風になって うたになって(葉芝真己)/冬水社・いち好きコミックス

八歳のクライドは、いつもいじめられてばかりでチビで、おまけに補助なしで自転車に乗る事も出来ない。大人になったら自殺する事を夢見ている彼の前に、突然「天使」と名乗るジェフが現れた。ジェフは天国で、死んでしまったクライドのパパと知り合ったというのだが…。(J)

じゃあな

 ホモではありません。ニアでもありません。美しき人類愛の姿。でもとりあえず、感想書きたいのでニアホモに入れておきましょう。まあ曇ったフィルターで見ればカップリングが出来ない事もありません。
 葉芝真己お得意の「青年」であるジェフがカッコイイのは勿論だが、ともかくクライドが可愛い。伝えたい思いを伝えきれず、お母さんを振り返って黙って涙を流す姿などは可愛くて仕方ない。クライドの抱えている悩みは、今の私たちから見ればちっぽけで取るに足らないものばかりだが、それが八歳のクライドには「死にたいくらいつらい事」である事も、かつて八歳だった私たちは体感として知っている。そうなんだよね、つらいんだよね。わかるだけにクライドの可愛さが募る。見よ人々よ。このショタ心のない私にも、立派に母性本能というものが備わっていたではないか。うわっはっは。
 表題作は文句無く名作。そしてコミックス後半には作者のデビュー作が収録されており、こちらはコメントを控えておこう。葉芝真己の、今の絵は大好きだが、これはあと一歩の筆の滑りで顎魔人になってしまう可能性をはらんでいる。つーかもう、ギリギリデッドライン。ここらで一発、中学生くらいの美少年の物語を描いて、柔らかくふっくらとしたフェイスラインの描き方を思い出しておくとよろしかろう。

★★★★


最遊記(峰倉かずや)/エニックス・Gファンタジーコミックス 1〜7巻

人間と妖怪が共存する社会。ある日、その均衡が封印していた筈の牛魔王の手下の者 達によって破られる。妖怪は獰猛化し、人々を襲う。そこで三蔵以下4人に懲罰の命 が下される。師匠の敵を討ちたい三蔵、記憶を失っている悟空、最愛の恋人であり姉 である花喃を失い妖怪になった八戒、妖怪との混血児であるために母に疎まれ、再会 した兄は敵方になっていた悟浄。旅に終わりはあるのか…? (Ai)

愛恵

西遊記がモチーフとゆー、散々使い古されたネタなんだけど、全然違う。何故なら、 美形がうじゃうじゃ出てくるから。主人公の4人は一癖も二癖もある連中揃い。なん せ、坊主が拳銃ぶっぱなすわ、博打するわ、強暴だわ、ほんと生臭。お供の3人は謎 のベールに包まれたままの悟空、元人間の八戒、半分妖怪の悟浄と個性派ぞろい。 みーんな好き勝手に妖怪ばんばん殺しちゃってます。偉い神様達に命令されたから?  人間の平穏を守るため? いーえノンノン。理由なんて関係ない。仲間なんて関係 ない。俺は俺。やりたいよーにやる。…だからカッコ良くて粋なんです。私にはニア ホモどころかホモにしか見えないけれど、勿論、フツーに読んでも面 白い! 外伝で は前世の彼らの無茶苦茶ぶりも楽しめます。ちなみにノーマルの友人は「西遊記やの にな、全然カッパに見えへんねん。めっちゃカッコいいねん。だけどエロガッパとか 言われてんねん。ってことはカッパの妖怪なん?」としきりに不思議がってた。そう、カッパだけど岸部シローではないのさ。悟空も猿だけどマチャアキにあらず。ただ、だあれも八戒のことは豚だとは言わないんだよな。

★★★★


最遊記(峰倉かずや)/エニックス・Gファンタジーコミックス 8巻

「カミサマ」を追う為一行を離れた悟浄。悟浄を無視して旅を進めるつもりの三蔵達 だったが、一人欠けただけで妙にチグハグ。何だか寂しい。イライラも頂点に達し、 悟浄をブッ殺すという名目で「カミサマ」探しに合流するが…。圧倒的な力の差の前 に三蔵達は逃走を余儀なくされる。 (Ai)

愛恵

まず。いやー! 悟浄、無精髭はやめてー!! でも素敵(←馬鹿)。それと質問。 悟浄を虐待してた母親は本当の母親? 父親が人間だったの? 今更だけど、全然理 解できてません。 それはともかく。いやあ、改めて4人の仲の良さにビックリ。悟浄、ボロボロ。偽者 で良かった良かった。紅孩児は別人になるし「カミサマ」は激強だしで内容的にはヘ ビーな筈が、作者がノッてるのか結構軽い感じに仕上がってる本作。ポエマー度が低くて読みやすかった。目と目で語り合ったりして、ほんと、こいつらデキテやがるとニンマリしきり。 表紙を旦那を含めて数人に見せて、私好みは誰だと聞いたところ全員に当てられてし まった。バレバレなのね。八戒ラブ。手をギリギリ踏むのも腕をボキボキへし折るの も全て素敵だったわ。外見お綺麗、中身腹黒。次巻では一層の活躍を期待。

