八雲立つ(樹なつみ)/白泉社・12巻

布椎闇己は出雲族の血を受け継ぐ巫覡。古代出雲族の怨念を昇華するため、 盗まれた6本の神剣を集める宿命を持つ。七地健生も、闇己との出会いに よって鍛冶師ミカチヒコの血統の者である事を知る。2人は協力して神剣探しを始めるが、彼等の前に本当の闇己の父・邑見眞前が現れた。そして眞前も また神剣を探し求めていたのだった。(K)

きみぱん

こんな所に入れたら真っ当な「八雲」ファンからお叱りを受けるだろうが 私は入れるね。だって闇己と七地ってばそんじょそこらのボーズラブより 全然ホモなんだもん。ニアホモだし、Hとかはもちろん無いんだけど、闇己が 七地にラブラブなのよ。それに最近の闇己の感情も行動も留まる事を知りません。 七地の事となると尋常じゃなくなる闇己。七地が側にいればいい・・だなんて これが愛じゃなくて何が愛なんだ! 七地がGOサインさえ出せば闇己はいつでもOKって感じでしょうか? ファザコンの子ってホモに走りやすいのよね・・海潮さんへの感情はもちろん、 眞前に対する感情もある種屈折したファザコンだしね。 私的には七地総受なのよね。闇己×七地、眞前×七地、楠×七地等々・・ 眞前と楠はゴーカンだな・・あっでも闇己も七地がもし、闇己よりしおりちゃんを 選んじゃったらゴーカンしそうだな・・フフフ・・ もうやっちゃって!闇己! 他が許さんでも私は許すわ。 

★★★★★
じゃあな
 樹なつみは何描いてもニアホモでキャラクターは同じなのだが、ストーリーが面白いから別にそれはそれでいいのだ。そして散々ニアホモな挙げ句に最後は女の子と巧くいくのだからまことプロらしい作風と言えよう。ただ今回に関しては、しをりちゃんがうっかり死にそうなのと、くらちゃんが穂津見ブラザースに比べてかなり溺れてあっぷあっぷ状態なので、もしかするともしかするかも知れないな。でも私が一番好きなのは、実は、くらちゃんの従兄弟の嵩くんなんだね。しかし、古代編でカップリングが逆なのはどう始末をつけるつもりなんだろう。
★★★☆


小説ツインシグナルvol7〜8「電子の陽炎」(原作・大清水さち、著者・北条風奈)/エニックス上下巻

 サイバースペースに君臨する研究機関専用ネット<ORACLE>。全知を誇る巨大なデータベースは、ネットワークコントロールプログラムのオラクルと、彼をハッカーから守る為に存在するロボット・オラトリオの二人によって支えられている。
 侵入者に対する根強い恐怖を持つオラクルは、執拗に繰り返される<ORACLE>への不審なアクセスに、自分でも気付かぬうちに精神の均衡を欠いていく。オラクルを悩ませるストーカーを追って、オラトリオと彼の「弟」ロボットのシグナルやパルスは、調査を開始する。 (J)

じゃあな

 こんなところに入れる私を見て、私にTS本編を貸してくれた俺様は嘆く事だろう…でも入れる。目下のマイブーム、ツインシグナル小説版。原作はガンガン連載の少年漫画で、スタート時点では子供向きのガンガンらしい作風だったのに、美形ロボットがどんどん登場するにつれて、話の展開もシリアスに。ノベライズ版ではそれが更に深く掘り下げられて、ちょっとしたSF小説になっている。
 互いに一つの電脳を共有して、本編でも「二人一組」「半身」のオラ夫妻が主役になるのがこの7〜8巻。電脳世界では神託と崇められる全知の存在でありながら、人格はいたって世間知らずでおっとりしたオラクルと、彼をハッカーから守る為に存在する無敵の守護者・オラトリオ。もうあなた、オラクルがかわいいったら。何にも知らないのにいばいばしちゃってオラトリオに説教三昧。そのくせハッカーへの潜在的な恐怖から度重なるストーキングに負荷は溜まる一方。無自覚なオラクルのストレスを解放する為に、オラトリオは弟どもをこき使って東奔西走さ。オラクルの為だったらカルマとだって大喧嘩よ。
 「唯一無二」「絶対」の存在であるが故に、自分を貶める事は相棒への屈辱につながる。オラトリオが窮地に陥っている事がわかっていても、オラクルは自分の業務を止めない。オラトリオの守護によってオラクルが平常通りに作動する事が、オラトリオの存在を磨くことだから。甘々だけに終わらないオラ夫妻たまんないっす。最後の、ストーカーへのオラトリオの台詞も圧巻です。

