かったがさらに美人になった悠二だが、静太郎の前では昔通りのわがままを通す。静太郎はそんな悠二に「お前以外の事なら全部覚えてるよ」と言ってしまう。 (O)

俺様
 元はこの二人「光」みたいって読み始めたのだが、もう悠二のワガママっぷりが素晴らしい。そしてそれに振り回されながらも従ってしまう静太郎もナイス。 藍川作品は結構精神面を押し出してくるのだが、悠二の自分からは絶対好きだと言いたくないワガママさと、静太郎の包容力のバランスは絶妙。 結局、静太郎が悠二の事を忘れたのは「悠二と離れるのが嫌だった」からってのも下僕らしく良い。静太郎は悠二に嫌いだと言われても自分が好きならそれで良いという。結局大団円でホモの出来あがりなのだが、家族公認ホモってのもねぇカワイイお嫁さんが欲しかった母に対して 「悠ちゃんカワイイからいーんじゃない」という姉も姉。でも俺でも許す。
★★★★
じゃあな

 同シリーズの中では、ホモっちー人がいっぱいいるのにズバリ直球ホモのこの話が一番悩みがなく消化しやすいというのも不思議なもので。結局静太郎というのは、このシリーズの中では春子と並んで感情の振り幅が安定した人なのだな(琴子みたいに微動だにしないという人もいるが)
 ゆえに美味しく食べやすく綺麗な絵柄の少女漫画でボーイズラブ(ホモっていうより、そういう感じ)が召し上がって頂けマス。その後の同シリーズに登場する、フルムーン夫婦の風格まで漂わす家族公認カップルの姿も見物。

★★★★
そうね
もともとこの人は絵が好きで読み始めたのだが、ありゃ・・ホモだったのねと。 タイトルからしてホモだろうになぜ気付かなかったのだろう・・。 とにかくうまく綺麗にまとまっている。話の展開的にも絵柄的にも読みやすいし、 感情面でもイライラムカムカせずに消化する事ができる。だってホモって結構 うっとうしいんだもの。しかも、上手くまとまって家族が祝福するのがいいなぁ。 女ばかりだからホモに心広いのか?静太郎の父は帰ってきたらどう思うんだろう? ★★★★



 


真夜中を駆け抜ける(依田沙江美)/シャレードコミックス

マルチタレント的な存在になりつつある画家の勇気と、彼の初恋の人でありかつての恋人・現在はヤリ手の編集者として活躍している昇の再会。終わったと思っていた恋に火がつく勇気だが、果たして昇は…?(J)

じゃあな

 コマ割りの小さい、書き文字のこまこました作風の好きな私にとって同作者は大変ツボ。特にこのシリーズがお気に入り。ベースにあるのは勇気と昇の恋愛の筈なんだけど、ストーリー上に主に出てくるのは二人をとりまく人々の七転八倒。二人の感情は時々ポロっと出てくるから読み飛ばしてしまいがちだけど、それだけに読み返す度味わいの出てくる作品。サブキャラに至るまでスパイスの効いた描かれ方で読み応え十分。書き下ろしもいいですねえ、なんか重たくて。というわけで満点。ちなみに姉に薦めるにあたってホモ版「ギャラリーフェイク」と言ったら後で「嘘つき」と怒られた。ちがったか。