★★★★


最遊記(峰倉かずや)/エニックス・Gファンタジーコミックス 9巻

「カミサマ」を前に逃げるしかなかった三蔵達は、もはや相打ち覚悟で乗り込むしか ないと思い詰めていた。そこへ悟空がはなから負けを意識して勝てる筈はないと渇を 入れ、皆は再びいつもの強さを取り戻す。 (Ai)

愛恵

グハッ。血を吐くかと思った。カッコ良すぎて!! 読んでる間中、目はハート、胸 はキュンキュン鳴りまくり。もったいなくて速読の私がねぶねぶとなぶるよう読んだ一冊。 床についてる時に旦那が気を利かせて買ってきてくれて、この時ばかりは奴の背中に後光がさして見えたよ。すんばらしく面 白かった。 何度も言うけどカッコいいの! 悟空がっ、三蔵がっ。八戒と悟浄め、こやつらやは りデキておるのぉと満足する場面もちゃんとあり(脳みそ腐ってますか?)前回、敵前逃亡したツケも払えて良かった良かった。やっぱ4人には意味もなく自信満々でいて欲しいのよ。悩んでも苦しんでも「あー腹減った」と笑い飛ばす強さに憧れる。 展開的には「やや、あの人が?!」とゆー謎が謎を呼ぶヒキで、乞うご期待どころか さっさと続き出しやがれこのやろうといった感じで、ますます目が離せません。早く 最後まで読みたいようないつまでも続いて欲しいようなこのシリーズ、未読の方は是 非一度読んでみて!

★★★★


WILD ADAPTER(峰倉かずや)/徳間書店・キャラコミックススペシャル

物語は謎のドラッグ「W・A」を巡って始まる。 久保田誠は高校生ながら、麻雀は凄腕、しかも出雲会の年少組リーダーと云う、飄々 とした風貌に似合わぬ経歴の持ち主。人を殺すことに何の躊躇もない彼だが、副長の 小宮が殺されたことで何かが変わろうとしていた。そして、彼は猫を拾う…。 (Ai)

愛恵

1巻はそうでもないんだけど、多分、次巻からはホモになるだろう漫画。「生徒会執 行部」とはパラレル関係。あっちがあんまり面白くなかったので、本作を楽しみにし てたのだが。イマイチ。どころかイマサンくらい。何より主人公の久保田に共感が持 てない。人殺しは駄目です。殺されたくなかったから殺しただけ、とゆー理由より は、小宮がジャンキーの母親の為に組に入ったとゆー理由の方がまだ納得出来る。 何せまだプロローグなんで、つまらないと決め付けるのは早計なんだけど。拾われた もう一人の主人公の時任は全く活躍してないしね。獣化するドラッグってえと、菊池 秀行を連想するなあ。メフィスト先生に治して貰いなさい、時任君。 大風呂敷を広げたまんま、未完にならないことを祈る。

★★☆


WILD ADAPTER(峰倉かずや)/徳間書店・キャラコミックススペシャル 2巻

沙織は万引きで捕まりそうなところを助けられた縁で久保田と時任という風変わりな二人と知り合う。彼氏が「W・A」というドラッグで獣人化し死亡したことで、沙織も何か知ってるのではないかと問われるが…。 (Ai)

愛恵

今回やっとビューティー時任の出番。野生児入ってる時任だけど、おかげで久保田が人間らしくなってる。1巻では全く共感できなかった久保田が、執着出来るモノ…ヒトと出逢えた事で成長したようだ。自分には全く縁が無いのでこーゆー盲目愛って憧れる。お互い好き同士なのに疑心暗鬼になって傷つけ合うような恋愛は全く理解出来ないけど、互いがいなければ息も出来ないような、こいつ以外は何もいらない! っていう排他的なまでの溺愛振りっていいなあ。久保田の時任に対する異常愛にメロメロきたぜ。泣いても喚いても生きていかなければならないと思い知らされた沙織ちゃんは、これから幸せになれるといいけど…。堕胎したのはやっぱり許せん。っちゅうか、妊婦でも点滴打てるよと何度も入院しては点滴漬けだった私からのお知らせです。