★★★★★
そうね
見事ハマッたツインシグナルの小説版。もともとSF系には好き嫌いの多い私なのだ が、 これくらいの読みやすさならOK、1時間で読んでしまいました。 とにかくオラクルが可愛い。漫画の初登場時にはオラトリオと変わらない肩幅と顔を もっていたのだが、知らない間に可愛くなっていた。とにかくオラクルのためにと走り回るオラトリオがいい。私は、じゃあなちゃんと違い攻め好きなのでオラトリオの方が好 きなのだ。オラクルに尽くす尽くす。こんな人がいたら最高だわー。電脳の共有とい う本当に二人で一 対と言う関係がツボにはまりますね。しかも、無敵の守護者にただ守られているだけの弱い存在じゃないオラクルも又、よろしいです。ちなみに3巻の「囚われの賢者」 もオラトリオとオラクルの出会いの話、こちらもよろしいです。
★★★★★


ISAGI−KOJIMA(杉浦志保)/ 冬水社

子供の頃よく一緒に遊んでいた裕司といっちゃんは、成長するにつれ、いつのまにか 疎遠になっていた。常識知らずで自分に正直に生きるいっちゃんは学校側からすれば 問題児。一方裕司は優等生として親や教師からの信頼も厚く、そんな自分と環境にイ ライラしていた。裕司はいっちゃんの純粋なまでの危険さに魅かれ、一緒に夜の外出 を楽しむようになる。(F)

フェネギー
このあらすじだけだとなんか平凡だけど、中盤近くにある事件が起きてから話はは急展開するのよ。 ここはネタバレはやめておこう。話はよくできていて面白いです。ちょっと子供の頃 のエピソードがくり返されて伏線をしつこく言ってみましたって感じだけど、思わず 引きつけられてぐいぐい読んじゃう。切なくて哀しくて暖かい話。暗いけど。 で、この二人はホモじゃないのね、友情なのね。でも冬水社だからほとんどホモ。心 のホモ。将来絶対ホモだよ、この二人。いっちゃんが裕司に惚れるからね、将来いっ ちゃんが裕司を襲うはずだ。しかもいっちゃんが受なので、「誘い受」ってやつ? 「襲い受」か?裕司だっていっちゃんほどの美形にせまられれば疑問も抱かずにOK だろう。行け行けGOGO!制服姿でからんでいる二人が目に浮かぶぜ。 杉浦志保の絵はやっぱり好き。綺麗でちょっと冷たくて。この話にはうってつけの絵 だと思う。江戸川乱歩の「孤島の鬼」をイメージに持ってきているらしいけど、内容 に共通点はなし。タイトルのイメージと暗くて妖しい作品のイメージを借りたって感 じかな?そういえば乱歩の「孤島の鬼」は本当のホモでステキよね。主人公の親友が 美形のホモで主人公に惚れてるのよね。でも片思いで可哀想なんだよ。あの主人公は大馬鹿野郎だ。(あ、違う話で締めてしまった…)
★★☆
じゃあな
 杉浦志保は何故か心に触れない。この作品もなかなかよく出来ていて面白かった。だがどうもこう、斜め上から見てしまうのは何故なんだろう…としみじみ考えるにつけ、画力の欠如からなる現実感の希薄さかも知れない。この人、絵が一見巧いけど、そうでもないんだよ。背景とか一頁に一コマあればいい方で、あとは結構真っ白なのだ。そこらへんで迫力がなくなって、勢いが弱まるのかも知れない。白い画面にネームばっかり多くて、何だか言葉づくで説得されている様で納得いかないんである。漫画なんだから視覚に訴えて頂きたいものだ。とりあえずペン先を変えて、もう少しダイナミックな画風にしてみるってのはどうかな。
★★
天河未来
この作品に限らず、杉浦志保は上手いよなあ、と思う。でも個人的なことを 言わせてもらえば、何故か私の心の琴線には触れない。たとえて言うなら 人気俳優を見てまあかっこいいよね、実力もあると思うし、でも私の好みじゃ ないんだよな、って感じかな? でも彼女の描く漫画には魂がこもってるなと思う。描きたいものがちゃんと 心の中にあって、それを少しでもきちんと表現したくて、試行錯誤している ような。そういうところが、ウケそうな設定に適当にHも入れて、はい 一丁上がりというような巷にあふれるボーイズ作品(この話はニアだけど) とは一線を画しているなあ、と。そういうところがきっと、 好きな人にはたまらない"味"になってにじみ出てるんだと思う。
★★


AQUAの季節(芳崎せいむ)/講談社 Amie KC

大好きだった兄・俊を海の事故で亡くした亮。彼は兄の足跡を追うように 兄の勤めていた水族館でバイトを始めるが、同僚であり兄の親友だった 福士はそんな亮によそよそしい態度を取る。理由を問い詰める亮に福士は、 「日野原の事故は俺のせいだ」と告げる。(A)