★★★★★
フェネギー
しみじみといい。個性豊かな登場人物たちが、実にリアルに描かれている。 本当に神保町あたりで昇は働いていそうだし、勇気はそのへんの画廊で個展を 開いていそうな気がする。ホモマンガではおざなりになりがちの脇役の面々も 一人一人がしっかり生活している。勇気の仕事仲間のまきちゃんも、お友達の てっちゃんもそれぞれ違う分野で主人公ができるくらいに個性的で人間的。 勇気と昇のふたりの関係はというと、付かず離れずの適度にいい位置。 大人で現実的な恋愛だと思う。「一緒に暮らさないか?」と言う勇気に 「なんで男と同棲しなきゃいけないんだ気持ち悪い!」と一蹴してしまう昇が 男らしくて好き。もう、男らしい受って大好きなんですってば!ツボよ、ツボ! 絵も好みだわ〜。このシリーズもっともっと続けてくれないかしら。
★★★★★
たかね
 サワヤカだね!!なんか空気澄んでるよー。こーゆーいわゆるボーイズラブ漫画は 個人的に苦手なのですが、この作品は比較的面白く読めました。
 テンポが良くて切れ味がいいのと、色恋沙汰に執着しすぎてないのが良いね。勇気 も昇も、おバカで単純で、でも愛しいキャラクターといった感じ。ラヴラヴなんだけ ど押しつけがましくないというか、サバサバしてて読みやすいので、ボーイズラブ系 苦手な人でも幸せな気分でさらっと読み流せる1冊。「空気澄んでる」というのも、 好きな人には「透明感があってたまんない」ということになるのかも。  H度は低いが、昇くんの自発的御奉仕シーンはよかったね。あと、大伴てっちゃん 、好みッス☆ 勇気×てっちゃんでも全然OK。っつーか、それだったらハマったか も(笑)。
★★★
俺様
話的にはどこにでもある話なのだが、勇気と昇の感情や 男同士としての現実問題とかもちゃんと描いているので 好感度は高い。サブキャラの生かし方も上手く、 思わず「てっちゃんの話は他にはないのかしら?ねぇ?ねぇ?」と 本に向かって話し掛けてしまった。 流れがしっかりしている話なのでもっと読みたいのだが、 掲載誌がなくなってしまうので、どっかで拾って欲しい。
★★★



真夜中を駆け抜ける2 千の花(依田沙江美)/シャレードコミックス

昇と勇気の恋人関係は継続中。 勇気に見合い話が舞い込んできたり、昇が新人作家を気に入ったりと細々した騒動はひっきりなしに訪れる。そんな中、勇気の父親が亡くなった事で、昇は自分達の関係について考え込んでしまう。(O)

俺様

やっと続きが出た。長かった。待ってる間に昇が勇気を捨ててしまうんではないかと心配で心配でたまらなかった。でも本当は昇が勇気に捨てられやしないかと不安でたまらなかったんだね…。自分はホモだが勇気はそうでなかったわけで、自分のせいでホモになってしまったわけだしね。
映画監督の篠田の好色ジジイぶりにうげーとなったのだが、深作監督の事考えたら…。見た目や人当たりの良さに誰もが昇の事を勘違いしているが、最も勘違いしているのは勇気かもね。
70歳になったら籍を入れる二人だが、それまでに理解のある総理大臣が誕生し、同性同士の結婚は可能かもな…。宇田川の嫁の杏子ちゃんは気が強くも可愛く、メソメソくんなダーリンを上手く引っ張って行ってくれるだろう。
昇と勇気はお互いを気遣いながら共に歩いていくのだろう。二人の歩く道は険しく、その前に沢山石ころは転がっていても、躓かないようにしっかり歩いて行って欲しい。

★★★★


放課後の職員室(こいでみえこ)/ ビブロス・全2巻

新任の美術教師・川瀬光郎は、自分の誕生日の日に同じ中学の先輩教師・風間 俊秋に交際を申し込まれる。てっきり冗談だと思ってOKしてしまった光郎は、 風間が本気と知ってびっくり仰天。積極的に押してくる風間と自分の気持ちが よくわからなくてフラフラと困ってしまう光郎の物語。(F)

フェネギー

  同人誌で出ていた時に読んで、結構気に入っていたシリーズ。コミックスで出てから買い直して読んでみたら、続編(弟編)の「片恋パラダイス」の方が 面白い。「放課後の職員室」は、なかなかにありがちなパターン。光郎には 兄ラブラブの弟がいたり、風間にはお見合い話が舞い込んだり、光郎に横恋慕 する実習生やら風間を好きな元同級生やらもご登場。それでどうして好きかって いうと、この二人が「大人」だから。風間は大きな家の長男で「将来は家を継ぐだろうし、周りに従うなら結婚もするだろう。でも今は一緒にいよう」と 言い切る。自分の背負っているものを無責任に投げ出さないで、それでも あきらめない姿勢が好きだね。きっとこの二人は「周りに従っての結婚」は しないだろうな。将来はちゃんと周りを納得させて地道に幸せになるだろうと思わせてくれるところがいい。