★★☆


BUS GAMER(峰倉かずや)/エニックス・ステンシルコミックス

企業同士が秘密文書を欠けて社運を賭けたゲームをする。その駒に選ばれた3人の主 人公たち。皆それぞれに大金を必要としている。ただ賞金が欲しかっただけなのに、 いつしか命懸けのゲームへと変わってしまう。殺るか殺られるか。もうビズゲームか らは降りられない…。 (Ai)

愛恵

果たしてホモなのかこの漫画は。書評書きたいのでホモということにしておこう。トキとシギが怪しいといえば怪しい。兄弟で? しかも双子? きゃあああ。ときめくワっっっ。親子は駄 目だけどキョーダイなら男女でも男男でも女女(←ちょっと微 妙)でもオッケー、カマンベイベー。まだどこかに私の読んでないキョーダイ物があ るのかと思うと夜も眠れません。嘘です。 かなり穴だらけの設定だけど、勢いで読ませてしまうところがある。やー、でもやっ ぱ、警視庁局長の息子でも刑務所内には入れないぜ。作者が描く女性キャラは全く魅力的じゃないので(特に裸体がひどい)、今回の一ノ宮さん、ちょっと可愛くて嬉し い。そう。私は女の子キャラが好きなのさ。 ストーリー的にはパクリ感が拭えないけど、トキが好みなので点は甘くしてみまし た。

★★★


ホーリーランド(森 恒二)/白泉社・JETS COMICS

学校にも家庭にも自分の居場所を見つけられない高校生・ユウ。ふとしたきっかけからボクシングの基礎を身につけたユウは、天賦の才で自分にからんできたヤンキー達に連戦連勝してしまう。そんな彼の存在はいつしか下北沢の少年達の間でも噂の的となり、インターハイ出場経験を持つボクサーとして一目置かれているマサキもユウから目が離せなくなる。(J)

じゃあな

 薦めて頂いて手に取ったはいいが、表紙が怖い。なんか寄生獣系。とりあえず買ったものの、一週間放置。よく発酵されたところでようやくページをめくったが、なかなか面 白かった。スポ根漫画のスポーツ部分がストリートファイトになった様な内容で、気弱な少年が天性のひらめきでバッタバッタと不良を倒していってしまう。大人しくて繊細なユウなのに、何で暴力に自分の居場所を求めようとするのかはどうも解せないが…見た目と違って意外と凶暴な奴め。いくら才能があるからって人間には向き不向きってもんがあるだろう。内気なら内気らしく、刺繍や陶芸に青春を傾けたらどうなんだろう…。
 と、そんなユウのアンバランスさに惹かれてしまったのが下北でも「ちょっと別 格」なマサキ。最初は「伝説のボクサー」の噂を聞いて興味を持ち、それとは知らず街でユウを見かけてちょっと気になるカ・ン・ジ。更に見た目と違ったユウの正体にマサキのハートはク・ギ・ヅ・ケ。意外性は恋の階段を駆け上るために最も有効な発憤剤である。私としては、ユウよりマサキの方がタイプであり「好きなキャラは受」という法則を持っているので、何とか続巻でユウがマサキにメロメロになってくれて「無邪気な衝動攻」になってくれないかとも思うが、多分ならないだろう。つーか絶対ならねーよ…ちぇっ。マサキに素敵な攻募集。って、マサキ×ユウでニアホモと言いたいんじゃなかったんかい。

★★★



仙術師はくじけない〜恋愛中毒的仙術師〜(原作・甲斐透 作画・川添真理子)/新書館・ウィングスコミックス

瑠璃仙は美しく仙術にもすぐれた銀髪の仙術師。しかし美少年から美中年まで、美しい男ならば何でもオッケー、美形の男が好きで好きでたまらないという病の持ち主でもある。あっちの美少年を助けるために力を尽くし、こっちの美青年を堕とすために策略を練る彼の、報われない(?)冒険の数々。(J)

じゃあな

 私好みの派手なキャラクターデザイン。画面 を飛び交うロン毛の美形。ずるずるの衣装にロリな女の子と好物目白押しである。かわいすぎるほどの絵柄だけに、下手をすればファンロードの常連が描いたような、キャラ先行の作者脳内ファンタジーになるところだが、瑠璃仙のまったく善人でもなければ純情でもない性格のおかげで勢いと毒があっていい。
 男、男、オートーコー♪(仲間、仲間♪のメロディーで)と、美形の男を追いかけ続け、美形であれば若くても年よりでも、そしてどうやら自分は受でも攻でもどうでもいいという、竹を割ったようなホモぶりを見せる瑠璃仙だが、見た目がやさしげなので私は受希望かな。こういう時は彼の連れているカラスが実はナイス攻だったりするんだが…と期待して、カラスに「変身してみろよ、な?」と話しかけたりしてみたのだが、彼は終始カラスであった。…次巻までに人化の術をマスターしておくように。

★★☆



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