天河未来

せいむさんの描く話はどれも大好き。一見地味だけど、あたたかくて 切なくて、作者の人柄がにじんでいるようで。この話はその中でも 特に「切ない系」の話。亮と福士、そして俊の婚約者だった早川輝。 かけがえのない人を亡くしてしまったそれぞれの想いが、水族館を 舞台に描かれている透明感いっぱいな感動作―――なのだが、それをあえて ボーイズ的視点で見るヨコシマな私(^^;) お兄ちゃんは総受だよね。 福士は当然攻だし、亮は甘えんぼ攻(?)。女性の早川さんでさえ彼の前では 攻よ。お兄ちゃん亡き後は福士×亮でしょう。二人でさびしさを乗り越えて いくうちにそれが愛へと変わるのだ!少なくともこのどっちかが 早川さんとくっつくとは思えない。早川さんはひとりで寂しさ、 哀しさを乗り越え、やがて俊の思い出ごと彼女を受け止めてくれる 人とめぐり会うことでしょう、きっと。

★★★☆
フェネギー
これ、いい話だったね。福士が好きだな。福士×俊がやはり基本で しよう。ホモくさい友情ってツボよね。親友を事故で死なせてしまって、 しかもそれは自分のせいだと責めるというシチュエーションは、ありがちだけど文句なく感動的。芳崎せいむは特に不満を持たずに読むことの できる冬水社では貴重な存在ね。話が結構しっかりしているので読み ながら「おいコラ!」とか言わなくて済むのがいい。(さんざん「おいコラ!」 といいながら5つ星つけることもあるが…)
★★
じゃあな
私は「SleepingBeauty」を読むまで、芳崎せいむをいいと思った事がなかった。キャラクターの見分けがつかないのはまだしも、表情の変化がわからないのである。基本的に無表情、無機質な感じがして今ひとつピンと来ないのだ。つまり本作に関してもそういう評価である。
★☆
そうね
 せいむさんの作品はどちらかというニアホモ系の方がぐっとくるなぁ。僕のライディーンとかかなりキュンとします。親友を自分のせいで死なせてしまったと悔いている福士が大切に俊の壊れたレギュを持っているのが、いつの日かこれで自分も死ねるんじゃないかと思っているような気がしてなんだか切なくなるのが、私としてはツボ。私としてはニアホモは一作品一つなので、福士×俊と考えて最終的には弟くんとは結ばれないと考える方がいいかな。
★★★


BINGO!(葉芝真己)/冬水社いち好き・コミックス 1〜6巻

超アクシデント体質で問題児の慎は、自分が原因で起きた事故のため 大借金を背負ってしまう。そんな慎の前にスーパーモデルの右近が 現われ、多額の報酬で慎に自分の身辺警護を依頼するが… 慎と右近のホット&クールなコンビが贈る、学園スタイリッシュ・ コメディー。(A)

天河未来

センスのいい絵にテンポのいいストーリー、魅力的なキャラクター達と、 まさに完璧!!なこの一作。学園ものなのにお子さまっぽくないところも グーです。いい男もてんこ盛りよてんこ盛り! ああ、もう一度高校生に戻って、 明教学園に入学したいーーっっ!! それにしてももうねー、 慎ちゃんがかーわいいのー(ラヴ)あんなにかわいいくせに自分じゃ全然 わかってないんだから、右近じゃなくてもからかいたくなるよなあ。 そしてまた慎ちゃんが敬愛する、「やさしくてきれいで慈愛にみちた マドンナ」(慎ちゃん談)の宝生先輩がこれまた美人さんで(ラヴ)。 ちょっと天然ボケなところがまた愛らしい。友人の剣淵は実は 宝生先輩のことを好きだったりするんだけど(ここはちょっとマジ)、 彼6巻の番外編ではなんかすげーめきめきと攻っぷりUPしててびっくり。 やっぱ強力ライバルが続々出現してきたせいか!? がんばれ剣淵! 恋敵は みんな手強いぞ!!(しかし簡単には気づいてもらえなさそうで気の毒だな…)

★★★★
じゃあな

 葉芝作品の中では文句なしに一番面白い。冬水社でこれだけおしゃれな画面を創り出す事の出来る作家が他にいるだろうか…って、何だか対象範囲が狭すぎただろうか。広く門戸を拡げてオススメしたい一冊だけに、実は宝生先輩というキャラクター、と言うよりは、彼をとりまく、ブラコンの弟二人とか、剣淵とかいう存在が逆に鼻につく。ホモ狙いましたって感じで。ここらへんのニアホモっぽいところ、言い換えればまだ素人臭の残るところを全部下げて、慎や右近のクラスメイトにもっと生きのいい女の子達を出してくれたら、どこに出しても文句のない一級の学園コメディなのに。共学なのに、学園祭の時も女子生徒は全部モブってのは何だか物足りないんである。
 慎が唯一崇拝している宝生先輩というキャラそのものは、慎のストッパーとしても必要なんだろうけど、彼をクローズアップする為に慎&右近から焦点がずれるのはいかがなものか。好きなだけに苦言を呈しておくが、星は満点としておこう。

