てっぺんのひまわり(富士山ひょうた)/フロンティアワークス ダリアコミックス


身長40cm差もものともせず、憧れの大学生に告った男前中学生の竜平も、めでたくフラレてめでたく高校生になった。入学したのは全校生徒の9割がホモかバイと評判の錦成学園高等部。自覚バリバリの竜平はともかく、外部から編入してきた今泉はトンデモな学風にカルチャーショックの連続で…。(J)


じゃあな

 この、全校生徒の9割がホモで、ホモが堂々とまかりとおっている校風…という設定さえなければ、もっと私にはとっつきやすくて面白かっただろうにと思う。残念だ。前作ではここまで拒否反応が出なかったのに、どうしたことだろう。やっぱり、親元離れて東京の進学校に入学したと思っていたのに、入学早々「あなたのまわりはみんなホモです。もちろんあなたもそう見られています」と告知された今泉が哀れすぎるからか…。つらすぎるよ絶対! 今泉よく耐えてるよ!!
 あと、梢会長のクランピー(造語。スペルはCLAMPY)なキャラのイタさが追い打ちをかけているかも。竜平、今泉、能勢のキャラクターはいいのに…。富士山ひょうたの魅力である繊細さや、男の子同士のざっくばらんな雰囲気を、学校の設定と、梢会長や「出会い求めギャル」みたいなクラスメート達がぶち壊してしまうのが非常に残念だ。
 なんで普通の高校に入って今泉に出会わなかったんだ竜平…。あんなに期待していた相川のエピソードなのに、錦成学園憎しのせいで「なんだかカユーイ、身長はともかく、この年齢になってこんな乙女な男キモーイ」と、実もフタもない感想になってしまったではないか。今泉! どうかノーマルな一割を探し出して友達になれ!! そうでなくては、故郷の親御さんに私が申し訳ない。

★★☆
俺様
放置のままかと思っていたけど、相川〜。両想いがかなって良かったね〜。でも、あなたの周りの人はみんな反対してるけどな…。そして竜平の男らしさに思わず「相川、もうちょっと待て!!」と叫びそうでした…。古谷、背がでかいだけの小さき男よ…。
それはさておき、9割がホモな学校錦成学園に何も知らない状態で入学してしまった国久。竜平がそのものな雰囲気を出していないせいでかなり竜平を信じているようだが、彼は失恋したばかりなのですよ…。根本的にはそのケ有りなんですよ。ただ、今はガツガツしてないだけなんですよ…。でも国久に対して意識し始めている竜平が可愛くて良いです。
君には幸せになる権利があると思うので、友情を深めつつ上手く恋になると良いですね。何か竜平に対してものすごく慈愛な気持ちです。
ところで、この作品はおいしそうなメガネくんがわんさか登場なのですが、その全部が攻&ノーマルかいっ!!一人ぐらいステキに受でいろよっ!!


白猫(トジツキハジメ)/海王社・GUSHCOMICS


電車の中でうっかり寝過ごした獣医の先生。起こしてくれた親切な少年に心惹かれるものを感じつつも、奪われたのは心じゃなくてお財布だった…。ところがその介抱泥棒の少年、ある日彼の動物病院に、ケガした猫を連れてやって来て…。(J)


じゃあな

 ストーリーがない。「エンドレスエンド」だけはまだわかるけど、あとは「フィーリングで読んでネ!」って感じのイメージマンガ。キャラクターの性格も、大体同じに見えるような…いや外見も同じに見えるような…。
 こういう作風だと「笑い」の要素がないと読むのがかなりつらい。南野ましろや小鳥衿くろがあれで読めるのは絵の魅力もあるけど、やっぱり笑いの要素があるからなんだなあ…。
 雰囲気はある。あとブツは個性的。うまくすると化けると思うけど、今はキャラクターの中でブツが一番個性的。そんな評価は誰もいりませんね…。

★☆
俺様
読み進むうちに、おばちゃんもう若くないから若い人の感性はよくわからないの…と泣きそうでした。エンドレスエンドが話的にも唯一の救いかな…。
世の中フィーリングだけではどうにもならないのですね。絵の雰囲気は良いと思うので、今後への期待は膨らませてみようと思います。