★★★



片恋パラダイス(こいでみえこ)/ ビブロス・全2巻

「放課後の職員室」の続編で、主人公は光郎の弟・均。 実の兄に本気で惚れている川瀬均は、大学で兄に良く似た面立ちの池上夏彦と 出会う。急速に親しくなる二人だったが、兄を忘れることができない均に いつしか夏彦の方が本気になってしまう。夏彦を友人として大切に思い、 兄の身代わりにだけはするまいと思う均だったが・・・(F)

フェネギー

いや、なんか「片恋」ってのがたまらんね。あきらめがつかない恋。最高っす ね。「実の兄」という絶対手を出せない(と言いながらちょっと出すけど)相手ってのが可哀相ですっかり均ファン。 後半は夏彦が主役になるけど、夏彦の均への片恋より、均のお兄ちゃんへの片恋の 方がツボ。均にはライバルにあたる(最初っから負けてるけど)風間がいい味 出してる。光郎がセックスに淡白ってのが、いいなぁ。風間がそれを気にしてい る のに思わずにやけてしまう。がんばれ、風間!

★★★


花盛りの庭(坂井久仁江)/ 集英社・ヤングユーコミックス

雅樹は父との暮らしに耐えられなくなり家出する。 なんとか会った事のない祖父の洋館に潜り込むと、 そこには写真でしか知らない母にそっくりな瑞穂がいた。 祖父と父と雅樹。洋館にまつわる三人の秘密が解き明かされる。 (O)

俺様
ヤングユーなのにこんな話いいのか?雅樹と父である信夫のキスシーンを見た時、 立ち読みしていたヤングユーから顔をあげた私は困った顔をしていた事だろう。 しかも、二人は親子ではなく兄弟なのだ。全ての原因はじー様にあるのだが、 そんな事よりも親子にしたって兄弟にしたって近親相姦ホモに変わりはない。 ないのだが、どうしてこの二人は血が望む形で繋がっていないからって、 そんなに傷着け合ってどうするのだ?しかもお互い相手を愛しているのに 素直に表現出来ない所はやはり血の繋がりか? 愛に飢え、愛を望む事が下手でヘナチョコな男達の中、女の瑞穂一人が男前である。 自分の感情に正直であった瑞穂が理由を知らないとはいえ、因縁のあるあの館で 雅樹の子供を育てる決心をした時、雅樹は自分に望まれている事はこの館で 平凡な結婚をし子供を育て幸せになる事と知る。祖父と父に叶えられなかった夢。 それは花盛りの館で幸せになる事である。ってこれじゃあ普通の解説じゃんよ。 さすがヤングユーで堂々とホモを出す事は出来なかったという事なんだろうが 信夫とーちゃんと雅樹のキスシーン見た時は本当に驚いた。それも愛憎が入り乱れて いるから。 作者自身が同人誌を作っているのでそちらを合わせて読んで行くと雅樹ととーちゃん の 関係がよくわかる。この話では脇役のダイゴローはこれ以降に活躍する。要期待。
★★★★
フェネギー
いいよね〜、これ。しみじみと幸せでしみじみと不幸。 じーさまとパパと雅樹の愛憎劇。この1冊で一番好きな人はじーさま。 頑固者で過去があって愛情あって熱くってクール。パパと雅樹の関係はさぞ心臓に悪かったろうね。私がじーさまでも、最後は同じ事したかもしれない。 雅樹がいちいち色っぽくて素敵。手がいいね、手が。
★★★★★
たかね
ワタシの一冊!
★★★



架空の園−続・花盛りの庭−(坂井久仁江)/ 集英社・ヤングユーコミックス

生まれた直後に母を亡くした雅樹はずっと父信夫と二人だけで暮らしてきた。 二人の間で母親の話しは自然とタブーとされ、父と子の会話は殆どなかった。 そんな二人の唯一の触れ合いは別のタブーを犯す事だった。 (O)