★★★★
フェネギー
この人の作品ではこれが一番面白いね、ホモよりニアホモの方が 向いているのかも。右近と慎のやりとりが楽しいし、慎がやたら 強くてケンカっぱやいのにバカバカしいほど可愛いところがよろしい。 元気でかっこいい少年達は好きさ。ただ宝生先輩の弟たちが出てきてから、ちょっと宝生先輩よりの話が多くなってイマイチ。あの弟たちは 私の理解を超える。慎が中心のストーリーの中に宝生先輩をからめて くれる方が私的にはツボなんだけどなぁ。これからを期待しよう。 新刊を楽しみにしています。
★★★☆


BINGO!(葉芝真己)/冬水社・いち好きコミックススペシャル 11巻

高見を慕う大富豪令息・レスリーの巻き添えを食って、ともに誘拐されてしまった慎。二人を救う為に、高見はあの男の協力を扇ぐ…。自分に自信をなくした少女がアクシデントコンビとデートをする番外編も収録。(J)

じゃあな

 ボーイズラブ界に息づく不治の病・「顎長症」。この病魔に取り憑かれた作家の絵は崩れ、二度と元には戻らない。葉芝真己も感染している様に思うのだが、まだ、すんでのところで陰性だ。いつ陽性反応が出るかと気が気ではない。そして私は確か、掲示板でも、そして「G・DEFEND」の感想でも「葉芝真己は(キャラクターの)服装のセンスがいい」と書いた覚えがあるのだが、よく考えるとイメージショットとコレクションの服がカッコ良さげなだけの様な気がしてきた。おかげで読む度にハラハラドキドキ。「慎ちゃんのこのパンツは、ラフな服装だからいいの。ワンマイルウェアって奴よ。遊び心よッ」と必死に自分で自分に言い訳。なんかもう、誘拐されてどーしよー、とか、レスリー登場で二人の仲はどうなるの? とかそういうドキドキはもはやどうでもいいくらいエキサイティング…。
 個人的には、葉芝真己がかつて得意としていた様なタイプ・レスリーの登場で、ストーリーはむしろダレてきたかなあと思っていたのだが、だからって誘拐事件の途中でデートし始める構成にはたまげた。なんかもうちょっと一言あって然るべきかと…。ちょうどあいているのだから、イラストを掲載しているページで一言ぐらい都合なり事情なりを書いておくべきだったと思う。さすが新時代少女漫画宣言、変なところだけ革新的だ。革命失敗してるけど。

★★


BINGO!(葉芝真己)/冬水社・いち好きコミックススペシャル 12巻

レスリーの機転により、二人が拉致されているのはホテルであろうと判断する右近と芦部。敵地に乗り込むべく一計を案じるが、右近のとったその方法とは…? 一方、命があやうい慎はそれでも気丈にレスリーを励まし続ける。(J)


じゃあな

 絵が微妙にやばくなってきた上にレスリーのキャラクターがウザく、やけに頼りなくなってきた線を手伝うかの様に白髪キャラの二人が画面を専有しているので、なんかもう葉芝真己ダメかも、と思いながら読み進んだが、ラストは「好きなキャラにやって欲しいアクションベスト5」の投票結果発表! って勢いでアクシデントコンビが大暴れしており、まあ読後感はスッキリかな。
 第一部完という事で、いずれ忘れかけた頃に「G・DEFEND」のごとく甦ってくるのかも知れないが、再会した二人に幻滅しない事を祈る。



BINGO!(葉芝真己)/冬水社・いち好きコミックススペシャル 13巻

恵の星占いによると、慎は未曾有のモテ期に突入? 果たせるかな日本留学中のレーヴェンローゼ王国の王女と、王子までもが慎に一目惚れ! 右近ともども別荘に招待され、熱烈な求愛を受けるが…。(J)


じゃあな

 この巻を区切りに、しばし休載に入るという本作。レスリー編は私にはとてもタルかったので、これはどうだろうと期待していたのだが、うーん。得意の「強引な美女」「慎に迫る美青年」を投入したにも関わらずこの程度だったか…と思うと些か残念。いささか中だるみの感がある。何がつまらなかったという事もないのだが、私は文化祭の頃の勢いが好きだったな。復活したあかつきには、また学園ボディガードライフに戻ってくれないものだろうか。
 キメキメの右近を見ているだけでも楽しいのでもうそれだけでいいと言えなくもないが、作者の力量からいくとちょっと惜しいかな。






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