正しい主従関係(瀧ハジメ)/ビブロス・SUPERE BBC


住田の写真を見て感動した綾瀬は写真部に入部を希望する。だが部長の住田はいきなり「君、童貞?」と聞いてくるような奴だった。住田から貞操を守りつつも、綾瀬は写真が覚えたくて部に残るのだった。(O)


俺様

帯を見てね、あるカップルが気になったから買ったのね…。もう分かってると思うけど…副会長と保健医なのね…。この本には入ってないんかいっ!
ホモに心の広い男子校はボーイズの世界にだけ存在する。そして、男とエッチしておいて「俺ホモじゃありません」と言うホモも
ボーイズの世界にだけ存在する。綾瀬、君は立派なホモだ。以上!!
それにしても住田は鬼畜というよりはただのバカですな。岩崎をいけない道に引きずりこんでおきながらポイ捨てかよっ!綾瀬より岩崎の方が良いと思うんだけどっ!!ああ、でもそれは嗜好の問題か…。
住田父も息子の友達に手を出すのは良いのですが、責任取る気に見えないのはやっぱり親子だからなのでしょうか…。ところで、住田母はどうしたの?私読み飛ばしてる?



愛すべき独裁者(瀧ハジメ)/ビブロス・SUPERE BBC


シュウジの幼馴染のミツグは生徒会長。ミツグに呼び出されたら必ずエッチされてしまう。ミツグは日頃の鬱憤を自分で晴らしているだけだと思っていた。(O)


俺様

副会長と保健医の話のためにこの本を買った。なのですまん、主題の二人の話は読み飛ばしていた…。いや、私こういう好き同士なのにちゃんと言えなくて、でもエッチはしてて、体の関係だけだって勘違いしててって話はそうキライではないんだけどね〜。まあ期待は武田と保健医よっ!と読み進めば、保健医があまりに武田に夢中なのでちょっとがっかり…。ちぇ〜。先生なんだからもちっとクールに生徒を手玉に取れよっ!!
それにしてもこの学校は無防備にエッチしまくりですね…。そして闇に咲く花の骨壷父ちゃんに爆笑。作者は嫌そうだが、これからも一単行本につき一触手で頑張って下さい。そうやって何かを確立する事はどんな些細な事でも大事な事かもしれませんから…。すいません、嘘です…。?

★☆


ゴッドファーザーの恋の掟(夏木ひまわり)/心交社・ショコラノベルズ


パリ大学医学部に留学が決まった監察医の片桐は、せっかくだからと豪華夜行列車の一人旅を楽しんでいた。そこへ現れたのが押しだしの効いた美青年・フェルナンド・コンティ。彼は銃で撃たれた連れの老人の弾丸摘出手術をしてくれと片桐に迫る。生きている人間は専門外だと断った片桐だが、人命の危機もあってやむなく執刀することに。ところがそれによって彼はロシアン・マフィアに追われるはめに…。(J)


じゃあな

 うむ。粗筋を読むとなんだか面白そうなのだが、実際はちょっと雰囲気が違う。「片桐」というクールそうな名前と「監察医」というさらにクールそうな職業の割には、受の片桐は温和で優しい、フツーの青年なんである。非常識な事態にまきこまれても反応が素直で良識的なので、その点はとっきやすくていいのだが、逆に「普通のいい人」という没個性で終わってしまった感がある。
 ボーイズラブにおけるフツーのいい人が、マフィアのボスに迫られたらどうなるか…というお定まりの展開そのまま。出てくる人みんな素直で(若きゴッドファーザー・フェルナンドすらあまり癖がない…)トゲがないので、好感は持てるけど印象は散漫である。
 唯一、個性派で健闘したのはインターポールのギルマン警部。描写から結構スゴイ人を想像していたら、挿絵を見たら普通のイケメンだった。私の中では銭形警部と、ツーリングのエドを足して2で割った様な、物凄く立ったキャラだったのだが…。