俺様
花盛りの庭以前の雅樹が高校生の時の話。結局ラブラブなんじゃんこの親子(兄弟)って感じか? 花盛りの庭のでも描かれていたが普通に愛し合う事が下手すぎるよこの二人はよー。 橘一家は愛情表現が下手過ぎだ全く。結局肌を重ね合うことでしかお互いの愛情を わかり合えない。間違っていたとしても必要としていた事は嘘じゃなかったから。 同時収録の天空の草花はじー様が信夫とーちゃんの嫁さんである佐保子さんを寝とっ てしまう話。 ここでもとーちゃんは愛情の表現が下手なばかりに愛する者を奪われてしまう。 そして雅樹と佐保子への歪んだ愛情に囚われていく。精神的にはきつい話っす。 ホモというよりは人間愛なんだよね。
★★★
フェネギー
雅樹がかわいいね〜。でもってパパが悲しいね。家族愛が屈折して同性愛になっちゃったパターンなのね。妻への愛情が屈折して・・・の方が正しいか? この1冊ではやっぱりパパが一番好き。屈折した愛情が哀しい。パパと雅樹 のラブラブ話は同人誌でより深く描かれていて、やっぱりそっちも一緒に読みたい。でももう売ってないんだよね〜。商業誌じゃもう出ないだろうし なぁ。くやしいぞ。欲しいぞ。
★★★
たかね
ワタシの一冊!
★★★



約束の家−花盛りの庭シリーズ−(坂井久仁江)/集英社・ヤングユーコミックス

親子3代にわたる激しい愛憎のすえ、妻の瑞穂も失った雅樹に残されたのは 娘の春佳だけだった。無邪気に育つ娘との穏やかな日々。だがそれも長くは 続かなかった。 (O)

俺様
よくあの雅樹から素直な春佳が生まれたなと思ったよ。やはり瑞穂の力だな。 春佳の成長とともに親子の関係も変わっていく。 とはいえ一緒に暮らしているダイゴローと父親がデキる事を知っても 動揺はしたものの、理解力にあふれるところはさすが瑞穂の子か? と、いう事でお待たせ、ダイゴローと雅樹の愛の話。(笑) 瑞穂を事故で亡くした時の雅樹の荒れようを見てダイゴローは雅樹の側にいることを選ぶ。すげぇよダイゴロー、雅樹をドーンと受け入れてくれるなんて サイコーっすよ。しかしよろめく雅樹も雅樹……。 相変わらず雅樹の愛情表現は下手クソなのだが、他人が外からみればちゃんと 雅樹・春佳親子の愛情は見て取れる。メチャクチャ複雑な親子なんだけどね。 小学生から大学生になり花嫁になる春佳はかなり成長していくのだが、 雅樹だけは相変わらず。でもダイゴローが横で支えているからね。 結局信夫とーちゃんの事を降りきる事は出来ないまでもどうにか 乗り越える事が出来る。それは愛する瑞穂の娘である春佳とダイゴローが 側にいたから。春佳の恋人がとーちゃんに似ているってとこがなんとも いけなかったのだが、あの庭のある館で二人を祝福し送り出す。 そして雅樹はダイゴローと二人で幸せに暮らして行くのだろう。 あの花盛りの庭で。
★★★★
フェネギー
もうね、もうね、ここに来てやっと私のラブラブNO.1は雅樹になるの!! おやじになっても色気あって過去の傷に苦しんで、もうたまりませ〜ん! ダイゴロウがすごくいい味出してる。こんなホモなら隣に住んでいてもいいぞ。 春佳の本気の恋人がご登場あそばした時には「そうきたか〜っ!」と思わず 作者に平伏してしまいましたのことよ。雅樹も引きずっていた過去をある意味 清算できて良かったね。
★★★★★
きみぱん
「花盛りの庭」については上で俺様さんとフェネギーさんが熱く語っているので 私が言いたい事はすべて書かれてしまった。それで一番思い入れの強い「約束の庭」だけど、一番好きなキャラは春佳ちゃんなんだな・・これが・・(^^;) 私はホモ漫画に登場する女の子キャラを気に入ってしまうという変(?)な癖 があり、その子が可愛いくって明るくて、思い悩む攻君or受君達を一喝する ような子だったら完全にKOされてしまう。そう、春佳ちゃんはまさにビンゴ!! 雅樹と春佳が近親相姦って関係になっても春佳が攻になったんじゃないの? あの親子。娘さえも攻にしてしまう雅樹ってホントに天然受。 お話的には春佳の恋人が父親(信夫)にそっくりだったって展開には「いかにも!」 って感じで笑っちゃったけど、逆にそっくりな故に彼と雅樹とのキスははまったな。 もう手たたいて喜んじゃったよ!娘の目の前でやるっていうのが雅樹だよね〜(笑)
★★★
じゃあな

