天気予報の恋人(街子マドカ)/角川書店・ASUKAコミックス CL-DX 2巻


「超! 早起きTV」のクールなメインキャスター・小金井と、コスプレ大好きなイロモノ気象予報士・天沢は相思相愛の恋人同士。しかし、N.Y.からやり手のニュースキャスター・レオンが現れた時から、二人を取り巻く関係が動き始める。小金井がレオンと入れ替わりにN.Y.に転勤になってしまう…? 動揺を隠せない天沢だが…。(J)


じゃあな

 なんだろう、前巻で好きだったところ…小金井と千歳がそれぞれの仕事に前向きで、共に成長していくことを尊重しあっていて、という点に揺らぎはない筈なんだが、さっぱり面白くなかった第二巻。
 レオンが完全に千歳を女の子扱いするのと、コスプレ時のビジュアルが手伝って、彼の持つ負けん気の強いところとかが急に薄っぺらく見えてきた。泣いてばっかりだし、周囲もやけに小金井×千歳を容認しているので、余計に「性別・受」っぽくてお寒かったかな…。三巻での巻き返しを期待。

★★☆



好きになったら10まで数えろ(高井戸あけみ)/芳文社・花音コミックス


大雨の日、鍵を忘れて路頭に迷った大学生の加賀見は、隣室のサラリーマン・水尾の部屋に転がり込んだ。おっとりして大人しそうな水尾だが何やら屈託を抱え込んでいる様子。その夜、眠っている加賀見の元に水尾がやって来て…。(J)


じゃあな

 高井戸あけみの受は「毒舌の美人」か「ぼんやりフェロモンちゃん」の二種類に大別出来るが、本コミックスはほぼ全作が後者だったかな。
 書き下ろし漫画を読んで、加賀見って一体どこのキャラだったっけ、と思ったら、「プリンスチャーミング」で一番食わせ者だった彼か。してみると彼などは、毒舌→ぼんやり、と、高井戸あけみの全ての受を網羅したのだな。
ご立派である。
 「リップサービス」のお坊ちゃまと社長秘書が再登場。前作は「マイ・ボディガード」に併録されていた為、同じオトナ従者×年下主人のカップルでも派手な夏樹たちと比較されて、印象が薄かった方の二人だけど、あっちの二人と離して読むと、しみじみ…いやらしくていいですね。
 「花のない2月の森」はよくわからない話だった。いや、言いたい事はわかるのだが、それ…ボトルメールより伝わりにくいと思うんだけど…。伝える気がそもそもなかったのだろうか。ぼんやりフェロモンはこれだから困る。

★★★☆


王子が愛したスパイ(高井戸あけみ)/芳文社・花音コミックス


高校卒業後、ますますフリーダムな人生を楽しむ犬山は、道楽で探偵事務所を始めた。イトコと後輩、そして恋人の三木を巻き込んで、という所帯臭さ溢れる人員構成でダラダラと営業中のスチャラカ探偵事務所に、王子様の身辺警護依頼が舞い込んで…?!(J)


じゃあな

 こういう作品が出てくるからホモはやめられない。毒舌受の最高峰・ふりかかる当て馬をクールな美貌と言葉のチェーンソーでバッタバッタと切り捨てる三木寮長。満を持しての復活である。
 学生時代の優等生ほど社会に出ると苦労する…の典型の様に、慣れぬ仕事と人間関係に悪戦苦闘中の三木。「新入社員ってさ、三木さんの人生で一番弱い立場なんじゃね?」という松本の予想はおそらく当たっている。逆に、人生のその時その時を自由に楽しんできた犬山は、学生という枷がなくなっていよいよ本領発揮。包容力もアップして、女王様のプライドを傷つけぬよう巧みに彼をフォローする。
 一人がよろけたら一人が支え、一人が転んだら一人が後ろから蹴り上げる、絶妙のコンビネーションは時を経ても健在。自分たちの生活を脅かすかも知れない闖入者に対して、にっこり笑って/不愉快きわまりない顔で、異口同音に悪態をつく二人。カップル、夫婦、というより、相変わらず「名コンビ」。やっぱり大好き。探偵事務所編もどんどん続けて欲しい。
 理想を言えば、一作一ホモカップル(但し当て馬は無制限人数可)であって欲しい私から見ると、全てのストーリーが「彼ら以外のホモ」のせいで回っているところで☆ひとつマイナス。

★★★★☆


パパがあいしてる(吉池マス子)/竹書房・BAMBOO COMICS


子持ちヤクザの観月が代表をつとめる組の、顧問税理士が代替わりした。先代の息子だという純一郎は生真面目で堅物。娘のさやかが無邪気に懐いているところを見ると冷たい人間ではなさそうだが、無愛想な純一郎を見ているとついつい観月はからかいたくなってしまう。微妙な緊張感をはらんだ二人の関係は、観月の冗談から奇妙に現実味を増してしまい…。(J)


じゃあな

 どの作品も攻が魅力的でデレデレしながら読んだ。特に観月パパはエロカッコいいオヤジで非常にタイプだったのだが、ひきかえ純一郎側の心理描写はほとんどなかったなー。別の世界の人間だからと観月に惹かれることを自分に禁じていた様だが、最初から観月が好きでつっけんどんにしていたのか、元々ああいう人なのかは謎のままだった。
  観月パパがチョイ出した「世話好きなチンピラ攻とそれにつけこむちょっと病んだ受達」のシリーズ(?)も併録。どれも攻はみんないい人で素敵だった。つけこまれ過ぎだ…。

★★★★☆



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