★☆


東山道転墜異聞(中村春菊)/角川書店・ASUKA COMICSCL−DX


義母により命を狙われる修理は、自分をかばって亡くなった平九郎にそっくりな弟郡司に助けられる。平九郎とはまるっきり 正反対な性格の郡司に修理は反発するが…。(O)


俺様

あらすじは前回のをそのまま使いまわしました。だって内容変わらないんだもの。
とはいえ、角川書店良くやった!褒めてつかわす!って、お前は何様じゃー!!俺は俺様じゃーっ!!と言いたくなるような本をありがとう角川書店。(褒めてます)桜桃散りし後、ハイエナのように作家に喰らいついてくれるのはあなたと幻冬舎しかありません。まあ、どっちもどっともいえますが、何よりも続きを出してくれるのですから、それだけには頭を垂れてありがとう!を言ってやりましょう。偉そうですが、消費者が一番偉いのでね。
てなわけで一巻はしょうがないから読み直してやるよ!と思ったらあら「あかいなみだ」いいじゃないの…。こんなにドラマチックな話も描けるのに、カバーを取ればいつものおまけコーナーが…。父親と有希の間に何もなかったのが救
いですが、それは有希にとってはもしかしたら本当は酷な事だったのかもしれません。
それにしても、なんちゅう全プレ企画をたてるのでしょうね。金は出すから普通に本で作れよっ!110Pって何だよっ!!単行本一冊以上の金をかけて手に入れるんですから、そりゃもうもの凄い物がもらえるんでしょうね!!

★★★☆


東山道転墜異聞(中村春菊)/角川書店・ASUKA COMICSCL−DX 2巻


修理の世話係に任命された平九郎。手のつけられないやんちゃな修理の世話に振り回される平九郎だが、修理がワガママを言うのは寂しさからなのだと気づくのだった。(O)


俺様

応募券のために買いました。ああ、そうさ、悪徳商法に引っかかってるさっ!!知らない話ばかりだったので気分はやけっぱちなのに何とも楽しく読み進めましたが、修理が子供過ぎて、平九郎はただのショタでしたな…。おかしい1巻の修理の話だと平九郎は素晴らしい人物だったのではないか?ちょっとショック受けてる自分がおかしい…。
平九郎と郡司の関係ももっと詳細に描かれていると思っていた…。過度の期待をしすぎていました…。すいませんでした…。半十郎の凄さが際立っていましたな。二歳なのに夜中に茶をいれて持ってくるってすげーよ…。

★★★


公爵は冷酷に愛を語る(秋山みち花)/心交社・ショコラノベルズ


事故で両親を亡くした十八歳の直史は、英国のギルバート公爵の被後見人として迎えられることになった。直史の父が、先代公爵の命を助けた恩義があるからだという。美しい公爵の誘惑にたやすく惹かれていく直史だったが、自分こそ本当の「恩人の息子」だと言い張る少年が現れてその地位を脅かされることに…。(J)


じゃあな

 シャレードの同人誌コーナーにいつも本を送って下さるので、作風は知っているつもりなのだが商業誌で読むのは初めて。この作者の傾向は「攻に愛されてることが奇跡なので、いつその僥倖を失っても仕方ないと思いつつ耐える少年受」か「物凄い変人の誘い受」に大別されるので、後者を期待して呼んだのだが、やっぱりこのタイトルだと前者でしたか…。
 「公爵、ホモすぎだろう!」「直史もおかしいって気付けよ!」とツッコミたいのは山々だが「わかっててやってる」感が強いので「ああ、これも芸風よね。山咲トオルちゃんが、素では男らしいようなものよね」(以前ペットショップで出くわしたときは男らしかった)と納得するしかない。
 私にはない嗜好なのだが、可哀相な受が好き、いじめられる受が好き(私は圧倒的にモテモテ・女王様好きなので)という人は多いので、そういう人には定番(ストーリーの先が読めるという意味でも)の味付けで面白いんじゃなかろうか。ちりばめられた英国貴族の蘊蓄もザ・アキヤマ・テイスト。公爵が変な人だった分、クリスは輝いていた。