 五反田では一大ブームを巻き起こしたこの作品。しかし何故か私一人別意見。近親相姦が駄目だからかも知れないが、痛くてとてもついていけないっす。俺様が同人まで貸してくれたのがこれまた痛さを倍増。じゃあなギブアップ。痛すぎ。一番好きなキャラ・瑞穂。せめてハッピーエンドで良かった。

たかね
ワタシの一冊!
★★★★★



パラノイア幻想(水戸泉)/プランタン出版・ラピス文庫

和希の幼なじみの洋緒が伯父の死から豹変する。 優しかった洋緒に突然陵辱され、和希は洋緒の中にもう一人の洋緒がいる事を知る。 残酷にそして貪欲に自分を求めてくるもう一人の洋緒を和希は拒む事が出来ない。 優しかった洋緒ともう一人洋緒、二人の洋緒の間で揺れ動く和希は迷いながらも 優しい洋緒を取り戻そうとする。(O)

俺様
初めて読んだ水戸泉作品なんだけど、最初は「なーんだどこにでもある話じゃーん」 と 油断していた。最後の最後にやられちまいましたよ。洋緒は二重人格になったのは父親と母親のせいなんだけど、それがまたイタイ事になっている。母親は実兄を愛していて 姦通して出来たのが洋緒。そしてその洋緒を自分が愛している兄そっくりに育てよう とする。 でも父親はそんなの冗談じゃないから自分の言う事をきく素直な洋緒にしようとす る。 お互いにお互いの好きな洋緒にしたがるのだが、その方法ってのが凄い。 洋緒を刺しちゃうんだ、刃物でサクっとね。違う意味で痛いよ水戸泉。 息子を自分の思う通りにしたい時はサクっと刺せ。すげぇ夫婦っすよ。 不思議なのは入院しているのに医者が何の疑問も持たないって事。 それとも何か?あの夫婦は刺しても傷の残らない方法を知っているのか? 洋緒のマンションで包丁片手に怪しかった父親は絶対和希を犯っちまうもんだと 思っていたが、何もしないので「あら、肩すかし」と思っていたのだが、病院で 「交代は簡単なんだ。和希くんも知ってるだろ?ただ、刺せばいいんだから」って オヤジーっ!! そりゃそんな親だから和希も「こんなの俺の知ってる洋緒じゃない」ってもう一人の 洋緒に犯られてる時に思っていたけど、そんな些細な事どうでもいいよな。 とりあえず洋緒の命優先だーっ!
★★★
天河未来
こ、怖い…そして痛い…洋緒、よく今まで生きてこれたよな。 和希も、そんなところでHしてる場合じゃないだろ! 警察に通報しろよーっ!!
★☆




チョコレート・キス(依田沙江美)/二見書房・シャレードブックス

名門男子校・通称カホ学に転校してきた伸哉。曲者揃いのカホ学ではあぶなっかしくて目が放せない無邪気で素直な彼に、クールで切れ者の「委員長」こと油野は惹かれていく。個性的なキャラクターが目白押しのハイスクールラブコメディ。(J)


じゃあな
 妙に高河ゆんカラーの残る初期コミックス。赤面癖があってよく半泣きになってる伸哉と、涼しい顔の後ろで欲望に打算的な委員長まではありがちとしか言いようがないが、そこで終わらないのが依田沙江美。伸哉と委員長のクラスメート、伸哉の部活仲間、生徒会の先輩…と、グループごとに出るわ出るわキャラの立った面々。登場人物の多さに(そして些かの描きワケの出来ていなさに)一読では相関が把握しきれないかも知れない。
 なかなか面白くなりそうないい展開で終わっているのだが、コミックシャレード廃刊だけに行く末が不安。とりあえず本屋さんからなくなる前に買っておくのが得策。あとがきの関だけでも十分購入の価値アリ。
 しかしこの年になると学園ものってさ「どんなにカッコ良くてもコイツら高校生か」と思っちゃうのが寂しいよな。犯罪だもんな。
★★★★
フェネギー
かわいいね。でもってやっぱり依田沙江美の描く登場人物ってのはひと癖もふた癖も あって、それでいてリアル。なんてったって美術部の関がいいよな〜。 学園マンガだけあって登場人物は多種多様。そこが面白いとも言えるし、ごちゃ ごちゃしすぎるとも言える。委員長がじわりじわりとかっこよくなってきて、いい感 じ。 このふたりがどんな大人になるのか興味深いところだな〜。だってまだ子供なんだ もん。(特に伸哉がね)
★★★★
俺様
何度読んでも委員長は高校生なんだよねぇとしみじみしてしまう。 癖のあるキャラクターが多いのにちゃんと高校生物語にもなっていて、 結構事件もあったりしたのに読後は爽やかだった。 男子としての悩みもあり、等身大だがやや甘い高校生がきちんと 描かれていて良かった。珍しく受キャラも気に入っていたりする。 しかしお気に入りは美術の関。文化祭の時のランランとした目の輝きがたまりません。関は誰とくっつくのか一生懸命考えたのですが どう考えても人体模型とか、オブジェとかしか想像がつきませんでした。 主人公達が進級した後の話が読みたい作品です。
★★★


チョコレート・キス2(依田沙江美)/二見書房・シャレードコミックス

新入生の幹太は憧れの伸哉先輩を生徒会長にいただく、カホ学生徒会の雑用係として役員の巣窟である五葉庵に出入りするようになる。いたずらでキスした先輩の吹原が気になる幹太の学園生活は多忙を極める。 (J)


じゃあな
 この世の誰もが幹太と伸哉のそっくりさん加減に翻弄された事だろう。雑誌で読んでたときは、ハッキリ言ってわけわかんなかったよ。その後じっくり研究するにつけ、幹太の方がちょっとだけ前髪がくるんとしており、伸哉の方が少し髪が短くて、アップになった時の前髪の隙間がトーンになっているのだが、それもキャプテン翼で言えば反町と松山くらいの違いである。しかもいつの間にか伸哉は二年生になっているわけだが、読者の心の中の彼はそれこそ幹太なみの、きゃんきゃんとすぐに噛みついてくる元気なかわいこちゃんのままなんである。立派な生徒会長になってくれたのは嬉しいが、その変化をにわかに信じられない一巻からの読者にとっては、ますます幹太と混同するばかりなのだった。
 どうして幹太を白髪にしなかったんだろう、攻の吹原がベタなんだから、別 に片方が白髪かトーンでも良かったのに…と思ったが、見ればこの学校、オカマ以外(オカマってゆーな)みんなベタ髪なんだ…。作者は自らを追い込んで何かを超えようとしているのだろうか。なんでもいいから見分けがつくようにして欲しい。
 まあ幹太と伸哉のことを問題としないなら、相変わらずほえほえして可愛い学園ラブコメだった。依田沙江美の描く学園物は、ホモばっかり男子校の超人生徒会と設定的には似通 っているのだが雰囲気が一線を画していて面白い。個人的な嗜好としては、せっかく伸哉がモテモテの美人さんになったのだから、もっと伸哉と油野の話が見たかったな。似たようなキャラなら、本家の方がいい。吹原も食えない男だが、同じ策士なら徹底している油野の方が面 白い。最近、おぶおぶしたかわいこちゃん主人公ばかりでいささか食傷気味。
★★☆






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