★☆


東京ゴーストトリップ(葉芝真己)/冬水社・いちラキコミックス


高校でも話題のイケメン・乾家ブラザース(正しくは従兄弟同士)宗和と節の進路希望は…イタコ! 二人は300年続いた由緒正しいイタコの本家筋。諸国漫遊の旅に出て来てしまった家長にかわって、固定資産税を支払うため、宗和を「器」に節が「降ろす」コンビでイタコ稼業を開始した。最初の依頼人はなんとユーレイで…?!(J)


じゃあな

 なんかもう諦めた。あれだ、樹なつみと同じだ。何描いてもおんなじなんだなこの人は。そう開き直って、多大な期待を寄せなければ、それはそれで楽しみ方もあるというものだ。私が樹なつみの描くユージィン=ミカタイプの美青年がどうしても好きな様に、葉芝真己の描く節タイプの暴れん坊美形も好きだから、もうそれでいいかなと。慎ちゃんよりロン毛度がアップしている分、いっそ節ちゃんの方がタイプかも知れない。
 学校で「やーん節きれー」「宗和かっこいー」と女の子たちにきゃーきゃー言われている姿がデジャブったとしても、そんなの樹なつみの漫画にいっつも大財閥が出てくる様なものだ。気にしない気にしない。ストーリーの方も、仕掛けとか目新しさとか、そういうものはあまり感じられないけど、テンポが良くて楽しければまあいいんじゃないの…と。
 私の中での樹なつみを「朱鷺色三角」で「おっ!」と思い(マルチェロはその後読みました)、「パッション・パレード」「OZ」で「いいねいいね、来たね来たね〜」と思い、「花咲ける〜」「八雲立つ」の「長すぎてグダグダになってきたな、オイ…。キャラかぶりまくってるしな…」と気持ちが離れたところで「デーモン聖典」の「ダメだこりゃ! いや、いっそこのダメさがいいか?! かつての輝きは感じられなくても、もうこれはこれで!」と開き直った心境の変遷に、葉芝真己の評価も酷似している。なんだかんだ言って読むんで、まあ適当に進んでいって下さい。奇跡的に顎長病を食い止めている事だし、いつかキラリと光るものもまた生まれるさ…。
 宗和と節の「兄弟同然に育った従兄弟同士だけど、学校じゃそれぞれ別の友達と行動してる寄っかからない関係」というのはいいなと思う。本編では殆ど一緒に行動しているので、あんまりよくわからないけど。

★★☆


東京ゴーストトリップ(葉芝真己)/冬水社・いちラキコミックス 2〜4巻


アメリカの超能力開発機関に見いだされて留学中だった宗和の弟・光明が帰ってきた! 兄たちなどそっちのけで節ひとすじの光明は「十年前の約束」を果たすために戻ってきたという。節を守るのは自分だと意気込む光明だが、そんな矢先、節が謎の一味にさらわれて…?(J)


じゃあな

 一巻の感想で、宗和と節のつかず離れずの関係がいいとか何とか書いている様だが、二人の学園生活などはもはや一切描写されず、イタコ一族の荒稼ぎだけで物語は進んでいく。
 乾家はハンサムぞろいで、中でも節はズバ抜けてカッコイイところを持って行く。四巻で全員が壱矢の店に乗り込んだ時などは、もうやりすぎのカッコ良さで、思わず笑ってしまった。普通作者は自分のキャラクターをあまりにもカッコ良くすることに対してもう少し照れるものだが、葉芝真己はまったく筆を緩めない。いっそすげえ。
 あまりのイケメンスーパーマンぶりが鼻につく時もあるが、まあキャラクターは確かにカッコイイし、物語はテンポ良く進みノリがいい。コメディタッチに仕上げているが「死者の声を遺された人たちに伝える」のが彼らの生業であるから、心あたたまるエピソードもちらほら。少年野球の監督の話には涙してしまった。幽霊の依頼人の話も良かったね。
 しかしハタから見ると、宗和が幼い少女を口寄せしているところは一体どうなっているのだろう。実写化は不可能な物語だ。

★★★☆




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